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八百五十八話 珍しくミス
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ルクローラ王国からのスカウトを断ったソウスケ。
スカウトしに来たフラン……もとい、ソフィア・エルマーデスと争うような件に発展することはなく、無事に納得して引き下がってもらった。
その日以降、ソウスケはまだ王都から離れていなかった。
(あと、どこの店に行ってないっけ)
周辺に強いモンスターはいないが、王都内にはレベルが高い料理店が非常に多い。
王都など、特に用事がなければこない場所であるため、ソウスケはこの際に有名どころの料理店、全てで一度は食事をしようと考え、それを実行していた。
「ソウスケさん、こちらの使命依頼が届いています」
「あぁ……分かりました」
とはいえ、先日の戦争で非常に活躍したソウスケに用事がある人物は多い。
国も騎士団の者たちも、今すぐソウスケを騎士団に、個人の騎士団に引き入れるのは無理だと理解している。
上の意向でスカウトに来たソフィアと同じく、ソウスケを引き入ればミレアナとザハークという非常に強力な戦力が手に入ると考える者は多いが、無理矢理引き抜こうとすれば、まず怒りを買うことになってしまう。
だからこそ……多少なりとも、関りを持ちたいと思って動く。
(騎士団からの指導訓練か。貴族との会食と比べれば、やっぱりこっちの方が良いな)
当然ながら、武闘派の貴族以外は先日の戦争に参加していない。
しかし……全く関わっていない戦争という訳ではない為、いったいどういった内容だったのかは気になる。
そこで現在王都に滞在している冒険者の中でも、英雄と呼ばれている冒険者の話を聞きたいという結論に至った。
「ミレアナ、明日の昼から第三騎士団? の連中に指導訓練だ」
「第三騎士団ですか。まだ一度も指導してないところですね」
ソウスケに指名依頼が出されているが、正確にはソウスケと他二人も含まれている。
「また前回の様に一人、見せしめに叩き潰した方がよろしいでしょうか」
「もう出てこないと思いたいけど、そういう眼を向けてくる人がいれば、最初に叩いた方が良いかもな」
ミレアナとザハークの戦いぶりは多くの騎士にこそ見られていないが、最低でも十名以上の騎士がその活躍ぶりを確認している。
そしてソウスケに関しては、最終決戦の三本勝負初戦でルクローラ王国の騎士と戦い、結果を見れば圧勝と言っても過言ではない。
その戦いには確かな実力を持つ高位騎士たちが観ていた。
あの戦いを観て、身に付けているマジックアイテムがうんたらかんたらだとほざく様なら……それはも国を守る騎士として終わっている。
「ザハークに任せましょうか」
「いや、俺やミレアナが叩くから意味があるんだろ」
「そうですね……ですがソウスケさん、もう手加減は大丈夫そうですか?」
「おぅ。もう前みたいにうっかり半殺しにすることはない……多分な」
ルクローラ王国との戦争時、ソウスケは分身のスキルを使用して本体と分身に別れ、戦場を駆け巡っていた。
本体と分身に別れたところで、戦闘力が超一級から一級並みに落ちただけ。
身に付けている装備の性能もあって、大抵の冒険者や騎士を圧倒出来る。
それでも戦場にはそれなりの戦闘力を持った強者も多く……猛者を相手に本体と分身は一歩も引かず戦い続けた。
(あの時は骨折程度で済ませるつもりだったんだけどなぁ~~。まかさ片腕がぐちゃぐちゃになって肋骨もバキバキ、内臓もそれなりに損傷したよな……まっ、治癒魔法で治せる範囲で良かったよ)
決してしょぼくないレベルアップを果たし、身体能力と魔力総量が増加。
その変化に気付いていなかった故に、生意気も生意気で喧嘩上等な騎士のプライドをボキボキのバキバキのぐちゃぐちゃにしてしまった。
「さて、今日は何処に行こっかな」
「今日はレストランではなく、カフェで昼食でもどうですか」
「ありだな。っし、ザハークを呼んで行くぞ」
