133 / 245
第24話 勇者、真夜中の平穏を守る
〜2〜
しおりを挟む
ユーリはデリアにすっかり怯えてしまい、今日は1人じゃ寝られないと俺のマントにしがみ付いて泣いていた。
しかし、ちゃんばらをするのにいい感じの枝を見つけて渡してやれば喜んで振り回しながら歩いて行く。
全人類がユーリくらい単純な思考回路だったら、俺のような人間でももっと生きやすい世界になるのに。
ユーリを家に送り届けて、俺はそろそろ業務時間が終わるから最後くらい真面目に仕事をしようと事務所に戻ることにした。
しかし、あのデリアの様子は少し気になる。
この前会った時は、無意味に人を怖がらせるような子ではなかったはずなのに。
それに、ユーリの言っていた噂も妙だ。
幽霊が出るくらいならホテルの話題作りで済むけれど、「泊まると呪われる」なんて営業妨害に近い。
ユーリの家は老舗の靴屋だからそんな噂が流れても痛くも痒くもないだろう。しかし、リトルスクールにはホテルを経営している家の子もいるのに、そんな噂が流れるだろうか。
ニーアに相談したいところだが、瀬戸際の成績で試験に挑んでいるニーアの邪魔はできない。
白魔術師のリリーナに任せれば何とかなるような気がするけれど、リリーナも養成校の講師として試験期間の間は忙しく働いている。この前も危うく試験問題作りを押し付けられそうになったところだ。
どうしたものかと考えながら事務所に入ると、2階に向かう階段の前でクラウィスがトレイを持って上を窺っていた。
『あ、勇者様、お帰りなサい』
「どうしたんだ?」
『あの……コルダさんがお昼から寝ているので、そろそろお水をあげないといけないんでスが……』
クラウスは事務所の家事だけではなくて、コルダの飼育係のような事もやっている。
お蔭で俺の部屋は比較的清潔に保たれているし、コルダがお腹を空かせて夜中にキッチンで創作料理を始めることも少なくなった。
クラウィスのトレイにはお茶が入ったグラスが2つ乗っていて、2階に上がれずにいた訳がわかった。グラスを受け取るついでにクラウィスに尋ねる。
「前に働いていたホテルの噂、何か聞いたことあるか?」
『噂?いいえ、聞いたことないでス』
不思議そうな顔をしているクラウィスに俺は返事を誤魔化して、俺の夕飯は明日食べると言って、階段を上がった。
コルダが2階にいるなんて珍しいと姿を探すと、コルダは廊下の隅の冷たい石壁にくっ付いて手足を投げ出して眠っていた。
毛皮を纏ったコルダに最近の気候は熱いらしく、鼻の頭にうっすらと汗が滲んでいて、ぷーぷーと寝苦しそうに寝息を立てている。
昼間が暑いなら涼しい夜に寝ればいいのに、ここまで昼寝をしても夜は夜で良く寝ている。季節に関係無くコルダはいつも健康体だ。
コルダの傍らにグラスを置いて俺の部屋に入ると、思っていた通りポテコが俺のベッドに寝転がって本を読んでいた。退魔の子のクラウィスは、知らない魔術師が怖くて近寄れない。
「先輩、この本、上下巻じゃなくて上中下だと思う」
ポテコは本に目を落としたままそう言って、コルダが俺の部屋にため込んでいるクッキーを摘まんでいた。
俺の部屋に食べ物を持ち込まないというコルダとの約束は、未だに守られたことがない。
ニーアが入学した年から養成校の制度が変わって、新しく入学したニーアの学年は予備生、それ以前に入学していた生徒たちは候補生という区分で分かれた。
そして、卒業生は全員街付の勇者になる予定だから、全員に実習の課題が出ている。候補生のポテコも、ニーアと同じで俺の事務所が実習先になっていた。
しかし、ポテコはニーアと違って街に出ないし俺の仕事は手伝わない。勝手に俺の部屋に来て、ベッドの上で本を読んでそのまま勝手に帰って行く。試験期間中でも、ポテコは座学の成績はトップクラスだからいつも通り実習の名目でサボっている。
「あれ……?先輩、どこか行くの?」
「今日はホテルに泊まってくる」
俺が一泊する準備をしながら答えると、ポテコはベッドの上でがばっと体を起こした。
「ぼ、ボク、すぐに帰るからそんなお気遣い不要なんだけど……ッ!」
いきなり声を大きくしたポテコは、どうやら自分がいるのが嫌で俺が外泊すると思ったらしい。
ポテコはこの手の勘違いをよくして、その度にちゃんと慰めてあげないと暫く引き摺ってずっと不機嫌になるから、オバケが出る噂があるホテルを調査するためだとすぐに説明した。
