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少年期[237]理屈は分からない
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ニヤニヤと笑いながら宙を漂うレイスに対して、ラルは先程までとは違う攻撃を放つ。
その様子を見ているレイスはまた同じ攻撃だと思っており、ニヤニヤとした余裕の表情は変わっていない。
そんな表情に若干イラッとしたラルは技に込める魔力の量を必要以上に込めて放ってしまう。
自分に向かって来る攻撃は先程と同じ雷の魔球。体に直撃しても魔石には当たらない、体が消えても魔力を消費すれば元に戻る。
二体のレイスには完全に避けるという選択肢はなかった。
ラルの口から二つの球体が放たれる。それは・・・・・・先程までとは速さが段違いな物であり、属性もレイス達にとって天敵な物に変わっている。
(雷と光の魔力を混ぜた雷光球・・・・・・そう簡単に反応は出来なかったみたいですね)
雷と光の速さが相乗された魔球に二体のレイスは完全に反応出来ていなかった。
霊体系やアンデット系の魔物は火と光に弱く、再生系統の能力を持っており火と光の技を喰らった部分はランクが高位の魔物でない限り無理やり再生する事は出来ない。
ラルはレイス二体の表情に少しイラッと来たため、雷光球に必要以上の魔力を込めてしまった。
その大きさは魔石を壊すのには十分な程。
しかし冷静さを失っていないラルは雷光球がレイスにぶつかる手前で真ん中に穴を開けて魔石の消滅を回避した。
(・・・・・・よし! 魔石は二つとも傷ついてないみたいですね。安心しました)
魔石の無事を確認したラルは最後の一体、アイアンゴーレムに目を向けた。
見るからに重そうな体・・・・・・正直速さでは負ける気がしない。ラルはそう思わざるをえなかった。
そんなラルの考えを他所にアイアンゴーレムは一歩一歩、地響きを鳴らしながらラルに向かって走り出した。
(どうやら魔力の扱いには慣れているみたいですね)
魔力で拳だけを強化している。全身では無く一部だけを強化出来ている事に少し感心するが。全く驚きはしない。
向かって来る文字通り鋼の拳に対してラルは前足で受け止める。
アイアンゴーレムの重さに少し押され、ラルの足が地面にめり込むがそこで止まる。
更に押し込もうとアイアンゴーレムは再度力を入れるがそれ以上は動かない。
ラルは徐々に力を入れて押し返そうと思ったが、アイアンゴーレムの方から押し合いを諦めて下がった。
そこには驚かない。ゴーレム系統の魔物は絶対に引かないなんて習性はない・・・・・・ただ、ゴーレム系統の魔物が後ろに跳びんで着地する瞬間先程までの地響きが聞こえなかった。
そもそも後ろに跳ぶ速度も明らかにアイアンゴーレムのものではなかった。
(・・・・・・アイアンゴーレムにしては動きが速い。考えられる方法は重力魔法で自分の体重を変化させる。後は体重変化・・・・・・そんな感じのスキルがあれば出来なくはない動きですね。それかもしくは軽量化なんてスキルもあるかもしれません。さて、そんなスキルを使った場合の効果に一つ気になる事がありますが・・・・・・)
ラルが気になる事について考えている最中にアイアンゴーレムが動き出す。
三度後ろに跳んだ距離を一歩で縮める。
(さて、私の当たって欲しくない予想が正解なのか・・・・・・)
今回はラルも前足に魔力を纏って鋼の拳を受け止める。
(―――――ッッッッ!!!! 先程とは比べものにならない・・・・・・段違いに重い!!!)
アイアンゴーレムの拳に数メートル押された後踏み留まる。
(アイアンゴーレムの動きは軽快になっている。ただ、重さ自体は変わっていない)
受け止めてしまえば状況は先程と同じ。ただ・・・・・・乱打戦となれば花井は変わる。
次で終わらせます。
その様子を見ているレイスはまた同じ攻撃だと思っており、ニヤニヤとした余裕の表情は変わっていない。
そんな表情に若干イラッとしたラルは技に込める魔力の量を必要以上に込めて放ってしまう。
自分に向かって来る攻撃は先程と同じ雷の魔球。体に直撃しても魔石には当たらない、体が消えても魔力を消費すれば元に戻る。
二体のレイスには完全に避けるという選択肢はなかった。
ラルの口から二つの球体が放たれる。それは・・・・・・先程までとは速さが段違いな物であり、属性もレイス達にとって天敵な物に変わっている。
(雷と光の魔力を混ぜた雷光球・・・・・・そう簡単に反応は出来なかったみたいですね)
雷と光の速さが相乗された魔球に二体のレイスは完全に反応出来ていなかった。
霊体系やアンデット系の魔物は火と光に弱く、再生系統の能力を持っており火と光の技を喰らった部分はランクが高位の魔物でない限り無理やり再生する事は出来ない。
ラルはレイス二体の表情に少しイラッと来たため、雷光球に必要以上の魔力を込めてしまった。
その大きさは魔石を壊すのには十分な程。
しかし冷静さを失っていないラルは雷光球がレイスにぶつかる手前で真ん中に穴を開けて魔石の消滅を回避した。
(・・・・・・よし! 魔石は二つとも傷ついてないみたいですね。安心しました)
魔石の無事を確認したラルは最後の一体、アイアンゴーレムに目を向けた。
見るからに重そうな体・・・・・・正直速さでは負ける気がしない。ラルはそう思わざるをえなかった。
そんなラルの考えを他所にアイアンゴーレムは一歩一歩、地響きを鳴らしながらラルに向かって走り出した。
(どうやら魔力の扱いには慣れているみたいですね)
魔力で拳だけを強化している。全身では無く一部だけを強化出来ている事に少し感心するが。全く驚きはしない。
向かって来る文字通り鋼の拳に対してラルは前足で受け止める。
アイアンゴーレムの重さに少し押され、ラルの足が地面にめり込むがそこで止まる。
更に押し込もうとアイアンゴーレムは再度力を入れるがそれ以上は動かない。
ラルは徐々に力を入れて押し返そうと思ったが、アイアンゴーレムの方から押し合いを諦めて下がった。
そこには驚かない。ゴーレム系統の魔物は絶対に引かないなんて習性はない・・・・・・ただ、ゴーレム系統の魔物が後ろに跳びんで着地する瞬間先程までの地響きが聞こえなかった。
そもそも後ろに跳ぶ速度も明らかにアイアンゴーレムのものではなかった。
(・・・・・・アイアンゴーレムにしては動きが速い。考えられる方法は重力魔法で自分の体重を変化させる。後は体重変化・・・・・・そんな感じのスキルがあれば出来なくはない動きですね。それかもしくは軽量化なんてスキルもあるかもしれません。さて、そんなスキルを使った場合の効果に一つ気になる事がありますが・・・・・・)
ラルが気になる事について考えている最中にアイアンゴーレムが動き出す。
三度後ろに跳んだ距離を一歩で縮める。
(さて、私の当たって欲しくない予想が正解なのか・・・・・・)
今回はラルも前足に魔力を纏って鋼の拳を受け止める。
(―――――ッッッッ!!!! 先程とは比べものにならない・・・・・・段違いに重い!!!)
アイアンゴーレムの拳に数メートル押された後踏み留まる。
(アイアンゴーレムの動きは軽快になっている。ただ、重さ自体は変わっていない)
受け止めてしまえば状況は先程と同じ。ただ・・・・・・乱打戦となれば花井は変わる。
次で終わらせます。
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