125 / 245
第22話 勇者、街の復興に助力する
〜4〜
しおりを挟む
その翌日、市長の思惑通りに事が進み、無事にヒーローショーは開催されることとなった。
演者の控室として区切られたパネルの隙間から、ニーアが噴水広場に作られた特設ステージを覗いてそわそわと衣装のマントを引っ張っている。
勇者役のニーアは、勇者の剣のレプリカを腰に差して、銀色に光るマントをはためかせている。そんな派手なマントを付けた勇者は見た事がないから、これは衣装を準備した市長の勇者のイメージだ。
「なんだか好評みたいですよ。勇者様……思ったよりも人が多いです……」
ステージの前には子どもが大勢集まっていて、騒がしい声が控室にまで聞こえてくる。
大人の観光地のホーリアでは子どもが騒いで遊べるイベントが少ないから、急ごしらえのヒーローショーでも集まって来る。
まだ2本足で歩けないような幼い子供も混じっているから、多分物珍しくて来ただけで何だかわかっていない。
「あ、でも、知ってる子が多いので、あんまり緊張しないで出来そうです!」
そして、最後まで出演を拒否した俺には、魔獣役が回って来た。
魔獣役の衣装には、全身が黒いモップのような長い毛で覆われたキャラクターの着ぐるみが準備されていた。
市長がヒーローショーのために前から密かに準備していたと言うが、ディティールが甘すぎる。俺は前世でこれの赤いバージョンを、平日の朝にテレビで見た事がある。
「ところで勇者様。これってちゃんと前、見えてます?」
ニーアが着ぐるみに向き合って、黒いもしゃもしゃの毛をかき分けて丸い目を探した。着ぐるみは両手で頭を抑えて、こくりと首を縦に動かす。
「台本通りにやってくださいね。ニーア、アドリブなんて絶対無理ですから」
いいですか、とニーアにいつもよりも厳しく言われて、着ぐるみの首はもう一度こくりと頷いた。そして、のそのそとステージに向かう。
不安そうな様子のニーアだったが、着ぐるみの顔がこちらを向いていないのを確認すると、黒くて毛むくじゃらの背中にそっと抱き着いた。もぞもぞと感触を確かめると、緊張で強張った顔を緩めて嬉しそうに笑う。
そんな意地らしいニーアの姿を見て、俺も少し良心が痛む。
しかし、俺は着ぐるみを着て子供相手に演じるなんて絶対に嫌だ。
+++++
という訳で、俺は噴水広場から少し離れたカフェのテラス席でお茶をしていた。
ステージの上では、着ぐるみの魔獣が咆哮を上げて周囲を火の海にする。過激な演出だが、これも市長の台本通りだ。
『この街は、私が守る!みんなぁー!勇者を応援して!』
ニーアが台本に書かれていた通りの台詞を言うと、なかなかの盛り上がりで子供たちが好き勝手に喚き始める。
子供の歓声に答えてニーアは噴水の水を操って火を消すと、派手なアクションで着ぐるみと戦い始めた。
「ニーア、かっこいーのだー!」
ニーアの勇姿が見たいと言ってわざわざ事務所から出て来たコルダは、俺の肩によじ登ってステージを見ていた。
あまり大きな声を出すとニーアがこちらに気付いて、着ぐるみの中が空なのがバレてしまう。
「勇者様が着ぐるみを動かせるなら、次の敵は魔獣の軍勢にしましょう!」
「いや、次は無い」
何故か同じテーブルについて巨大なアイスが乗ったフロートを食べていた市長が、次のヒーローショーの構成を考えていた。
俺は答えながら、テーブルに置かれた伝票を捲って確認する。やはり市長のフロートの分が加えられているから、後で別会計だと伝えなくては。
「それで、最後に黒幕として悪の総統役の勇者様が出て来るのはどうですか?!」
「それは、悪くないな」
「えーそんな偉い役、勇者様には似合わないのだー……ぅ?」
上機嫌に俺の肩の上で揺れていたコルダが突然言葉を止めて、俺の頭を掴んでいる手に力を籠めた。
コルダが毛を逆立てているのに気付いて俺も周囲を窺うと、何やら不穏な気配がする。
遠くから向けられる剣呑な視線は、舞台に向けられていた。俺は着ぐるみを操って、大きく手を広げてニーアに抱き着く。
「ちょっと……!勇者様、台本と違いますよ」
着ぐるみに圧し掛かられたニーアは、慌てて黒い毛むくじゃらを押し返そうとしている。
その時、ぴゅう、と空気を切り裂く音がして、ニーアに覆いかぶさっていた着ぐるみの頭に矢が突き刺さった。
衝撃で着ぐるみの乗っていただけの首がごろんとステージに転がった。
「ゆ、勇者様ーーー!!!」
一頭身になった着ぐるみの頭の前で、ニーアが膝を付いて絶叫した。
コルダは俺が指示する前に、俺の肩から飛び降りて矢が飛んで来た方に向かって行く。
「今の!自ら下した正義の結果に耐えられずに崩れ落ちる勇者、すごく良い!」
市長が勝手に盛り上がっているが、今の矢はニーアではない。台本では特定の市民の希望が反映されて、魔獣を生け捕りにして肉屋に引き渡すことになっている。
「何も、こんな姿で最期を迎えなくても……!」
俺はステージで倒れた着ぐるみを前にして泣き崩れているニーアに駆け寄ってマントを被せた。勇者のマントは、弓矢程度なら弾けるように防御魔法が掛けられている。
「あれ……?!勇者様?何で?」
「話は後だ」
矢を射って来た敵にはコルダが向かっていったが、他に敵がいるかもしれない。ニーアに大人しくマントに包まっているように言って、俺は舞台を飛び降りた。
+++++
移動魔法でコルダの元に向かうと、枝の隙間を縫うように駆けていたコルダは俺に気付いてスピードを落とした。
コルダの数メートル先に、ボーガンを背負った人影が走っている。ホーリア市の外の森を通って、川の方に向かっていた。
「勇者様、どうするのだ?コルダ、追い付いちゃうのだ」
コルダは自分が捕まえると怪我させるから、手を出さないで俺の指示を待っている。
先を走っている相手は、ニーアよりも年下の少年だ。体力が限界が近いのか倒れそうになっているし、移動魔法を使う気配もない。
「俺が捕まえるから、先回りして道を塞いでてくれ」
「わかったのだー」
俺が言うと、コルダは木の枝に飛び乗って森を駆けて行ってすぐに人影を追い越した。
俺もすぐに前を走る背中に追い付いた。背負っているボーガンを掴んで、悲鳴を上げた少年を怪我をさせない程度に転ばせる。
「ご、めんなさい!ごめんなさい!殺すつもりは無かったんだ!」
少年はそのまま地面に蹲って泣きながら謝り始めた。大した魔力は感じない。そこそこ高級そうな流行りを取り入れた服装をしているから、多分隣街の商人の街オルドグの人間だ。
他国の侵略でもないし、魔術師の反乱でもない。ただの行き過ぎたいたずらのようだ。
『勇者様!大丈夫ですか?』
耳に付けた通信機からニーアの声が聞こえて来て、俺が返事をするとニーアは安心したらしく溜息を吐いた。そして、すぐに気を取り直していつもの調子に戻る。
『それで、どうして着ぐるみの中に入ってなかったんですか?』
「……」
ニーアは俺がさり気無く後にした話を、今持って来た。その話はもう少し後だ、と言おうとしてもニーアは俺の言葉を遮って続ける。
『ニーア、勇者様もやるって言うから、これも実習だと思って頑張ったんですけど……』
「いや、俺はやらないって言った」
『でも、ニーアがやるなら俺もやるってはっきり言ったじゃないですか』
そんな事を言った記憶は無いが、俺は面倒になるとその場しのぎで適当な事を言うところがあるし、ニーアが言うならそうなのだろう。
取りあえず犯人を捕まえたからそっちに連れて行くとだけ言って通信を切り、再度かかってくる前に耳から外してマントの内ポケットに入れた。
演者の控室として区切られたパネルの隙間から、ニーアが噴水広場に作られた特設ステージを覗いてそわそわと衣装のマントを引っ張っている。
勇者役のニーアは、勇者の剣のレプリカを腰に差して、銀色に光るマントをはためかせている。そんな派手なマントを付けた勇者は見た事がないから、これは衣装を準備した市長の勇者のイメージだ。
「なんだか好評みたいですよ。勇者様……思ったよりも人が多いです……」
ステージの前には子どもが大勢集まっていて、騒がしい声が控室にまで聞こえてくる。
大人の観光地のホーリアでは子どもが騒いで遊べるイベントが少ないから、急ごしらえのヒーローショーでも集まって来る。
まだ2本足で歩けないような幼い子供も混じっているから、多分物珍しくて来ただけで何だかわかっていない。
「あ、でも、知ってる子が多いので、あんまり緊張しないで出来そうです!」
そして、最後まで出演を拒否した俺には、魔獣役が回って来た。
魔獣役の衣装には、全身が黒いモップのような長い毛で覆われたキャラクターの着ぐるみが準備されていた。
市長がヒーローショーのために前から密かに準備していたと言うが、ディティールが甘すぎる。俺は前世でこれの赤いバージョンを、平日の朝にテレビで見た事がある。
「ところで勇者様。これってちゃんと前、見えてます?」
ニーアが着ぐるみに向き合って、黒いもしゃもしゃの毛をかき分けて丸い目を探した。着ぐるみは両手で頭を抑えて、こくりと首を縦に動かす。
「台本通りにやってくださいね。ニーア、アドリブなんて絶対無理ですから」
いいですか、とニーアにいつもよりも厳しく言われて、着ぐるみの首はもう一度こくりと頷いた。そして、のそのそとステージに向かう。
不安そうな様子のニーアだったが、着ぐるみの顔がこちらを向いていないのを確認すると、黒くて毛むくじゃらの背中にそっと抱き着いた。もぞもぞと感触を確かめると、緊張で強張った顔を緩めて嬉しそうに笑う。
そんな意地らしいニーアの姿を見て、俺も少し良心が痛む。
しかし、俺は着ぐるみを着て子供相手に演じるなんて絶対に嫌だ。
+++++
という訳で、俺は噴水広場から少し離れたカフェのテラス席でお茶をしていた。
ステージの上では、着ぐるみの魔獣が咆哮を上げて周囲を火の海にする。過激な演出だが、これも市長の台本通りだ。
『この街は、私が守る!みんなぁー!勇者を応援して!』
ニーアが台本に書かれていた通りの台詞を言うと、なかなかの盛り上がりで子供たちが好き勝手に喚き始める。
子供の歓声に答えてニーアは噴水の水を操って火を消すと、派手なアクションで着ぐるみと戦い始めた。
「ニーア、かっこいーのだー!」
ニーアの勇姿が見たいと言ってわざわざ事務所から出て来たコルダは、俺の肩によじ登ってステージを見ていた。
あまり大きな声を出すとニーアがこちらに気付いて、着ぐるみの中が空なのがバレてしまう。
「勇者様が着ぐるみを動かせるなら、次の敵は魔獣の軍勢にしましょう!」
「いや、次は無い」
何故か同じテーブルについて巨大なアイスが乗ったフロートを食べていた市長が、次のヒーローショーの構成を考えていた。
俺は答えながら、テーブルに置かれた伝票を捲って確認する。やはり市長のフロートの分が加えられているから、後で別会計だと伝えなくては。
「それで、最後に黒幕として悪の総統役の勇者様が出て来るのはどうですか?!」
「それは、悪くないな」
「えーそんな偉い役、勇者様には似合わないのだー……ぅ?」
上機嫌に俺の肩の上で揺れていたコルダが突然言葉を止めて、俺の頭を掴んでいる手に力を籠めた。
コルダが毛を逆立てているのに気付いて俺も周囲を窺うと、何やら不穏な気配がする。
遠くから向けられる剣呑な視線は、舞台に向けられていた。俺は着ぐるみを操って、大きく手を広げてニーアに抱き着く。
「ちょっと……!勇者様、台本と違いますよ」
着ぐるみに圧し掛かられたニーアは、慌てて黒い毛むくじゃらを押し返そうとしている。
その時、ぴゅう、と空気を切り裂く音がして、ニーアに覆いかぶさっていた着ぐるみの頭に矢が突き刺さった。
衝撃で着ぐるみの乗っていただけの首がごろんとステージに転がった。
「ゆ、勇者様ーーー!!!」
一頭身になった着ぐるみの頭の前で、ニーアが膝を付いて絶叫した。
コルダは俺が指示する前に、俺の肩から飛び降りて矢が飛んで来た方に向かって行く。
「今の!自ら下した正義の結果に耐えられずに崩れ落ちる勇者、すごく良い!」
市長が勝手に盛り上がっているが、今の矢はニーアではない。台本では特定の市民の希望が反映されて、魔獣を生け捕りにして肉屋に引き渡すことになっている。
「何も、こんな姿で最期を迎えなくても……!」
俺はステージで倒れた着ぐるみを前にして泣き崩れているニーアに駆け寄ってマントを被せた。勇者のマントは、弓矢程度なら弾けるように防御魔法が掛けられている。
「あれ……?!勇者様?何で?」
「話は後だ」
矢を射って来た敵にはコルダが向かっていったが、他に敵がいるかもしれない。ニーアに大人しくマントに包まっているように言って、俺は舞台を飛び降りた。
+++++
移動魔法でコルダの元に向かうと、枝の隙間を縫うように駆けていたコルダは俺に気付いてスピードを落とした。
コルダの数メートル先に、ボーガンを背負った人影が走っている。ホーリア市の外の森を通って、川の方に向かっていた。
「勇者様、どうするのだ?コルダ、追い付いちゃうのだ」
コルダは自分が捕まえると怪我させるから、手を出さないで俺の指示を待っている。
先を走っている相手は、ニーアよりも年下の少年だ。体力が限界が近いのか倒れそうになっているし、移動魔法を使う気配もない。
「俺が捕まえるから、先回りして道を塞いでてくれ」
「わかったのだー」
俺が言うと、コルダは木の枝に飛び乗って森を駆けて行ってすぐに人影を追い越した。
俺もすぐに前を走る背中に追い付いた。背負っているボーガンを掴んで、悲鳴を上げた少年を怪我をさせない程度に転ばせる。
「ご、めんなさい!ごめんなさい!殺すつもりは無かったんだ!」
少年はそのまま地面に蹲って泣きながら謝り始めた。大した魔力は感じない。そこそこ高級そうな流行りを取り入れた服装をしているから、多分隣街の商人の街オルドグの人間だ。
他国の侵略でもないし、魔術師の反乱でもない。ただの行き過ぎたいたずらのようだ。
『勇者様!大丈夫ですか?』
耳に付けた通信機からニーアの声が聞こえて来て、俺が返事をするとニーアは安心したらしく溜息を吐いた。そして、すぐに気を取り直していつもの調子に戻る。
『それで、どうして着ぐるみの中に入ってなかったんですか?』
「……」
ニーアは俺がさり気無く後にした話を、今持って来た。その話はもう少し後だ、と言おうとしてもニーアは俺の言葉を遮って続ける。
『ニーア、勇者様もやるって言うから、これも実習だと思って頑張ったんですけど……』
「いや、俺はやらないって言った」
『でも、ニーアがやるなら俺もやるってはっきり言ったじゃないですか』
そんな事を言った記憶は無いが、俺は面倒になるとその場しのぎで適当な事を言うところがあるし、ニーアが言うならそうなのだろう。
取りあえず犯人を捕まえたからそっちに連れて行くとだけ言って通信を切り、再度かかってくる前に耳から外してマントの内ポケットに入れた。
0
お気に入りに追加
143
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
一家処刑?!まっぴら御免ですわ! ~悪役令嬢(予定)の娘と意地悪(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。
この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。
最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!!
悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる