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壁が無ければ
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一人目が終わり、それからどんどん倒しまくった。
腹パン、肩に蹴り、背中に軽く正拳突き、足払い。
地面を蹴って砂を掛けて軽く目つぶし。これはやった後は凄いブーイング喰らったな。
貴族のする行為では無い、卑怯だって。
ただバレント先生の一喝で沈黙したけど。
あとは木刀を手刀で手のひらサイズに切って投擲。
これも案外効くんだよね。
別に体を狙わずとも体の近くを通ったりするだけでちょっとだけ動きが止まるし。
一応女子生徒も中にはいたから顔面は狙わずに倒した。
というか、流石に気が引けたので足払いからのパンチ寸止めで女子は終わらせた。
男子は怪我しない程度に殴ったり蹴ったりしたけどな。
そして最後の生徒との摸擬戦が終わり、全て俺の圧勝で幕を閉じた。
「まっ、ざっとこんな感じだ。お前らの中に攻撃魔法が得意ってだけで、それがメインの武器でない奴もいるだろうが、メインの奴らはこいつ並みに体術が出来る相手ならば壁がいなければ即死だ」
間違ってはいないけど、ちょっと脅かせ過ぎじゃないですか?
効果抜群の様だが。
「あとあれだ、俺は詠唱破棄のアビリティを習得してるから集中していれば中級程度の魔法なら詠唱無しで唱える事が出来るが、俺も多少は体術が出来る」
バレント先生は実際に敵がいると仮定して離れた敵を体術で倒すシャドーを行った。
その速度は俺が身体強化のアビリティを使った時よりも速く、生徒は目で追うのがやっとな速度な筈。
「お前らに卒業するまで俺と同じぐらい出来るようになれとは言わん。というか不可能だ。出来れば体術面では十分に秀才、もしくは若干天才と言えるレベルだな。それと、ラガス・リゼードが使用した投擲という段々も良かった」
そりゃ今よりもガキんちょの頃から練習してましたからね。
「障壁を生み出すマジックアイテムとかを持っているなら話は別かもしれないが、前衛がいなければあんな投擲でさえお前らの体を貫くぞ。冗談抜きでな。ラガス、それは可能だろ」
「・・・・・・そうですね。投擲に使用する物体にもよりますが、ある程度の腕力があれば問題無いかと」
「ってことだ。お前らレベルだと攻撃魔法はスピードに特化した相手には基本的に通用しない。それをしっかり胸に刻んでこれからの俺の授業を受けろ。あっ、一つだけ言い忘れてたな」
あれ、バレント先生からの威圧感が急激に増したんだが、何事?
「これから前衛と組む場合、失敗を前衛の奴の押し付ける様な事はするなよ。自分の価値や評価を落としたくなかったらな。」
・・・・・・過去に交友関係のある前衛タイプの人が他の後衛職と揉めたのか?
「それと、これは俺からの願いだがお前らには兵士や騎士は自分達が魔法を発動する為の肉壁だ考える様な糞カス塵屑にはなって欲しくないと思っている。というか、単純に実践の場で人の恨みを買うような真似をするなという話だな。日常生活で後ろから刺される場合もあるぞ」
あぁ、バレント先生の目が笑っていない。こりゃガチの話だな。
「んじゃ、今日の授業がこれで終わりだ。他のクラスはまだ授業をしてるだろうから廊下は静かに歩けよ」
さぁーー昼飯だ昼飯、っと言いながらバレント先生は去って行った。
「さて、俺らも昼飯にしようか」
「そうですね。さっさとこの場から離れましょう」
「メリル、もしかしてちょっと怒ってるのか?」
確かにまだ俺を睨みつけている生徒はいるけどさ、それはもう日常茶飯事になりそうだから気にしなくても良くないか?
「いいえ、ラガス坊ちゃまが頭が固く、下らない程にプライドが高い者達を完封したので寧ろざまぁみろといった心情です。ただ、未だに現実を認められない方々がラガス坊ちゃまに向ける視線が不愉快なので」
そ、そうか。気持ちは凄く嬉しいが、もう少し言葉をオブラートに包もうぜ。小声とはいえ、まだ周囲に生徒はいるんだしさ。
腹パン、肩に蹴り、背中に軽く正拳突き、足払い。
地面を蹴って砂を掛けて軽く目つぶし。これはやった後は凄いブーイング喰らったな。
貴族のする行為では無い、卑怯だって。
ただバレント先生の一喝で沈黙したけど。
あとは木刀を手刀で手のひらサイズに切って投擲。
これも案外効くんだよね。
別に体を狙わずとも体の近くを通ったりするだけでちょっとだけ動きが止まるし。
一応女子生徒も中にはいたから顔面は狙わずに倒した。
というか、流石に気が引けたので足払いからのパンチ寸止めで女子は終わらせた。
男子は怪我しない程度に殴ったり蹴ったりしたけどな。
そして最後の生徒との摸擬戦が終わり、全て俺の圧勝で幕を閉じた。
「まっ、ざっとこんな感じだ。お前らの中に攻撃魔法が得意ってだけで、それがメインの武器でない奴もいるだろうが、メインの奴らはこいつ並みに体術が出来る相手ならば壁がいなければ即死だ」
間違ってはいないけど、ちょっと脅かせ過ぎじゃないですか?
効果抜群の様だが。
「あとあれだ、俺は詠唱破棄のアビリティを習得してるから集中していれば中級程度の魔法なら詠唱無しで唱える事が出来るが、俺も多少は体術が出来る」
バレント先生は実際に敵がいると仮定して離れた敵を体術で倒すシャドーを行った。
その速度は俺が身体強化のアビリティを使った時よりも速く、生徒は目で追うのがやっとな速度な筈。
「お前らに卒業するまで俺と同じぐらい出来るようになれとは言わん。というか不可能だ。出来れば体術面では十分に秀才、もしくは若干天才と言えるレベルだな。それと、ラガス・リゼードが使用した投擲という段々も良かった」
そりゃ今よりもガキんちょの頃から練習してましたからね。
「障壁を生み出すマジックアイテムとかを持っているなら話は別かもしれないが、前衛がいなければあんな投擲でさえお前らの体を貫くぞ。冗談抜きでな。ラガス、それは可能だろ」
「・・・・・・そうですね。投擲に使用する物体にもよりますが、ある程度の腕力があれば問題無いかと」
「ってことだ。お前らレベルだと攻撃魔法はスピードに特化した相手には基本的に通用しない。それをしっかり胸に刻んでこれからの俺の授業を受けろ。あっ、一つだけ言い忘れてたな」
あれ、バレント先生からの威圧感が急激に増したんだが、何事?
「これから前衛と組む場合、失敗を前衛の奴の押し付ける様な事はするなよ。自分の価値や評価を落としたくなかったらな。」
・・・・・・過去に交友関係のある前衛タイプの人が他の後衛職と揉めたのか?
「それと、これは俺からの願いだがお前らには兵士や騎士は自分達が魔法を発動する為の肉壁だ考える様な糞カス塵屑にはなって欲しくないと思っている。というか、単純に実践の場で人の恨みを買うような真似をするなという話だな。日常生活で後ろから刺される場合もあるぞ」
あぁ、バレント先生の目が笑っていない。こりゃガチの話だな。
「んじゃ、今日の授業がこれで終わりだ。他のクラスはまだ授業をしてるだろうから廊下は静かに歩けよ」
さぁーー昼飯だ昼飯、っと言いながらバレント先生は去って行った。
「さて、俺らも昼飯にしようか」
「そうですね。さっさとこの場から離れましょう」
「メリル、もしかしてちょっと怒ってるのか?」
確かにまだ俺を睨みつけている生徒はいるけどさ、それはもう日常茶飯事になりそうだから気にしなくても良くないか?
「いいえ、ラガス坊ちゃまが頭が固く、下らない程にプライドが高い者達を完封したので寧ろざまぁみろといった心情です。ただ、未だに現実を認められない方々がラガス坊ちゃまに向ける視線が不愉快なので」
そ、そうか。気持ちは凄く嬉しいが、もう少し言葉をオブラートに包もうぜ。小声とはいえ、まだ周囲に生徒はいるんだしさ。
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