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八十五話もしかして・・・・・・
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二人は冒険者用の服が売っている店でミレアナの服を買い終えると、そのまま武器屋に行き砥石を買い込んだ。
「・・・・・・随分と満足そうな顔をしているなミレアナ」
「あの短剣を砥石で砥がないままほっておくのは本当に勿体ないと思ったので。確かに刃を魔力で纏っていれば刃の切れ味は、刃に魔力を纏わずに斬るのと比べて落ちるスピードは遅いですけど、それでも刃を研いでおいた方が戦いの中で万が一に可能性を少しは減りますからね」
自分と同じ考えを言ったミレアナに対して、ソウスケは確かにそうだなと心の中で思った。
(ダンジョンを出てからはメインで使っていたけど、本当にメインの武器という訳ではなかったからな・・・・・・それにどうやら自分のスキルの力に驕っていたみたいだな)
ソウスケはミレアナを見習い、これから戦うかもしれない高ランクのモンスター等を見据えて行動しようと思ったが・・・・・・。
(正直三日坊主になりそうな気がするけどな・・・・・・取りあえず武器はしっかりと研いでおくか)
戦いに関わるような事だけはしっかりと考え、備えて行動しようと決めた。
そして二人は街の外に出てこれから夕方までの大体の予定を確認した。
「それじゃ、あまり時間がある訳じゃないからモンスターいそうな場所まではなるべく走っていくぞ。ただ、店から出たばかりだからあまり無理をする必要は無いからな」
「わ、分かりました。なるべく迷惑を掛けない様に頑張ります」
ミレアナが体の前で両手をギュッと握る、体の前にある腕によって四つに分かれている様に見える胸に一瞬目を奪われたが、直ぐに視線を元に戻した。
「よし、身体強化を使って森の中に入るぞ」
それから二人はある程度の実力があるモンスターを探して森の中を探索し始めた。
「ソウスケは森の中で行動する事が多いんですか?」
「どうしてそう思うんだ」
モンスターを探している最中に問われた質問内容に、ソウスケは何故自分にそのような質問をしたのかと思った。
「私は元々森の中で生活をしていたので、ある程度の速さで森の中を動くのには慣れていますけど、人族であるソウスケさんは小さい時に森の中でよく遊んでいた等という過去が無ければ、今の様に軽々とスピードを落とさずに動けないと思うんですよ」
自分に質問をした理由を聞き、そういう考えに至っても可笑しくはないなと思い、どう答えるかを一瞬だけ考えた。
(まぁ・・・・・・本当の理由は違うんだけど、設定上はミレアナの考えで合っているんだよな・・・・・・別に隠す事でもないか)
ソウスケは嘘を一切混ぜ込まずに、森の中をある程度のスピードで走れる理由を話した。
「俺は今あるスキルを継続して使っているんだよ。そのスキルのおかげで自分の周囲に何がどの位置にあるのかが大体分かるんだよ。だからそれにぶつからない様に先を読んで動いているんだよ。あるスキルに関しては宿に帰ってから話すよ」
「分かりました。楽しみに待ってます!!」
ミレアナは本当に今ソウスケが使っているスキルがどんな物なのかが気になっており、本当に楽しみという顔をしていた。
それを見たソウスケは自分としては余り凄いスキルだとは思っていないので、そこまで期待して欲しくはなかった。
「さてと、そろそろ手ごろな奴が見つかっても良いと思うんだけどな」
山の中に入ってから十五分、ソウスケ達は来る途中に出会ったEランク以下のモンスターは全て無視していた。
「ソウスケさん、右斜め前方歩行に大きな足音がします。恐らくモンスターかと」
ソウスケはあるスキルと並行して気配察知も持続して使っていたが、自分のスキルで察知できる前にモンスターの存在に気が付いたミレアナの耳の良さに驚いた。
(今まで自分からモンスターを発見したとは言わなかったのに今言うって事は、ある程度のモンスターである確率が高いって事だよな。というか耳でそういった事を確認できるってマジで凄いな。伊達にハイ・エルフじゃないって事か)
これからミレアナに伝える事をどうするか少し悩み、ソウスケは簡潔に話した。
「倒し方はお前に任せる。不意打ちでも正面からでも構わない」
「分かりました。風よ、我が魔力を糧とし・・・・・・」
いきなり並行詠唱を始めたミレアナを見てソウスケは眼を見開き、先程とは比べものにならないぐらい驚いていた。その様子は心の中だけに隠しきれておらず、顔にしっかりと出ていた。
(・・・・・・久しぶりなのかどうかは知らないけど、いきなり並行詠唱を行うか。普通だったらもっと肩を慣らして、勘を取り戻してから行うもんだと思うんだけどな・・・・・・もしかしてミレアナは結構天才肌なのか? 年齢はハイ・エルフなんだから俺よりかなり歳は上なんだろうけど、精神年齢は百がマックスだとすればそこまで離れてない筈なんだけど・・・・・・単純に度胸があるだけか?)
ソウスケがミレアナのいきなりの並行詠唱に驚いていると、詠唱は完成し終えていた。
「・・・・・・ウィンドアロー!!!」
「・・・・・・随分と満足そうな顔をしているなミレアナ」
「あの短剣を砥石で砥がないままほっておくのは本当に勿体ないと思ったので。確かに刃を魔力で纏っていれば刃の切れ味は、刃に魔力を纏わずに斬るのと比べて落ちるスピードは遅いですけど、それでも刃を研いでおいた方が戦いの中で万が一に可能性を少しは減りますからね」
自分と同じ考えを言ったミレアナに対して、ソウスケは確かにそうだなと心の中で思った。
(ダンジョンを出てからはメインで使っていたけど、本当にメインの武器という訳ではなかったからな・・・・・・それにどうやら自分のスキルの力に驕っていたみたいだな)
ソウスケはミレアナを見習い、これから戦うかもしれない高ランクのモンスター等を見据えて行動しようと思ったが・・・・・・。
(正直三日坊主になりそうな気がするけどな・・・・・・取りあえず武器はしっかりと研いでおくか)
戦いに関わるような事だけはしっかりと考え、備えて行動しようと決めた。
そして二人は街の外に出てこれから夕方までの大体の予定を確認した。
「それじゃ、あまり時間がある訳じゃないからモンスターいそうな場所まではなるべく走っていくぞ。ただ、店から出たばかりだからあまり無理をする必要は無いからな」
「わ、分かりました。なるべく迷惑を掛けない様に頑張ります」
ミレアナが体の前で両手をギュッと握る、体の前にある腕によって四つに分かれている様に見える胸に一瞬目を奪われたが、直ぐに視線を元に戻した。
「よし、身体強化を使って森の中に入るぞ」
それから二人はある程度の実力があるモンスターを探して森の中を探索し始めた。
「ソウスケは森の中で行動する事が多いんですか?」
「どうしてそう思うんだ」
モンスターを探している最中に問われた質問内容に、ソウスケは何故自分にそのような質問をしたのかと思った。
「私は元々森の中で生活をしていたので、ある程度の速さで森の中を動くのには慣れていますけど、人族であるソウスケさんは小さい時に森の中でよく遊んでいた等という過去が無ければ、今の様に軽々とスピードを落とさずに動けないと思うんですよ」
自分に質問をした理由を聞き、そういう考えに至っても可笑しくはないなと思い、どう答えるかを一瞬だけ考えた。
(まぁ・・・・・・本当の理由は違うんだけど、設定上はミレアナの考えで合っているんだよな・・・・・・別に隠す事でもないか)
ソウスケは嘘を一切混ぜ込まずに、森の中をある程度のスピードで走れる理由を話した。
「俺は今あるスキルを継続して使っているんだよ。そのスキルのおかげで自分の周囲に何がどの位置にあるのかが大体分かるんだよ。だからそれにぶつからない様に先を読んで動いているんだよ。あるスキルに関しては宿に帰ってから話すよ」
「分かりました。楽しみに待ってます!!」
ミレアナは本当に今ソウスケが使っているスキルがどんな物なのかが気になっており、本当に楽しみという顔をしていた。
それを見たソウスケは自分としては余り凄いスキルだとは思っていないので、そこまで期待して欲しくはなかった。
「さてと、そろそろ手ごろな奴が見つかっても良いと思うんだけどな」
山の中に入ってから十五分、ソウスケ達は来る途中に出会ったEランク以下のモンスターは全て無視していた。
「ソウスケさん、右斜め前方歩行に大きな足音がします。恐らくモンスターかと」
ソウスケはあるスキルと並行して気配察知も持続して使っていたが、自分のスキルで察知できる前にモンスターの存在に気が付いたミレアナの耳の良さに驚いた。
(今まで自分からモンスターを発見したとは言わなかったのに今言うって事は、ある程度のモンスターである確率が高いって事だよな。というか耳でそういった事を確認できるってマジで凄いな。伊達にハイ・エルフじゃないって事か)
これからミレアナに伝える事をどうするか少し悩み、ソウスケは簡潔に話した。
「倒し方はお前に任せる。不意打ちでも正面からでも構わない」
「分かりました。風よ、我が魔力を糧とし・・・・・・」
いきなり並行詠唱を始めたミレアナを見てソウスケは眼を見開き、先程とは比べものにならないぐらい驚いていた。その様子は心の中だけに隠しきれておらず、顔にしっかりと出ていた。
(・・・・・・久しぶりなのかどうかは知らないけど、いきなり並行詠唱を行うか。普通だったらもっと肩を慣らして、勘を取り戻してから行うもんだと思うんだけどな・・・・・・もしかしてミレアナは結構天才肌なのか? 年齢はハイ・エルフなんだから俺よりかなり歳は上なんだろうけど、精神年齢は百がマックスだとすればそこまで離れてない筈なんだけど・・・・・・単純に度胸があるだけか?)
ソウスケがミレアナのいきなりの並行詠唱に驚いていると、詠唱は完成し終えていた。
「・・・・・・ウィンドアロー!!!」
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