449 / 968
こう言えば……
しおりを挟む
「はぁ~~~~、ようやく着いたな」
長旅が終わり、ようやくパートナー専用寮に戻ってくることができた。
ドレッグさんたちとは魔靴を造る約束をして別れた。
今回の旅に同行する近衛騎士をドレッグさんたちにしてくれた点は、本当にアルガ国王に感謝してる。
できれば第三王子からの願いを断って欲しかったけど……やっぱりその報酬として貰った物の内容を考えれば、メリットの方法がやや上か。
セルシアも紫電崩牙なんて超、超超超名剣を報酬として貰えば、わざわざ隣国まで行ったのもありだって思ってる……よな?
結局セルシアが第三王子と顔を合わせることはたった一度しかなかった。
それに顔話合わせても全く喋らなかった訳だし、そこまでストレスじゃなかった筈だよな。
というか、俺的にはあんなにセルシアに対してご執心過ぎる奴がいるって知れて良かった。
ひとまず学校を卒業するまで基本的に会うことはないだろうけど、もしかしたらいつか俺たちを狙って襲ってくる……あるいは何か仕掛けてくる可能性が少なからずある。
「王族なんだからもう少し自分の立場を自覚するべきだと思うんだが……王族ゆえにそこら辺が緩いというか、傲慢に育ったのかもしれないな」
王族に限らず、そこは権力者の子供特有の部分か。
ヤバい度合いでいえば、校内戦で薬物を使用してでも俺に勝とうとしたバカも大概だったな。
……今回は挑んできた馬鹿をボコボコにするだけで済んだけど、これからそういったクソバカたちが来ないって可能性がゼロではないし……やっぱり警戒し続けないと駄目だな。
「ラガス坊ちゃま、入ってもよろしいですか」
「あぁ、大丈夫だぞ」
晩御飯か?
でもまだ時間的に早いよな。
というかシュラまでいるし。
もしかして急遽予定が変わって、今から王城に来てくれっていう連絡でも来たのか?
さすがに今日は休みたいたんだけど……まぁ、軽く話すぐらいだし構わないか。
「ラガス坊ちゃま、一つお聞きしたいのですが帰りの場所の中で話していた、アルガ王国とガルガント王国の学生同士で戦う……その案を本当にガルガント国王様に提案するのですか」
「……二人とも、もしかしてそれが本当か冗談かを確認しに来たのか?」
「えぇ、その通りです。加えて言えば、私たちにも参加の機会を頂きたいかと思いまして」
メリルとシュラにも参加の機会……正確に言えば、メイドや執事以外にも参加する機会が欲しいってことか。
「えっとな、そもそも俺としてはその大会について提案するかどうかは迷ってる」
「こちら側が……ラガス坊ちゃまが圧勝してしまうから、ですか?」
「ま、まぁそうだな。傲慢かもしれないけど、タイマンの勝負であれば負けないと思ってる」
仮に開催するとしても、今年中に開催ってのは難しいだろう。
でも、細かい部分や会場などを諸々決めるとしても、一年半から二年ぐらいあれば全て決め終る筈。
そうなれば、絶対に俺やセルシアは参加する訳だ。
向こうは知らないだろうけど、リーベという最近急成長した隠し玉だっている。
来年の大会では大暴れしそうだから、隠し玉にはならないか。
あと、確か俺が三年生になるまでに副騎士団長の息子が入学するだろうから……どんな内容で戦ったとしても勝利、優勝は俺たちが掻っ攫う。
それは向こうも解ってるだろうから、なんやかんやで俺が在学してる間は開催し無さそうな気がするんだよな。
「そうかもしれませね。ですが、対決内容を増やせばラガス坊ちゃまが参加しない対決もあるでしょう。そうすれば、他の生徒たちの見せ場も用意でき、アルガ王国が勝利を得られる可能性も増えるでしょう」
「……かもな、属性魔法専用の対決とかなら俺は……優勝するのは難しいか?」
一応音魔法があるから、そういった内容であっても参加は出来る。
けど、賭け事とかも行うのであれば、俺が参加しないトーナメントとかがあった方が良いか。
「あの、アルガ王国が乗ってくるか来ないかで問題になれば、ラガスさんにボロカスに負けるのが怖いのかって聞けば、多分乗ってくると思うんすよ」
シュラ……お前、意外とそういうことを考えられるんだな。
長旅が終わり、ようやくパートナー専用寮に戻ってくることができた。
ドレッグさんたちとは魔靴を造る約束をして別れた。
今回の旅に同行する近衛騎士をドレッグさんたちにしてくれた点は、本当にアルガ国王に感謝してる。
できれば第三王子からの願いを断って欲しかったけど……やっぱりその報酬として貰った物の内容を考えれば、メリットの方法がやや上か。
セルシアも紫電崩牙なんて超、超超超名剣を報酬として貰えば、わざわざ隣国まで行ったのもありだって思ってる……よな?
