445 / 968
もう、ただの変態
しおりを挟む
「セルシア、さすがに斬るのは止めておいた方が良いんじゃないか? あれでも、一応一国の王子だぞ」
「むぅ……でも、国境を越えて、迫ってきたら……もう、ただの変態。だと、思う」
あぁ~~~~~…………なるほどな。
ちょっと否定出来ない。
本人から近寄るなと言われて、試練的な決闘?
俺と戦ってマジックアイテムとか色々と身に着けてたけど、結局ボロ負け。
そして俺らが帰る時に、少しでも会って話したいと思ったのか、王城内で暴れた。
どんな面下げてセルシアに近寄ろうとしてるんだ、って話か。
けど……腐っても鯛。
腐っても王子なんだから、あの手この手を使って本当に国境を越えて会いに来そうだな。
そうなったら……不正入国ってことで、その場で切り捨てても良いのか?
「セルシア様の意見に同感ですね。好意などの感情越えて、もはや変態です。その場で斬り捨てても問題無いかと」
「メリルの一存で決められることじゃないだろ。でも……ガルガント国王様に頼んで、第三王子に対してガルガント王国への入国を拒否すれば、仮にそれでも独自のルートで入国すれば、それは立派な不正入国ってことになるか」
実際にどうなるかは分からないが、一旦帰ってからガルガント国王に伝えておくか。
俺との戦いにマジックアイテムを大量に持ち込んだまでは良いが、その後の何がなんでもセルシアに会うために、王城内で魔法を使うのはちょっと異常だ。
この件を伝えれば、ガルガント国王もただの馬鹿じゃなくて、ちょっと異常でヤバい奴って認識に変わるか。
「逆に……ラガス坊ちゃまはどうするのですか?」
「何をだよ?」
「セルシア様の前に第三王子が現れたらですよ」
「……とりあえずタコ殴りだろ」
もう一度目の前に現れるなら、再度ボコボコにするのは確定。
ただ、もう呪弾はしっかり浴びせてるからな…………それに、金〇は一応元の形には戻らない方法で潰したから……そもそも性欲が湧かなくなるのか?
ちょっとそこら辺はいまいち分からないな。
体の毛も面白いことにしたし、あんまあり虐める方法が思い付かないんだよな……ディザスターの連中に任せるか?
拷問に慣れてる連中もいるだろうから、それで大丈夫、か……いやいやいや、まてまて。
危ない危ない、メリルがいつもより常識を無視する発言をするから、ブレーキが緩んでたな。
「不正入国……仮にそうなってたら、何をしにガルガント王国に侵入したか分からないという名目で、とりあえずボコすことに向こうも文句はない筈だ」
「ラガスさん、一応手加減しなきゃダメっすよ。ラガスさんが本気になったら絶対に風穴を開けちゃうっすから」
「分かってるよ。基本的には骨を粉砕するイメージで殴って蹴るから、多分殺すことはない」
「……ねぇ、仮にそうなったら、やっぱり腕の一本か二本、斬っても良い?」
「え? ……あぁ~~~、うん。そうだな。あいつが入国禁止の対象になってるなら、俺たちの前の前に現れた時点で、対処しても良い、かもな」
目が本気でガチだ。
よっぽどバカ王子のことが嫌いなんだな。
腕をぶった斬っても傷口を焼けば……大丈夫だよな。
「まぁ、あれだぞ、うっかり首を斬ったり心臓を突いたりするのは止めとけよ」
「……うん、気を付ける」
絶対じゃなくて多分って感じか。
にしてもここまでセルシアに嫌われるのは……逆に凄いな。
セルシアに惚れてるけど、セルシアに全く興味を持たれていないって連中は多くいるけど、ここまで嫌われてるのは結構珍しいよな。
「今回の一件に関しては、公爵様にお伝えしておいた方が良さそうですね」
キリアさんに言う通りといえば、その通りだな。
セルシアがここまで嫌う人物がいて、その人物はセルシアと会うことを全然諦めてないようだし……ワンチャン、まだセルシアを自分の嫁にするってことすら諦めてない可能性もあるか。
そういうことを考えると、この一件で忘れることなく、頭の片隅にバカ王子のことは置いといた方が良さそうだな。
「むぅ……でも、国境を越えて、迫ってきたら……もう、ただの変態。だと、思う」
あぁ~~~~~…………なるほどな。
ちょっと否定出来ない。
本人から近寄るなと言われて、試練的な決闘?
