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四百二十四話 信頼されている
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ようやく顔合わせの時間になり、ゴブリンの群れを偵察する冒険者達が全員集まった。
そして今回の偵察で複数のパーティーを仕切る人物が一番前に立つ。
「今回の偵察でリーダーをさせて貰うDランクパーティー、烈火の牙のレアレスだ」
「シャリアです」
「ダイアです。みんなよろしく」
虎の獣人であるレアレス。そして見た目から魔法使いだと分かるシャリアと、剣士だと分かるダイア。
この三人が今回の偵察依頼を率いるリーダー的存在となる。
ソウスケとミレアナ以外は三人の登場に安心感を抱いていた。
その様子からソウスケは三人が後輩の冒険者からある程度慕われているんだなという事は理解出来た。
(レアレスさんって獣人は素手で戦うタイプかな? それでシャリアさんは魔法使いの遠距離タイプで、ダイアさんは剣士で接近戦タイプ。パーティーとしては後一人斥候がいれば完璧だけど、それでもレアレスさんの鼻があれば問題無いのかな?)
ダンジョン内を探索するような依頼であれば斥候の技術を持った人間が必要だが、モンスターの討伐の様な依頼であればレアレスの嗅覚だけで事足りる。
「今回の依頼は偵察。間違っても討伐じゃない。もちろん襲われた場合は迎撃するが、深追いはしない。そこら辺はしっかりと頭に入れといてくれ」
ワイルドな見た目とは裏腹にレアレスは慎重であり、Eランクの冒険者達に間違っても暴走しない様に伝える。
その言葉に冒険者達も真剣な表情で頷く。
(ゴブリンだからって油断して良い理由にはならない。そこら辺を良く解ってる冒険者なんだろうな)
ゴブリンは確かに知能が低く、戦闘力が低い。
それでも、学習する。
そしてその上位種は、侮って良い存在では無い。
過去に痛い目に合ったのか、それとも知り合いがそうなったのか。ソウスケには分からないが烈火の牙達は信用出来る冒険者達かもしれないと思った。
「俺達の任務はゴブリンの群れの存在を確認し、できればどんなゴブリンがいるかを確認してそれをギルドに報告する。それが俺達の仕事だ。ただ、その群れを見つけるまでに他のモンスターと戦う事もあるだろう。だからお前達の戦闘スタイルとか、特技を教えて貰いたい。因みに俺は基本的に素手で戦っている。稀に短剣も使うがな」
「私は見た目通り魔法使いです。火と水の魔法を使うことが出来ます。多少ですが、水魔法による回復も行えます」
「僕は見た通り剣士です。ただ、バックラーで攻撃を受け流す事も出来ます。まぁ、もちろん限度はありますけどね」
烈火の牙の三人が自分の戦闘スタイルを話し、それに続いて他のEランク冒険者達も自分の特技や戦い方を口に出す。
ソウスケ達は最後であり、自分以外の冒険者達の技能を全て聞き、特に珍しい奴はいないなと思ってしまった。
(まぁ、それが普通か。グランみたいな特殊な体質を持った奴がそんなにゴロゴロいても怖いもんな。視た限り……一対一の勝負ならグランより強い奴はいなさそうだな)
どのパーティーがどれ程連帯を極めているのかは知らないので、一対多数の場合は分からないが、一対一の勝負でグランより強い人物はいない。
それはミレアナも同じ考えだった。
烈火の牙のメンバーは経験値とレベル差もあってレアレスとダイアは勝てないかもしれないが、素質だけを考えればグランの方が高い。
そしてソウスケ達の番になり、グランが自分に特技と戦闘スタイルを説明し、ソウスケとミレアナの番となる。
「ソウスケです。基本的には長剣を使っています。素手でもそこそこは戦えます。後、本職ほどレベルは高く無いですけど、火と風の魔法が使えます」
「ミレアナです。弓を使って戦うのが基本的なスタイルですが、接近戦では短剣も使います。風魔法と精霊魔法が使えます」
Eランクにしては少し優秀であろう自己紹介にレアレス達は嬉しそうな表情になるが、他の冒険者達の顔は少し不満げである。
ただ、ソウスケにはまだザハークの紹介が残っていた。
そして今回の偵察で複数のパーティーを仕切る人物が一番前に立つ。
「今回の偵察でリーダーをさせて貰うDランクパーティー、烈火の牙のレアレスだ」
「シャリアです」
「ダイアです。みんなよろしく」
虎の獣人であるレアレス。そして見た目から魔法使いだと分かるシャリアと、剣士だと分かるダイア。
この三人が今回の偵察依頼を率いるリーダー的存在となる。
ソウスケとミレアナ以外は三人の登場に安心感を抱いていた。
その様子からソウスケは三人が後輩の冒険者からある程度慕われているんだなという事は理解出来た。
(レアレスさんって獣人は素手で戦うタイプかな? それでシャリアさんは魔法使いの遠距離タイプで、ダイアさんは剣士で接近戦タイプ。パーティーとしては後一人斥候がいれば完璧だけど、それでもレアレスさんの鼻があれば問題無いのかな?)
ダンジョン内を探索するような依頼であれば斥候の技術を持った人間が必要だが、モンスターの討伐の様な依頼であればレアレスの嗅覚だけで事足りる。
「今回の依頼は偵察。間違っても討伐じゃない。もちろん襲われた場合は迎撃するが、深追いはしない。そこら辺はしっかりと頭に入れといてくれ」
ワイルドな見た目とは裏腹にレアレスは慎重であり、Eランクの冒険者達に間違っても暴走しない様に伝える。
その言葉に冒険者達も真剣な表情で頷く。
(ゴブリンだからって油断して良い理由にはならない。そこら辺を良く解ってる冒険者なんだろうな)
ゴブリンは確かに知能が低く、戦闘力が低い。
それでも、学習する。
そしてその上位種は、侮って良い存在では無い。
過去に痛い目に合ったのか、それとも知り合いがそうなったのか。ソウスケには分からないが烈火の牙達は信用出来る冒険者達かもしれないと思った。
「俺達の任務はゴブリンの群れの存在を確認し、できればどんなゴブリンがいるかを確認してそれをギルドに報告する。それが俺達の仕事だ。ただ、その群れを見つけるまでに他のモンスターと戦う事もあるだろう。だからお前達の戦闘スタイルとか、特技を教えて貰いたい。因みに俺は基本的に素手で戦っている。稀に短剣も使うがな」
「私は見た目通り魔法使いです。火と水の魔法を使うことが出来ます。多少ですが、水魔法による回復も行えます」
「僕は見た通り剣士です。ただ、バックラーで攻撃を受け流す事も出来ます。まぁ、もちろん限度はありますけどね」
烈火の牙の三人が自分の戦闘スタイルを話し、それに続いて他のEランク冒険者達も自分の特技や戦い方を口に出す。
ソウスケ達は最後であり、自分以外の冒険者達の技能を全て聞き、特に珍しい奴はいないなと思ってしまった。
(まぁ、それが普通か。グランみたいな特殊な体質を持った奴がそんなにゴロゴロいても怖いもんな。視た限り……一対一の勝負ならグランより強い奴はいなさそうだな)
どのパーティーがどれ程連帯を極めているのかは知らないので、一対多数の場合は分からないが、一対一の勝負でグランより強い人物はいない。
それはミレアナも同じ考えだった。
烈火の牙のメンバーは経験値とレベル差もあってレアレスとダイアは勝てないかもしれないが、素質だけを考えればグランの方が高い。
そしてソウスケ達の番になり、グランが自分に特技と戦闘スタイルを説明し、ソウスケとミレアナの番となる。
「ソウスケです。基本的には長剣を使っています。素手でもそこそこは戦えます。後、本職ほどレベルは高く無いですけど、火と風の魔法が使えます」
「ミレアナです。弓を使って戦うのが基本的なスタイルですが、接近戦では短剣も使います。風魔法と精霊魔法が使えます」
Eランクにしては少し優秀であろう自己紹介にレアレス達は嬉しそうな表情になるが、他の冒険者達の顔は少し不満げである。
ただ、ソウスケにはまだザハークの紹介が残っていた。
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