結局セルシアが第三王子と顔を合わせることはたった一度しかなかった。
それに顔話合わせても全く喋らなかった訳だし、そこまでストレスじゃなかった筈だよな。
というか、俺的にはあんなにセルシアに対してご執心過ぎる奴がいるって知れて良かった。
ひとまず学校を卒業するまで基本的に会うことはないだろうけど、もしかしたらいつか俺たちを狙って襲ってくる……あるいは何か仕掛けてくる可能性が少なからずある。
「王族なんだからもう少し自分の立場を自覚するべきだと思うんだが……王族ゆえにそこら辺が緩いというか、傲慢に育ったのかもしれないな」
王族に限らず、そこは権力者の子供特有の部分か。
ヤバい度合いでいえば、校内戦で薬物を使用してでも俺に勝とうとしたバカも大概だったな。
……今回は挑んできた馬鹿をボコボコにするだけで済んだけど、これからそういったクソバカたちが来ないって可能性がゼロではないし……やっぱり警戒し続けないと駄目だな。
「ラガス坊ちゃま、入ってもよろしいですか」
「あぁ、大丈夫だぞ」
晩御飯か?
でもまだ時間的に早いよな。
というかシュラまでいるし。
もしかして急遽予定が変わって、今から王城に来てくれっていう連絡でも来たのか?
さすがに今日は休みたいたんだけど……まぁ、軽く話すぐらいだし構わないか。
「ラガス坊ちゃま、一つお聞きしたいのですが帰りの場所の中で話していた、アルガ王国とガルガント王国の学生同士で戦う……その案を本当にガルガント国王様に提案するのですか」
「……二人とも、もしかしてそれが本当か冗談かを確認しに来たのか?」
「えぇ、その通りです。加えて言えば、私たちにも参加の機会を頂きたいかと思いまして」
メリルとシュラにも参加の機会……正確に言えば、メイドや執事以外にも参加する機会が欲しいってことか。
「えっとな、そもそも俺としてはその大会について提案するかどうかは迷ってる」
「こちら側が……ラガス坊ちゃまが圧勝してしまうから、ですか?」
「ま、まぁそうだな。傲慢かもしれないけど、タイマンの勝負であれば負けないと思ってる」
仮に開催するとしても、今年中に開催ってのは難しいだろう。
でも、細かい部分や会場などを諸々決めるとしても、一年半から二年ぐらいあれば全て決め終る筈。
そうなれば、絶対に俺やセルシアは参加する訳だ。
向こうは知らないだろうけど、リーベという最近急成長した隠し玉だっている。
来年の大会では大暴れしそうだから、隠し玉にはならないか。
あと、確か俺が三年生になるまでに副騎士団長の息子が入学するだろうから……どんな内容で戦ったとしても勝利、優勝は俺たちが掻っ攫う。
それは向こうも解ってるだろうから、なんやかんやで俺が在学してる間は開催し無さそうな気がするんだよな。
「そうかもしれませね。ですが、対決内容を増やせばラガス坊ちゃまが参加しない対決もあるでしょう。そうすれば、他の生徒たちの見せ場も用意でき、アルガ王国が勝利を得られる可能性も増えるでしょう」
「……かもな、属性魔法専用の対決とかなら俺は……優勝するのは難しいか?」
一応音魔法があるから、そういった内容であっても参加は出来る。
けど、賭け事とかも行うのであれば、俺が参加しないトーナメントとかがあった方が良いか。
「あの、アルガ王国が乗ってくるか来ないかで問題になれば、ラガスさんにボロカスに負けるのが怖いのかって聞けば、多分乗ってくると思うんすよ」
シュラ……お前、意外とそういうことを考えられるんだな。
46
お気に入りに追加
3,491
あなたにおすすめの小説
前世は大聖女でした。今世では普通の令嬢として泣き虫騎士と幸せな結婚をしたい!
月(ユエ)/久瀬まりか
ファンタジー
伯爵令嬢アイリス・ホールデンには前世の記憶があった。ロラン王国伝説の大聖女、アデリンだった記憶が。三歳の時にそれを思い出して以来、聖女のオーラを消して生きることに全力を注いでいた。だって、聖女だとバレたら恋も出来ない一生を再び送ることになるんだもの!
一目惚れしたエドガーと婚約を取り付け、あとは来年結婚式を挙げるだけ。そんな時、魔物討伐に出発するエドガーに加護を与えたことから聖女だということがバレてしまい、、、。
今度こそキスから先を知りたいアイリスの願いは叶うのだろうか?
※第14回ファンタジー大賞エントリー中。投票、よろしくお願いいたします!!
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
やり直し令嬢の備忘録
西藤島 みや
ファンタジー
レイノルズの悪魔、アイリス・マリアンナ・レイノルズは、皇太子クロードの婚約者レミを拐かし、暴漢に襲わせた罪で塔に幽閉され、呪詛を吐いて死んだ……しかし、その呪詛が余りに強かったのか、10年前へと再び蘇ってしまう。
これを好機に、今度こそレミを追い落とそうと誓うアイリスだが、前とはずいぶん違ってしまい……
王道悪役令嬢もの、どこかで見たようなテンプレ展開です。ちょこちょこ過去アイリスの残酷描写があります。
また、外伝は、ざまあされたレミ嬢視点となりますので、お好みにならないかたは、ご注意のほど、お願いします。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
奪われ系令嬢になるのはごめんなので逃げて幸せになるぞ!
よもぎ
ファンタジー
とある伯爵家の令嬢アリサは転生者である。薄々察していたヤバい未来が現実になる前に逃げおおせ、好き勝手生きる決意をキメていた彼女は家を追放されても想定通りという顔で旅立つのだった。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる