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少年期[706]情報数が少ない
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オルガにコロシアムをクリアした報酬として手に入れた武器を見せてほしいと頼まれ、ゼルートはマジックテント以外の二つをアイテムバッグから。
そして指輪状態に変形させているミスリルデフォルロッドをテーブルの上に置いた。
「こっちのハンマーがランク八の列土豪災。こっちのミスリルの棒がランク七のミスリルデフォルロッド。そしてこっちの杖がランク八の群滅の聖杖です」
「おぉ~~~~~……すまない、詳しく視させてくれ」
「えぇ、構いませんよ」
既にきっちりガレン用の聖剣を造ってもらったので、飽きるまで視てもらって構わない。
素材が良ければランク八の武器や防具を造れる腕を持っているとはいえ、一流鍛冶師のオルガにとってもダンジョン産に武器は心が躍る代物。
(も、物凄い真剣な表情で視るんだな。やっぱり、一流の人からしてもランク八や七の武器は我を忘れて視てしまうものか)
成長したサイクロプスが二体や、毛色が真紅のミノタウロス亜種。
そしてキングヴェノムサーペントなどの強敵を倒した末に手に入れた武器。
その苦労を考えれば、これほどの報酬を手に入れることが出来ても、なんら不思議ではない。
だが、そもそも何体もの魔物を連続で撃破するのが困難ということもあり、コロシアムの七回戦以降に手に入ったアイテムというのは極端に情報数が少ない。
「…………ふぅーーー。いやはや、本当に良い代物だな。杖は領分ではないが、そう簡単にお目にかかれる代物ではないことは解る。ただ……この群滅の聖杖はお前たちの中の誰かが使うのか?」
基本的に鍛冶師として活動しているオルガだが、多少なりとも戦える。
基本戦力を持っており、今まで多くの戦闘職の者たちを見てきたこともあってゼルートたちの中に、群滅の聖杖を実戦で使う者がいるとは思えなかった。
「は、はは。一応俺はそれなりに魔法は使えるんですけど、今後一回だけは使おうと思ってるだけで、誰かが継続的に使おうとは考えてません」
「ふむ、そういえばゼルートは貴族の令息だったな。魔法が使えても不思議ではないが、戦闘の際に杖を使うタイプではないだろう」
「はい、その通りです。戦いながらとなると、やっぱり武器や素手をメインにして戦うので」
武器と杖を実戦で器用に使う猛者もいるが、極端に例が少ない。
「こっちのミスリルデフォルロッドはゼルートが身に着けていたということは、お主が使うのか」
「はい。仲間にそろそろまともな武器を持てと言われたんで」
「それはそうだろう。お主の様な強者は、その実力に見合った武器を持つのが当然だ。ミスリルデフォルロッドも良い持ち手と巡り合えたものだ」
オルガとしては、ゼルートはもっと質が高い武器でも相応しいと思ったが、ミスリルデフォルロッドも十分に質が高いのでそれ以上は言わなかった。
「こっちの列土豪災を使う者は決めているのか?」
ランク八のハンマーに関しては、誰が持っても問題無いと分かっていた。
ハンマーを扱う技量はともかく、操る筋力は六人とも基準に達している。
オルガ的に相応しいと思うのはゼルートとゲイルだが、他四人も振り回す筋力は有している。
「こっちは俺の実家に居るブラッソというオーガの亜種に使ってもらおうと思ってます」
「ほぅ……オーガの亜種まで従魔にしているのか。実家に居るということは、普段は一緒に行動しておらんのか?」
「はい、基本的に実家で護衛をして貰ってます。ただ……今度、一緒に戦いますけど」
ゼルートの瞳から覚悟と闘志を感じ取ったオルガ。
(今度行う戦いというのは、戦争のことか。そういえば父親専用の聖剣を造ってくれと依頼してきたのも、戦争の際に少しでも父親の生存率を上げるためだったか)
素の戦闘力が高いことに加えて、強力な武器をゼルートたちが手にした。
この事実を知ったオルガと弟子のラムスはこれからゼルートたちとぶつかる者たちが少しだけ……ほんの少しだけ可哀そうだと思ってしまった。
そして指輪状態に変形させているミスリルデフォルロッドをテーブルの上に置いた。
「こっちのハンマーがランク八の列土豪災。こっちのミスリルの棒がランク七のミスリルデフォルロッド。そしてこっちの杖がランク八の群滅の聖杖です」
「おぉ~~~~~……すまない、詳しく視させてくれ」
「えぇ、構いませんよ」
既にきっちりガレン用の聖剣を造ってもらったので、飽きるまで視てもらって構わない。
素材が良ければランク八の武器や防具を造れる腕を持っているとはいえ、一流鍛冶師のオルガにとってもダンジョン産に武器は心が躍る代物。
(も、物凄い真剣な表情で視るんだな。やっぱり、一流の人からしてもランク八や七の武器は我を忘れて視てしまうものか)
成長したサイクロプスが二体や、毛色が真紅のミノタウロス亜種。
そしてキングヴェノムサーペントなどの強敵を倒した末に手に入れた武器。
その苦労を考えれば、これほどの報酬を手に入れることが出来ても、なんら不思議ではない。
だが、そもそも何体もの魔物を連続で撃破するのが困難ということもあり、コロシアムの七回戦以降に手に入ったアイテムというのは極端に情報数が少ない。
「…………ふぅーーー。いやはや、本当に良い代物だな。杖は領分ではないが、そう簡単にお目にかかれる代物ではないことは解る。ただ……この群滅の聖杖はお前たちの中の誰かが使うのか?」
基本的に鍛冶師として活動しているオルガだが、多少なりとも戦える。
基本戦力を持っており、今まで多くの戦闘職の者たちを見てきたこともあってゼルートたちの中に、群滅の聖杖を実戦で使う者がいるとは思えなかった。
「は、はは。一応俺はそれなりに魔法は使えるんですけど、今後一回だけは使おうと思ってるだけで、誰かが継続的に使おうとは考えてません」
「ふむ、そういえばゼルートは貴族の令息だったな。魔法が使えても不思議ではないが、戦闘の際に杖を使うタイプではないだろう」
「はい、その通りです。戦いながらとなると、やっぱり武器や素手をメインにして戦うので」
武器と杖を実戦で器用に使う猛者もいるが、極端に例が少ない。
「こっちのミスリルデフォルロッドはゼルートが身に着けていたということは、お主が使うのか」
「はい。仲間にそろそろまともな武器を持てと言われたんで」
「それはそうだろう。お主の様な強者は、その実力に見合った武器を持つのが当然だ。ミスリルデフォルロッドも良い持ち手と巡り合えたものだ」
オルガとしては、ゼルートはもっと質が高い武器でも相応しいと思ったが、ミスリルデフォルロッドも十分に質が高いのでそれ以上は言わなかった。
「こっちの列土豪災を使う者は決めているのか?」
ランク八のハンマーに関しては、誰が持っても問題無いと分かっていた。
ハンマーを扱う技量はともかく、操る筋力は六人とも基準に達している。
オルガ的に相応しいと思うのはゼルートとゲイルだが、他四人も振り回す筋力は有している。
「こっちは俺の実家に居るブラッソというオーガの亜種に使ってもらおうと思ってます」
「ほぅ……オーガの亜種まで従魔にしているのか。実家に居るということは、普段は一緒に行動しておらんのか?」
「はい、基本的に実家で護衛をして貰ってます。ただ……今度、一緒に戦いますけど」
ゼルートの瞳から覚悟と闘志を感じ取ったオルガ。
(今度行う戦いというのは、戦争のことか。そういえば父親専用の聖剣を造ってくれと依頼してきたのも、戦争の際に少しでも父親の生存率を上げるためだったか)
素の戦闘力が高いことに加えて、強力な武器をゼルートたちが手にした。
この事実を知ったオルガと弟子のラムスはこれからゼルートたちとぶつかる者たちが少しだけ……ほんの少しだけ可哀そうだと思ってしまった。
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