97 / 137
第97話 似た様な感覚
しおりを挟む
「随分と、慣れてるのね」
「伝えた通り、俺は俺で絡まれることが多かったので」
漫画に出てくるチョロインの様に、あっさりとアストに惚れた……なんて展開はなく、ただ……穏やかな雰囲気に反して、荒々しい止め方にほんの少し驚いていた。
「ただ、俺に嫉妬して絡んできただけであれば、もっと優しく対応する。自分で言うのもあれだが、俺は恵まれてる部類だからな」
アストの功績をある程度把握しているヴァレア、その態度が驕りだとは一切思わなかった。
「けど、あぁいったいい歳してバカな絡み方をしてくる連中は、もう完全に根が腐ってしまってる。だから、さっさと終わらせるには刃を抜いて、別にこっちは殺し合いをしても構わないという態度を魅せるのが手っ取り早い」
「……仮に、あの場で連中が引かなければ、どうしたの?」
「その時は、手首や脚を一本ぐらい切断する。そうすれば、向こうも引き下がるだろう」
(………………本当に、強い人なのね)
快楽故に潰すことを楽しむ……そういった者の眼ではない。
アストは、バカは実際に痛みを感じなければ反省することはないと、前世から思っていた。
ただ、前世では相手がバカな真似をしたからといって、実際に手を出せば法や世論が
許さない。
しかし……この世界では、そこらへんの法がかなりガバガバである。
仮にあそこで下手くそナンパ男が引かず、刃を抜いて斬り掛かかり……宣言通りアストが腕か足を切断しても、周りの者の証言もあってアストが衛兵に捕まることはない。
「本当に、あぁいった連中の行動は理解に苦しむ。美女と飯を食べたい、共に酒を呑みたいという気持ちは解るが……あまりにも方法がバカ過ぎる。そう思わないか?」
「えぇ、そうね。貴族の令息であっても下手くそ人はいたけれど、冒険者になってから何度も思ったけど…………どうして、こう……取り繕ろう? としないのかしら」
美少女、美女と育ってきたヴァレアがナンパ、恋愛的な意味で声を掛けられた回数は数知れず。
そのどれもが真剣な態度、行動での接し方であればまだしも……思わず親指を下に向けたくなるようなナンパは珍しくなかった。
「……ナンパする連中は、そもそも成功するとは思ってない。もしくは、自分の物理的な実力に自信を持ってるから……かもしれないな」
「一つ目の理由は、それならばと解らなくはないけれど、二つは…………どう考えても犯罪者の思考と思うのだけれど」
「………………同じ男でも、全く庇えないな」
もっと言葉を選べなかったと思うも、アストがこの世界で見てきたナンパの光景を思い出す限り……それ以上当てはまる言葉は思い付かなかった。
「顔に自信がないからこそ、他の部分に頼ろうとするのかもしれない」
「他に頼る部分はないのかしら」
「ナンパ程度の誘いなら、金か力かの二択になるな。まぁ、そこはそこでヴァレアには解らない悩みではあると思うが」
一ミリたりとも先程のナンパ迷惑男たちを擁護するつもりはない。
ただ、ザ・言い寄られる側であるヴァレアには、言い寄るしかない男たちの気持ちが解らないというのも、また事実だった。
「解らない悩み、ねぇ…………それはそうと、庇ってくれたことに関しては感謝してるわ。でも、次からは自分で対処するわ」
「……その時によるかな」
「? どういうことかしら」
「物凄く単純な話だ。臨時とはいえ、パーティーを組んでるメンバーが、どう考えてもダルい野郎に絡まれてたら、男としてなんとかしたいって思ってしうかもだろ」
「そういう、ものなのかしら」
一ミリもカッコつけてる空気感がなく、自然体で伝えられた言葉に、一切の不快感を感じない。
「そうだな…………ヴァレアは、クランに所属してるんだよな」
「えぇ、そうよ」
「後ろに後輩がいて、目の前に殺意前回のモンスターがいたら、自然と私が……って気持ちにならないか?」
「それは確かにそういった気持ちになるけれど、でも……同じ感情、なのかしら?」
「全く同じとは言わない。ただ、似た様な感覚ってだけだよ」
「…………そうなのね」
こうして二人は良いか悪いかで言えば、良い感じの状態で過ごし……二日後には目的の街に到着。
因みに、ナンパ下手くそ迷惑男とその仲間たちは、翌日には二人をどうにかしてやろうと、街中を必死で探すも、二人は朝食を食べ終えたら速攻で街を出ていたので、無駄に動き回って一日を無駄にすることになった。
「それじゃあ、明日から探索するわよ」
「あぁ、分かった」
目的の街に到着し、夕食を食べ終えた二人。
ヴァレアは大浴場へと向かう。
そしてアストは……風呂よりも先に、店を開いた。
(新しい街に滞在するとなれば、やはり一度は開かないとな)
明日から探索……それは解っている。
しかっし、アストは店を開いた翌日に依頼を受けるといったスケジュールは日常茶飯事。
特に問題はなく、現在パーティーを組んでいるヴァレアに相談することもなく……店を開いた。
「伝えた通り、俺は俺で絡まれることが多かったので」
漫画に出てくるチョロインの様に、あっさりとアストに惚れた……なんて展開はなく、ただ……穏やかな雰囲気に反して、荒々しい止め方にほんの少し驚いていた。
「ただ、俺に嫉妬して絡んできただけであれば、もっと優しく対応する。自分で言うのもあれだが、俺は恵まれてる部類だからな」
アストの功績をある程度把握しているヴァレア、その態度が驕りだとは一切思わなかった。
「けど、あぁいったいい歳してバカな絡み方をしてくる連中は、もう完全に根が腐ってしまってる。だから、さっさと終わらせるには刃を抜いて、別にこっちは殺し合いをしても構わないという態度を魅せるのが手っ取り早い」
「……仮に、あの場で連中が引かなければ、どうしたの?」
「その時は、手首や脚を一本ぐらい切断する。そうすれば、向こうも引き下がるだろう」
(………………本当に、強い人なのね)
快楽故に潰すことを楽しむ……そういった者の眼ではない。
アストは、バカは実際に痛みを感じなければ反省することはないと、前世から思っていた。
ただ、前世では相手がバカな真似をしたからといって、実際に手を出せば法や世論が
許さない。
しかし……この世界では、そこらへんの法がかなりガバガバである。
仮にあそこで下手くそナンパ男が引かず、刃を抜いて斬り掛かかり……宣言通りアストが腕か足を切断しても、周りの者の証言もあってアストが衛兵に捕まることはない。
「本当に、あぁいった連中の行動は理解に苦しむ。美女と飯を食べたい、共に酒を呑みたいという気持ちは解るが……あまりにも方法がバカ過ぎる。そう思わないか?」
「えぇ、そうね。貴族の令息であっても下手くそ人はいたけれど、冒険者になってから何度も思ったけど…………どうして、こう……取り繕ろう? としないのかしら」
美少女、美女と育ってきたヴァレアがナンパ、恋愛的な意味で声を掛けられた回数は数知れず。
そのどれもが真剣な態度、行動での接し方であればまだしも……思わず親指を下に向けたくなるようなナンパは珍しくなかった。
「……ナンパする連中は、そもそも成功するとは思ってない。もしくは、自分の物理的な実力に自信を持ってるから……かもしれないな」
「一つ目の理由は、それならばと解らなくはないけれど、二つは…………どう考えても犯罪者の思考と思うのだけれど」
「………………同じ男でも、全く庇えないな」
もっと言葉を選べなかったと思うも、アストがこの世界で見てきたナンパの光景を思い出す限り……それ以上当てはまる言葉は思い付かなかった。
「顔に自信がないからこそ、他の部分に頼ろうとするのかもしれない」
「他に頼る部分はないのかしら」
「ナンパ程度の誘いなら、金か力かの二択になるな。まぁ、そこはそこでヴァレアには解らない悩みではあると思うが」
一ミリたりとも先程のナンパ迷惑男たちを擁護するつもりはない。
ただ、ザ・言い寄られる側であるヴァレアには、言い寄るしかない男たちの気持ちが解らないというのも、また事実だった。
「解らない悩み、ねぇ…………それはそうと、庇ってくれたことに関しては感謝してるわ。でも、次からは自分で対処するわ」
「……その時によるかな」
「? どういうことかしら」
「物凄く単純な話だ。臨時とはいえ、パーティーを組んでるメンバーが、どう考えてもダルい野郎に絡まれてたら、男としてなんとかしたいって思ってしうかもだろ」
「そういう、ものなのかしら」
一ミリもカッコつけてる空気感がなく、自然体で伝えられた言葉に、一切の不快感を感じない。
「そうだな…………ヴァレアは、クランに所属してるんだよな」
「えぇ、そうよ」
「後ろに後輩がいて、目の前に殺意前回のモンスターがいたら、自然と私が……って気持ちにならないか?」
「それは確かにそういった気持ちになるけれど、でも……同じ感情、なのかしら?」
「全く同じとは言わない。ただ、似た様な感覚ってだけだよ」
「…………そうなのね」
こうして二人は良いか悪いかで言えば、良い感じの状態で過ごし……二日後には目的の街に到着。
因みに、ナンパ下手くそ迷惑男とその仲間たちは、翌日には二人をどうにかしてやろうと、街中を必死で探すも、二人は朝食を食べ終えたら速攻で街を出ていたので、無駄に動き回って一日を無駄にすることになった。
「それじゃあ、明日から探索するわよ」
「あぁ、分かった」
目的の街に到着し、夕食を食べ終えた二人。
ヴァレアは大浴場へと向かう。
そしてアストは……風呂よりも先に、店を開いた。
(新しい街に滞在するとなれば、やはり一度は開かないとな)
明日から探索……それは解っている。
しかっし、アストは店を開いた翌日に依頼を受けるといったスケジュールは日常茶飯事。
特に問題はなく、現在パーティーを組んでいるヴァレアに相談することもなく……店を開いた。
225
お気に入りに追加
723
あなたにおすすめの小説
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
噂好きのローレッタ
水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。
ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。
※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです)
※小説家になろうにも掲載しています
◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました
(旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
【完結】元強面騎士団長様は可愛いものがお好き〜虐げられた元聖女は、お腹と心が満たされて幸せになる〜
水都 ミナト
恋愛
女神の祝福を受けた聖女が尊ばれるサミュリア王国で、癒しの力を失った『元』聖女のミラベル。
『現』聖女である実妹のトロメアをはじめとして、家族から冷遇されて生きてきた。
すっかり痩せ細り、空腹が常となったミラベルは、ある日とうとう国外追放されてしまう。
隣国で力尽き果て倒れた時、助けてくれたのは――フリルとハートがたくさんついたラブリーピンクなエプロンをつけた筋骨隆々の男性!?
そんな元強面騎士団長のアインスロッドは、魔物の呪い蝕まれ余命一年だという。残りの人生を大好きな可愛いものと甘いものに捧げるのだと言うアインスロッドに救われたミラベルは、彼の夢の手伝いをすることとなる。
認めとくれる人、温かい居場所を見つけたミラベルは、お腹も心も幸せに満ちていく。
そんなミラベルが飾り付けをしたお菓子を食べた常連客たちが、こぞってとあることを口にするようになる。
「『アインスロッド洋菓子店』のお菓子を食べるようになってから、すこぶる体調がいい」と。
一方その頃、ミラベルを追いやった実妹のトロメアからは、女神の力が失われつつあった。
◇全15話、5万字弱のお話です
◇他サイトにも掲載予定です
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
〖完結〗容姿しか取り柄のない殿下を、愛することはありません。
藍川みいな
恋愛
幼い頃から、完璧な王妃になるよう教育を受けて来たエリアーナ。エリアーナは、無能な王太子の代わりに公務を行う為に選ばれた。
婚約者である王太子ラクセルは初対面で、 「ずいぶん、平凡な顔だな。美しい女なら沢山居るだろうに、なぜおまえが婚約者なのだ……」と言った。
それ以来、結婚式まで二人は会うことがなかった。
結婚式の日も、不機嫌な顔でエリアーナを侮辱するラクセル。それどころか、初夜だというのに 「おまえを抱くなど、ありえない! おまえは、次期国王の私の子が欲しいのだろう? 残念だったな。まあ、私に跪いて抱いてくださいと頼めば、考えてやらんこともないが?」と言い放つ始末。
更にラクセルは側妃を迎え、エリアーナを自室に軟禁すると言い出した。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
架空の世界ですので、王太子妃が摂政である王太子の仕事を行っていることもサラッと流してください。
もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~
ゆるり
ファンタジー
ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。
最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。
この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう!
……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは?
***
ゲーム生活をのんびり楽しむ話。
バトルもありますが、基本はスローライフ。
主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。
カクヨム様にて先行公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる