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面倒な未来が見える
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「ラガス、学校に入学したら魔力の波長を検査するんだが知っているか?」
「ロックスから教えて貰いました。魔力の波長が合うもの同士はあらゆる面で最適なパートナーになると。正直俺は今のところは信じていませんが」
過去にそういった例があったとしても、そもそもの話自分にそんな最適なパートナーがいるとは思っていない。
仮にいたとしても俺と考えが合わない筈だ。
「まぁ、お前はそう考えるだろうな。でもお前あのロウレット家のお嬢さんと目が合ったんだろう。そういった些細な事が重要なんだ」
「・・・・・・確かに自分は目が合って実際の時間はほんの一瞬、でも自分にとっては十数秒程見つめ合っている感覚でした」
「そうか・・・・・・ラガス、お前は面倒に感じるかもしれないが学校に入学して行われる魔力検査でお前のパートナーにロウレット家のお嬢さんが選ばれるかもしれない。その可能性は大きい筈だ」
「そ、そうですか。僕としてはその可能性で終わって欲しいところですが・・・・・・あの、仮にもしその子が僕のパートナーになったら、かなり面倒な事になりませんか」
侯爵家って内より四つぐらい爵位が上の家だよな。それを考えると侯爵家子息でセルシア・ロウレットさんの婚約者である男の子も中々プライドが高い筈・・・・・・はぁ~~~、考えたくない未来だ。
「そうだ、お前の言う通りかなり面倒な事になるかもしれない。ただな、魔力の波長を検査した結果には基本的に反対してはならないんだ。これはどんな貴族、王族にも言える事なんだ。それが将来、国の為になるからな。だから権力を使って無理やり報復って手は使わない・・・・・・筈だ」
父さん・・・・・・そこは言い切ってくださいよ。めちゃくちゃ不安になるじゃないですか。
「しかしだなぁ、そのロウレット家のお嬢さんの婚約者である男の子には当然納得できない事実だ。そうなれば・・・・・・お前に決闘を申し込んできても可笑しくはない」
「さっきの質問はそういう意味があったんですね。確かに目立ちたくない俺にとってはそこで負けた方が身のためかもしれません。ただ、負けたら負けたで色々と言われそうじゃないですか」
「良く分かっているな。そういう意味も込めてだ、獣と鬼に竜の魔法を使わずにその侯爵家の子息に勝てるか? 噂でだが魔法の才能は平均よりはるかに高いらしい。適性がる属性魔法は光だったか」
光魔法か・・・・・・攻撃と回復の両方が使える万能魔法。勿論人によってはどちらかが使えない場合もあるらしいが、父さんが魔法の才能があるって言うぐらいだ。
十歳の時点で両方とも扱える可能性は低いだろうが、将来的に両方とも使える可能性は高いだろうな。
「適性があるのは光だけなんですか?」
「今のところはな。だがこれから先、後天的に得る可能性もある。それを考慮すれば三つはあっても可笑しくは無いな」
なるほど・・・・・・母さん並みの才能はあるかもしれないってか。それは面倒な相手だ。
ただ、十歳の時点で戦うと考えればそう怖くはないか。
「多分大丈夫ですね。仮に四年後戦う事になったとしても、その頃には俺の魔弾はほぼ完成しています。音魔法も同様に完成している筈です。初見で音魔法はいないと思います」
自分で考えておいてなんだが、かなりエグイというか心をかき乱す技を思い付いたし、能力を殆ど見せなくても勝てるだろう。
「そうか・・・・・・で、本音のところはどうなんだ」
「・・・・・・ふぅーーー、体術に実戦での経験数、身体強化のアビリティの錬度などを考えれば自分の圧勝かと」
「はっ、確実にそうなるだろうな。俺はお前のそういう口には基本出さないが自分の力に自信があるところは嫌いじゃないぞ」
笑顔でそんな事言われてもなぁ・・・・・・まるでその侯爵家の子息相手に圧勝して来いって言っているみたいじゃないですか。
「ロックスから教えて貰いました。魔力の波長が合うもの同士はあらゆる面で最適なパートナーになると。正直俺は今のところは信じていませんが」
過去にそういった例があったとしても、そもそもの話自分にそんな最適なパートナーがいるとは思っていない。
仮にいたとしても俺と考えが合わない筈だ。
「まぁ、お前はそう考えるだろうな。でもお前あのロウレット家のお嬢さんと目が合ったんだろう。そういった些細な事が重要なんだ」
「・・・・・・確かに自分は目が合って実際の時間はほんの一瞬、でも自分にとっては十数秒程見つめ合っている感覚でした」
「そうか・・・・・・ラガス、お前は面倒に感じるかもしれないが学校に入学して行われる魔力検査でお前のパートナーにロウレット家のお嬢さんが選ばれるかもしれない。その可能性は大きい筈だ」
「そ、そうですか。僕としてはその可能性で終わって欲しいところですが・・・・・・あの、仮にもしその子が僕のパートナーになったら、かなり面倒な事になりませんか」
侯爵家って内より四つぐらい爵位が上の家だよな。それを考えると侯爵家子息でセルシア・ロウレットさんの婚約者である男の子も中々プライドが高い筈・・・・・・はぁ~~~、考えたくない未来だ。
「そうだ、お前の言う通りかなり面倒な事になるかもしれない。ただな、魔力の波長を検査した結果には基本的に反対してはならないんだ。これはどんな貴族、王族にも言える事なんだ。それが将来、国の為になるからな。だから権力を使って無理やり報復って手は使わない・・・・・・筈だ」
父さん・・・・・・そこは言い切ってくださいよ。めちゃくちゃ不安になるじゃないですか。
「しかしだなぁ、そのロウレット家のお嬢さんの婚約者である男の子には当然納得できない事実だ。そうなれば・・・・・・お前に決闘を申し込んできても可笑しくはない」
「さっきの質問はそういう意味があったんですね。確かに目立ちたくない俺にとってはそこで負けた方が身のためかもしれません。ただ、負けたら負けたで色々と言われそうじゃないですか」
「良く分かっているな。そういう意味も込めてだ、獣と鬼に竜の魔法を使わずにその侯爵家の子息に勝てるか? 噂でだが魔法の才能は平均よりはるかに高いらしい。適性がる属性魔法は光だったか」
光魔法か・・・・・・攻撃と回復の両方が使える万能魔法。勿論人によってはどちらかが使えない場合もあるらしいが、父さんが魔法の才能があるって言うぐらいだ。
十歳の時点で両方とも扱える可能性は低いだろうが、将来的に両方とも使える可能性は高いだろうな。
「適性があるのは光だけなんですか?」
「今のところはな。だがこれから先、後天的に得る可能性もある。それを考慮すれば三つはあっても可笑しくは無いな」
なるほど・・・・・・母さん並みの才能はあるかもしれないってか。それは面倒な相手だ。
ただ、十歳の時点で戦うと考えればそう怖くはないか。
「多分大丈夫ですね。仮に四年後戦う事になったとしても、その頃には俺の魔弾はほぼ完成しています。音魔法も同様に完成している筈です。初見で音魔法はいないと思います」
自分で考えておいてなんだが、かなりエグイというか心をかき乱す技を思い付いたし、能力を殆ど見せなくても勝てるだろう。
「そうか・・・・・・で、本音のところはどうなんだ」
「・・・・・・ふぅーーー、体術に実戦での経験数、身体強化のアビリティの錬度などを考えれば自分の圧勝かと」
「はっ、確実にそうなるだろうな。俺はお前のそういう口には基本出さないが自分の力に自信があるところは嫌いじゃないぞ」
笑顔でそんな事言われてもなぁ・・・・・・まるでその侯爵家の子息相手に圧勝して来いって言っているみたいじゃないですか。
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