85 / 1,135
八十四話一緒に受けるか
しおりを挟む
メイは、もう一度同じ過ちを繰り返しそうになったが、反射的に自分の口を塞ぎ寸でのところでミレアナの種族名を周囲にばらさずに済んだ。
ちなみにソウスケも反射的に右手でメイの口を塞ごうとしていたが、メイが自分の口を自分で塞ぐのを見て途中でピタっと右手を止めた。
(あ、危なかったです。またソウスケ君に迷惑を掛けるところでした。それにしても・・・・・・まさかハイ・エルフだったとは)
メイは用紙に書かれてあるハイ・エルフという文字を見てから、ミレアナの耳を見た。
急に自分の顔を見られたミレアナは何が起こっているのかよく分かっておらず、首を傾げていた。
(確かに耳の長さが今まで見て来たエルフの方々とは違いますね。しかしハイ・エルフの方が奴隷になっているなんて随分と珍しいですね。というか、ソウスケ君もよくハイ・エルフの奴隷を買うことが出来ましたね。色々聞いてみた事がありますが、今聞くのはやめておきましょう)
一回深呼吸をして心を落ち着かせたメイは、説明を再開した。
「えっとですね。ソウスケ君は確か明日にFランクへの昇格試験があるじゃないですか」
「・・・・・・そうですね。明日がFランクへの昇格試験がある日でしたね」
ソウスケはメイに言われた内容が一瞬分からなかったが、数日前にメイから昇格の説明をされたのを思い出した。
「そこでミレアナさんも一応試験を受けられる事が出来るんですよ。勿論ミレアナさん自体に冒険者のランクが付く訳では無いんですけど、ソウスケ君が保有している戦力としてミレアナさんの力もプラスされるので、ミレアナさんが明日の昇格試験に合格すれば、ソウスケ君はFランク二人分の力を持っているという認識になるんですよ」
「なるほど・・・・・・それは僕にとってそこそこメリットがある話ですか?」
ソウスケとしては正直デメリットの方が大きい気がしたので一応確認を取っておいた。
(ギルドがミレアナの戦力まで把握するという事は、有事の際に俺達が問題を解決するメンバーに選ばれる可能性も高くなる訳だ。もしそうなってしまったら余計に目立ってしまう・・・・・・いや、これからミレアナと一緒に行動するんだから目立つ事には変わりないのか)
試験を受けるにしろ受けないにしろ、自分がこれから少なからず目立ってしまう事に変わりはないと思い、ソウスケはミレアナに昇格試験を受けてもらう事にした。
「ミレアナ落ちても別に問題は無いからお前も明日の試験受けてみろ」
「は、はい! 絶対に受かる様に頑張ります!!」
「いや、だからそんなに気張る必要は無いって」
小声で気合いが入っていれながら話すミレアナを見て可愛いな~~~とソウスケは思いながら、メイにミレアナも一緒に試験を受ける事を伝えた。
「という事でミレアナも一緒に試験を受けるんでよろしくお願いします」
「かしこまりました。それでは明日のお昼一時から試験を開始するので、十五分ほど前にはギルドに来てくださいね」
「分かりました。ミレアナ、万が一俺が明日忘れている可能性もあるからお前も覚えておいてくれ」
流石に昨日の今日で忘れる事は無いとソウスケは思っているが、念には念を入れておこうと思った。
「はい。しっかりと覚えておきます」
「よし、メイさん色々と有難うございました。それじゃ、失礼します」
用が終わりソウスケはメイに頭を下げた。
メイはそんな冒険者らしくないソウスケの行動に苦笑いしながら手を横に振った。
「私はそんなお礼を言われるような事はしていませんよ。ソウスケ君、ミレアナさん。明日の試験頑張ってくださいね」
メイからの応援の言葉に、ソウスケはもう一度メイに頭を下げた。ミレアナもソウスケに倣って頭を下げた。
そしてギルドから出て行く二人を見ながら、メイは一つ疑問に感じた事を考えた。
(ソウスケ君って、変な所で礼儀正しいのよね・・・・・・もしかして本当は貴族の子息、もしくは隠し子だったりするのかしら?)
等と全く見当違いな事をメイが考えていると、結局ソウスケとメイが何を話しているのかを聞き取れなかった受付嬢達がメイの元へやって来た。
その後メイは他の受付嬢達に質問攻めにあったが、ソウスケが知られてはマズいと思っている事は全て話さずに何とかその場をしのいだ。
ギルドを出てからソウスケは一先ずミレアナの服を買いに向かっていた。
「ソウスケさん、服を買いに終えた後はどうするんですか」
「まだ日が暮れるまで時間がある。街から出てミレアナにはモンスターと戦って貰う。お前のスキル数とレベルからして明日の昇格試験に落ちるとは思っていないけど、感を取り戻しておく事に越した事は無いだろう」
ソウスケとしてはミレアナの実力は冒険者のランクで言えばBはあると思っている。だが、奴隷店でいた期間がどれくらいなのかソウスケは知らないが、少なからず感は鈍っていると思ったので、今日の内に取り戻してもらう事にした。
「生憎と弓は持っていないから、弓に関しては少し待っていてくれ。お前の腕前を考えるとちゃちな弓を気が引けるからな」
「い、いえ。そこまで気にしなくても大丈夫ですよ。魔法は勿論、短剣があれば戦えますから。それに体術も少しは出来ますから!!! でも、ソウスケさんはこれからどう戦うんですか? あの短剣は今は私が持っていますし」
ミレアナはソウスケが身に付けていた武器は今自分が身に付けているため、ソウスケがモンスターや人とどう戦うのか分からなった。
「俺もお前と同じで戦う武器は色々と持っている。元々あの短剣はメインの武器じゃないからな。メインの武器は街を出てモンスターと戦う時にでも見せるよ。でも・・・・・・体術がメインて訳じゃないから丸腰ってのも何かおかしいな」
ソウスケは自分のアイテムボックスの中に良い武器は入っていないか記憶を探った。
(リザードマンやオーク達が使っていた武器でも構わないんだけど・・・・・・いかせん見た目がな。う~~~~ん・・・・・・あっ、そういえば宝箱に入っていたあれがあったな)
ワイバーンを倒した時に出て来た宝箱に入っていた双剣を思い出し、魔法袋から取り出すふりをしてソウスケはアイテムボックスの中から飛竜の双剣を取り出した。
「こいつは今まで使った事が無かったけど・・・・・・まぁ、実戦で慣れるのが一番か」
そう呟きながらソウスケは腰に鞘を取り付けた。
「ソウスケさん。それも私に渡してくれた短剣同様にただの双剣ではないですよね」
「相変わらず眼が良いな。まぁ、こいつがどういう双剣なのかは宿に帰ってから教えるよ。取りあえず今はどんな服が欲しいか考えておいてくれ。普段着はまた今度買うから今日は寝間着と冒険時用の服だけで勘弁してくれよ」
相変わらず奴隷に対する言葉遣いではないソウスケに、ミレアナはワタワタと慌てていた。
ちなみにソウスケも反射的に右手でメイの口を塞ごうとしていたが、メイが自分の口を自分で塞ぐのを見て途中でピタっと右手を止めた。
(あ、危なかったです。またソウスケ君に迷惑を掛けるところでした。それにしても・・・・・・まさかハイ・エルフだったとは)
メイは用紙に書かれてあるハイ・エルフという文字を見てから、ミレアナの耳を見た。
急に自分の顔を見られたミレアナは何が起こっているのかよく分かっておらず、首を傾げていた。
(確かに耳の長さが今まで見て来たエルフの方々とは違いますね。しかしハイ・エルフの方が奴隷になっているなんて随分と珍しいですね。というか、ソウスケ君もよくハイ・エルフの奴隷を買うことが出来ましたね。色々聞いてみた事がありますが、今聞くのはやめておきましょう)
一回深呼吸をして心を落ち着かせたメイは、説明を再開した。
「えっとですね。ソウスケ君は確か明日にFランクへの昇格試験があるじゃないですか」
「・・・・・・そうですね。明日がFランクへの昇格試験がある日でしたね」
ソウスケはメイに言われた内容が一瞬分からなかったが、数日前にメイから昇格の説明をされたのを思い出した。
「そこでミレアナさんも一応試験を受けられる事が出来るんですよ。勿論ミレアナさん自体に冒険者のランクが付く訳では無いんですけど、ソウスケ君が保有している戦力としてミレアナさんの力もプラスされるので、ミレアナさんが明日の昇格試験に合格すれば、ソウスケ君はFランク二人分の力を持っているという認識になるんですよ」
「なるほど・・・・・・それは僕にとってそこそこメリットがある話ですか?」
ソウスケとしては正直デメリットの方が大きい気がしたので一応確認を取っておいた。
(ギルドがミレアナの戦力まで把握するという事は、有事の際に俺達が問題を解決するメンバーに選ばれる可能性も高くなる訳だ。もしそうなってしまったら余計に目立ってしまう・・・・・・いや、これからミレアナと一緒に行動するんだから目立つ事には変わりないのか)
試験を受けるにしろ受けないにしろ、自分がこれから少なからず目立ってしまう事に変わりはないと思い、ソウスケはミレアナに昇格試験を受けてもらう事にした。
「ミレアナ落ちても別に問題は無いからお前も明日の試験受けてみろ」
「は、はい! 絶対に受かる様に頑張ります!!」
「いや、だからそんなに気張る必要は無いって」
小声で気合いが入っていれながら話すミレアナを見て可愛いな~~~とソウスケは思いながら、メイにミレアナも一緒に試験を受ける事を伝えた。
「という事でミレアナも一緒に試験を受けるんでよろしくお願いします」
「かしこまりました。それでは明日のお昼一時から試験を開始するので、十五分ほど前にはギルドに来てくださいね」
「分かりました。ミレアナ、万が一俺が明日忘れている可能性もあるからお前も覚えておいてくれ」
流石に昨日の今日で忘れる事は無いとソウスケは思っているが、念には念を入れておこうと思った。
「はい。しっかりと覚えておきます」
「よし、メイさん色々と有難うございました。それじゃ、失礼します」
用が終わりソウスケはメイに頭を下げた。
メイはそんな冒険者らしくないソウスケの行動に苦笑いしながら手を横に振った。
「私はそんなお礼を言われるような事はしていませんよ。ソウスケ君、ミレアナさん。明日の試験頑張ってくださいね」
メイからの応援の言葉に、ソウスケはもう一度メイに頭を下げた。ミレアナもソウスケに倣って頭を下げた。
そしてギルドから出て行く二人を見ながら、メイは一つ疑問に感じた事を考えた。
(ソウスケ君って、変な所で礼儀正しいのよね・・・・・・もしかして本当は貴族の子息、もしくは隠し子だったりするのかしら?)
等と全く見当違いな事をメイが考えていると、結局ソウスケとメイが何を話しているのかを聞き取れなかった受付嬢達がメイの元へやって来た。
その後メイは他の受付嬢達に質問攻めにあったが、ソウスケが知られてはマズいと思っている事は全て話さずに何とかその場をしのいだ。
ギルドを出てからソウスケは一先ずミレアナの服を買いに向かっていた。
「ソウスケさん、服を買いに終えた後はどうするんですか」
「まだ日が暮れるまで時間がある。街から出てミレアナにはモンスターと戦って貰う。お前のスキル数とレベルからして明日の昇格試験に落ちるとは思っていないけど、感を取り戻しておく事に越した事は無いだろう」
ソウスケとしてはミレアナの実力は冒険者のランクで言えばBはあると思っている。だが、奴隷店でいた期間がどれくらいなのかソウスケは知らないが、少なからず感は鈍っていると思ったので、今日の内に取り戻してもらう事にした。
「生憎と弓は持っていないから、弓に関しては少し待っていてくれ。お前の腕前を考えるとちゃちな弓を気が引けるからな」
「い、いえ。そこまで気にしなくても大丈夫ですよ。魔法は勿論、短剣があれば戦えますから。それに体術も少しは出来ますから!!! でも、ソウスケさんはこれからどう戦うんですか? あの短剣は今は私が持っていますし」
ミレアナはソウスケが身に付けていた武器は今自分が身に付けているため、ソウスケがモンスターや人とどう戦うのか分からなった。
「俺もお前と同じで戦う武器は色々と持っている。元々あの短剣はメインの武器じゃないからな。メインの武器は街を出てモンスターと戦う時にでも見せるよ。でも・・・・・・体術がメインて訳じゃないから丸腰ってのも何かおかしいな」
ソウスケは自分のアイテムボックスの中に良い武器は入っていないか記憶を探った。
(リザードマンやオーク達が使っていた武器でも構わないんだけど・・・・・・いかせん見た目がな。う~~~~ん・・・・・・あっ、そういえば宝箱に入っていたあれがあったな)
ワイバーンを倒した時に出て来た宝箱に入っていた双剣を思い出し、魔法袋から取り出すふりをしてソウスケはアイテムボックスの中から飛竜の双剣を取り出した。
「こいつは今まで使った事が無かったけど・・・・・・まぁ、実戦で慣れるのが一番か」
そう呟きながらソウスケは腰に鞘を取り付けた。
「ソウスケさん。それも私に渡してくれた短剣同様にただの双剣ではないですよね」
「相変わらず眼が良いな。まぁ、こいつがどういう双剣なのかは宿に帰ってから教えるよ。取りあえず今はどんな服が欲しいか考えておいてくれ。普段着はまた今度買うから今日は寝間着と冒険時用の服だけで勘弁してくれよ」
相変わらず奴隷に対する言葉遣いではないソウスケに、ミレアナはワタワタと慌てていた。
103
お気に入りに追加
4,752
あなたにおすすめの小説
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
男女比1/100の世界で《悪男》は大海を知る
イコ
ファンタジー
男女貞操逆転世界を舞台にして。
《悪男》としてのレッテルを貼られたマクシム・ブラックウッド。
彼は己が運命を嘆きながら、処刑されてしまう。
だが、彼が次に目覚めた時。
そこは十三歳の自分だった。
処刑されたことで、自分の行いを悔い改めて、人生をやり直す。
これは、本物の《悪男》として生きる決意をして女性が多い世界で生きる男の話である。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
おばあちゃん(28)は自由ですヨ
美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる