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第18話 勇者、世界を渡る
〜2〜
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目が覚めた瞬間、長い夢を見ていたと思った。
異世界に転生して勇者になったのはアル中になった俺の都合のいい夢で、今日もまた着替えて家を出て、職場に着いたらパソコンの電源を入れて、上司と同僚に小馬鹿にされながら仕事をして、夜中になったら一人でパソコンの電源を落として、家に戻ってコンビニ弁当を缶チューハイで流し込んで寝る。
しかし、寝る前と同じく俺の横に折れた勇者の剣があった。
俺が起きた気配に気付いて「おはようございます」と溌剌としたニーアの声が聞こえて来る。
どうやら、剣になったニーアは寝なくても大丈夫らしい。
まだ頭痛が残っていて体の節々が痛むけれど数時間は寝られたかとスマホで時間を確認すると、寝る前と同じ時刻が表示されている。
「まさか、丸一日寝てたか?」
『うーん……ニーア、ちょっと時間がわからないんですけど、多分、そんなには経ってないと思います』
スマホが壊れているのかもしれないからテレビで確認しようとリモコンを拾い上げたが、画面はぷつん、ぷつんと音を立てて暗く点滅するだけだった。
家でテレビを観る元気が無くて滅多に付けないから、こっちも壊れている可能性がある。
立ち上がってカーテンを開けると、早朝の街は明るくなりかけていた。
毎朝散歩をしている老人と犬がアパートの前の通りを歩いていて、新聞配達のバイクが向かいの家に停まっている。ゴミ出しのルールを守らない家の前にカラスが集っている。
普通の、平和ないつもの朝だ。あのテレビは壊れているから捨てよう。
そう結論付けたのに、ふと、カラスが羽ばたいたまま微動だにしないことに気付いた。
いつもはきゃんきゃん煩い犬とそれを宥めるために更に煩い老人からも何も聞こえて来ない。
新聞配達のバイクも、いつまで経っても動かない。
『勇者様、どうしました?』
ニーアに聞かれて、俺は答えるのに躊躇した。
こんな非現実的な事を言うのは少し恥ずかしいけれど、そうとしか考えられない。
どうやらここは、時が止まっているらしい。
-----
これはもしかして、サプライズ的なアレなのではないだろうか。
通行人が全部仕込みの、フラッシュモブというヤツでは。
しかし、今日は俺の誕生日でもないし彼女もいないからプロポーズでもない。
あるとしたら、過労死したのは嘘だから今後も元気に働いてくれよ!くらいか。
嬉しくなさ過ぎてびっくりする。
『勇者様、大丈夫ですか……?』
シーツに包んだ剣からニーアの不安そうな声が聞こえて来た。
返事をする気力がなくて、無言のまま人はいるのに呼吸の音1つ聞こえて来ない道を歩く。
折れているとはいえ、いい歳をした大人がデカい剣を持っていたら不審な目を向けられると考えて、人目に付かないように抱えて隠していた。
しかし、誰も動かない街で、そんな心配は不要だ。
自分以外の時が静止している場合、どうするべきか。
この世界の職場研修でも教えて貰った事が無いし、向こうの世界の勇者養成校でも教わらなかった。
2つの世界の知識でカバーしきれないとは、相当稀有な異常事態だ。
一先ず俺は、市役所に行ってみることにした。
時が止まっていることについて役所にクレームを入れるためではない。
スマホに表示されている日付が正しければ、この時期の俺は早朝から深夜まで役所で働いている。だから、今日の今この時、俺は職場にいるのが正しい。
死後も生前の行動を繰り返すなんてゾンビ映画ではお決まりの展開だが、その気持ちが理解出来た。
一応職場に行って、万が一片付いていない仕事があったら、念の為終わらせておこう。
世の中のゾンビは皆そんな風に考えている。
住宅街を抜けて大通りに出たが、道路の車も通りを塞ぐ人も全て停止していた。
ここに来るまで半信半疑だったが、これは俺一人を喜ばせるためにやるには大掛かり過ぎるとようやく気付く。
見える物全てが固まっているのを見ると、何だか動いている俺が異常な気がする。
もしかして止まってみたら案外しっくり来るかと考えて、青信号を見つめて信号待ちのつもりで立ち止まってみた。しかし、俺の体は固まる気配はない。
皆仲良く横並びで没個性的に生きていた俺にこの状況はつらい。1人だけ悪目立ちするくらいなら、同じように時を止めてくれればよかったのに。
『きっと、すぐに元の世界に戻れますよ』
慰めてくれるニーアの声が聞こえる剣を抱えて歩くと、庁舎に着いた。
自動ドアの正面に立つと、いつものように掠れた音を響かせながら自動で開く。
もし開かなかったら割って入る程の元気は無いから、引き返して寝直すところだった。
中に入ると、早くから出勤している見慣れた職員たちも皆静止していた。
低血圧の半分寝ている顔で歩いている市民課の荒野さんも、朝から元気にパソコンを叩いている課税の風上さんも、さっそく煙草休憩に向かっている緑地の堺さんも。動きかけた姿勢のまま止まっている。
俺のいた課はどうなっているのかと向かってみると、何だか様子がおかしかった。
いつも定時滑り込みで出勤してくる後輩も、若干遅刻してくる課長も、既に出勤しているらしい。
珍しいことだが、クソ忙しい時期だからおかしくはない。しかし、皆揃って床を見つめていた。
野良犬でも紛れ込んで来たのかと隙間から覗いてみると、どこかで見た事のある人が倒れていた。
「……」
なるほど、俺が死んでいる。
状況を理解するまでに少々時間を要した。しかし、分かってしまえば大して動揺せずに受け入れることができた。
俺はこの世界で死んだ。それで異世界に転生して勇者になって楽しく暮らしていたのだから、こっちの世界に俺の死体が残っているのは当然だ。
納骨堂を買うのは諦めが付いたが、せめて今からでも遺書の1つや2つ残してみようか。
俺が倒れるまで使っていたパソコンは、ロック画面になっていた。
このパソコンならネットに繋がるだろうか。と、僅かに希望を込めて、死体を跨いでマウスを動かしたが画面に変化が無い。
スマホもパソコンも使えないとは。
デジタルネイティブの俺としては武器を剥奪されて真っ裸の状態に等しい。
どうしようかとデスクに顎を付けて考えていると、真横に先輩の顔があって一瞬呼吸が止まった。
「……」
全然知らない人や顔見知り程度の人間が固まっているのは、別に何とも思わないしやや面白くもある。
しかし、よく知っている人間、昨日まで動いていて会話をしていた人間。
それが、呼吸も瞬きもせずに固まっているのは、いい年をして恥ずかしいけれど、情けない事に少し怖い。
『勇者様、大丈夫ですよ。ニーアがいますから!』
強く剣を抱えた俺の不安に気付いたようにニーアが言った。
全然違う姿だし、折れているから剣としても役に立たないはずだ。でも、ニーアの声が聞こえると少し安心する。
ここにいても収穫は無さそうだ。それに、自分の死体を見るのも若干の照れがある。
せめて徹夜で疲れて外しかけていたベルトがそのままなのは見苦しいから直しておきたい。
いや、自分の死体でも勝手に触ると死体損壊等罪とか過去の改変とか、色々不都合があるだろう。
仕方なく、死体はそのままにして、動かない人の隙間を通り抜けて入った自動ドアから外に出た。
『あの、何か帰る方法は思い付きませんか?』
ニーアに聞かれて、俺は雲も動かない空を見上げて考える。
俺の死体が現実にあるということは、今の俺は幽霊的な存在なのかもしれない。
この世界に未練があって、幽霊になってまで戻って来てしまった。
その未練を解消するまで成仏できない。
充分あり得る話だ。
だとしたら、俺の未練とは何だ。
この世界の俺は、もうどう頑張っても、逆立ちしても、押しても引いても煮ても焼いても、幸せになれないと諦めていた。
若くて可愛くて優しい子と付き合いたいとか、宝くじで億当たらないかなとか、身の丈に合わない願いは持っていない。
棚からぼた餅の幸運を掴めるのは、その幸運に値するくらい人生に真剣に向き合って来た人だけだ。
俺のようにへらへら流されてその場しのぎで生きて来た人間には到底無理。
しかし、せっかくだから、やり残したことをやっておこう。
例えば、向こうの世界に戻ることを想定して、ある程度こちらの世界の知識を仕入れておくとか。
前にニーアとリリーナにガソリンとは何かと聞かれて、ザルのような説明をしたのは恥ずかしかった。
発電の仕組みや通信機械の構造を学んでおけば、向こうの世界でゼロから作れるかも。
それが無理でも、尋ねられた時に霞のような掴み所のない説明をしなくて済む。
他のイナムのようにこっちの世界を再現してみたいとか、エルカのように仲間を探して同じ話題で盛り上がりたいとか、そんなことは考えていない。
けれども、ニーアにイナムだと白状してしまったから、ネイピアスの使う原理は知っていて当然という顔をしていなくては。
そこまで考えて、1つ、やり残したことを思い出した。
俺は、まだコロッケを食べれていない。
異世界に転生して勇者になったのはアル中になった俺の都合のいい夢で、今日もまた着替えて家を出て、職場に着いたらパソコンの電源を入れて、上司と同僚に小馬鹿にされながら仕事をして、夜中になったら一人でパソコンの電源を落として、家に戻ってコンビニ弁当を缶チューハイで流し込んで寝る。
しかし、寝る前と同じく俺の横に折れた勇者の剣があった。
俺が起きた気配に気付いて「おはようございます」と溌剌としたニーアの声が聞こえて来る。
どうやら、剣になったニーアは寝なくても大丈夫らしい。
まだ頭痛が残っていて体の節々が痛むけれど数時間は寝られたかとスマホで時間を確認すると、寝る前と同じ時刻が表示されている。
「まさか、丸一日寝てたか?」
『うーん……ニーア、ちょっと時間がわからないんですけど、多分、そんなには経ってないと思います』
スマホが壊れているのかもしれないからテレビで確認しようとリモコンを拾い上げたが、画面はぷつん、ぷつんと音を立てて暗く点滅するだけだった。
家でテレビを観る元気が無くて滅多に付けないから、こっちも壊れている可能性がある。
立ち上がってカーテンを開けると、早朝の街は明るくなりかけていた。
毎朝散歩をしている老人と犬がアパートの前の通りを歩いていて、新聞配達のバイクが向かいの家に停まっている。ゴミ出しのルールを守らない家の前にカラスが集っている。
普通の、平和ないつもの朝だ。あのテレビは壊れているから捨てよう。
そう結論付けたのに、ふと、カラスが羽ばたいたまま微動だにしないことに気付いた。
いつもはきゃんきゃん煩い犬とそれを宥めるために更に煩い老人からも何も聞こえて来ない。
新聞配達のバイクも、いつまで経っても動かない。
『勇者様、どうしました?』
ニーアに聞かれて、俺は答えるのに躊躇した。
こんな非現実的な事を言うのは少し恥ずかしいけれど、そうとしか考えられない。
どうやらここは、時が止まっているらしい。
-----
これはもしかして、サプライズ的なアレなのではないだろうか。
通行人が全部仕込みの、フラッシュモブというヤツでは。
しかし、今日は俺の誕生日でもないし彼女もいないからプロポーズでもない。
あるとしたら、過労死したのは嘘だから今後も元気に働いてくれよ!くらいか。
嬉しくなさ過ぎてびっくりする。
『勇者様、大丈夫ですか……?』
シーツに包んだ剣からニーアの不安そうな声が聞こえて来た。
返事をする気力がなくて、無言のまま人はいるのに呼吸の音1つ聞こえて来ない道を歩く。
折れているとはいえ、いい歳をした大人がデカい剣を持っていたら不審な目を向けられると考えて、人目に付かないように抱えて隠していた。
しかし、誰も動かない街で、そんな心配は不要だ。
自分以外の時が静止している場合、どうするべきか。
この世界の職場研修でも教えて貰った事が無いし、向こうの世界の勇者養成校でも教わらなかった。
2つの世界の知識でカバーしきれないとは、相当稀有な異常事態だ。
一先ず俺は、市役所に行ってみることにした。
時が止まっていることについて役所にクレームを入れるためではない。
スマホに表示されている日付が正しければ、この時期の俺は早朝から深夜まで役所で働いている。だから、今日の今この時、俺は職場にいるのが正しい。
死後も生前の行動を繰り返すなんてゾンビ映画ではお決まりの展開だが、その気持ちが理解出来た。
一応職場に行って、万が一片付いていない仕事があったら、念の為終わらせておこう。
世の中のゾンビは皆そんな風に考えている。
住宅街を抜けて大通りに出たが、道路の車も通りを塞ぐ人も全て停止していた。
ここに来るまで半信半疑だったが、これは俺一人を喜ばせるためにやるには大掛かり過ぎるとようやく気付く。
見える物全てが固まっているのを見ると、何だか動いている俺が異常な気がする。
もしかして止まってみたら案外しっくり来るかと考えて、青信号を見つめて信号待ちのつもりで立ち止まってみた。しかし、俺の体は固まる気配はない。
皆仲良く横並びで没個性的に生きていた俺にこの状況はつらい。1人だけ悪目立ちするくらいなら、同じように時を止めてくれればよかったのに。
『きっと、すぐに元の世界に戻れますよ』
慰めてくれるニーアの声が聞こえる剣を抱えて歩くと、庁舎に着いた。
自動ドアの正面に立つと、いつものように掠れた音を響かせながら自動で開く。
