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なんとか成功
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「っと・・・・・・俺はラガス。ラガス・ゲインルートだ」
「私はメリルと申します」
「お、おう。・・・・・・お、俺はシュラって名前だ。見て分ると思うけど、鬼人族だ」
ああ、そりゃ額にそんな立派な角が生えてから鬼人族だって事は分る。
分らないのはなんでこんな場所でそんなボロボロの格好でいるんだって話なんだよな。
森の中にいたらモンスターに襲われてるのは仕方ないと納得出来るけど。
「それで、なんでこんな場所にいるんだ? 旅人っていう感じの服装ではないし」
「・・・・・・この首輪を見れば大体分かると思うが、俺は奴隷だ。けど、俺を運んでいた馬車がモンスターに襲われたんだ。俺はその隙に逃げて来て今に至るってところだ」
「なるほど。それは普通に災難だったな。・・・・・・メリル、人や獣人等を奴隷にする場合って何かしらの魔法が使われるのか?」
「・・・・・・正確な事は解りませんが、何かしらアビリティを使うのは確かかと」
何かしらのアビリティ、か。
もしかしたら呪いって類の認識でも良いのか?
・・・・・・試してみる価値はあるな。
「呪解弾」
呪いを等の効果を解く魔弾。
技の名前からその効果は察する事が出来たが、生憎と試した事が無いのでどのレベルの呪いを解呪出来るのか解らない。
だから・・・・・・今残っている魔力の三分の二を突っ込んで首輪に呪解弾を放った。
「・・・・・・うっ、そだろ。マジか・・・・・・夢じゃないんだよな」
「坊ちゃま・・・・・・お見事です。流石に驚きが隠せません」
呪解弾が当たった首輪はカチっと音をたてて外れた。
成功して良かったぁーーーーー。これで失敗したらちょっとダサいからな。
まぁ、他に手が無かった訳では無いけど・・・・・・あれは色々とヤバいというか、マジで加減を調整しなかったらやってしまうからな。
「さて、これで奴隷って立場から解放された訳だが・・・・・・これからどうする? 見たところ年齢はメリルと同じぐらいだろ。服とかは俺が父さんに言えばなんとかしてくれると思うけど、この先一人で生きていくには年齢的にきついだろ」
生きていくには金だって必要だろうし。
俺も父さんから小遣いを貰ってるけど、そこまで貯金が多い訳でもないからな。
「それでしたら坊ちゃまの執事として雇ってはどうでしょうか?」
「へっ!!?? いや、えっと・・・・・・なんでそういう考えになる?」
「シュラさんがラガス坊ちゃま執事となれば衣食住は保証されます。それにラガス坊ちゃまとしては歳が近くて近接格闘が出来る相手が欲しかったのではありませんか?」
・・・・・・確かにそう思った事はあった。メリルやクレア姉さんにミーシャさんじゃちょっと物足りない感がある。
その感じを目の前の鬼人族の男の子は埋めてくれそうな気はする。
でも、それだけの理由で執事として雇うってのは・・・・・・どうなんだ?
「えっと・・・・・・その、執事? として雇ってくれるんだったらすげぇーーー有難いんだが。ぶっちゃけこの後どうしようとか全く考えてないからさ。あっ、でも俺その執事らしい言葉遣い? とかはあんまり出来る自信がねぇな」
あっ、執事になる事が嫌って訳では無いんだ。
それなら・・・・・・まぁ、ありといえばありな選択肢か。
「それじゃあ、とりあえず俺の家に来るか?」
「おう、よろしく頼むぜ! えっと・・・・・・ラガス坊ちゃま!」
いや、お前はその呼び方をしないでくれ。
そして家に帰って父さんに事情を話すと・・・・・・驚くほど簡単に了承してくれた。
なんとなく大丈夫だろうとは予想してたけど、そこら辺のラインは父さん緩いよな。
「私はメリルと申します」
「お、おう。・・・・・・お、俺はシュラって名前だ。見て分ると思うけど、鬼人族だ」
ああ、そりゃ額にそんな立派な角が生えてから鬼人族だって事は分る。
分らないのはなんでこんな場所でそんなボロボロの格好でいるんだって話なんだよな。
森の中にいたらモンスターに襲われてるのは仕方ないと納得出来るけど。
「それで、なんでこんな場所にいるんだ? 旅人っていう感じの服装ではないし」
「・・・・・・この首輪を見れば大体分かると思うが、俺は奴隷だ。けど、俺を運んでいた馬車がモンスターに襲われたんだ。俺はその隙に逃げて来て今に至るってところだ」
「なるほど。それは普通に災難だったな。・・・・・・メリル、人や獣人等を奴隷にする場合って何かしらの魔法が使われるのか?」
「・・・・・・正確な事は解りませんが、何かしらアビリティを使うのは確かかと」
何かしらのアビリティ、か。
もしかしたら呪いって類の認識でも良いのか?
・・・・・・試してみる価値はあるな。
「呪解弾」
呪いを等の効果を解く魔弾。
技の名前からその効果は察する事が出来たが、生憎と試した事が無いのでどのレベルの呪いを解呪出来るのか解らない。
だから・・・・・・今残っている魔力の三分の二を突っ込んで首輪に呪解弾を放った。
「・・・・・・うっ、そだろ。マジか・・・・・・夢じゃないんだよな」
「坊ちゃま・・・・・・お見事です。流石に驚きが隠せません」
呪解弾が当たった首輪はカチっと音をたてて外れた。
成功して良かったぁーーーーー。これで失敗したらちょっとダサいからな。
まぁ、他に手が無かった訳では無いけど・・・・・・あれは色々とヤバいというか、マジで加減を調整しなかったらやってしまうからな。
「さて、これで奴隷って立場から解放された訳だが・・・・・・これからどうする? 見たところ年齢はメリルと同じぐらいだろ。服とかは俺が父さんに言えばなんとかしてくれると思うけど、この先一人で生きていくには年齢的にきついだろ」
生きていくには金だって必要だろうし。
俺も父さんから小遣いを貰ってるけど、そこまで貯金が多い訳でもないからな。
「それでしたら坊ちゃまの執事として雇ってはどうでしょうか?」
「へっ!!?? いや、えっと・・・・・・なんでそういう考えになる?」
「シュラさんがラガス坊ちゃま執事となれば衣食住は保証されます。それにラガス坊ちゃまとしては歳が近くて近接格闘が出来る相手が欲しかったのではありませんか?」
・・・・・・確かにそう思った事はあった。メリルやクレア姉さんにミーシャさんじゃちょっと物足りない感がある。
その感じを目の前の鬼人族の男の子は埋めてくれそうな気はする。
でも、それだけの理由で執事として雇うってのは・・・・・・どうなんだ?
「えっと・・・・・・その、執事? として雇ってくれるんだったらすげぇーーー有難いんだが。ぶっちゃけこの後どうしようとか全く考えてないからさ。あっ、でも俺その執事らしい言葉遣い? とかはあんまり出来る自信がねぇな」
あっ、執事になる事が嫌って訳では無いんだ。
それなら・・・・・・まぁ、ありといえばありな選択肢か。
「それじゃあ、とりあえず俺の家に来るか?」
「おう、よろしく頼むぜ! えっと・・・・・・ラガス坊ちゃま!」
いや、お前はその呼び方をしないでくれ。
そして家に帰って父さんに事情を話すと・・・・・・驚くほど簡単に了承してくれた。
なんとなく大丈夫だろうとは予想してたけど、そこら辺のラインは父さん緩いよな。
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