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少年期[460]教える追加内容
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コインが地面に落ちた瞬間、二人はその場から駆け出してお互いの右ストレートがぶつかり合う。
そして押し合いに勝ったのはゼルート。後方に飛ばされてしまったルウナだが直ぐに地面に足を付いて肉弾戦に持ち込む。
再び攻め込んでくるルウナに複数のファイヤーボールで狙撃するゼルートだが、そのか全てルウナは躱していく。
全ての火球を潜り抜けたルウナは左のハイキックで狙うは側頭部。
しかしそれを余裕な表情で受け止めるゼルート。
まだ模擬戦が始まって三十秒も経っていない出来事だが、講習を受けに来たルーキー達はあまりの速さと衝撃音に面白い表情で固まっていた。
「もうちょいギアを上げてくか」
「そうだな。時間は長くは無いんだ」
この模擬戦はルーキー達の訓練の時間の確保を優先するので数分程度と決めている。
そこからは肉弾戦に続く肉弾戦。
二人の見た目では考えられない程に激しい格闘戦が繰り広げられていた。
ゼルートの拳によるコンビネーションを鮮やかに躱し、流れに合わせてカウンターを放つルウナ。
だがその一撃を受けても後ろに押し込まれる事無くガードするゼルート。
一回目のファイヤーボールと比べて一回り大きく、数も多くて速さも上がっている火球の連弾。
それをルウナは躱し、殴って掻き消し、蹴り飛ばす。
自分達では現時点でどう足掻いても出来ない芸当を目の前で見せられ、ゼルートの事を内心で馬鹿にしていた者達はもし殺気や敵意でも向けられれば、ちびってしまう状態になっていた。
そして模擬戦を始めてから三分後、訓練場を大してボコボコにしてしまう事無く終了。
「っと、まぁーこんな感じだ。この二人はランク自体はDだが、実力はBやAランク並みだ。こういった規格外な連中が偶にだがいるんだよ。だからお前らはランクが上がっても自分より低いランクの奴に下手に絡もうとすんなよ。このゼルートに絡んで被害にあった犠牲者は既にいるからな」
「俺を加害者みたいに言うなよ。むしろ被害者だっつの」
確かにゼルートは絡んで来た相手を払っただけなので被害者とも言えるが、悪い意味で絡んで来た相手には容赦無いゼルートの対応を知る者達は絡んでしまった相手には多少だが同情する。
「さて、まずはお前達の実力を知っておきたい。軽く俺達と模擬戦をしようか」
ゼルートとルウナの模擬戦を見て完全に委縮してしまったルーキー達の表情は固い。
それを見た今回の責任者である冒険者はあるハンデを付ける。
「そんな固くなるな。そんなじゃ普段の力が出せないぞ。安心しろ、俺達は木剣や木槍を使う。だが、お前らは刃の付いた武器を使って構わない。魔法もガンガン使え」
挑発めいたアドバイスだが、先程の模擬戦を見て自分達の実力を馬鹿にされていると思うルーキーはいなかった。
「よし、そんじゃ接近戦と遠距離戦メインの奴で別れてくれ」
攻撃魔法や弓をメインで扱う者達と長剣や槍に短剣をメインで使う者達で別れてルーキー達とベテラン達の模擬戦が行われる。
ルーキー達の中には対人戦に関しては同年代の者達比べて頭一つ抜けている者はいたが、ルーキーとベテランの実力差を覆すことが出来る新人はおらず、全員がゼルート達を含めたベテラン達に一撃も与えられずに終わった。
そしてルーキー達が水を飲みながら休憩をしている最中、ゼルート達も一塊になって話し合っていた。
「さて、どうやって指導していく? 別にプラン通りの指導でも良いとは思うけどよ」
「確かにね。接近戦メインの方に一人頭一つ抜けた子がいたけど、所詮はルーキーってところでしょゼルート君」
遠距離専門の魔法職の女冒険者に尋ねられたゼルートは休憩しているルーキー達の方をチラッと見る。
「……そうだな。貴族の子息なのか、それとも戦闘職の人に軽く師事して貰っていたのか。どちらかは分からないけど、何も知らないルーキーの動きではない奴だ。でも、やっぱり実戦経験が少ない」
「相手を委縮させる程の敵意や殺気を放てるようになってようやく一人前だって言う人もいるから、そこら辺は文字通り修羅場を潜り抜けないと無理な話よね」
アレナは過去の冒険者時代に先輩から言われた言葉を思い出し、その通りだったなと思いながらルーキー達の方に目を向ける。
「Dランクの試験はそこを乗り越えるのに最適な試験と言えるわ。ギルドも良く考えたものよ」
「手ごろな盗賊がいない時は居場所が特定出来ているそこそこ強い魔物を相手にさせるんだぞ」
「Dランク昇格試験に手頃な魔物か」
ゼルートの頭の中には複数の魔物が浮かぶか、それはどれも試験の対象になる魔物だった。
「それで一応なんだが、何か教えておいた方が良い追加の内容はあるか?」
「……俺としては五体での攻撃と投擲、かな」
「あぁ~~~……なるほどな。やっぱりゼルートはしっかりとそこら辺を考えてるな。俺も手甲を付けて肉弾戦をする新人にはある程度教えようとは思っていたが、それ以外の連中にはちょっと早いというか、時間的に無理じゃないかと思うんだよ」
「俺も同意見だな。まっ、こういう戦い方があるってのを教えるだけでも良いとは思うが。だが、投擲に関しては賛成だ。あれはまだ駆け出しの頃に随分と世話になったスキルだしな」
体術を教える事に関しては否定的だが、投擲を教える事は肯定的なベテラン陣。
こうして元々のプラン内容に投擲を教える項目が加わった。
そして押し合いに勝ったのはゼルート。後方に飛ばされてしまったルウナだが直ぐに地面に足を付いて肉弾戦に持ち込む。
再び攻め込んでくるルウナに複数のファイヤーボールで狙撃するゼルートだが、そのか全てルウナは躱していく。
全ての火球を潜り抜けたルウナは左のハイキックで狙うは側頭部。
しかしそれを余裕な表情で受け止めるゼルート。
まだ模擬戦が始まって三十秒も経っていない出来事だが、講習を受けに来たルーキー達はあまりの速さと衝撃音に面白い表情で固まっていた。
「もうちょいギアを上げてくか」
「そうだな。時間は長くは無いんだ」
この模擬戦はルーキー達の訓練の時間の確保を優先するので数分程度と決めている。
そこからは肉弾戦に続く肉弾戦。
二人の見た目では考えられない程に激しい格闘戦が繰り広げられていた。
ゼルートの拳によるコンビネーションを鮮やかに躱し、流れに合わせてカウンターを放つルウナ。
だがその一撃を受けても後ろに押し込まれる事無くガードするゼルート。
一回目のファイヤーボールと比べて一回り大きく、数も多くて速さも上がっている火球の連弾。
それをルウナは躱し、殴って掻き消し、蹴り飛ばす。
自分達では現時点でどう足掻いても出来ない芸当を目の前で見せられ、ゼルートの事を内心で馬鹿にしていた者達はもし殺気や敵意でも向けられれば、ちびってしまう状態になっていた。
そして模擬戦を始めてから三分後、訓練場を大してボコボコにしてしまう事無く終了。
「っと、まぁーこんな感じだ。この二人はランク自体はDだが、実力はBやAランク並みだ。こういった規格外な連中が偶にだがいるんだよ。だからお前らはランクが上がっても自分より低いランクの奴に下手に絡もうとすんなよ。このゼルートに絡んで被害にあった犠牲者は既にいるからな」
「俺を加害者みたいに言うなよ。むしろ被害者だっつの」
確かにゼルートは絡んで来た相手を払っただけなので被害者とも言えるが、悪い意味で絡んで来た相手には容赦無いゼルートの対応を知る者達は絡んでしまった相手には多少だが同情する。
「さて、まずはお前達の実力を知っておきたい。軽く俺達と模擬戦をしようか」
ゼルートとルウナの模擬戦を見て完全に委縮してしまったルーキー達の表情は固い。
それを見た今回の責任者である冒険者はあるハンデを付ける。
「そんな固くなるな。そんなじゃ普段の力が出せないぞ。安心しろ、俺達は木剣や木槍を使う。だが、お前らは刃の付いた武器を使って構わない。魔法もガンガン使え」
挑発めいたアドバイスだが、先程の模擬戦を見て自分達の実力を馬鹿にされていると思うルーキーはいなかった。
「よし、そんじゃ接近戦と遠距離戦メインの奴で別れてくれ」
攻撃魔法や弓をメインで扱う者達と長剣や槍に短剣をメインで使う者達で別れてルーキー達とベテラン達の模擬戦が行われる。
ルーキー達の中には対人戦に関しては同年代の者達比べて頭一つ抜けている者はいたが、ルーキーとベテランの実力差を覆すことが出来る新人はおらず、全員がゼルート達を含めたベテラン達に一撃も与えられずに終わった。
そしてルーキー達が水を飲みながら休憩をしている最中、ゼルート達も一塊になって話し合っていた。
「さて、どうやって指導していく? 別にプラン通りの指導でも良いとは思うけどよ」
「確かにね。接近戦メインの方に一人頭一つ抜けた子がいたけど、所詮はルーキーってところでしょゼルート君」
遠距離専門の魔法職の女冒険者に尋ねられたゼルートは休憩しているルーキー達の方をチラッと見る。
「……そうだな。貴族の子息なのか、それとも戦闘職の人に軽く師事して貰っていたのか。どちらかは分からないけど、何も知らないルーキーの動きではない奴だ。でも、やっぱり実戦経験が少ない」
「相手を委縮させる程の敵意や殺気を放てるようになってようやく一人前だって言う人もいるから、そこら辺は文字通り修羅場を潜り抜けないと無理な話よね」
アレナは過去の冒険者時代に先輩から言われた言葉を思い出し、その通りだったなと思いながらルーキー達の方に目を向ける。
「Dランクの試験はそこを乗り越えるのに最適な試験と言えるわ。ギルドも良く考えたものよ」
「手ごろな盗賊がいない時は居場所が特定出来ているそこそこ強い魔物を相手にさせるんだぞ」
「Dランク昇格試験に手頃な魔物か」
ゼルートの頭の中には複数の魔物が浮かぶか、それはどれも試験の対象になる魔物だった。
「それで一応なんだが、何か教えておいた方が良い追加の内容はあるか?」
「……俺としては五体での攻撃と投擲、かな」
「あぁ~~~……なるほどな。やっぱりゼルートはしっかりとそこら辺を考えてるな。俺も手甲を付けて肉弾戦をする新人にはある程度教えようとは思っていたが、それ以外の連中にはちょっと早いというか、時間的に無理じゃないかと思うんだよ」
「俺も同意見だな。まっ、こういう戦い方があるってのを教えるだけでも良いとは思うが。だが、投擲に関しては賛成だ。あれはまだ駆け出しの頃に随分と世話になったスキルだしな」
体術を教える事に関しては否定的だが、投擲を教える事は肯定的なベテラン陣。
こうして元々のプラン内容に投擲を教える項目が加わった。
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