眉間に皺を寄せて厳しい顔で本を握り締めていたポテコは、すぐに調子を取り戻していつも以上に白けた顔になる。
「そんなの、どうでもいいじゃん。先輩、何でそんな事してんの?」
「ニーアがいないから俺が調べないと。仕方ないだろ、ニーアは試験で忙しいんだから」
「だから、放っとけばいいと思うんだけど」
ポテコに言われてふと気付く。
俺は便利屋でも少年探偵団でもないのに、どうして街のちょっとした不思議を、頼まれてもいないのに調べようとしているのだろう。
しかし、ニーアだったら街のために何とかしようとするはずだ。俺はニーアほどホーリアに情熱も愛情も無いけれど、実習生のニーアと比べて本職の勇者は駄目だとか言われたくない。涙を飲んで、経費で高級ホテルに泊まりに行くだけだ。
「先輩は、態度悪いし文句多いのに言われたことはちゃんとやるんだね」
「コルダ、知ってるのだ……つんでれ?って言うのだ……」
寝起きで目を擦りながら部屋に入って来たコルダは、どうやらリリーナに悪い知恵を吹き込まれたらしい。グラスを握ったまま俺の横に座って、まだ寝足りないのかうつらうつらしている。
勇者の天敵の白銀種であり、全然話した事がないコルダに人見知りを発動させて、ポテコはすぐに立ち上がった。
「ボクは無駄な労働はしなくていいように賢くやろっと」
そう捨て台詞を残して、移動魔法で養成校に帰って行った。ポテコの姿が消えて、握っていた本だけがベッドに残される。
俺はホーリアに来てから勇者の本職である魔獣退治は一匹もやっていないのに、子守だの老人の相手だの、それ以外の仕事が多い。俺が平和主義なのと、市民に気を遣っているからだ。
ポテコも実技の試験をパスすれば来年でも卒業して街の勇者になるのだから、少しは首席卒業の俺の働きを見習うべきだろう。
俺が買い取り価格を気にしてポテコがぐしゃぐしゃにした本の皺を伸ばしていると、ぐいぐいとマントを引っ張られた。
横を見ると「こぼしちゃったのだー」と言いながらコルダが床に零したお茶を俺のマントで拭いている。現行犯逮捕と、俺はコルダを抱え上げた。
「コルダ、ホテルに泊まりに行かないか?」
「ホテル?何でなのだ?」
コルダは寝癖が付いた耳を揺らして、俺を見上げて尋ねた。
ニーアもリリーナもいないから、俺1人でホテルに泊まりに行こうと思っていたが、本当にオバケのような得体の知れない物が出てきた時に、心霊現象の類と無縁の生活をしていた俺に対処できるか若干不安だ。
コルダなら、何かあった時に迷わず俺を見捨てて逃げるから心配ない。
「少し調べたいことがあるんだ。外でお泊り、どうだ?」
「泊まるー!お泊りの準備してくるのだー!」
コルダが元気に返事をして、俺の膝から飛び降りてあまり使っていない自分の部屋に駆けて行く。
市内で一泊するだけだから換えの下着があれば充分、と声をかけてもお気に入りのぬいぐるみと絵本を積み上げていた。
無駄だと思ったが自分の荷物は自分で持って行くようにコルダに言って、クラウィスに俺とコルダの夕食は明日食べると伝えるために階下に向かった。
しかし、ちゃんばらをするのにいい感じの枝を見つけて渡してやれば喜んで振り回しながら歩いて行く。
全人類がユーリくらい単純な思考回路だったら、俺のような人間でももっと生きやすい世界になるのに。
ユーリを家に送り届けて、俺はそろそろ業務時間が終わるから最後くらい真面目に仕事をしようと事務所に戻ることにした。
しかし、あのデリアの様子は少し気になる。
この前会った時は、無意味に人を怖がらせるような子ではなかったはずなのに。
それに、ユーリの言っていた噂も妙だ。
幽霊が出るくらいならホテルの話題作りで済むけれど、「泊まると呪われる」なんて営業妨害に近い。
ユーリの家は老舗の靴屋だからそんな噂が流れても痛くも痒くもないだろう。しかし、リトルスクールにはホテルを経営している家の子もいるのに、そんな噂が流れるだろうか。
ニーアに相談したいところだが、瀬戸際の成績で試験に挑んでいるニーアの邪魔はできない。
白魔術師のリリーナに任せれば何とかなるような気がするけれど、リリーナも養成校の講師として試験期間の間は忙しく働いている。この前も危うく試験問題作りを押し付けられそうになったところだ。
どうしたものかと考えながら事務所に入ると、2階に向かう階段の前でクラウィスがトレイを持って上を窺っていた。
『あ、勇者様、お帰りなサい』
「どうしたんだ?」
『あの……コルダさんがお昼から寝ているので、そろそろお水をあげないといけないんでスが……』
クラウスは事務所の家事だけではなくて、コルダの飼育係のような事もやっている。
お蔭で俺の部屋は比較的清潔に保たれているし、コルダがお腹を空かせて夜中にキッチンで創作料理を始めることも少なくなった。
クラウィスのトレイにはお茶が入ったグラスが2つ乗っていて、2階に上がれずにいた訳がわかった。グラスを受け取るついでにクラウィスに尋ねる。
「前に働いていたホテルの噂、何か聞いたことあるか?」
『噂?いいえ、聞いたことないでス』
不思議そうな顔をしているクラウィスに俺は返事を誤魔化して、俺の夕飯は明日食べると言って、階段を上がった。
コルダが2階にいるなんて珍しいと姿を探すと、コルダは廊下の隅の冷たい石壁にくっ付いて手足を投げ出して眠っていた。
毛皮を纏ったコルダに最近の気候は熱いらしく、鼻の頭にうっすらと汗が滲んでいて、ぷーぷーと寝苦しそうに寝息を立てている。
昼間が暑いなら涼しい夜に寝ればいいのに、ここまで昼寝をしても夜は夜で良く寝ている。季節に関係無くコルダはいつも健康体だ。
コルダの傍らにグラスを置いて俺の部屋に入ると、思っていた通りポテコが俺のベッドに寝転がって本を読んでいた。退魔の子のクラウィスは、知らない魔術師が怖くて近寄れない。
「先輩、この本、上下巻じゃなくて上中下だと思う」
ポテコは本に目を落としたままそう言って、コルダが俺の部屋にため込んでいるクッキーを摘まんでいた。
俺の部屋に食べ物を持ち込まないというコルダとの約束は、未だに守られたことがない。
ニーアが入学した年から養成校の制度が変わって、新しく入学したニーアの学年は予備生、それ以前に入学していた生徒たちは候補生という区分で分かれた。
そして、卒業生は全員街付の勇者になる予定だから、全員に実習の課題が出ている。候補生のポテコも、ニーアと同じで俺の事務所が実習先になっていた。
しかし、ポテコはニーアと違って街に出ないし俺の仕事は手伝わない。勝手に俺の部屋に来て、ベッドの上で本を読んでそのまま勝手に帰って行く。試験期間中でも、ポテコは座学の成績はトップクラスだからいつも通り実習の名目でサボっている。
「あれ……?先輩、どこか行くの?」
「今日はホテルに泊まってくる」
俺が一泊する準備をしながら答えると、ポテコはベッドの上でがばっと体を起こした。
「ぼ、ボク、すぐに帰るからそんなお気遣い不要なんだけど……ッ!」
いきなり声を大きくしたポテコは、どうやら自分がいるのが嫌で俺が外泊すると思ったらしい。
ポテコはこの手の勘違いをよくして、その度にちゃんと慰めてあげないと暫く引き摺ってずっと不機嫌になるから、オバケが出る噂があるホテルを調査するためだとすぐに説明した。
眉間に皺を寄せて厳しい顔で本を握り締めていたポテコは、すぐに調子を取り戻していつも以上に白けた顔になる。
「そんなの、どうでもいいじゃん。先輩、何でそんな事してんの?」
「ニーアがいないから俺が調べないと。仕方ないだろ、ニーアは試験で忙しいんだから」
「だから、放っとけばいいと思うんだけど」
ポテコに言われてふと気付く。
俺は便利屋でも少年探偵団でもないのに、どうして街のちょっとした不思議を、頼まれてもいないのに調べようとしているのだろう。
しかし、ニーアだったら街のために何とかしようとするはずだ。俺はニーアほどホーリアに情熱も愛情も無いけれど、実習生のニーアと比べて本職の勇者は駄目だとか言われたくない。涙を飲んで、経費で高級ホテルに泊まりに行くだけだ。
「先輩は、態度悪いし文句多いのに言われたことはちゃんとやるんだね」
「コルダ、知ってるのだ……つんでれ?って言うのだ……」
寝起きで目を擦りながら部屋に入って来たコルダは、どうやらリリーナに悪い知恵を吹き込まれたらしい。グラスを握ったまま俺の横に座って、まだ寝足りないのかうつらうつらしている。
勇者の天敵の白銀種であり、全然話した事がないコルダに人見知りを発動させて、ポテコはすぐに立ち上がった。
「ボクは無駄な労働はしなくていいように賢くやろっと」
そう捨て台詞を残して、移動魔法で養成校に帰って行った。ポテコの姿が消えて、握っていた本だけがベッドに残される。
俺はホーリアに来てから勇者の本職である魔獣退治は一匹もやっていないのに、子守だの老人の相手だの、それ以外の仕事が多い。俺が平和主義なのと、市民に気を遣っているからだ。
