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少年期[587]確認しておきたい
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(好きだった女が絶対に振り向きそうにないから無理矢理襲う、か……とりま屑だな)
そこだけは断言出来る。
好きな女性がどう足掻いても無理向かせることが出来ない悔しさ。
そういった内容であればゼルートも理解出来るところはある。
だが、一線を越えて好きな……愛してる女性に恐怖を与えて自分の思い通りに動かすというのは理解出来ない。
(全く……アホ過ぎるだろ。もう少しやりようってのがあるだろうに)
ナイスガイなイケメンとふわふわ美女がほぼ両想いな状態であっても、付き合ってはいない。
恋人ではないのだ。
ならばやりようはあった。
一番やりやすいのが危機的状況で女性を守り抜くという方法。
ゼルートの前世ではほぼほぼ行えない方法だが、モンスターや悪人等が平然と蔓延るこの異世界だこらこそつくれる状況というのがある。
マジックアイテムを使えば予想以上のモンスターをおびき寄せる事も出来る。
普段の実力であれば倒せないモンスターであっても金を次ぎ込んで強力なマジックアイテムをしようすれば、倒すことは可能。
本当にその女性を愛しているのであれば、金なんて惜しく無いだろう。
冒険者であればまた依頼を受けて金を稼げば良い話だ。
褒められたやり方では無い。
女性に恐怖を与えてしまうかもしれない。
だが……襲って恐怖を植え付け、優しさに付け込むような方法を実行するよりはまだ良心的……かもしれない。
(サラッと思い付いた案だけど、中々にグレーな内容だよな。でも……この馬鹿がやっちまったことに考えればまだ人道的かもな)
「とりあえず、そっちの人はギリギリセーフだったんだよな」
「は、はい。犯される前に結界が割れて直ぐにプイーレがテントの外に出たので」
ふわふわ美女はゼルートよりも明らかに年齢が上だ。
だが、自分を超危機的な状況から助けてくれたということと、こういった状況にも拘わらず表情を変えず冷静に対処してる事から見た目通りの子供とは思えなかったのだ。
事実、見た目通りの子供ではなくサラッとグレーな案を思い付いてしまう様な精神年齢は二十を超えている男だ。
「そうか、それは良かった……それで、単刀直入に訊く。こいつをどうする」
「ゼルート、私達の証言があればこいつを牢にぶち込むことは可能よ」
ふわふわ美女とゼルート達の証言、それにプラスしてとあるマジックアイテムを使えば完全にプイーレの犯罪が証明される。
「そうなのか? まぁ、別にそれもありなのかもしれないが……二人はどう考えている?」
「俺は、牢れに入れて罪を償ってほしいと思っている」
「私も……こんな状態になったけど、それでも仲間、だったから」
仲間、その言葉を振り絞る瞬間に女性の眼から涙が零れ落ちた。
(……今の状況に至るまでは、それなり充実した思い出があったんだろうな)
頼れる仲間だった、そして今でも仲間だと思っている。
だからこそ、こういった結果になっとことがなにより悲しい。
まだ仲間だという思いが残っているからこそ、しっかりとその罪を償って欲しいという願いがあった。
それは僅かな希望かもしれないが、牢から出た後は道を外さずに歩んで欲しい。
その思いが悪いとゼルートは思っていない。
だが、正しいかどうかはまた別だった。
「……なぁ、お兄さん。名前は何て言うんだ」
「ダイブだ」
「そうか。ダイブさん……あんたはそっちの人に惚れてるのか?」
「ッ!!?? あの、その……今そういった思いは関係無いと思うの、だが」
「悪いが関係ある。だから正直に答えて欲しい」
からかいは無い。真剣な目で少年は自分を見ている。
恥ずかしいという思いは消えていない。
だが、答えなければならない。
そう思い、ダイブは自分のふわふわ美女に対する思いを告げた。
「その……俺はシーラにほ、ほほほほ惚れてい、る」
言った。言ってしまった。
長年隠していた思いを告げてしまった。
恥ずかしい。顔から火が出る程に、頭部からマグマが噴火するかのように恥ずかしさが止まらない。
「そうか。それで、仲間が恥ずかしさを乗り越えて告げてくれたわけだが、シーラさんはどう思ってるんだ。ダイブに惚れてるのか?」
これまたド直球にゼルートは質問した。
そこだけは断言出来る。
好きな女性がどう足掻いても無理向かせることが出来ない悔しさ。
そういった内容であればゼルートも理解出来るところはある。
だが、一線を越えて好きな……愛してる女性に恐怖を与えて自分の思い通りに動かすというのは理解出来ない。
(全く……アホ過ぎるだろ。もう少しやりようってのがあるだろうに)
ナイスガイなイケメンとふわふわ美女がほぼ両想いな状態であっても、付き合ってはいない。
恋人ではないのだ。
ならばやりようはあった。
一番やりやすいのが危機的状況で女性を守り抜くという方法。
ゼルートの前世ではほぼほぼ行えない方法だが、モンスターや悪人等が平然と蔓延るこの異世界だこらこそつくれる状況というのがある。
マジックアイテムを使えば予想以上のモンスターをおびき寄せる事も出来る。
普段の実力であれば倒せないモンスターであっても金を次ぎ込んで強力なマジックアイテムをしようすれば、倒すことは可能。
本当にその女性を愛しているのであれば、金なんて惜しく無いだろう。
冒険者であればまた依頼を受けて金を稼げば良い話だ。
褒められたやり方では無い。
女性に恐怖を与えてしまうかもしれない。
だが……襲って恐怖を植え付け、優しさに付け込むような方法を実行するよりはまだ良心的……かもしれない。
(サラッと思い付いた案だけど、中々にグレーな内容だよな。でも……この馬鹿がやっちまったことに考えればまだ人道的かもな)
「とりあえず、そっちの人はギリギリセーフだったんだよな」
「は、はい。犯される前に結界が割れて直ぐにプイーレがテントの外に出たので」
ふわふわ美女はゼルートよりも明らかに年齢が上だ。
だが、自分を超危機的な状況から助けてくれたということと、こういった状況にも拘わらず表情を変えず冷静に対処してる事から見た目通りの子供とは思えなかったのだ。
事実、見た目通りの子供ではなくサラッとグレーな案を思い付いてしまう様な精神年齢は二十を超えている男だ。
「そうか、それは良かった……それで、単刀直入に訊く。こいつをどうする」
「ゼルート、私達の証言があればこいつを牢にぶち込むことは可能よ」
ふわふわ美女とゼルート達の証言、それにプラスしてとあるマジックアイテムを使えば完全にプイーレの犯罪が証明される。
「そうなのか? まぁ、別にそれもありなのかもしれないが……二人はどう考えている?」
「俺は、牢れに入れて罪を償ってほしいと思っている」
「私も……こんな状態になったけど、それでも仲間、だったから」
仲間、その言葉を振り絞る瞬間に女性の眼から涙が零れ落ちた。
(……今の状況に至るまでは、それなり充実した思い出があったんだろうな)
頼れる仲間だった、そして今でも仲間だと思っている。
だからこそ、こういった結果になっとことがなにより悲しい。
まだ仲間だという思いが残っているからこそ、しっかりとその罪を償って欲しいという願いがあった。
それは僅かな希望かもしれないが、牢から出た後は道を外さずに歩んで欲しい。
その思いが悪いとゼルートは思っていない。
だが、正しいかどうかはまた別だった。
「……なぁ、お兄さん。名前は何て言うんだ」
「ダイブだ」
「そうか。ダイブさん……あんたはそっちの人に惚れてるのか?」
「ッ!!?? あの、その……今そういった思いは関係無いと思うの、だが」
「悪いが関係ある。だから正直に答えて欲しい」
からかいは無い。真剣な目で少年は自分を見ている。
恥ずかしいという思いは消えていない。
だが、答えなければならない。
そう思い、ダイブは自分のふわふわ美女に対する思いを告げた。
「その……俺はシーラにほ、ほほほほ惚れてい、る」
言った。言ってしまった。
長年隠していた思いを告げてしまった。
恥ずかしい。顔から火が出る程に、頭部からマグマが噴火するかのように恥ずかしさが止まらない。
「そうか。それで、仲間が恥ずかしさを乗り越えて告げてくれたわけだが、シーラさんはどう思ってるんだ。ダイブに惚れてるのか?」
これまたド直球にゼルートは質問した。
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