もし開かなかったら割って入る程の元気は無いから、引き返して寝直すところだった。
中に入ると、早くから出勤している見慣れた職員たちも皆静止していた。
低血圧の半分寝ている顔で歩いている市民課の荒野さんも、朝から元気にパソコンを叩いている課税の風上さんも、さっそく煙草休憩に向かっている緑地の堺さんも。動きかけた姿勢のまま止まっている。
俺のいた課はどうなっているのかと向かってみると、何だか様子がおかしかった。
いつも定時滑り込みで出勤してくる後輩も、若干遅刻してくる課長も、既に出勤しているらしい。
珍しいことだが、クソ忙しい時期だからおかしくはない。しかし、皆揃って床を見つめていた。
野良犬でも紛れ込んで来たのかと隙間から覗いてみると、どこかで見た事のある人が倒れていた。
「……」
なるほど、俺が死んでいる。
状況を理解するまでに少々時間を要した。しかし、分かってしまえば大して動揺せずに受け入れることができた。
俺はこの世界で死んだ。それで異世界に転生して勇者になって楽しく暮らしていたのだから、こっちの世界に俺の死体が残っているのは当然だ。
納骨堂を買うのは諦めが付いたが、せめて今からでも遺書の1つや2つ残してみようか。
俺が倒れるまで使っていたパソコンは、ロック画面になっていた。
このパソコンならネットに繋がるだろうか。と、僅かに希望を込めて、死体を跨いでマウスを動かしたが画面に変化が無い。
スマホもパソコンも使えないとは。
デジタルネイティブの俺としては武器を剥奪されて真っ裸の状態に等しい。
どうしようかとデスクに顎を付けて考えていると、真横に先輩の顔があって一瞬呼吸が止まった。
「……」
全然知らない人や顔見知り程度の人間が固まっているのは、別に何とも思わないしやや面白くもある。
しかし、よく知っている人間、昨日まで動いていて会話をしていた人間。
それが、呼吸も瞬きもせずに固まっているのは、いい年をして恥ずかしいけれど、情けない事に少し怖い。
『勇者様、大丈夫ですよ。ニーアがいますから!』
強く剣を抱えた俺の不安に気付いたようにニーアが言った。
全然違う姿だし、折れているから剣としても役に立たないはずだ。でも、ニーアの声が聞こえると少し安心する。
ここにいても収穫は無さそうだ。それに、自分の死体を見るのも若干の照れがある。
せめて徹夜で疲れて外しかけていたベルトがそのままなのは見苦しいから直しておきたい。
いや、自分の死体でも勝手に触ると死体損壊等罪とか過去の改変とか、色々不都合があるだろう。
仕方なく、死体はそのままにして、動かない人の隙間を通り抜けて入った自動ドアから外に出た。
『あの、何か帰る方法は思い付きませんか?』
ニーアに聞かれて、俺は雲も動かない空を見上げて考える。
俺の死体が現実にあるということは、今の俺は幽霊的な存在なのかもしれない。
この世界に未練があって、幽霊になってまで戻って来てしまった。
その未練を解消するまで成仏できない。
充分あり得る話だ。
だとしたら、俺の未練とは何だ。
この世界の俺は、もうどう頑張っても、逆立ちしても、押しても引いても煮ても焼いても、幸せになれないと諦めていた。
若くて可愛くて優しい子と付き合いたいとか、宝くじで億当たらないかなとか、身の丈に合わない願いは持っていない。
棚からぼた餅の幸運を掴めるのは、その幸運に値するくらい人生に真剣に向き合って来た人だけだ。
俺のようにへらへら流されてその場しのぎで生きて来た人間には到底無理。
しかし、せっかくだから、やり残したことをやっておこう。
例えば、向こうの世界に戻ることを想定して、ある程度こちらの世界の知識を仕入れておくとか。
前にニーアとリリーナにガソリンとは何かと聞かれて、ザルのような説明をしたのは恥ずかしかった。
発電の仕組みや通信機械の構造を学んでおけば、向こうの世界でゼロから作れるかも。
それが無理でも、尋ねられた時に霞のような掴み所のない説明をしなくて済む。
他のイナムのようにこっちの世界を再現してみたいとか、エルカのように仲間を探して同じ話題で盛り上がりたいとか、そんなことは考えていない。
けれども、ニーアにイナムだと白状してしまったから、ネイピアスの使う原理は知っていて当然という顔をしていなくては。
そこまで考えて、1つ、やり残したことを思い出した。
俺は、まだコロッケを食べれていない。
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