昼間からお高い料理を楽しむソウスケ達。
そして二日後の昼、依頼通り第三騎士団のいる訓練場に訪れた。
スカウトしに来たフラン……もとい、ソフィア・エルマーデスと争うような件に発展することはなく、無事に納得して引き下がってもらった。
その日以降、ソウスケはまだ王都から離れていなかった。
(あと、どこの店に行ってないっけ)
周辺に強いモンスターはいないが、王都内にはレベルが高い料理店が非常に多い。
王都など、特に用事がなければこない場所であるため、ソウスケはこの際に有名どころの料理店、全てで一度は食事をしようと考え、それを実行していた。
「ソウスケさん、こちらの使命依頼が届いています」
「あぁ……分かりました」
とはいえ、先日の戦争で非常に活躍したソウスケに用事がある人物は多い。
国も騎士団の者たちも、今すぐソウスケを騎士団に、個人の騎士団に引き入れるのは無理だと理解している。
上の意向でスカウトに来たソフィアと同じく、ソウスケを引き入ればミレアナとザハークという非常に強力な戦力が手に入ると考える者は多いが、無理矢理引き抜こうとすれば、まず怒りを買うことになってしまう。
だからこそ……多少なりとも、関りを持ちたいと思って動く。
(騎士団からの指導訓練か。貴族との会食と比べれば、やっぱりこっちの方が良いな)
当然ながら、武闘派の貴族以外は先日の戦争に参加していない。
しかし……全く関わっていない戦争という訳ではない為、いったいどういった内容だったのかは気になる。
そこで現在王都に滞在している冒険者の中でも、英雄と呼ばれている冒険者の話を聞きたいという結論に至った。
「ミレアナ、明日の昼から第三騎士団? の連中に指導訓練だ」
「第三騎士団ですか。まだ一度も指導してないところですね」
ソウスケに指名依頼が出されているが、正確にはソウスケと他二人も含まれている。
「また前回の様に一人、見せしめに叩き潰した方がよろしいでしょうか」
「もう出てこないと思いたいけど、そういう眼を向けてくる人がいれば、最初に叩いた方が良いかもな」
ミレアナとザハークの戦いぶりは多くの騎士にこそ見られていないが、最低でも十名以上の騎士がその活躍ぶりを確認している。
そしてソウスケに関しては、最終決戦の三本勝負初戦でルクローラ王国の騎士と戦い、結果を見れば圧勝と言っても過言ではない。
その戦いには確かな実力を持つ高位騎士たちが観ていた。
あの戦いを観て、身に付けているマジックアイテムがうんたらかんたらだとほざく様なら……それはも国を守る騎士として終わっている。
「ザハークに任せましょうか」
「いや、俺やミレアナが叩くから意味があるんだろ」
「そうですね……ですがソウスケさん、もう手加減は大丈夫そうですか?」
「おぅ。もう前みたいにうっかり半殺しにすることはない……多分な」
ルクローラ王国との戦争時、ソウスケは分身のスキルを使用して本体と分身に別れ、戦場を駆け巡っていた。
本体と分身に別れたところで、戦闘力が超一級から一級並みに落ちただけ。
身に付けている装備の性能もあって、大抵の冒険者や騎士を圧倒出来る。
それでも戦場にはそれなりの戦闘力を持った強者も多く……猛者を相手に本体と分身は一歩も引かず戦い続けた。
(あの時は骨折程度で済ませるつもりだったんだけどなぁ~~。まかさ片腕がぐちゃぐちゃになって肋骨もバキバキ、内臓もそれなりに損傷したよな……まっ、治癒魔法で治せる範囲で良かったよ)
決してしょぼくないレベルアップを果たし、身体能力と魔力総量が増加。
その変化に気付いていなかった故に、生意気も生意気で喧嘩上等な騎士のプライドをボキボキのバキバキのぐちゃぐちゃにしてしまった。
「さて、今日は何処に行こっかな」
「今日はレストランではなく、カフェで昼食でもどうですか」
「ありだな。っし、ザハークを呼んで行くぞ」
昼間からお高い料理を楽しむソウスケ達。
そして二日後の昼、依頼通り第三騎士団のいる訓練場に訪れた。
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