ポテコも実技の試験をパスすれば来年でも卒業して街の勇者になるのだから、少しは首席卒業の俺の働きを見習うべきだろう。
俺が買い取り価格を気にしてポテコがぐしゃぐしゃにした本の皺を伸ばしていると、ぐいぐいとマントを引っ張られた。
横を見ると「こぼしちゃったのだー」と言いながらコルダが床に零したお茶を俺のマントで拭いている。現行犯逮捕と、俺はコルダを抱え上げた。
「コルダ、ホテルに泊まりに行かないか?」
「ホテル?何でなのだ?」
コルダは寝癖が付いた耳を揺らして、俺を見上げて尋ねた。
ニーアもリリーナもいないから、俺1人でホテルに泊まりに行こうと思っていたが、本当にオバケのような得体の知れない物が出てきた時に、心霊現象の類と無縁の生活をしていた俺に対処できるか若干不安だ。
コルダなら、何かあった時に迷わず俺を見捨てて逃げるから心配ない。
「少し調べたいことがあるんだ。外でお泊り、どうだ?」
「泊まるー!お泊りの準備してくるのだー!」
コルダが元気に返事をして、俺の膝から飛び降りてあまり使っていない自分の部屋に駆けて行く。
市内で一泊するだけだから換えの下着があれば充分、と声をかけてもお気に入りのぬいぐるみと絵本を積み上げていた。
無駄だと思ったが自分の荷物は自分で持って行くようにコルダに言って、クラウィスに俺とコルダの夕食は明日食べると伝えるために階下に向かった。
0
お気に入りに追加
143
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
一家処刑?!まっぴら御免ですわ! ~悪役令嬢(予定)の娘と意地悪(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。
この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。
最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!!
悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
虚無の統括者 〜両親を殺された俺は復讐の為、最強の配下と組織の主になる〜
サメ狐
ファンタジー
———力を手にした少年は女性達を救い、最強の組織を作ります!
魔力———それは全ての種族に宿り、魔法という最強の力を手に出来る力
魔力が高ければ高い程、魔法の威力も上がる
そして、この世界には強さを示すSSS、SS、S、A、B、C、D、E、Fの9つのランクが存在する
全世界総人口1000万人の中でSSSランクはたったの5人
そんな彼らを世界は”選ばれし者”と名付けた
何故、SSSランクの5人は頂きに上り詰めることが出来たのか?
それは、魔力の最高峰クラス
———可視化できる魔力———を唯一持つ者だからである
最強無敗の力を秘め、各国の最終戦力とまで称されている5人の魔法、魔力
SSランクやSランクが束になろうとたった一人のSSSランクに敵わない
絶対的な力と象徴こそがSSSランクの所以。故に選ばれし者と何千年も呼ばれ、代変わりをしてきた
———そんな魔法が存在する世界に生まれた少年———レオン
彼はどこにでもいる普通の少年だった‥‥
しかし、レオンの両親が目の前で亡き者にされ、彼の人生が大きく変わり‥‥
憎悪と憎しみで彼の中に眠っていた”ある魔力”が現れる
復讐に明け暮れる日々を過ごし、数年経った頃
レオンは再び宿敵と遭遇し、レオンの”最強の魔法”で両親の敵を討つ
そこで囚われていた”ある少女”と出会い、レオンは決心する事になる
『もう誰も悲しまない世界を‥‥俺のような者を創らない世界を‥‥』
そしてレオンは少女を最初の仲間に加え、ある組織と対立する為に自らの組織を結成する
その組織とは、数年後に世界の大罪人と呼ばれ、世界から軍から追われる最悪の組織へと名を轟かせる
大切な人を守ろうとすればする程に、人々から恨まれ憎まれる負の連鎖
最強の力を手に入れたレオンは正体を隠し、最強の配下達を連れて世界の裏で暗躍する
誰も悲しまない世界を夢見て‥‥‥レオンは世界を相手にその力を奮うのだった。
恐縮ながら少しでも観てもらえると嬉しいです
なろう様カクヨム様にも投稿していますのでよろしくお願いします
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる