56 / 251
第56話 らしくない、勝ち方
しおりを挟む
「や、やべぇな……二人共」
「ミシェラさんは解るんだけど、フィリップの奴……こんなに強かったのか?」
「ミシェラ様ぁあああああ、負けないで下さああああああいっ!!!!!」
「フィリップ!! ここまで来たら、公爵家の意地を見せるんだッ!!!!!」
どちらかに偏ることはなく、二人に向けられる会場の声援はおおよそ互角。
その二人は現在……超接近戦を繰り広げていた。
「ッ!? いい加減、負けを認めたら、どうですの!!」
「そっちこそ、そろそろ負けを認めてくれると、俺としては、嬉しいんだけど、なッ!!」
フィリップ、ミシェラはどちらも一歩踏み込んだ斬撃を繰り出すことで、序盤と比べてどちらの攻撃も当たるようになっていた。
まだ決定打と言える攻撃は当たっていないが、それでも二人の体には多数の切傷が刻まれていた。
その数は十を超えて二十……この瞬間にも更に刻まれ、制服はすっかり自身の血で赤く染まっていた。
それでもまだ皮に、肉に留まっているからこそ、両者の身体能力が激的に落ちることはなく、拮抗が保たれていた。
(体力では、負けないと言いたいところだけど、相手がこのおっぱいが相手だ……そうも、言ってられねぇ、か)
フィリップは短剣からスキル技、刺突を放ち……続いてもう片方の剣から剣技、スラッシュを放つ。
どちらも通常の突き、斬撃刃よりも威力は高まっており、スキルレベル一の技だからといって、油断は出来ない。
「ぐっ!!??」
刺突を交わすことに成功するが、スラッシュは双剣でガード。
威力を和らげるために後方に跳ぶ。
(チャン、すっ!!!???)
ほんの少しでも宙に浮いた。
千載一遇のチャンスだと思い、魔力を多く纏った斬撃刃を連続でぶっ放そうと考え付いた瞬間、パンチラを気にすることなくミシェラが体を後方に回転させながら、脚で風の斬撃刃を放ち、フィリップの行動を制限させた。
「……さすがに、当たりはしなかったようですわね」
「いやはや、恐れ入ったぜ? まさかお前がパンチラを気にせず大胆な攻撃を仕掛けてくるとはな」
「あなたに勝つなら、そういった攻撃もやむなし、ですわ」
(…………クソやり辛くなったもんだ。普段からちょいちょいイシュドの奴にボロクソに言われてるからか、メンタルが鍛えられたか)
トラッシュトークで少しでもミシェラの心を搔き乱せたらと考えていたフィリップだったが、もう完全に意味をなさないと把握。
(解っちゃぁ~、いたけど。こっからは……泥臭い戦い、か)
泥臭い、根性、気合。
今の自分には全くもって似合わない言葉だと思っていたフィリップ。
だが……不思議と、その感情……謎原理に頼る今のこの状況に嫌気はなかった。
「ふぅ…………つってもあれだな。ミシェラ、面倒だからさっさとぶっ倒れてくれ」
「それは、こちらのセリフですわ!!!!」
最終ラウンドへ突入。
既に第二準決勝が始まってから五分以上が経過している。
互いに接近戦を得意とする者同士の戦いにしては珍しい長試合。
これから、まだまだ熱く観てるだけで心の奥が燃え滾る戦いが続く。
そう思っていた観客たちだったが……最終ラウンドが始まってから数十妙、一気に試合が動いた。
「っ!!?? チッ!!!!!!」
短剣と剣のスイッチ。
その瞬間を完全に狩られた結果……短剣と剣、両方とも双剣によって弾き飛ばされてしまった。
(マジかよ! けど、これだけ大振りな動き、な、ら……ッ!!!!!!!!)
双剣によってフィリップの得物を全て弾き飛ばしたミシェラはここが勝負どころだと判断し……構え直すことなくそのまま体を動かし、右足で蹴りを腹に叩きこんだ。
再びパンチラしてしまうことなど一切気にせず……この一撃で仕留める。
その意志を込めて、全力の蹴りを叩き込んだ。
「っ!!??」
「ほん、と……俺、らしくねぇ、なッ!!!!!!!!!」
ヤマ勘だった。
武器を弾かれた。
だが、ミシェラも連撃行うには体勢が悪い。
そこから攻撃を与えられるのは蹴り……しかし、その蹴りがどこに飛んでくるか分からない。
この試合を終わらせるつもりで放とうと一歩踏み込めば、体の中心線……顔、喉、胸、腹、金的……どこでも狙う事が出来る。
そこでフィリップはあの令嬢パンチラに抵抗をなくしたとしても、自ら金的を蹴ることはないだろうと思い、残り四つの内……腹に攻撃が叩き込まれる勘を張った。
「しっかり、守れよ!!!!!!!」
口から血を零しながらもがっちりとミシェラの脚を掴み、後方へぶん投げる体勢へと入る。
脚により強い旋風を纏わせ、捻って離脱……という手段を取る前に視界が高速移動。
双剣を手放し、両手を後頭部に回して魔力も集中させて衝撃に備える。
「ッ!!!!!!!???????」
体験したことがない衝撃。
そうとしか言えないダメージが主に上半身に響き渡る。
「これで……俺の勝ち、で良いよな?」
「…………本当に、あなたらしくない勝ち方ですわね」
フィリップはミシェラを地面に叩きつけた瞬間、宙で手放された双剣の方振りを奪い、倒れかかる…………場合によっては、そういったシーンに見える様な体勢になりながら、ミシェラの頭の直ぐ隣に刃を突き立てた。
「私の、負けですわ」
「そこまで!!!!!! 勝者、フィリップ・ゲオルギウス!!!!!!!!!」
もう何度目になるか分からない地震が起きた。
友の称賛、伝えられる何百の拍手。
しかし……今のフィリップは、それらの感動の余韻に浸れる余裕はなかった。
(できれば上級生には長く戦って欲しいもんだけど……さてはて、どうなるだろうな)
激闘祭では試合で負った怪我は即治癒してもらえ、魔力もポーションを飲んで回復することが可能。
だが、体力の回復までは禁止されていた。
フィリップの頭に、一瞬だけ棄権という選択が浮かんだが……その選択を取れるわけがないと思い、首を振ってかき消す。
「……まっ、そういうことだよな」
「そうだね。それにしても、本当に以外だったよ。フィリップ」
「そっちは順当っちゃ順当、なのか」
激闘祭、一年生の戦い……決勝戦。
ぶつかり合う生徒はどちらもフラベルト学園の生徒。
先程ミシェラとの激闘を制したフィリップ。
そしてもう一人、ここまで勝ち上がってきた強者は……王族の五男、アドレアス。
「つっても、あれだな。特に喋ることはねぇ……ここまで来たら、あとは突っ走るだけだ」
「っ……君が、そんな視線を私に向けて構えてくれる。それだけでも、彼が学園に来てくれた価値があるというものだね」
実際問題、それは王族に向けて良い類の気迫ではなかった。
だが、アドレアスからすればそんな些細なこと、どうでも良かった。
「ミシェラさんは解るんだけど、フィリップの奴……こんなに強かったのか?」
「ミシェラ様ぁあああああ、負けないで下さああああああいっ!!!!!」
「フィリップ!! ここまで来たら、公爵家の意地を見せるんだッ!!!!!」
どちらかに偏ることはなく、二人に向けられる会場の声援はおおよそ互角。
その二人は現在……超接近戦を繰り広げていた。
「ッ!? いい加減、負けを認めたら、どうですの!!」
「そっちこそ、そろそろ負けを認めてくれると、俺としては、嬉しいんだけど、なッ!!」
フィリップ、ミシェラはどちらも一歩踏み込んだ斬撃を繰り出すことで、序盤と比べてどちらの攻撃も当たるようになっていた。
まだ決定打と言える攻撃は当たっていないが、それでも二人の体には多数の切傷が刻まれていた。
その数は十を超えて二十……この瞬間にも更に刻まれ、制服はすっかり自身の血で赤く染まっていた。
それでもまだ皮に、肉に留まっているからこそ、両者の身体能力が激的に落ちることはなく、拮抗が保たれていた。
(体力では、負けないと言いたいところだけど、相手がこのおっぱいが相手だ……そうも、言ってられねぇ、か)
フィリップは短剣からスキル技、刺突を放ち……続いてもう片方の剣から剣技、スラッシュを放つ。
どちらも通常の突き、斬撃刃よりも威力は高まっており、スキルレベル一の技だからといって、油断は出来ない。
「ぐっ!!??」
刺突を交わすことに成功するが、スラッシュは双剣でガード。
威力を和らげるために後方に跳ぶ。
(チャン、すっ!!!???)
ほんの少しでも宙に浮いた。
千載一遇のチャンスだと思い、魔力を多く纏った斬撃刃を連続でぶっ放そうと考え付いた瞬間、パンチラを気にすることなくミシェラが体を後方に回転させながら、脚で風の斬撃刃を放ち、フィリップの行動を制限させた。
「……さすがに、当たりはしなかったようですわね」
「いやはや、恐れ入ったぜ? まさかお前がパンチラを気にせず大胆な攻撃を仕掛けてくるとはな」
「あなたに勝つなら、そういった攻撃もやむなし、ですわ」
(…………クソやり辛くなったもんだ。普段からちょいちょいイシュドの奴にボロクソに言われてるからか、メンタルが鍛えられたか)
トラッシュトークで少しでもミシェラの心を搔き乱せたらと考えていたフィリップだったが、もう完全に意味をなさないと把握。
(解っちゃぁ~、いたけど。こっからは……泥臭い戦い、か)
泥臭い、根性、気合。
今の自分には全くもって似合わない言葉だと思っていたフィリップ。
だが……不思議と、その感情……謎原理に頼る今のこの状況に嫌気はなかった。
「ふぅ…………つってもあれだな。ミシェラ、面倒だからさっさとぶっ倒れてくれ」
「それは、こちらのセリフですわ!!!!」
最終ラウンドへ突入。
既に第二準決勝が始まってから五分以上が経過している。
互いに接近戦を得意とする者同士の戦いにしては珍しい長試合。
これから、まだまだ熱く観てるだけで心の奥が燃え滾る戦いが続く。
そう思っていた観客たちだったが……最終ラウンドが始まってから数十妙、一気に試合が動いた。
「っ!!?? チッ!!!!!!」
短剣と剣のスイッチ。
その瞬間を完全に狩られた結果……短剣と剣、両方とも双剣によって弾き飛ばされてしまった。
(マジかよ! けど、これだけ大振りな動き、な、ら……ッ!!!!!!!!)
双剣によってフィリップの得物を全て弾き飛ばしたミシェラはここが勝負どころだと判断し……構え直すことなくそのまま体を動かし、右足で蹴りを腹に叩きこんだ。
再びパンチラしてしまうことなど一切気にせず……この一撃で仕留める。
その意志を込めて、全力の蹴りを叩き込んだ。
「っ!!??」
「ほん、と……俺、らしくねぇ、なッ!!!!!!!!!」
ヤマ勘だった。
武器を弾かれた。
だが、ミシェラも連撃行うには体勢が悪い。
そこから攻撃を与えられるのは蹴り……しかし、その蹴りがどこに飛んでくるか分からない。
この試合を終わらせるつもりで放とうと一歩踏み込めば、体の中心線……顔、喉、胸、腹、金的……どこでも狙う事が出来る。
そこでフィリップはあの令嬢パンチラに抵抗をなくしたとしても、自ら金的を蹴ることはないだろうと思い、残り四つの内……腹に攻撃が叩き込まれる勘を張った。
「しっかり、守れよ!!!!!!!」
口から血を零しながらもがっちりとミシェラの脚を掴み、後方へぶん投げる体勢へと入る。
脚により強い旋風を纏わせ、捻って離脱……という手段を取る前に視界が高速移動。
双剣を手放し、両手を後頭部に回して魔力も集中させて衝撃に備える。
「ッ!!!!!!!???????」
体験したことがない衝撃。
そうとしか言えないダメージが主に上半身に響き渡る。
「これで……俺の勝ち、で良いよな?」
「…………本当に、あなたらしくない勝ち方ですわね」
フィリップはミシェラを地面に叩きつけた瞬間、宙で手放された双剣の方振りを奪い、倒れかかる…………場合によっては、そういったシーンに見える様な体勢になりながら、ミシェラの頭の直ぐ隣に刃を突き立てた。
「私の、負けですわ」
「そこまで!!!!!! 勝者、フィリップ・ゲオルギウス!!!!!!!!!」
もう何度目になるか分からない地震が起きた。
友の称賛、伝えられる何百の拍手。
しかし……今のフィリップは、それらの感動の余韻に浸れる余裕はなかった。
(できれば上級生には長く戦って欲しいもんだけど……さてはて、どうなるだろうな)
激闘祭では試合で負った怪我は即治癒してもらえ、魔力もポーションを飲んで回復することが可能。
だが、体力の回復までは禁止されていた。
フィリップの頭に、一瞬だけ棄権という選択が浮かんだが……その選択を取れるわけがないと思い、首を振ってかき消す。
「……まっ、そういうことだよな」
「そうだね。それにしても、本当に以外だったよ。フィリップ」
「そっちは順当っちゃ順当、なのか」
激闘祭、一年生の戦い……決勝戦。
ぶつかり合う生徒はどちらもフラベルト学園の生徒。
先程ミシェラとの激闘を制したフィリップ。
そしてもう一人、ここまで勝ち上がってきた強者は……王族の五男、アドレアス。
「つっても、あれだな。特に喋ることはねぇ……ここまで来たら、あとは突っ走るだけだ」
「っ……君が、そんな視線を私に向けて構えてくれる。それだけでも、彼が学園に来てくれた価値があるというものだね」
実際問題、それは王族に向けて良い類の気迫ではなかった。
だが、アドレアスからすればそんな些細なこと、どうでも良かった。
595
お気に入りに追加
1,789
あなたにおすすめの小説
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
【完結】ふしだらな母親の娘は、私なのでしょうか?
イチモンジ・ルル
恋愛
奪われ続けた少女に届いた未知の熱が、すべてを変える――
「ふしだら」と汚名を着せられた母。
その罪を背負わされ、虐げられてきた少女ノンナ。幼い頃から政略結婚に縛られ、美貌も才能も奪われ、父の愛すら失った彼女。だが、ある日奪われた魔法の力を取り戻し、信じられる仲間と共に立ち上がる。
歪められた世界で、隠された真実を暴き、奪われた人生を新たな未来に変えていく。
――これは、過去の呪縛に立ち向かい、愛と希望を掴み、自らの手で未来を切り開く少女の戦いと成長の物語――
旧タイトル ふしだらと言われた母親の娘は、実は私ではありません
他サイトにも投稿。
愛しの婚約者に「学園では距離を置こう」と言われたので、婚約破棄を画策してみた
迦陵 れん
恋愛
「学園にいる間は、君と距離をおこうと思う」
待ちに待った定例茶会のその席で、私の大好きな婚約者は唐突にその言葉を口にした。
「え……あの、どうし……て?」
あまりの衝撃に、上手く言葉が紡げない。
彼にそんなことを言われるなんて、夢にも思っていなかったから。
ーーーーーーーーーーーーー
侯爵令嬢ユリアの婚約は、仲の良い親同士によって、幼い頃に結ばれたものだった。
吊り目でキツい雰囲気を持つユリアと、女性からの憧れの的である婚約者。
自分たちが不似合いであることなど、とうに分かっていることだった。
だから──学園にいる間と言わず、彼を自分から解放してあげようと思ったのだ。
婚約者への淡い恋心は、心の奥底へとしまいこんで……。
※基本的にゆるふわ設定です。
※プロット苦手派なので、話が右往左往するかもしれません。→故に、タグは徐々に追加していきます
※感想に返信してると執筆が進まないという鈍足仕様のため、返事は期待しないで貰えるとありがたいです。
※仕事が休みの日のみの執筆になるため、毎日は更新できません……(書きだめできた時だけします)ご了承くださいませ。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる