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初見ならば難しい
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魔弾に結構回転が掛かってる。
これは足元狙いか、だったらバックステップで躱す……う、おっ!!??
「よい、しょ!!!」
「ッ!! 上手く行ったと思ったんだけどね」
「そう簡単には、な。でも結構驚かされたぞ」
回転が掛かっており、俺の足元に向かって落ちて来た。
だがそれだけでは終わらず、一気に回転速度が増して上昇してきた。
ありゃ、魔弾でそういうことが出来るって解っていないと対処は出来ない攻撃だ。
「魔弾を足で蹴り上げるなんて、いくらなんでも対応が速過ぎないかい? というか、脚に少しぐらいはダメージがあると思ったんだけど、そんな事は無さそうだね」
「蹴る時に足に魔力を纏ったからな。だからダメージは一切無いぞ」
ただ、それでも正直驚いた。
もしかして遠隔操作をしたのか? いや、遠隔操作が出来るならもっとやりようはある。
「それじゃ、次はこっちから行かせてもらおうかな」
フットワークを刻み、ジークとの距離を一気に縮めて長剣を振るう。
一撃一撃にそこまで重さは込めていない。
ただ、その分速さを重視しての攻撃だから、ジークの防御で手一杯って感じか。
「はぁ、はぁ、はぁ、本当に君は、速いんだな!!」
「スピード重視のスタイルだからな。攻撃は速く決めて、攻撃はササっと避けるに限るだろ」
戦い方を見る限り、ジークも俺と同じスピードよりのスタイルだろう。
でも、それに加えて俺は魔弾と格闘技、ジークは魔法が加わる。
ジークは詠唱破棄、無詠唱を覚えたら結構面倒な相手になるかもな。
ジークは接近戦で長剣と格闘技を使って攻めて来たけど、俺は長剣だけで攻める。
突いて斬ってを何度も繰り返すだけ。
正直そこまで形を気にしている訳では無いんだけど、どうやら振る速度が思ったより重さを加えているみたいだ。
「君は、しっかりと剣術を、習わなかったの、かい!!」
「父さんが剣を使ってるから、ちょいちょい習ってた、よ! でも、基本的にはどこを狙ったらいいか、て感じの内容しか、教わっていないよ!」
一応それらしいのは教わった気がするけど、頭から殆ど抜けてる。
「その結果、相手の隙を突くのに特化した、というところなのか、な!!」
「ん~~~……それはそうかもね」
相手の隙を、死角を突くのは結構慣れてるかもな。
モンスター相手に正々堂々と戦うこともあるけど、隙を突いたり死角から魔弾でバキュンっと殺すことも多かった気がする。
でも、ジークもまだあれを使ってないし、お互いに本気では無いよな。
「ほっ、と」
「ぐッ!!??」
右斜め上からの斬撃をフェイントに使い、長剣の上からドロップキックをかまして吹き飛ばす。
ただ、ギリギリで反応して場外にはならなかった。
「なぁ、準備運動はこれぐらいで良いだろう。そろそろ本番に移ろうぜ」
「……ふぅーーーー、そうだね。本番はこれからだ」
劣勢、にも関わらず今日一の集中力を発揮するジーク。
そしてジークの体が徐々に魔力と闘気が溢れ出し、一つに混ざり合う。
「はっはっは、もうそれは完璧に扱えるみたいだな」
「そこまで長くは扱えないけどね。でも、君との勝負を終わらせるの十分な時間だよ」
「中々余裕綽々じゃないか。んじゃあ……こっちもちょっとは強化しないとな」
身体強化のアビリティを発動し、ジークの魔闘気に対抗する。
俺は身体強化の身で、ジークは身体強化にプラスして魔闘気。向こうのリミットは……もって四十秒から五十秒ぐらいか?
「急がせてもらうよ」
「オーケー、望むところだ」
ジークが先に駆け出し、少し遅れて俺も距離を詰める。
良い感じだな、魔闘気の強化に振り回されている様子は無い。
真面目に訓練したってのが良く分かる。
だからこそ……この一撃が刺さるだろうな。
「のわッ! だ、え、えッ!!!???」
「だからって狼狽え過ぎだ阿呆」
イケメンのくせに耐性無いんだな。
これは足元狙いか、だったらバックステップで躱す……う、おっ!!??
「よい、しょ!!!」
「ッ!! 上手く行ったと思ったんだけどね」
「そう簡単には、な。でも結構驚かされたぞ」
回転が掛かっており、俺の足元に向かって落ちて来た。
だがそれだけでは終わらず、一気に回転速度が増して上昇してきた。
ありゃ、魔弾でそういうことが出来るって解っていないと対処は出来ない攻撃だ。
「魔弾を足で蹴り上げるなんて、いくらなんでも対応が速過ぎないかい? というか、脚に少しぐらいはダメージがあると思ったんだけど、そんな事は無さそうだね」
「蹴る時に足に魔力を纏ったからな。だからダメージは一切無いぞ」
ただ、それでも正直驚いた。
もしかして遠隔操作をしたのか? いや、遠隔操作が出来るならもっとやりようはある。
「それじゃ、次はこっちから行かせてもらおうかな」
フットワークを刻み、ジークとの距離を一気に縮めて長剣を振るう。
一撃一撃にそこまで重さは込めていない。
ただ、その分速さを重視しての攻撃だから、ジークの防御で手一杯って感じか。
「はぁ、はぁ、はぁ、本当に君は、速いんだな!!」
「スピード重視のスタイルだからな。攻撃は速く決めて、攻撃はササっと避けるに限るだろ」
戦い方を見る限り、ジークも俺と同じスピードよりのスタイルだろう。
でも、それに加えて俺は魔弾と格闘技、ジークは魔法が加わる。
ジークは詠唱破棄、無詠唱を覚えたら結構面倒な相手になるかもな。
ジークは接近戦で長剣と格闘技を使って攻めて来たけど、俺は長剣だけで攻める。
突いて斬ってを何度も繰り返すだけ。
正直そこまで形を気にしている訳では無いんだけど、どうやら振る速度が思ったより重さを加えているみたいだ。
「君は、しっかりと剣術を、習わなかったの、かい!!」
「父さんが剣を使ってるから、ちょいちょい習ってた、よ! でも、基本的にはどこを狙ったらいいか、て感じの内容しか、教わっていないよ!」
一応それらしいのは教わった気がするけど、頭から殆ど抜けてる。
「その結果、相手の隙を突くのに特化した、というところなのか、な!!」
「ん~~~……それはそうかもね」
相手の隙を、死角を突くのは結構慣れてるかもな。
モンスター相手に正々堂々と戦うこともあるけど、隙を突いたり死角から魔弾でバキュンっと殺すことも多かった気がする。
でも、ジークもまだあれを使ってないし、お互いに本気では無いよな。
「ほっ、と」
「ぐッ!!??」
右斜め上からの斬撃をフェイントに使い、長剣の上からドロップキックをかまして吹き飛ばす。
ただ、ギリギリで反応して場外にはならなかった。
「なぁ、準備運動はこれぐらいで良いだろう。そろそろ本番に移ろうぜ」
「……ふぅーーーー、そうだね。本番はこれからだ」
劣勢、にも関わらず今日一の集中力を発揮するジーク。
そしてジークの体が徐々に魔力と闘気が溢れ出し、一つに混ざり合う。
「はっはっは、もうそれは完璧に扱えるみたいだな」
「そこまで長くは扱えないけどね。でも、君との勝負を終わらせるの十分な時間だよ」
「中々余裕綽々じゃないか。んじゃあ……こっちもちょっとは強化しないとな」
身体強化のアビリティを発動し、ジークの魔闘気に対抗する。
俺は身体強化の身で、ジークは身体強化にプラスして魔闘気。向こうのリミットは……もって四十秒から五十秒ぐらいか?
「急がせてもらうよ」
「オーケー、望むところだ」
ジークが先に駆け出し、少し遅れて俺も距離を詰める。
良い感じだな、魔闘気の強化に振り回されている様子は無い。
真面目に訓練したってのが良く分かる。
だからこそ……この一撃が刺さるだろうな。
「のわッ! だ、え、えッ!!!???」
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