302 / 448
待ち合わせ
それは最高の偶然
しおりを挟む
その赤を見つけた瞬間混乱して叫ぶ。
「血が! 九条さん、血が出てます!!」
私がそう言ったとき、ふっと全てが止んだ。風も、ラップ音もおさまり、静寂が流れる。そこでやっと九条さんが体を起こした。
私から離れた九条さんの顔を改めて見上げると、やはり一筋の血が流れていた。足元を見れば、何かの割れた破片や部品が見える。非常灯だ、とすぐに分かった。私のすぐ頭上にあった非常灯が落下してきたのだ。私を庇って代わりに九条さんが怪我を負ってしまった。額から一筋垂れる出血はこめかみに光っている。
「大丈夫です」
彼はそう短く言って何事もなかったかのように立ち上がる。私は慌ててハンカチでも、と思ったが、あいにく鞄は部屋に置きっぱなしなので持っていない。
「で、でも血が」
「私はいいです。
それより、あちらをどうするか」
鋭い視線で見る向こうを私も見てみると、呆然としたようにこちらを見てくる飛鳥ちゃんがいた。彼女は階段に座ったまま、罪悪感に満ちた表情で隣の九条さんを見ている。
体を覆っていた黒いモヤはいつのまにか消えていた。その小さな体からは、強い戸惑い感じた。
(自分が誰かを怪我させたって、分かったのかな……)
飛鳥ちゃん自身が受けてきた暴力。自分が流してきた血。
それを今度は自分が加害する側になってしまった戸惑い。
「大丈夫、あなたのせいではありません。怖がらせてしまった我々大人が悪いんです」
九条さんはそう言ったが、飛鳥ちゃんの表情は晴れなかった。
膝に顔を埋めた。そして静かに静かに、泣き声を上げ始めた。
その姿に、胸が痛みつけられて仕方がない。
優しい子なんだ。ただ、どうしていいか分からないんだろう。そりゃそうだ、こんな小さな子、しかも心に深い傷を負った子が、すぐに私たちの話を聞いてくれるなんて難しいはず。
この子のせいじゃないのに。どうして飛鳥ちゃんがこんな目に遭わなくてはならないの。彼女にだって幸せに生きる権利があったというのに……。
私はいてもたってもいられず、ゆっくり飛鳥ちゃんに向かって階段を進んだ。九条さんが戸惑ったように名を呼んだが、足は止めなかった。
飛鳥ちゃんの隣にしゃがみ込む。震えるその体に手を伸ばした。無論触れられない。
「怖かったね……」
小さな嗚咽が聞こえる。
『寂しい』
溢れた小さな声に、涙が止まらなくなった。
本当なら、家族にいっぱい甘える年頃。走り回って、勉強をして、時々怒られて、でも幸せに成長していくはずだった子だ。それを、最も信頼する人間に裏切られ人生を絶たれた子。
この小さな体を抱きしめられたら。
過去の呪縛から救い出して、一緒に歩いていけたら。
大丈夫だよって、伝えられたら。
無力は罪だ、と痛感する。どうすれば伝えられるんだろう。どうしたら救えるんだろう。
私たちの力だけでは、飛鳥ちゃんの涙は止められない。
背景が、真っ白になった。
今まで寒かった気温が一気に暖かくなる。まるで冬から春になったように、心地いい温度となった。皮膚にぽかぽかとした太陽の光が当てられているような錯覚を覚える。
眩しいほどの白に、飛鳥ちゃんだけが泣いている。階段の壁も、聡美たちの姿も、何も見えない白い空間だった。突然変わった世界に、戸惑う暇すらない。
飛鳥ちゃんに話しかけようとしたとき、すっと自分の目の前を二本の足が通った。細い足だった。突然、鈴の音のような声が降ってきた。
———どうしたの
優しい言葉が響く。はっとして顔を上げた。声と同じように、優しい微笑みをした女性がそこに立っていた。
それに反応するように、飛鳥ちゃんの泣き声がピタリと止む。顔を上げた彼女は、涙で頬を濡らしたまま目の前の女性に答えた。
——— どうしていいか分からないの
ここで待ってないとお母さんに叱られる
でも待たなくていいよって言われたの
女性はゆっくりしゃがみ込んだ。飛鳥ちゃんの頬を両手で包み、何度か頷く。
———お母さんに叱られるの?
———叩かれる ご飯もらえなくなる
———痛いね お腹も空いちゃうね
———お腹空いた 寂しいし寒い
悲痛な声に、女性は何度も頷いてみせる。たったそれだけの動作が、ひどく安心感を植え付けた。ふと、私の母の顔を思い出した。
私のお母さんとは年齢だって顔立ちだって似ていないのに、なぜこんなにも連想させるんだろう。
———泣いてちゃ可愛い顔が台無しだよ
———だって、寂しい
——— 寂しいね
私、あなたぐらいの子供がいたの
今はもう大きいけど
本当はもう一人 子供欲しかったんだ
———そうなの?
———うん、妹か弟が欲しいって、散々言われてたの
飛鳥ちゃんの涙と鼻血を、躊躇いなく手のひら拭いた。そして、少しアンバランスなショートカットの髪を何度も撫でる。
———うちの子に、なる?
飛鳥ちゃんの涙が止まる。驚いたように、瞬きすらせず目の前の女性を見た。
———今からたくさん遊ぼう、美味しいご飯を食べて、温かい布団で寝よう
今までの辛い出来事を全部忘れるぐらい、私と楽しもう
———今から?
———そうだよ、新しい家族は嫌かな? 元々のお家がいい?
飛鳥ちゃんは強く首を振った。その拍子に涙が周りに滴り落ちる。ホッとしたように女性は笑った。
———私がいっしょに行ってあげる、って言ったら、来る?
———いっしょに?
——— いっしょなら、怖くないでしょ?
もし怖い目に遭ったら、私が必ず守ってあげる
絶対に、守ってあげる
飛鳥ちゃんが目をまん丸にしていた。驚きで固まっている小さな彼女を、ゆっくりと抱きしめる。愛おしそうに、その人は笑った。
——— いっしょに行こう
怖くないよ 大丈夫
もうあなたを傷つける大人はいない
こんなに怖がらせてごめんね
自分を抱きしめる体温に、飛鳥ちゃんは泣いた。さっきとは違う、嬉しそうな泣き声だった。そして腕の中で、何度も頷く。
それを見た女性は笑って飛鳥ちゃんから離れた。細く小さな手を取ると、しっかり握る。
飛鳥ちゃんは初めて、白い歯を出して笑った。欠けた前歯が痛々しくも、愛しかった。
はっとすると、いつもの階段に座っていた。いつのかにか寒さは戻り、冷え切った指先の痛みが現実だと教えてくれた。
目の前に伊藤さんの後ろ姿がある。その足元には壊れて散らばった非常灯。さらに奥に、九条さんが立っていた。
彼の隣には、大人と子供が並んで手を繋いでいる後ろ姿があった。一人は髪の長い女性、もう一人はショートカットの少女。
九条さんは優しい目で二人を見ている。
「……明穂さん!!」
耐えきれず叫んだ。
明穂さんがこちらを振り返る。情けなくも涙でぐちゃぐちゃになった私の顔を見て、笑った。任せてね、って言ってるようだった。
隣にいる飛鳥ちゃんは、穏やかな顔をして明穂さんを見上げている。それは子が母を見るような目で。
九条さんが明穂さんに頭をさげた。
子を愛し探していた明穂さんと、親の恐怖に囚われた飛鳥ちゃんがここで出会ったのは、ただの偶然だ。
でもその偶然はこの世で一番素敵だと思った。
愛に飢えていた飛鳥ちゃんを、愛で包んで連れて行ってくれるなら。これ以上ない最高の供養だ。飛鳥ちゃんもきっと眠れるに違いない。
「ありがとう……」
救ってくれてありがとう。
二人は何か会話しているように見えた。よく見る幸せな母娘。そのまま歩き出した明穂さんたちは、出口の扉に吸い込まれるようにすうっと消えて行った。
温かな空気だけを残して。
「血が! 九条さん、血が出てます!!」
私がそう言ったとき、ふっと全てが止んだ。風も、ラップ音もおさまり、静寂が流れる。そこでやっと九条さんが体を起こした。
私から離れた九条さんの顔を改めて見上げると、やはり一筋の血が流れていた。足元を見れば、何かの割れた破片や部品が見える。非常灯だ、とすぐに分かった。私のすぐ頭上にあった非常灯が落下してきたのだ。私を庇って代わりに九条さんが怪我を負ってしまった。額から一筋垂れる出血はこめかみに光っている。
「大丈夫です」
彼はそう短く言って何事もなかったかのように立ち上がる。私は慌ててハンカチでも、と思ったが、あいにく鞄は部屋に置きっぱなしなので持っていない。
「で、でも血が」
「私はいいです。
それより、あちらをどうするか」
鋭い視線で見る向こうを私も見てみると、呆然としたようにこちらを見てくる飛鳥ちゃんがいた。彼女は階段に座ったまま、罪悪感に満ちた表情で隣の九条さんを見ている。
体を覆っていた黒いモヤはいつのまにか消えていた。その小さな体からは、強い戸惑い感じた。
(自分が誰かを怪我させたって、分かったのかな……)
飛鳥ちゃん自身が受けてきた暴力。自分が流してきた血。
それを今度は自分が加害する側になってしまった戸惑い。
「大丈夫、あなたのせいではありません。怖がらせてしまった我々大人が悪いんです」
九条さんはそう言ったが、飛鳥ちゃんの表情は晴れなかった。
膝に顔を埋めた。そして静かに静かに、泣き声を上げ始めた。
その姿に、胸が痛みつけられて仕方がない。
優しい子なんだ。ただ、どうしていいか分からないんだろう。そりゃそうだ、こんな小さな子、しかも心に深い傷を負った子が、すぐに私たちの話を聞いてくれるなんて難しいはず。
この子のせいじゃないのに。どうして飛鳥ちゃんがこんな目に遭わなくてはならないの。彼女にだって幸せに生きる権利があったというのに……。
私はいてもたってもいられず、ゆっくり飛鳥ちゃんに向かって階段を進んだ。九条さんが戸惑ったように名を呼んだが、足は止めなかった。
飛鳥ちゃんの隣にしゃがみ込む。震えるその体に手を伸ばした。無論触れられない。
「怖かったね……」
小さな嗚咽が聞こえる。
『寂しい』
溢れた小さな声に、涙が止まらなくなった。
本当なら、家族にいっぱい甘える年頃。走り回って、勉強をして、時々怒られて、でも幸せに成長していくはずだった子だ。それを、最も信頼する人間に裏切られ人生を絶たれた子。
この小さな体を抱きしめられたら。
過去の呪縛から救い出して、一緒に歩いていけたら。
大丈夫だよって、伝えられたら。
無力は罪だ、と痛感する。どうすれば伝えられるんだろう。どうしたら救えるんだろう。
私たちの力だけでは、飛鳥ちゃんの涙は止められない。
背景が、真っ白になった。
今まで寒かった気温が一気に暖かくなる。まるで冬から春になったように、心地いい温度となった。皮膚にぽかぽかとした太陽の光が当てられているような錯覚を覚える。
眩しいほどの白に、飛鳥ちゃんだけが泣いている。階段の壁も、聡美たちの姿も、何も見えない白い空間だった。突然変わった世界に、戸惑う暇すらない。
飛鳥ちゃんに話しかけようとしたとき、すっと自分の目の前を二本の足が通った。細い足だった。突然、鈴の音のような声が降ってきた。
———どうしたの
優しい言葉が響く。はっとして顔を上げた。声と同じように、優しい微笑みをした女性がそこに立っていた。
それに反応するように、飛鳥ちゃんの泣き声がピタリと止む。顔を上げた彼女は、涙で頬を濡らしたまま目の前の女性に答えた。
——— どうしていいか分からないの
ここで待ってないとお母さんに叱られる
でも待たなくていいよって言われたの
女性はゆっくりしゃがみ込んだ。飛鳥ちゃんの頬を両手で包み、何度か頷く。
———お母さんに叱られるの?
———叩かれる ご飯もらえなくなる
———痛いね お腹も空いちゃうね
———お腹空いた 寂しいし寒い
悲痛な声に、女性は何度も頷いてみせる。たったそれだけの動作が、ひどく安心感を植え付けた。ふと、私の母の顔を思い出した。
私のお母さんとは年齢だって顔立ちだって似ていないのに、なぜこんなにも連想させるんだろう。
———泣いてちゃ可愛い顔が台無しだよ
———だって、寂しい
——— 寂しいね
私、あなたぐらいの子供がいたの
今はもう大きいけど
本当はもう一人 子供欲しかったんだ
———そうなの?
———うん、妹か弟が欲しいって、散々言われてたの
飛鳥ちゃんの涙と鼻血を、躊躇いなく手のひら拭いた。そして、少しアンバランスなショートカットの髪を何度も撫でる。
———うちの子に、なる?
飛鳥ちゃんの涙が止まる。驚いたように、瞬きすらせず目の前の女性を見た。
———今からたくさん遊ぼう、美味しいご飯を食べて、温かい布団で寝よう
今までの辛い出来事を全部忘れるぐらい、私と楽しもう
———今から?
———そうだよ、新しい家族は嫌かな? 元々のお家がいい?
飛鳥ちゃんは強く首を振った。その拍子に涙が周りに滴り落ちる。ホッとしたように女性は笑った。
———私がいっしょに行ってあげる、って言ったら、来る?
———いっしょに?
——— いっしょなら、怖くないでしょ?
もし怖い目に遭ったら、私が必ず守ってあげる
絶対に、守ってあげる
飛鳥ちゃんが目をまん丸にしていた。驚きで固まっている小さな彼女を、ゆっくりと抱きしめる。愛おしそうに、その人は笑った。
——— いっしょに行こう
怖くないよ 大丈夫
もうあなたを傷つける大人はいない
こんなに怖がらせてごめんね
自分を抱きしめる体温に、飛鳥ちゃんは泣いた。さっきとは違う、嬉しそうな泣き声だった。そして腕の中で、何度も頷く。
それを見た女性は笑って飛鳥ちゃんから離れた。細く小さな手を取ると、しっかり握る。
飛鳥ちゃんは初めて、白い歯を出して笑った。欠けた前歯が痛々しくも、愛しかった。
はっとすると、いつもの階段に座っていた。いつのかにか寒さは戻り、冷え切った指先の痛みが現実だと教えてくれた。
目の前に伊藤さんの後ろ姿がある。その足元には壊れて散らばった非常灯。さらに奥に、九条さんが立っていた。
彼の隣には、大人と子供が並んで手を繋いでいる後ろ姿があった。一人は髪の長い女性、もう一人はショートカットの少女。
九条さんは優しい目で二人を見ている。
「……明穂さん!!」
耐えきれず叫んだ。
明穂さんがこちらを振り返る。情けなくも涙でぐちゃぐちゃになった私の顔を見て、笑った。任せてね、って言ってるようだった。
隣にいる飛鳥ちゃんは、穏やかな顔をして明穂さんを見上げている。それは子が母を見るような目で。
九条さんが明穂さんに頭をさげた。
子を愛し探していた明穂さんと、親の恐怖に囚われた飛鳥ちゃんがここで出会ったのは、ただの偶然だ。
でもその偶然はこの世で一番素敵だと思った。
愛に飢えていた飛鳥ちゃんを、愛で包んで連れて行ってくれるなら。これ以上ない最高の供養だ。飛鳥ちゃんもきっと眠れるに違いない。
「ありがとう……」
救ってくれてありがとう。
二人は何か会話しているように見えた。よく見る幸せな母娘。そのまま歩き出した明穂さんたちは、出口の扉に吸い込まれるようにすうっと消えて行った。
温かな空気だけを残して。
38
お気に入りに追加
532
あなたにおすすめの小説
小説家になるための戦略ノート
坂崎文明
エッセイ・ノンフィクション
小説家になるための戦略ノートです。『弱者のランチェスター戦略』を中心にして、小説を読んでもらうための『ウェブ戦略』なども交えて書いていきます。具体的な実践記録や、創作のノウハウ、人生戦略なども書いていきたいと思います。最近では、本を売るためのアマゾンキャンペーン戦略のお話、小説新人賞への応募、人気作品のネタ元考察もやってます。面白い小説を書く方法、「小説家になろう」のランキング上位にいく方法、新人賞で大賞を取る方法を考えることがこのエッセイの使命なんでしょうね。
小説家になろうに連載されてた物に『あとがき』がついたものです。
https://ncode.syosetu.com/n4163bx/
誤字脱字修正目的の転載というか、周りが小説家デビューしていくのに、未だにデビューできてない自分への反省を込めて読み直してみようかと思います。
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
天竜川で逢いましょう 起きたら関ヶ原の戦い直前の石田三成になっていた 。そもそも現代人が生首とか無理なので平和な世の中を作ろうと思います。
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!?
悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました!
スパダリ(本人の希望)な従者と、ちっちゃくて可愛い悪役令息の、溺愛無双なお話です。
ハードな境遇も利用して元気にほのぼのコメディです! たぶん!(笑)
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
噂好きのローレッタ
水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。
ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。
※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです)
※小説家になろうにも掲載しています
◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました
(旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)
いらないと言ったのはあなたの方なのに
水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。
セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。
エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。
ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。
しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。
◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬
◇いいね、エールありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。