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仕方がない
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「・・・・・・はぁーー」
俺は今絶賛テンションがダダ下がり中。
風邪にならないかと、水を浴びて体を冷やし風の魔弾を応用して濡れた体を更に冷やした。
それでも風邪をひく事は出来なかった。
はぁ・・・・・・神はなんて残酷な奴なんだ。
「ラガス、お前が面倒だと感じるのも分からなくはないが、溜息を吐くのは止めろ」
「そうよラガス、パーティーに出れば美味しい料理が食べ放題なのよ」
「・・・・・・そこは確かに楽しみだと感じるよクレア姉さん」
何時も家でコックさんが作る料理、偶にお母さんが作ってくれる料理も美味しいけど、王都の料理人が貴族に作る料理がどれほど美味いのか気になる。
だが、今回一緒に行く面子は俺、父さん、クレア姉さんそして・・・・・・アリクがいる。
アリクはあの決闘以来、俺に突っかかってくる事は無くなった。
しかしメリルの事を諦めた訳では無い様で、時折りメリルをだらしない表情で見た後に俺の睨み付けて来る。
正直いい加減諦めたらどうだと思う。メリルに好きな人がいるのかどうかは知らないが、以前アリクの事をどう思っているのか聞いたら、生理的に受け付けないと答えた。
うん、あの時はかなり冷たい目をしていたな・・・・・・思わず体が震えてしまう程冷徹な雰囲気を醸し出していたな。
「王都まで十日程かかる。それまでにリラックスして肩の力を抜いておけ。それにパーティー当日にはロウドも来る。そこまで緊張する事は無いぞ」
「・・・・・・そうですね。パーティー会場に入るまでに気持ちを整えておきます」
そして馬車に乗り込もうとした時にメリルが声を掛けて来た。
「ラガス坊ちゃま。坊ちゃまはとても聡明な方なので私がおらずとも大丈夫でしょうが、幼稚な貴族の子息が逆鱗に触れてこようとも、なるべく抑えてください。どれが今後ラガス坊ちゃまの為になるはずです」
いつもは言葉の所々に嫌味を挟んでくる内容とは違い、純粋に俺を心配しているメリルに俺は少し驚きながらも笑顔で返す。
「ああ、分かってるよ。父さんや母さんに迷惑が掛かるから、なるべく抑えるように頑張るよ。まぁ、近づいてくる前に沈めるかもしれないけどな」
「ふふふ、それが一番手っ取り早い回避方法かもしれませんね。それではお気をつけて」
俺との会話が終わると横で身を乗り出して何か言おうとするアリクを無視してメリルは屋敷に戻って行く。
自分の話を一切聞かずに去って行くメリルにアリクは茫然。
クレア姉さんは余程面白かったのか腹を抱えて笑っている。
父さんは息子が一メイドに話を聞かずに振られる姿に苦笑い。
俺は予想通りの展開に表情にこそ出さないが、心の中で大笑いした。
おいおい、俺を睨んだところで何も変わらないんだぞ、お漏らしアリク。
「はぁ~~~、馬車に乗っている間はやっぱり暇ね。ラガス、何か暇つぶしになる話か遊びはない?」
いきなり無茶振りだなクレア姉さん。
馬車に乗ってから約二時間、確かに景色も大して変わらないので退屈に感じる。
とはいえ特に面白い出来事も無かったし、遊びといってもな・・・・・・いや、一つだけあるか。
「それじゃしりとりって遊びをしよう」
「しりとり? それは同様遊びなの?」
クレア姉さんは予想以上にしりとりに食いついて来た。
俺がさらっとしりとりのルールを説明するとクレア姉さんは直ぐに理解して二人でしりとりを始めた。
勿論アリクは参加せず、寝ているのかふて寝か知らないが目を閉じてじっとしている。
あ~~~あ、昼間に寝ちゃうと夜寝れなくなるのに、バカだな~。
クレア姉さんとしりとりを初めてから一時間程経った。
正直よく一時間も続いたなと思う。
まぁ、俺の方が本を読んだりしているのでクレア姉さんの言葉切れで全部俺が勝ったんだけど。
「しりとりも楽しかったけど、知っている言葉はラガスの方が多いから敵わないわね。他に別の遊びは知ってる?」
いやぁ・・・・・・また俺に暇つぶしを求められてもな。
何か他に出来る事はあったかな・・・・・・ああ、まだあった。
名前は棒でいいか。
前世でマッチ棒という手の指を使って勝負する遊びを説明すると、これまた興味を持ったクレア姉さんは直ぐ俺に対戦相手になって欲しいと言って来た。
断る理由も無く、良い時間潰しになるので相手になった。
ただ、基本的な勝ち方を知っているので八割方俺の勝利で終わった。
「むぅ・・・・・・ラガス、妙に強くない?」
「そりゃ、この遊び方を作ったは俺だからね」
正確に言えば作ったのは俺ではないけど、この世界には存在しない遊びだったから、考えたのは俺って事になるだろう。
こうしていい感じに時間を潰していき、今日の所はモンスターや盗賊に襲われずに村へと辿り着き、宿に泊まった。
そして夕食を食べ終えた後、お湯で濡らしたタオルで体を拭いてから髪もお湯で洗い終える。
正直風呂を作ろうと思えば作れない事は無いのだが、時間が掛かるので諦めた。
「後九日か・・・・・・長いな・・・・・・」
今日と同じような日を後九日も繰り返すのかと思うと、正直かなりきついが美味い飯が待っていると耐えられる・・・・・・か?
第12回ファンタジー大賞に応募します。
是非投票をお願いします!
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だが、今回一緒に行く面子は俺、父さん、クレア姉さんそして・・・・・・アリクがいる。
アリクはあの決闘以来、俺に突っかかってくる事は無くなった。
しかしメリルの事を諦めた訳では無い様で、時折りメリルをだらしない表情で見た後に俺の睨み付けて来る。
正直いい加減諦めたらどうだと思う。メリルに好きな人がいるのかどうかは知らないが、以前アリクの事をどう思っているのか聞いたら、生理的に受け付けないと答えた。
うん、あの時はかなり冷たい目をしていたな・・・・・・思わず体が震えてしまう程冷徹な雰囲気を醸し出していたな。
「王都まで十日程かかる。それまでにリラックスして肩の力を抜いておけ。それにパーティー当日にはロウドも来る。そこまで緊張する事は無いぞ」
「・・・・・・そうですね。パーティー会場に入るまでに気持ちを整えておきます」
そして馬車に乗り込もうとした時にメリルが声を掛けて来た。
「ラガス坊ちゃま。坊ちゃまはとても聡明な方なので私がおらずとも大丈夫でしょうが、幼稚な貴族の子息が逆鱗に触れてこようとも、なるべく抑えてください。どれが今後ラガス坊ちゃまの為になるはずです」
いつもは言葉の所々に嫌味を挟んでくる内容とは違い、純粋に俺を心配しているメリルに俺は少し驚きながらも笑顔で返す。
「ああ、分かってるよ。父さんや母さんに迷惑が掛かるから、なるべく抑えるように頑張るよ。まぁ、近づいてくる前に沈めるかもしれないけどな」
「ふふふ、それが一番手っ取り早い回避方法かもしれませんね。それではお気をつけて」
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自分の話を一切聞かずに去って行くメリルにアリクは茫然。
クレア姉さんは余程面白かったのか腹を抱えて笑っている。
父さんは息子が一メイドに話を聞かずに振られる姿に苦笑い。
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馬車に乗ってから約二時間、確かに景色も大して変わらないので退屈に感じる。
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「しりとり? それは同様遊びなの?」
クレア姉さんは予想以上にしりとりに食いついて来た。
俺がさらっとしりとりのルールを説明するとクレア姉さんは直ぐに理解して二人でしりとりを始めた。
勿論アリクは参加せず、寝ているのかふて寝か知らないが目を閉じてじっとしている。
あ~~~あ、昼間に寝ちゃうと夜寝れなくなるのに、バカだな~。
クレア姉さんとしりとりを初めてから一時間程経った。
正直よく一時間も続いたなと思う。
まぁ、俺の方が本を読んだりしているのでクレア姉さんの言葉切れで全部俺が勝ったんだけど。
「しりとりも楽しかったけど、知っている言葉はラガスの方が多いから敵わないわね。他に別の遊びは知ってる?」
いやぁ・・・・・・また俺に暇つぶしを求められてもな。
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正確に言えば作ったのは俺ではないけど、この世界には存在しない遊びだったから、考えたのは俺って事になるだろう。
こうしていい感じに時間を潰していき、今日の所はモンスターや盗賊に襲われずに村へと辿り着き、宿に泊まった。
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