145 / 244
第26話 勇者、社交界に参戦する
〜2〜
しおりを挟む
少し日当たりのいい場所に移動して乾いた地面に座ると、リリーナはピクニックでも始めるようにバスケットの中身を広げた。
飲まず食わずで働かされている俺のためにクラウィスが作ってくれた、サンドウィッチやスコーンやスープが詰められている。
ご飯を作ってくれて、それを持って来てくれる仲間がいるなんて俺はなんて恵まれているんだ。と、感動している間に、リリーナが早速食べ始めていた。
リリーナはスコーンを咥えながら俺が残していた分身を掴まえて膝に抱き上げる。珍しそうにひっくり返したり羽を広げたりして観察しながら、わしゃわしゃと雑に撫でていた。本物にやったら蹴り殺されるところだ。
「リリーナは、どうして分身がネズミなんだ?」
「だって、お姉ちゃんがネズミが一番強いって言ってたから」
リリーナがお姉ちゃんと呼ぶのは、長女のリコリスではなく次女のリュリスだ。イナムのリュリスが言うなら、ペストの発生源とかそう言う話か。もしかしたら、リュリスの前世は中世ヨーロッパの人間だったのかもしれない。
「ちょ、チョサクケン?的に、最強って言ってた」
「……」
死んだ奴の事を悪く言いたくないから黙っていたが、何も知らないリリーナに適当な事を吹き込んで、リュリスはあんまり性格が良くないような気がする。
「合ってる?」
無関係な俺が姉妹の仲を悪くすることもないから、間違ってはいないと頷いて、「それよりも事務所はどうなっている?」と素早く話題を変えた。
「ポテコは上手くやっているか?」
「全然ダメ。一時期のあんたくらい引きこもってるわ。あたしとも口を利かないのよ」
一時期の俺くらいということは、リリーナの常時よりは話が通じる状態だ。ポテコの割に、なかなか頑張っているらしい。
「まさか、クラウィスをイジメたりしてないよな」
「あの事務所で引きこもりを相手にしてくれるのはくぅちゃんぐらいだから、むしろ懐いてるわよ」
それを聞いて安心したが、リリーナとも口を利かないのは少し心配だ。前に会った時は、人見知りで固まっているリリーナにポテコの方から話しかけていた。同じモベドス卒だから、魔術の話で盛り上がれると思っていたのに。
俺が卒業後のポテコを案じている間に、リリーナはバスケットを空にして、軍鶏を黒い霧に戻して俺に返した。パン屑を払って立ち上がりつつ、ポケットから鍵を出して俺に差し出す。
「始まるまではあたしが見張ってるわ。この部屋にいてって、教官が。何かあった?」
「侵入して来た奴が何人か、それと爆弾仕掛けようとしたグループが1つ。でも、少し脅したら逃げて行った」
「そう。じゃあ大丈夫そうね」
リリーナと別れて、俺は渡された鍵の部屋番号を辿って、城中のゲストルームに向かった。
まだ参加者は来ていないが、いつでも休めるように掃除が行き届いて整えられている。
俺はパーティーが始まるまで警備していろとしか言われていない。もう解放されたのかと思ったが、何かまだ仕事が残っているらしい。パーティーが始まると魔法が使えないから、少しでも休んでおかないと疲労でぶっ倒れることになる。
何の仕事を任せられるにせよ、やっと人型に戻って休憩できる。体が沈み込むようなソファーの上で、マントに包まって目を閉じた。
+++++
ドアが閉まる音に目を覚ますと、正面のソファーに女性が座っていた。
起き抜けの見知らぬ美女。心臓に悪い。
「誰……?」
「コルベリア家当主の孫娘、ノーラだ」
何時の間にか俺の隣にいたオグオンが答えた。
オグオンは、パーティー用に正装していて、コルベリア家の家色のバラ色のグラデーションが入った白いドレスを着ている。
そういう服を着て髪もセットしていると、オグオンでも案外普通の人間に見えるものだ。部下に不眠不休の仕事をちょっとした御使いのノリで任せる恐ろしい仕事人間だとは誰も思わないだろう。
「はじめまして。ホーリア様」
ノーラはソファーから立ち上がり、膝を折って挨拶をした。
裾が床すれすれまである淡いバラ色のドレスを着ていて、紅茶色の柔らかい髪が背中まで伸びている。貴族らしい、懐と精神に余裕のある、悪意の欠片もない後光が射しているような笑顔を見せた。
俺は養成校で暗記した貴族の名簿を頭の中で広げた。ノーラは、コルベリア家次男の四女。一昨年からアマジュネマニスに留学していて、国内の公の場には姿を現さない。だから、俺が養成校にいる時にオグオンに連れ回された貴族の集会の仕事でも見た事がない。
オグオンは「少し準備をしてくる」とノーラに断って、俺を連れて隣のベッドルームに入った。壁に男性用の正装が掛けられているのを見て、俺は嫌な予感がする。
「パーティーの間、この男に変装してくれ」
俺を化粧道具が並んだ鏡台に座らせて、オグオンが写真を差し出した。
写真には、俺と同い年くらいの特に整っているわけでもなく醜くもなく、普通の顔をした男性が映っている。顔の右側を長い髪で隠していて、髪の隙間から覗く頬に鍵の紋様が見えた。
「顔だけでいいのか?」
「ああ、ノーラの留学先の彼氏トルヴァルだ。国内では知られていない」
彼氏という軽い言葉に少し違和感を覚える。しかし、今日は身内だけのパーティーだ。新しくできた友人や、少し深い仲にある男友達を家族に紹介するいい機会なのだろう。
取り立てて特徴の無い顔をしている俺は、化粧をしてウィッグを被れば大抵の人間に変装できる。オグオンは鏡で俺の顔を確認しながら、隣室のノーラに聞こえない声量で話し出した。
「昨年のイヴァンの日、ノーラは留学先で出会った彼氏のロイスを親族に紹介するために帰国した。コルベリア家は2人の付き合いに反対することはなかったが、ロイスはその里帰り中に事故死した」
「そいつも退魔の子だったのか?」
俺が尋ねると、鏡越しにオグオンは頷く。そうなると、今日にでも2件目の事故が起こるはずだ。
事故死に犯人がいるなら、当然コルベリア家の人間だ。コルベリア家は魔力の有無による差別には穏便派だと聞いているが、高貴な血筋に退魔の子を入れるなんて一般的な貴族の感覚では我慢ならないはずだ。
どうやら俺の本当の仕事は、トルヴァルの身代わりになって殺されないように身を守りつつ、殺人の証拠を掴むことらしい。
「それで、どうしてこんな余計な仕事を見つけて来たんだ?」
俺はオブラートに包んで尋ねようとしたが、寝ずの番をしていた疲れもあって率直に尋ねてしまった。
大臣の地位にあるオグオンは、貴族とも良好な関係を築く必要がある。議会の決議は多数決で決まるから、黒か白か、是か非か、自分の思う通りの決定を得るためには17人の大臣を1人でも多く味方に付ける必要があるからだ。
しかし、貴族選出のヒラリオン大臣はコルベリア家と関わりはないはずだ。しかも、オグオンとは犬猿の仲だと聞いているから、少し働いてやったところで味方になるとは思えない。
大臣から勇者への正式な仕事の依頼ではなく、個人的に使える俺を動かしてまで、貴族の罪を暴きたいのだろうか。退魔の子を貴族が殺しても、大した罪には問われないのに。
オグオンは一瞬考えるような素振りをしてから、服装に合わせてまるで一般人のように無邪気に微笑んでみせた。
「愛する男女の幸せを、手助けしたいと思うのは当然だろう」
「……だ、大丈夫か?」
仕事のし過ぎで高熱が出たのか、あるいはハーブをキメているのか。俺はオグオンの体調が心配になって尋ねてしまった。
愛だの恋だの、それが実際にどの程度価値があるかは別として、少なくともオグオンはそんな不確かで利にならない事の為に働く人間ではないことは、間違いようの無い事実だ。
オグオンは俺に言いたくないだけで、何か別の事情があるようだ。頭の狂った上司の下で働きたくないから、そう信じることにしよう。
俺が怪しんでいるのに気付いていながら、オグオンはどんどん話を進めて行く。
「貴族の顔は一通り頭に入っているだろうが、今日は個人的に付き合いがある学者や称号がない友人も参加している。ホーリアが知らない顔も多い。充分な警戒が必要だが、怪しまれないように。手渡される飲食物には基本的に毒が入っていると考えてくれ。これは、役に立つか分からないが念のため」
オグオンに渡された小さな袋には、小型ナイフや閉じ込められた時用の工具や解毒剤等々、穏やかでない物が入っていた。
「肩肘張らない顔見知りだけの気楽なパーティー……」
「嫌なのか?」
「別に嫌ってわけじゃない」
化粧を終えてパーティー用の服を着れば、魔術が使えない状態の変装にしてはまずまずの出来に仕上がった。
愛する男女の幸せなんぞ、各自国民に任せたいところだが、オグオンが言うならばこれも勇者の仕事なのだろう。
飲まず食わずで働かされている俺のためにクラウィスが作ってくれた、サンドウィッチやスコーンやスープが詰められている。
ご飯を作ってくれて、それを持って来てくれる仲間がいるなんて俺はなんて恵まれているんだ。と、感動している間に、リリーナが早速食べ始めていた。
リリーナはスコーンを咥えながら俺が残していた分身を掴まえて膝に抱き上げる。珍しそうにひっくり返したり羽を広げたりして観察しながら、わしゃわしゃと雑に撫でていた。本物にやったら蹴り殺されるところだ。
「リリーナは、どうして分身がネズミなんだ?」
「だって、お姉ちゃんがネズミが一番強いって言ってたから」
リリーナがお姉ちゃんと呼ぶのは、長女のリコリスではなく次女のリュリスだ。イナムのリュリスが言うなら、ペストの発生源とかそう言う話か。もしかしたら、リュリスの前世は中世ヨーロッパの人間だったのかもしれない。
「ちょ、チョサクケン?的に、最強って言ってた」
「……」
死んだ奴の事を悪く言いたくないから黙っていたが、何も知らないリリーナに適当な事を吹き込んで、リュリスはあんまり性格が良くないような気がする。
「合ってる?」
無関係な俺が姉妹の仲を悪くすることもないから、間違ってはいないと頷いて、「それよりも事務所はどうなっている?」と素早く話題を変えた。
「ポテコは上手くやっているか?」
「全然ダメ。一時期のあんたくらい引きこもってるわ。あたしとも口を利かないのよ」
一時期の俺くらいということは、リリーナの常時よりは話が通じる状態だ。ポテコの割に、なかなか頑張っているらしい。
「まさか、クラウィスをイジメたりしてないよな」
「あの事務所で引きこもりを相手にしてくれるのはくぅちゃんぐらいだから、むしろ懐いてるわよ」
それを聞いて安心したが、リリーナとも口を利かないのは少し心配だ。前に会った時は、人見知りで固まっているリリーナにポテコの方から話しかけていた。同じモベドス卒だから、魔術の話で盛り上がれると思っていたのに。
俺が卒業後のポテコを案じている間に、リリーナはバスケットを空にして、軍鶏を黒い霧に戻して俺に返した。パン屑を払って立ち上がりつつ、ポケットから鍵を出して俺に差し出す。
「始まるまではあたしが見張ってるわ。この部屋にいてって、教官が。何かあった?」
「侵入して来た奴が何人か、それと爆弾仕掛けようとしたグループが1つ。でも、少し脅したら逃げて行った」
「そう。じゃあ大丈夫そうね」
リリーナと別れて、俺は渡された鍵の部屋番号を辿って、城中のゲストルームに向かった。
まだ参加者は来ていないが、いつでも休めるように掃除が行き届いて整えられている。
俺はパーティーが始まるまで警備していろとしか言われていない。もう解放されたのかと思ったが、何かまだ仕事が残っているらしい。パーティーが始まると魔法が使えないから、少しでも休んでおかないと疲労でぶっ倒れることになる。
何の仕事を任せられるにせよ、やっと人型に戻って休憩できる。体が沈み込むようなソファーの上で、マントに包まって目を閉じた。
+++++
ドアが閉まる音に目を覚ますと、正面のソファーに女性が座っていた。
起き抜けの見知らぬ美女。心臓に悪い。
「誰……?」
「コルベリア家当主の孫娘、ノーラだ」
何時の間にか俺の隣にいたオグオンが答えた。
オグオンは、パーティー用に正装していて、コルベリア家の家色のバラ色のグラデーションが入った白いドレスを着ている。
そういう服を着て髪もセットしていると、オグオンでも案外普通の人間に見えるものだ。部下に不眠不休の仕事をちょっとした御使いのノリで任せる恐ろしい仕事人間だとは誰も思わないだろう。
「はじめまして。ホーリア様」
ノーラはソファーから立ち上がり、膝を折って挨拶をした。
裾が床すれすれまである淡いバラ色のドレスを着ていて、紅茶色の柔らかい髪が背中まで伸びている。貴族らしい、懐と精神に余裕のある、悪意の欠片もない後光が射しているような笑顔を見せた。
俺は養成校で暗記した貴族の名簿を頭の中で広げた。ノーラは、コルベリア家次男の四女。一昨年からアマジュネマニスに留学していて、国内の公の場には姿を現さない。だから、俺が養成校にいる時にオグオンに連れ回された貴族の集会の仕事でも見た事がない。
オグオンは「少し準備をしてくる」とノーラに断って、俺を連れて隣のベッドルームに入った。壁に男性用の正装が掛けられているのを見て、俺は嫌な予感がする。
「パーティーの間、この男に変装してくれ」
俺を化粧道具が並んだ鏡台に座らせて、オグオンが写真を差し出した。
写真には、俺と同い年くらいの特に整っているわけでもなく醜くもなく、普通の顔をした男性が映っている。顔の右側を長い髪で隠していて、髪の隙間から覗く頬に鍵の紋様が見えた。
「顔だけでいいのか?」
「ああ、ノーラの留学先の彼氏トルヴァルだ。国内では知られていない」
彼氏という軽い言葉に少し違和感を覚える。しかし、今日は身内だけのパーティーだ。新しくできた友人や、少し深い仲にある男友達を家族に紹介するいい機会なのだろう。
取り立てて特徴の無い顔をしている俺は、化粧をしてウィッグを被れば大抵の人間に変装できる。オグオンは鏡で俺の顔を確認しながら、隣室のノーラに聞こえない声量で話し出した。
「昨年のイヴァンの日、ノーラは留学先で出会った彼氏のロイスを親族に紹介するために帰国した。コルベリア家は2人の付き合いに反対することはなかったが、ロイスはその里帰り中に事故死した」
「そいつも退魔の子だったのか?」
俺が尋ねると、鏡越しにオグオンは頷く。そうなると、今日にでも2件目の事故が起こるはずだ。
事故死に犯人がいるなら、当然コルベリア家の人間だ。コルベリア家は魔力の有無による差別には穏便派だと聞いているが、高貴な血筋に退魔の子を入れるなんて一般的な貴族の感覚では我慢ならないはずだ。
どうやら俺の本当の仕事は、トルヴァルの身代わりになって殺されないように身を守りつつ、殺人の証拠を掴むことらしい。
「それで、どうしてこんな余計な仕事を見つけて来たんだ?」
俺はオブラートに包んで尋ねようとしたが、寝ずの番をしていた疲れもあって率直に尋ねてしまった。
大臣の地位にあるオグオンは、貴族とも良好な関係を築く必要がある。議会の決議は多数決で決まるから、黒か白か、是か非か、自分の思う通りの決定を得るためには17人の大臣を1人でも多く味方に付ける必要があるからだ。
しかし、貴族選出のヒラリオン大臣はコルベリア家と関わりはないはずだ。しかも、オグオンとは犬猿の仲だと聞いているから、少し働いてやったところで味方になるとは思えない。
大臣から勇者への正式な仕事の依頼ではなく、個人的に使える俺を動かしてまで、貴族の罪を暴きたいのだろうか。退魔の子を貴族が殺しても、大した罪には問われないのに。
オグオンは一瞬考えるような素振りをしてから、服装に合わせてまるで一般人のように無邪気に微笑んでみせた。
「愛する男女の幸せを、手助けしたいと思うのは当然だろう」
「……だ、大丈夫か?」
仕事のし過ぎで高熱が出たのか、あるいはハーブをキメているのか。俺はオグオンの体調が心配になって尋ねてしまった。
愛だの恋だの、それが実際にどの程度価値があるかは別として、少なくともオグオンはそんな不確かで利にならない事の為に働く人間ではないことは、間違いようの無い事実だ。
オグオンは俺に言いたくないだけで、何か別の事情があるようだ。頭の狂った上司の下で働きたくないから、そう信じることにしよう。
俺が怪しんでいるのに気付いていながら、オグオンはどんどん話を進めて行く。
「貴族の顔は一通り頭に入っているだろうが、今日は個人的に付き合いがある学者や称号がない友人も参加している。ホーリアが知らない顔も多い。充分な警戒が必要だが、怪しまれないように。手渡される飲食物には基本的に毒が入っていると考えてくれ。これは、役に立つか分からないが念のため」
オグオンに渡された小さな袋には、小型ナイフや閉じ込められた時用の工具や解毒剤等々、穏やかでない物が入っていた。
「肩肘張らない顔見知りだけの気楽なパーティー……」
「嫌なのか?」
「別に嫌ってわけじゃない」
化粧を終えてパーティー用の服を着れば、魔術が使えない状態の変装にしてはまずまずの出来に仕上がった。
愛する男女の幸せなんぞ、各自国民に任せたいところだが、オグオンが言うならばこれも勇者の仕事なのだろう。
0
お気に入りに追加
142
あなたにおすすめの小説
引退したオジサン勇者に子供ができました。いきなり「パパ」と言われても!?
リオール
ファンタジー
俺は魔王を倒し世界を救った最強の勇者。
誰もが俺に憧れ崇拝し、金はもちろん女にも困らない。これぞ最高の余生!
まだまだ30代、人生これから。謳歌しなくて何が人生か!
──なんて思っていたのも今は昔。
40代とスッカリ年食ってオッサンになった俺は、すっかり田舎の農民になっていた。
このまま平穏に田畑を耕して生きていこうと思っていたのに……そんな俺の目論見を崩すかのように、いきなりやって来た女の子。
その子が俺のことを「パパ」と呼んで!?
ちょっと待ってくれ、俺はまだ父親になるつもりはない。
頼むから付きまとうな、パパと呼ぶな、俺の人生を邪魔するな!
これは魔王を倒した後、悠々自適にお気楽ライフを送っている勇者の人生が一変するお話。
その子供は、はたして勇者にとって救世主となるのか?
そして本当に勇者の子供なのだろうか?
バスで帰ってきたさ!車の中で見つめ合う夫と浮気相手の姿を見て、私は同じように刺激を与えましょう。
白崎アイド
大衆娯楽
娘と20時頃帰宅した私は、ふと家の100mほど手前に車がとまっていることに気がつく。
その中に乗っていた男はなんと、私の夫だった。
驚きつつも冷静にお弁当を食べていると、夫が上機嫌で帰宅して・・・
DNAの改修者
kujibiki
ファンタジー
転生させられた世界は、男性が少なく、ほとんどの女性は男性と触れ合ったことも無い者ばかり…。
子孫は体外受精でしか残せない世界でした。
人として楽しく暮らせれば良かっただけなのに、女性を助ける使命?を与えられることになった“俺”の新たな日常が始まる。(使命は当分始まらないけれど…)
他サイトから急遽移すことになりました。後半R18になりそうなので、その時になれば前もってお知らせいたします。
※日常系でとってもスローな展開となります。
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
Bグループの少年
櫻井春輝
青春
クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる