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自主退学はよろしくない
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翌日、フォロスたちと別れを告げ、再び厳重に護衛されながら学園に戻る。
結果だけ見れば、俺たちの圧勝だったから、正直そこまで楽しいイベントではなかった。
ルカ・キシウスと戦えたシュラを羨ましいと感じたぐらいか。
他の生徒たちが、本気で強くなろうと鍛えてなかった訳ではないと思うが……まっ、学生に高望みするのは良くないよな。
「何とも言えない顔をしてますね」
「そうか? まっ、そうかもしれないな。正直、美味い飯が食べれた以外、そこまで楽しいイベントではなかったからさ」
「俺は楽しかったっす!!」
「だろうな」
そりゃシュラは楽しかっただろうよ。
自分を倒すために、マジで命を削りながら本気で勝とうと挑んでくる生徒戦えたんだから。
「どうせなら、現役騎士とのエキシビションマッチとか行えたら良かったんだけどな」
「先に提案しておけば、受理されていたかもしれませんね」
「……マジで提案しておけば良かったな」
少なくとも、現役騎士が相手なら戦闘欲が満たされてたはずだ。
「ラガス坊ちゃまとしては良い案かもしれませんが、おそらくアルガ王国側は了承しなかったと思いますよ」
「? なんでだよ。バチバチの熱い戦いは、観客たちにとって大好物だから、一つのイベントとしては悪くないだろ」
「それはその通りでしょうけど、ラガス坊ちゃま……本当にアルガ王国側の現役騎士とエキシビションマッチを行うことになれば、本気で勝ちにいきますよね」
「当たり前だろ」
せっかく他国の現役騎士と戦えるんだ。
戦いを楽しむのは勿論だが、そういう熱い戦いでこそ、勝った時の喜びが半端じゃないんだよ。
「その闘志が悪い訳ではありません。しかし、ラガス坊ちゃまがその気になれば、現役騎士に勝利することは、決して無理難題ではありません」
「そういえば、合宿中に勝ってたっすね」
現役騎士の中でも、割と若い人にだけどな。
まっ、お互いに本気の本気ではなかったから、ガチで戦ったら勝敗はどうなるか分らんけど。
「魔弾は使うとして、他の手札をどこまで切るのかは分かりませんが、下手な現役騎士を出せば、恥をかくのはアルガ王国側です」
「……なるほどね」
昨日シュラが話したプライドの問題と似た様な内容だな。
「魔弾のみを使うにしても、汎用性を考えると、並み以上の騎士であっても対応が困難です」
「褒めてくれるのは嬉しいけど、褒めたところで何も出ないぞ」
「その気は無いので安心してください」
……人のことはしょっちゅうからかうくせに、メリル自身はからかい甲斐がないよな。
「それなら、全くもって並じゃない騎士を相手に出せば良いだろ」
「それで現役騎士が勝っても、それは当然という空気になるでしょう」
「色々と難しいな」
俺が勝ってしまったりすれば、盛り上がりはすれど、アルガ王国に属する騎士のレベルは低いだのなんだの、色々と誹謗中傷が飛び交うかもしれない。
そこまで考えると、容易に現役騎士とエキシビションマッチを行うことは出来ないな。
「後半年ほど経てば、学園を卒業してハンターになれます。それからは、三本角のオーガジェネラルやスノードラゴンなどと、思う存分戦えるでしょう」
「……だな」
あんな奴らと思う存分に戦える……考えだけで武者震いが止まらないな。
ただ、卒業までまだ半年ぐらいある。
正直……やること終わったし、今すぐにでもハンターになりたい気分だが、さすがにここまで来て卒業しない訳にはいかない。
王都に戻れば、また祝勝会が待っており、卒業するまでそういった集まりに何回かは参加することになるだろうけど……我慢しないとな。
そして王都に戻ったら、予定通り祝勝会に参加。
美味い料理を食べながら、お偉いさんとの会話に耐えてると、終了後に国から俺とセルシアだけに特別報酬が渡された。
何故? と一瞬思ったが直ぐに理解し、そっと懐にしまった。
結果だけ見れば、俺たちの圧勝だったから、正直そこまで楽しいイベントではなかった。
ルカ・キシウスと戦えたシュラを羨ましいと感じたぐらいか。
他の生徒たちが、本気で強くなろうと鍛えてなかった訳ではないと思うが……まっ、学生に高望みするのは良くないよな。
「何とも言えない顔をしてますね」
「そうか? まっ、そうかもしれないな。正直、美味い飯が食べれた以外、そこまで楽しいイベントではなかったからさ」
「俺は楽しかったっす!!」
「だろうな」
そりゃシュラは楽しかっただろうよ。
自分を倒すために、マジで命を削りながら本気で勝とうと挑んでくる生徒戦えたんだから。
「どうせなら、現役騎士とのエキシビションマッチとか行えたら良かったんだけどな」
「先に提案しておけば、受理されていたかもしれませんね」
「……マジで提案しておけば良かったな」
少なくとも、現役騎士が相手なら戦闘欲が満たされてたはずだ。
「ラガス坊ちゃまとしては良い案かもしれませんが、おそらくアルガ王国側は了承しなかったと思いますよ」
「? なんでだよ。バチバチの熱い戦いは、観客たちにとって大好物だから、一つのイベントとしては悪くないだろ」
「それはその通りでしょうけど、ラガス坊ちゃま……本当にアルガ王国側の現役騎士とエキシビションマッチを行うことになれば、本気で勝ちにいきますよね」
「当たり前だろ」
せっかく他国の現役騎士と戦えるんだ。
戦いを楽しむのは勿論だが、そういう熱い戦いでこそ、勝った時の喜びが半端じゃないんだよ。
「その闘志が悪い訳ではありません。しかし、ラガス坊ちゃまがその気になれば、現役騎士に勝利することは、決して無理難題ではありません」
「そういえば、合宿中に勝ってたっすね」
現役騎士の中でも、割と若い人にだけどな。
まっ、お互いに本気の本気ではなかったから、ガチで戦ったら勝敗はどうなるか分らんけど。
「魔弾は使うとして、他の手札をどこまで切るのかは分かりませんが、下手な現役騎士を出せば、恥をかくのはアルガ王国側です」
「……なるほどね」
昨日シュラが話したプライドの問題と似た様な内容だな。
「魔弾のみを使うにしても、汎用性を考えると、並み以上の騎士であっても対応が困難です」
「褒めてくれるのは嬉しいけど、褒めたところで何も出ないぞ」
「その気は無いので安心してください」
……人のことはしょっちゅうからかうくせに、メリル自身はからかい甲斐がないよな。
「それなら、全くもって並じゃない騎士を相手に出せば良いだろ」
「それで現役騎士が勝っても、それは当然という空気になるでしょう」
「色々と難しいな」
俺が勝ってしまったりすれば、盛り上がりはすれど、アルガ王国に属する騎士のレベルは低いだのなんだの、色々と誹謗中傷が飛び交うかもしれない。
そこまで考えると、容易に現役騎士とエキシビションマッチを行うことは出来ないな。
「後半年ほど経てば、学園を卒業してハンターになれます。それからは、三本角のオーガジェネラルやスノードラゴンなどと、思う存分戦えるでしょう」
「……だな」
あんな奴らと思う存分に戦える……考えだけで武者震いが止まらないな。
ただ、卒業までまだ半年ぐらいある。
正直……やること終わったし、今すぐにでもハンターになりたい気分だが、さすがにここまで来て卒業しない訳にはいかない。
王都に戻れば、また祝勝会が待っており、卒業するまでそういった集まりに何回かは参加することになるだろうけど……我慢しないとな。
そして王都に戻ったら、予定通り祝勝会に参加。
美味い料理を食べながら、お偉いさんとの会話に耐えてると、終了後に国から俺とセルシアだけに特別報酬が渡された。
何故? と一瞬思ったが直ぐに理解し、そっと懐にしまった。
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