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友の成長
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俺たちの前に現れたモンスターはDランクのグレーウルフ。
基本的には複数で行動する筈のモンスターなんだが、一体で行動してるのは珍しいな。
それに、こっちには狼竜……いや、見た目はCランクのブラックウルフがいるのに、全然咬みつく気満々な表情をしてるな。
「どう考えても俺たちをロックオンしてるっぽいけど、誰が戦う?」
正直、グレーウルフなら誰でも勝てる相手だ。
途中で仲間のグレーウルフが集まってきたら話は別だけど、一体程度ならロックスだって倒せる……お、どうやらやる気みたいだな。
「ラガス、僕がやっても良いかな」
「おう、構わないぞ」
ロックスがロングソードを抜いて一歩前に出ると、それに呼応するかのようにグレーウルフも一歩前に脚を踏み出すと、そのままロックス目掛けて走り出した。
「ふっ!!」
グレーウルフの爪撃をしっかりロングソードで受け止め、そのまま力で弾き返した。
腕力も上がってるって訳だな。
ただ、今の接触でロックスに対する警戒度を上げたのか、早速身体強化のアビリティを使った。
「考えてることは同じみたいだね」
グレーウルフが身体強化のアビリティを使用すると、ロックスも気を緩めることなく身体強化のアビリティを発動。
そこからは両者の斬撃と爪撃のぶつかり合いが続いたが……意外と、三十秒もかからずに決着はついた。
勿論、勝者はロックス。
途中でグレーウルフが常人には出来ないアクロバティックな動きでロックスを攻撃勝としたが、完全に動きを読んでた。
「ロックス、やっぱり、確実にレベルアップ、してる」
「そうみたいだな」
最後の最後で攻撃を防ぐのではなく、サラッと躱してグレーウルフの首をスパッと斬り裂いた。
「……ふぅーーーー。やっぱりDランクモンスターとの戦闘は緊張するね」
「何言ってるんだよ。一回もまともに攻撃を食らわずに、一分も時間を掛けずに倒したじゃないか」
緊張したってのは嘘じゃないと思うけど、それでもまだまだ余裕がある様に思えたな。
「倒すの、確かに早かった、よ」
「二人に褒められると嬉しいね」
いや、マジでお世辞じゃないんだよな。
メリルだって言葉には出してないが、頷いて俺たちの言葉に賛同してくれてる。
こりゃ……Cランクのモンスター遭遇しても、ロックスが倒せる可能性は充分にあるな。
まぁ、Cランクのモンスターと戦うか否かはロックスの意志次第だけどな。
「解体はどうする?」
「僕がやるよ。見張りをお願いしても良いかな」
「了解」
見張の最中にチラチラっとロックスの解体作業の様子を除いたが、解体の腕も上がってる。
多分、夏休み前と比べて解体のアビリティレベルが一つか二つは上がってるな。
それに、さっきの戦いぶりだけど……グレーウルフの動きを読んだは読んだんだろうけど、なんというか……何度もその動きは見てきたから、予測出来た。
そんな感じだったな。
つまり、夏休みの間にマジで学園に入る前の俺みたいにモンスターと戦いまくってたんだろうな。
モンスターと戦い続ける日々を送ってれば、戦う者として一皮も二皮も剥けるだろう。
将来、一緒にハンターになろうと志す友人としては嬉しいけど、従者の人や家族からすれば毎日心配で不安な日々だっただろうな。
『ラガス、ちょっと離れた場所から、熊系モンスターの匂いがするよ』
『そうなのか? 教えてくれてありがとな』
熊系のモンスターか……この辺りに出現するモンスターなら、丁度良さそうな相手かもな。
「セルシア、ルーフェイスから見て少し奥の場所に熊系のモンスターがいるらしいけど、どうする?」
「熊系…………ちょっと、戦いたいかも」
「おけ、分かった。ただ万が一を考えるとあれだから、メリル、付いて行ってもらっても良いか」
「畏まりました。それでは行きましょうか、セルシア様」
「うん」
……なんか、今ちょっとセルシアがワクワクした表情をしてたような……気のせいか?
基本的には複数で行動する筈のモンスターなんだが、一体で行動してるのは珍しいな。
それに、こっちには狼竜……いや、見た目はCランクのブラックウルフがいるのに、全然咬みつく気満々な表情をしてるな。
「どう考えても俺たちをロックオンしてるっぽいけど、誰が戦う?」
正直、グレーウルフなら誰でも勝てる相手だ。
途中で仲間のグレーウルフが集まってきたら話は別だけど、一体程度ならロックスだって倒せる……お、どうやらやる気みたいだな。
「ラガス、僕がやっても良いかな」
「おう、構わないぞ」
ロックスがロングソードを抜いて一歩前に出ると、それに呼応するかのようにグレーウルフも一歩前に脚を踏み出すと、そのままロックス目掛けて走り出した。
「ふっ!!」
グレーウルフの爪撃をしっかりロングソードで受け止め、そのまま力で弾き返した。
腕力も上がってるって訳だな。
ただ、今の接触でロックスに対する警戒度を上げたのか、早速身体強化のアビリティを使った。
「考えてることは同じみたいだね」
グレーウルフが身体強化のアビリティを使用すると、ロックスも気を緩めることなく身体強化のアビリティを発動。
そこからは両者の斬撃と爪撃のぶつかり合いが続いたが……意外と、三十秒もかからずに決着はついた。
勿論、勝者はロックス。
途中でグレーウルフが常人には出来ないアクロバティックな動きでロックスを攻撃勝としたが、完全に動きを読んでた。
「ロックス、やっぱり、確実にレベルアップ、してる」
「そうみたいだな」
最後の最後で攻撃を防ぐのではなく、サラッと躱してグレーウルフの首をスパッと斬り裂いた。
「……ふぅーーーー。やっぱりDランクモンスターとの戦闘は緊張するね」
「何言ってるんだよ。一回もまともに攻撃を食らわずに、一分も時間を掛けずに倒したじゃないか」
緊張したってのは嘘じゃないと思うけど、それでもまだまだ余裕がある様に思えたな。
「倒すの、確かに早かった、よ」
「二人に褒められると嬉しいね」
いや、マジでお世辞じゃないんだよな。
メリルだって言葉には出してないが、頷いて俺たちの言葉に賛同してくれてる。
こりゃ……Cランクのモンスター遭遇しても、ロックスが倒せる可能性は充分にあるな。
まぁ、Cランクのモンスターと戦うか否かはロックスの意志次第だけどな。
「解体はどうする?」
「僕がやるよ。見張りをお願いしても良いかな」
「了解」
見張の最中にチラチラっとロックスの解体作業の様子を除いたが、解体の腕も上がってる。
多分、夏休み前と比べて解体のアビリティレベルが一つか二つは上がってるな。
それに、さっきの戦いぶりだけど……グレーウルフの動きを読んだは読んだんだろうけど、なんというか……何度もその動きは見てきたから、予測出来た。
そんな感じだったな。
つまり、夏休みの間にマジで学園に入る前の俺みたいにモンスターと戦いまくってたんだろうな。
モンスターと戦い続ける日々を送ってれば、戦う者として一皮も二皮も剥けるだろう。
将来、一緒にハンターになろうと志す友人としては嬉しいけど、従者の人や家族からすれば毎日心配で不安な日々だっただろうな。
『ラガス、ちょっと離れた場所から、熊系モンスターの匂いがするよ』
『そうなのか? 教えてくれてありがとな』
熊系のモンスターか……この辺りに出現するモンスターなら、丁度良さそうな相手かもな。
「セルシア、ルーフェイスから見て少し奥の場所に熊系のモンスターがいるらしいけど、どうする?」
「熊系…………ちょっと、戦いたいかも」
「おけ、分かった。ただ万が一を考えるとあれだから、メリル、付いて行ってもらっても良いか」
「畏まりました。それでは行きましょうか、セルシア様」
「うん」
……なんか、今ちょっとセルシアがワクワクした表情をしてたような……気のせいか?
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