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チリチリ
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クレア姉さんが三回戦を突破した事でベストエイト入りが確定した。
それは素直に喜ばしい事なのだが、クレア姉さんの嫁の貰い手が見つかるのか少し心配になって来た。
まぁ・・・・・・クレア姉さんは学校卒業したらミーシャさんと一緒にハンターになるからそこら辺は関係ない・・・・・・のかな?
そして四回戦。惜しくもクレア姉さんはここで敗退してしまった。
相手はセルシアの婚約者である金髪優男。
正直戦いが始まる前からクレア姉さんに勝機は少ないと思っていた。
クレア姉さんはまだ動きながら詠唱を唱える並行詠唱のアビリティを習得していない。
光魔法と剣術の二つに特化した金髪優男に速さで対応出来ない。
その考えは現実となった。
クレア姉さんは金髪優男の速さに対応できずに傷が増えていく。
しかしクレア姉さんも只で負けた訳では無かった。
相手の速さと攻撃パターンを予測し、クレア姉さんは目で金髪優男の動きを追わずに感覚と予測を頼りに攻撃を繰り出した。
それが金髪優男にクリーンヒットした。
放った攻撃はファイヤースラッシュ。
全く自分の方を向いていなかった相手が的確に自分に放たれた攻撃に対処する事が出来ず、もろにファイヤースラッシュを喰らってしまった。
相手の態勢が崩れた瞬間を狙って杖による連打を繰り返す。
この連打を止めては負けると解っているクレア姉さんは身体強化のアビリティを使って必死の形相で攻撃を止めなかった。
だが、不意の一撃を喰らったはずの金髪優男の頭は直ぐに冷静になったようだ。
完全に防御態勢に入り、クレア姉さんの攻撃に耐える。
そして見つけた隙を突き、顔に似合わない声量で吼えて形勢を逆転させる。
吹き飛ばされたクレア姉さんは地面に尻を着くが直ぐに立とうとしたが、それを許さないとばかりおそらく身体強化のアビリティを使ったであろう速さでクレア姉さんに近づいた金髪優男が喉元に剣先を突きつけた。
さすがにここからの逆転は無理だと判断したクレア姉さんはギブアップを告げる。
戦いが終わった後、金髪優男はクレア姉さんに手を差し伸べるが、クレア姉さんはその手を取る事無く戻った。
ポカーンとした表情をしていた金髪優男の顔は普通に面白かった。
ただクールにその場を去るクレア姉さんが笑いを堪える表情をしていたので何が面白いのかと思い、対戦相手だった金髪優男を取りあえず見た。
するとファイヤースラッシュをもろに喰らった影響で、髪が一部焦げてチリチリになっていた。
それを見た俺は思わず吹き出してしまい、言葉に出してしまった。
俺の言葉を聞いた周囲の貴族達が金髪優男の方を見て、俺の言葉が本当だと解ると笑いを堪え切れなかった者もたたおり、拍手の後には笑いの波紋が広がった。
金髪優男は何故自分が笑われているのか最初は解らなかったようだが、髪の毛を触って今自分の髪型がどうなってるのかに気が付くと顔を真っ赤にして戻って行った。
クレア姉さん的にはしてやったりって気持ちはありそうだ。
四回戦が終わって五回戦目、セルシアとリオウスがぶつかった。
二人の実力にそこまで差がある様には思えなかったので戦いは少し長引くと思ったが、全くの逆で勝負は一瞬で終わった。
全くの意表を突いたセルシアの攻撃でリオウスが負けた。
試合開始と同時に長剣の刃に雷の魔力を纏わせ、その場から走り出す。
その行動自体にリオウスは動揺していなかったが、次の行動でおそらく動きが悪くなってしまったんだろう。
セルシアは右手に持っていた刃に雷を纏う長剣をリオウスとの距離が縮まる前に投げた。
咄嗟に投擲を避ける事は出来たが、リオウスは大きく体制を崩した。というか転んでしまった。
そしてセルシアは直ぐにその場から駆け出して倒れたリオウスの剣を持っている右手首を踏みつけ、喉を軽く掴んだ。
いやぁ・・・・・・中々に恐ろしい決着だった。
それは素直に喜ばしい事なのだが、クレア姉さんの嫁の貰い手が見つかるのか少し心配になって来た。
まぁ・・・・・・クレア姉さんは学校卒業したらミーシャさんと一緒にハンターになるからそこら辺は関係ない・・・・・・のかな?
そして四回戦。惜しくもクレア姉さんはここで敗退してしまった。
相手はセルシアの婚約者である金髪優男。
正直戦いが始まる前からクレア姉さんに勝機は少ないと思っていた。
クレア姉さんはまだ動きながら詠唱を唱える並行詠唱のアビリティを習得していない。
光魔法と剣術の二つに特化した金髪優男に速さで対応出来ない。
その考えは現実となった。
クレア姉さんは金髪優男の速さに対応できずに傷が増えていく。
しかしクレア姉さんも只で負けた訳では無かった。
相手の速さと攻撃パターンを予測し、クレア姉さんは目で金髪優男の動きを追わずに感覚と予測を頼りに攻撃を繰り出した。
それが金髪優男にクリーンヒットした。
放った攻撃はファイヤースラッシュ。
全く自分の方を向いていなかった相手が的確に自分に放たれた攻撃に対処する事が出来ず、もろにファイヤースラッシュを喰らってしまった。
相手の態勢が崩れた瞬間を狙って杖による連打を繰り返す。
この連打を止めては負けると解っているクレア姉さんは身体強化のアビリティを使って必死の形相で攻撃を止めなかった。
だが、不意の一撃を喰らったはずの金髪優男の頭は直ぐに冷静になったようだ。
完全に防御態勢に入り、クレア姉さんの攻撃に耐える。
そして見つけた隙を突き、顔に似合わない声量で吼えて形勢を逆転させる。
吹き飛ばされたクレア姉さんは地面に尻を着くが直ぐに立とうとしたが、それを許さないとばかりおそらく身体強化のアビリティを使ったであろう速さでクレア姉さんに近づいた金髪優男が喉元に剣先を突きつけた。
さすがにここからの逆転は無理だと判断したクレア姉さんはギブアップを告げる。
戦いが終わった後、金髪優男はクレア姉さんに手を差し伸べるが、クレア姉さんはその手を取る事無く戻った。
ポカーンとした表情をしていた金髪優男の顔は普通に面白かった。
ただクールにその場を去るクレア姉さんが笑いを堪える表情をしていたので何が面白いのかと思い、対戦相手だった金髪優男を取りあえず見た。
するとファイヤースラッシュをもろに喰らった影響で、髪が一部焦げてチリチリになっていた。
それを見た俺は思わず吹き出してしまい、言葉に出してしまった。
俺の言葉を聞いた周囲の貴族達が金髪優男の方を見て、俺の言葉が本当だと解ると笑いを堪え切れなかった者もたたおり、拍手の後には笑いの波紋が広がった。
金髪優男は何故自分が笑われているのか最初は解らなかったようだが、髪の毛を触って今自分の髪型がどうなってるのかに気が付くと顔を真っ赤にして戻って行った。
クレア姉さん的にはしてやったりって気持ちはありそうだ。
四回戦が終わって五回戦目、セルシアとリオウスがぶつかった。
二人の実力にそこまで差がある様には思えなかったので戦いは少し長引くと思ったが、全くの逆で勝負は一瞬で終わった。
全くの意表を突いたセルシアの攻撃でリオウスが負けた。
試合開始と同時に長剣の刃に雷の魔力を纏わせ、その場から走り出す。
その行動自体にリオウスは動揺していなかったが、次の行動でおそらく動きが悪くなってしまったんだろう。
セルシアは右手に持っていた刃に雷を纏う長剣をリオウスとの距離が縮まる前に投げた。
咄嗟に投擲を避ける事は出来たが、リオウスは大きく体制を崩した。というか転んでしまった。
そしてセルシアは直ぐにその場から駆け出して倒れたリオウスの剣を持っている右手首を踏みつけ、喉を軽く掴んだ。
いやぁ・・・・・・中々に恐ろしい決着だった。
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