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ラガスだから可笑しくない
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ダッシュボアの解体を終えてからもモンスターの探索と討伐を続ける中でメリル達の実力は十分に伝わったと思う。
ルーフェイスとシュラは殆ど一撃で倒すし、メリルもその場から動かずに短剣の投擲で倒してしまう。
俺達の実力をある程度解って貰ったところで今度は交代してセルシア達がモンスターを倒していく。
セルシア・ロウレットとキリアは実力があり、倒すのが上手いって印象だな。
特にセルシア・ロウレットの突きはかなりの物だと思う。接近戦で相手の攻撃を見切るのも上手い。
バーズに関しても威張ってるだけあってそこそこの実力はある。
シュラを意識してから一撃でモンスターを倒す事に拘っているように思えたが、功を焦ったせいか多少危ない場面があったが、子供が持つにしては上等な長剣で何とか一対一でゴブリンの上位種に勝つ事が出来た。
まぁ、あれはノエリアさんが先にウィンドアローで周囲の取り巻きを倒していたから揃った状況だけどな。
実力はあっても一対多数の戦いだと格下相手でも負けそうだな気がする。
というか、四人が持っている武器とか道具的にバーズはそこそこ体が大きいんだからタンク的な役割を担った方が良いと思うんだけどな。
俺がそんなアドバイスをしたところで素直に聞くとは思えないけど。
それにしてもノエリアさんは流石の一言だな。
無詠唱で初級の魔法なら放つし、中級当たりの魔法もスムーズに使う。
それにある程度の杖術か棍術を使えるようだから接近戦も問題無い。
副騎士団長さんが着いてこなくても平気なのが何となく解った。
この人は狼竜眼で鑑定した訳では無いから確定ではないけどおそらく上級の攻撃魔法を使える。
ならば前衛が時間を稼げばCランクぐらいのモンスターならば一撃で倒せる筈。
前衛がちょっと多い気がするが、ある程度はバランス取れているといえば取れているか。
「魔弾」
相変わらず人型のモンスターは挑発に乗り易いな。
「ラガスは、避けるのが上手いね。それにさっき撃った魔弾はちょっと違った?」
「俺自身はある程度動けるから相手を錯乱して狙撃する方がスタイルに合ってる。撃った魔弾は念のために強化しておいた」
「やっぱり・・・・・・ねぇ、一つ訊きたいんだけど良いかな?」
表情は殆ど変わらないけど少し真剣味がある顔だな。
「別に構わないぞ」
「分った。ラガスはもしかして、基本の属性魔法が使えないの?」
「そうだな。俺は基本属性の魔法アビリティを持っていない」
貴族にとっては当たり前の様に習得出来る筈のアビリティ。
そのアビリティに対して俺は適性が無かった。
その事実を知ったセルシア・ロウレットの表情は変わりないが、バーズとキリアさんは普通に驚いた表情に変わる。バーズに関してはその後、物凄く何か言いたそうな顔をしている。
ぶっちゃけニヤニヤ顔がキモイ。
ノエリアさんは多少驚いた表情になるものの、そこまで驚いてはいないようだ。
もしかして今日一日の俺の戦い方からして基本属性の魔法アビリティを使えないかもしれないと解っていたのかもな。
「そうなんだね。でも、ラガスの強さを考えれば、必要無いアビリティ、かもしれない。だって、今日一日の間でラガスは、一回も本気を出していないよね」
「それはセルシア達も一緒だろ」
「うん。でも、ラガスは本当に力を見せていない、はず。魔弾ってアビリティに関しても、殆ど能力を見せていないと思う」
まぁ、アビリティはレベルを上げれば多くの効果を得られるからな。
ただ単純に魔力の弾丸を放つって能力しかないとは思えないだろ。
セルシア・ロウレットの言う通り、今日は魔弾の効果の一割も見せていない。
だって見せる必要が無いからな。
「流石の慧眼だな。まぁ、そこは想像に任せると言っておく」
「うん、勝手に想像する。それに、多分ラガスは攻撃魔法をメインに使う、ノエリアの様な相手にとって、天敵。だよね、ノエリア?」
「ラガス様の底が見えないので正確には言えませんが、並みの魔導士にとってはセルシアお嬢様の言う通り天敵となる実力を持っているかと」
「だよね。だから私は、ラガスが基本属性の魔法アビリティ持っていなくても、何も可笑しくない、っと思う」
・・・・・・これはセルシア・ロウレットなりに俺を励ましているのか? それとも単純に凄いと褒めてくれているのか?
まっ、後ろでバーズが歯ぎしりしながら悔しそうな顔をしているので良しとしよう。
ルーフェイスとシュラは殆ど一撃で倒すし、メリルもその場から動かずに短剣の投擲で倒してしまう。
俺達の実力をある程度解って貰ったところで今度は交代してセルシア達がモンスターを倒していく。
セルシア・ロウレットとキリアは実力があり、倒すのが上手いって印象だな。
特にセルシア・ロウレットの突きはかなりの物だと思う。接近戦で相手の攻撃を見切るのも上手い。
バーズに関しても威張ってるだけあってそこそこの実力はある。
シュラを意識してから一撃でモンスターを倒す事に拘っているように思えたが、功を焦ったせいか多少危ない場面があったが、子供が持つにしては上等な長剣で何とか一対一でゴブリンの上位種に勝つ事が出来た。
まぁ、あれはノエリアさんが先にウィンドアローで周囲の取り巻きを倒していたから揃った状況だけどな。
実力はあっても一対多数の戦いだと格下相手でも負けそうだな気がする。
というか、四人が持っている武器とか道具的にバーズはそこそこ体が大きいんだからタンク的な役割を担った方が良いと思うんだけどな。
俺がそんなアドバイスをしたところで素直に聞くとは思えないけど。
それにしてもノエリアさんは流石の一言だな。
無詠唱で初級の魔法なら放つし、中級当たりの魔法もスムーズに使う。
それにある程度の杖術か棍術を使えるようだから接近戦も問題無い。
副騎士団長さんが着いてこなくても平気なのが何となく解った。
この人は狼竜眼で鑑定した訳では無いから確定ではないけどおそらく上級の攻撃魔法を使える。
ならば前衛が時間を稼げばCランクぐらいのモンスターならば一撃で倒せる筈。
前衛がちょっと多い気がするが、ある程度はバランス取れているといえば取れているか。
「魔弾」
相変わらず人型のモンスターは挑発に乗り易いな。
「ラガスは、避けるのが上手いね。それにさっき撃った魔弾はちょっと違った?」
「俺自身はある程度動けるから相手を錯乱して狙撃する方がスタイルに合ってる。撃った魔弾は念のために強化しておいた」
「やっぱり・・・・・・ねぇ、一つ訊きたいんだけど良いかな?」
表情は殆ど変わらないけど少し真剣味がある顔だな。
「別に構わないぞ」
「分った。ラガスはもしかして、基本の属性魔法が使えないの?」
「そうだな。俺は基本属性の魔法アビリティを持っていない」
貴族にとっては当たり前の様に習得出来る筈のアビリティ。
そのアビリティに対して俺は適性が無かった。
その事実を知ったセルシア・ロウレットの表情は変わりないが、バーズとキリアさんは普通に驚いた表情に変わる。バーズに関してはその後、物凄く何か言いたそうな顔をしている。
ぶっちゃけニヤニヤ顔がキモイ。
ノエリアさんは多少驚いた表情になるものの、そこまで驚いてはいないようだ。
もしかして今日一日の俺の戦い方からして基本属性の魔法アビリティを使えないかもしれないと解っていたのかもな。
「そうなんだね。でも、ラガスの強さを考えれば、必要無いアビリティ、かもしれない。だって、今日一日の間でラガスは、一回も本気を出していないよね」
「それはセルシア達も一緒だろ」
「うん。でも、ラガスは本当に力を見せていない、はず。魔弾ってアビリティに関しても、殆ど能力を見せていないと思う」
まぁ、アビリティはレベルを上げれば多くの効果を得られるからな。
ただ単純に魔力の弾丸を放つって能力しかないとは思えないだろ。
セルシア・ロウレットの言う通り、今日は魔弾の効果の一割も見せていない。
だって見せる必要が無いからな。
「流石の慧眼だな。まぁ、そこは想像に任せると言っておく」
「うん、勝手に想像する。それに、多分ラガスは攻撃魔法をメインに使う、ノエリアの様な相手にとって、天敵。だよね、ノエリア?」
「ラガス様の底が見えないので正確には言えませんが、並みの魔導士にとってはセルシアお嬢様の言う通り天敵となる実力を持っているかと」
「だよね。だから私は、ラガスが基本属性の魔法アビリティ持っていなくても、何も可笑しくない、っと思う」
・・・・・・これはセルシア・ロウレットなりに俺を励ましているのか? それとも単純に凄いと褒めてくれているのか?
まっ、後ろでバーズが歯ぎしりしながら悔しそうな顔をしているので良しとしよう。
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