俺と戦ってマジックアイテムとか色々と身に着けてたけど、結局ボロ負け。
そして俺らが帰る時に、少しでも会って話したいと思ったのか、王城内で暴れた。
どんな面下げてセルシアに近寄ろうとしてるんだ、って話か。
けど……腐っても鯛。
腐っても王子なんだから、あの手この手を使って本当に国境を越えて会いに来そうだな。
そうなったら……不正入国ってことで、その場で切り捨てても良いのか?
「セルシア様の意見に同感ですね。好意などの感情越えて、もはや変態です。その場で斬り捨てても問題無いかと」
「メリルの一存で決められることじゃないだろ。でも……ガルガント国王様に頼んで、第三王子に対してガルガント王国への入国を拒否すれば、仮にそれでも独自のルートで入国すれば、それは立派な不正入国ってことになるか」
実際にどうなるかは分からないが、一旦帰ってからガルガント国王に伝えておくか。
俺との戦いにマジックアイテムを大量に持ち込んだまでは良いが、その後の何がなんでもセルシアに会うために、王城内で魔法を使うのはちょっと異常だ。
この件を伝えれば、ガルガント国王もただの馬鹿じゃなくて、ちょっと異常でヤバい奴って認識に変わるか。
「逆に……ラガス坊ちゃまはどうするのですか?」
「何をだよ?」
「セルシア様の前に第三王子が現れたらですよ」
「……とりあえずタコ殴りだろ」
もう一度目の前に現れるなら、再度ボコボコにするのは確定。
ただ、もう呪弾はしっかり浴びせてるからな…………それに、金〇は一応元の形には戻らない方法で潰したから……そもそも性欲が湧かなくなるのか?
ちょっとそこら辺はいまいち分からないな。
体の毛も面白いことにしたし、あんまあり虐める方法が思い付かないんだよな……ディザスターの連中に任せるか?
拷問に慣れてる連中もいるだろうから、それで大丈夫、か……いやいやいや、まてまて。
危ない危ない、メリルがいつもより常識を無視する発言をするから、ブレーキが緩んでたな。
「不正入国……仮にそうなってたら、何をしにガルガント王国に侵入したか分からないという名目で、とりあえずボコすことに向こうも文句はない筈だ」
「ラガスさん、一応手加減しなきゃダメっすよ。ラガスさんが本気になったら絶対に風穴を開けちゃうっすから」
「分かってるよ。基本的には骨を粉砕するイメージで殴って蹴るから、多分殺すことはない」
「……ねぇ、仮にそうなったら、やっぱり腕の一本か二本、斬っても良い?」
「え? ……あぁ~~~、うん。そうだな。あいつが入国禁止の対象になってるなら、俺たちの前の前に現れた時点で、対処しても良い、かもな」
目が本気でガチだ。
よっぽどバカ王子のことが嫌いなんだな。
腕をぶった斬っても傷口を焼けば……大丈夫だよな。
「まぁ、あれだぞ、うっかり首を斬ったり心臓を突いたりするのは止めとけよ」
「……うん、気を付ける」
絶対じゃなくて多分って感じか。
にしてもここまでセルシアに嫌われるのは……逆に凄いな。
セルシアに惚れてるけど、セルシアに全く興味を持たれていないって連中は多くいるけど、ここまで嫌われてるのは結構珍しいよな。
「今回の一件に関しては、公爵様にお伝えしておいた方が良さそうですね」
キリアさんに言う通りといえば、その通りだな。
セルシアがここまで嫌う人物がいて、その人物はセルシアと会うことを全然諦めてないようだし……ワンチャン、まだセルシアを自分の嫁にするってことすら諦めてない可能性もあるか。
そういうことを考えると、この一件で忘れることなく、頭の片隅にバカ王子のことは置いといた方が良さそうだな。
47
お気に入りに追加
3,491
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
奪われ系令嬢になるのはごめんなので逃げて幸せになるぞ!
よもぎ
ファンタジー
とある伯爵家の令嬢アリサは転生者である。薄々察していたヤバい未来が現実になる前に逃げおおせ、好き勝手生きる決意をキメていた彼女は家を追放されても想定通りという顔で旅立つのだった。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる