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第17話 勇者、街を奔走する
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リコリスが姿を消して、俺はリリーナを探すためにゼロ番街を透視魔法で見ていた。
しかし、街に魔術師が溢れているせいで透視魔法も上手く使えない。至る所に潜んでいる魔術師にノイズのように反応して、船酔いのような感覚になる。この調子だと、ニーアと合流して街に残っている一般市民を探すのも協力できない。
いい加減避難しただろうかと小型通信機でニーアに呼びかけると、すぐ近くから返事が聞こえて来て、隣の建物の屋根からニーアが飛び降りて来た。
「勇者様!リリーナさんは見つかりましたか?」
まだだと答えつつ、ニーアの腕の中に抱かれている物を覗いた。「犬です」とニーアが言う通り、薄汚れているけども丸々と太った子犬が、ニーアの腕の中で干し肉を齧って唸っている。
「もうじき攻撃が始まるのに、犬なんかどうでもいいだろ」
「どうでもよくないです!あの、だって、ミミ-が大切にしている子なので……」
ニーアに食い下がられて、それもそうだと俺は子犬を移動魔法で事務所に飛ばした。
突然犬が現れても動物が好きなコルダなら悪いようにはしないだろう。クラウィスも、この大きさの子犬なら食用と間違えて捌き始めることもない。
「ニーアは、そろそろ避難してくれ」
「わかりました!勇者様もですよ!」
犬がいなくなって更に身軽になったニーアは、また屋根の上に飛び乗って裏道の方に姿を消す。
ゼロ番街が営業しているのは大通り1つだが、昔は街だったと言うだけあって裏道が入り組んで広さはあり、違法建築で建て増しをしている建物が並んで全て回るには時間がかかる。
魔術師が潜んで無人に見える街をリリーナの気配を探して駆けまわっていると、乱雑に並ぶ建物の隙間から見える空が白んで来た。
日の出と言えば日の出だが、日が全部出てからの事を指すのではないだろうか。
しかし、せっかちなトルプヴァールは時間厳守がモットーらしく、ネイピアスの方の空から黒い砲弾が雨のように幾つも飛んで来るのが見えた。
火薬で飛ばしているのか、国外から魔法で飛ばしているのかこの距離ではわからない。しかし、約束通り攻撃を開始したのは確かだ。
俺が防御壁の魔法を発動させる前に、近くの屋根の上にローブ姿の人物が現れた。
腕を伸ばして、白く細い人差し指を立てる。
明け方の空をまるで星でもなぞるかのように動かすと、砲弾は全て向きを変えた。
元来た軌道をそのまま戻るのではなく、ずらして発射地点よりも遠くに返している。
発射装置を壊して次の攻撃を防ぐのが定石だが、前線よりずっと内側の防御が薄い所に着弾させて被害を大きくするつもりだ。
「リリーナ」
俺が屋根の上に立ってローブの人物の肩を引くと、フードが落ちてリリーナの水色の瞳が大きくなって俺を映した。
「あれ?どうしたの?」
リリーナの手を掴んで屋根を下り、そのまま市内に戻る道を進んだ。
退職届は本人による提出が常識だ。ゆとり世代じゃないんだから保護者に代理で提出させるな、といった意味の事を俺が言っても、リリーナから反省の言葉は出て来ない。
「あのさ、お姉ちゃんが何を考えてたか、勇者にはわかる?」
リリーナは俺の後ろをとろとろ歩きながらそう言った。
今そんな話はしていないと遮りたくても、顔が見えないままリリーナの言葉が背中に圧し掛かって来る。
「あたし、色々自分で考えて、お姉ちゃんが言っていたことも守って、でも、全然わかんないの」
リリーナがリュリスから聞いた若干嘘が混じっているイナムの事を律儀に守っていたのは、リリーナが騙されやすいおバカな子だからではないようだ。
リリーナなりに姉の事を知ろうとして、魔術師一家から抜け出して、己の頭で考えるために必要な事だったらしい。
「お姉ちゃん、あたしと御姉様よりも大切なことがあったんでしょ?それって、そんなに大事なこと?」
「……」
「死んじゃうくらい、大切なこと?あたしにも……わかること?」
リュリスは前世で子どもを捨てて自殺して、この世界でイナムとして生まれた。そして、子供を殺さなかった事を後悔して前世に帰ろうとした。
無駄だと思うし、馬鹿だと思う。俺には全然理解できない。
「……わかる。俺も、リリーナも。誰だって同じだ」
そう言いながら、何でこんなに惨めな嘘を吐かなくちゃいけないんだと唇を噛み締めた。
リュリスが前世で捨てた子どもが、例えば、三條のように世間に抜群の影響力がある人間なら、その子の生死はあの世界に多大な影響があるから、何かしらの意味はあるだろう。
それとも、将来大量殺人鬼のような極悪人だったら、その子を赤子の内に殺しておくのは命を懸ける必要がある。
でも、もしその子供が俺だったら。
本当に無駄死だ。そいつは、どうせ生きているか死んでいるかわからない程度の薄い人生を送って、そのまま放っておいても死んだのに。
そんな事で、せっかく手に入れた新しい人生を手放すなんて。
リリーナに詳細を突っ込まれたら、俺は正直に白状するつもりだった。
リュリスが最期まで隠した事を、イナムだと明かしてもいない無関係な俺の口から言うのは間違っている。でも、エルカから聞いてしまった以上教える責任があった。
しかし、リリーナは「なーんだ!」と明るく言うと、途端に足取りを軽くして俺の横に並んで歩き出した。
「それならいいの。本当はね、お菓子滅茶苦茶食べたいとか、理想のセーラー服を求めてとか、全然意味わかんない事で悩んでたならどうしようと思ってたの」
それなら、出て行った理由は気にならないのかと俺が尋ねると、リリーナは懐古主義の魔術師が好む埃っぽい色合いのローブを脱ぎ捨てて、首を横に振った。
「いい。お姉ちゃんが言わなかった事だし、あんたが言うならそうなんでしょ」
リリーナは、取返しの付かない嘘を吐いた俺とは対照的に晴れやかな顔をしている。
俺はリリーナの顔が見れなくて、フードで顔を隠しつつゼロ番街に引き返した。
「事務所でクラウィスとコルダを守ってくれ」
市内に被害を出さないと約束をしていても、邪魔な勇者を狙ってくるかもしれない。
向こうにも勇者がいることだし、とは言わなかった。
本当にそのつもりなら、事務所ではなく俺を直接狙ってくるだろうから俺は離れていた方がいい。
「りょー、あんたも気を付けてね」
俺が振り返ると、リリーナはいつもの白いワンピースに戻って事務所の方に姿を消したところだった。
しかし、街に魔術師が溢れているせいで透視魔法も上手く使えない。至る所に潜んでいる魔術師にノイズのように反応して、船酔いのような感覚になる。この調子だと、ニーアと合流して街に残っている一般市民を探すのも協力できない。
いい加減避難しただろうかと小型通信機でニーアに呼びかけると、すぐ近くから返事が聞こえて来て、隣の建物の屋根からニーアが飛び降りて来た。
「勇者様!リリーナさんは見つかりましたか?」
まだだと答えつつ、ニーアの腕の中に抱かれている物を覗いた。「犬です」とニーアが言う通り、薄汚れているけども丸々と太った子犬が、ニーアの腕の中で干し肉を齧って唸っている。
「もうじき攻撃が始まるのに、犬なんかどうでもいいだろ」
「どうでもよくないです!あの、だって、ミミ-が大切にしている子なので……」
ニーアに食い下がられて、それもそうだと俺は子犬を移動魔法で事務所に飛ばした。
突然犬が現れても動物が好きなコルダなら悪いようにはしないだろう。クラウィスも、この大きさの子犬なら食用と間違えて捌き始めることもない。
「ニーアは、そろそろ避難してくれ」
「わかりました!勇者様もですよ!」
犬がいなくなって更に身軽になったニーアは、また屋根の上に飛び乗って裏道の方に姿を消す。
ゼロ番街が営業しているのは大通り1つだが、昔は街だったと言うだけあって裏道が入り組んで広さはあり、違法建築で建て増しをしている建物が並んで全て回るには時間がかかる。
魔術師が潜んで無人に見える街をリリーナの気配を探して駆けまわっていると、乱雑に並ぶ建物の隙間から見える空が白んで来た。
日の出と言えば日の出だが、日が全部出てからの事を指すのではないだろうか。
しかし、せっかちなトルプヴァールは時間厳守がモットーらしく、ネイピアスの方の空から黒い砲弾が雨のように幾つも飛んで来るのが見えた。
火薬で飛ばしているのか、国外から魔法で飛ばしているのかこの距離ではわからない。しかし、約束通り攻撃を開始したのは確かだ。
俺が防御壁の魔法を発動させる前に、近くの屋根の上にローブ姿の人物が現れた。
腕を伸ばして、白く細い人差し指を立てる。
明け方の空をまるで星でもなぞるかのように動かすと、砲弾は全て向きを変えた。
元来た軌道をそのまま戻るのではなく、ずらして発射地点よりも遠くに返している。
発射装置を壊して次の攻撃を防ぐのが定石だが、前線よりずっと内側の防御が薄い所に着弾させて被害を大きくするつもりだ。
「リリーナ」
俺が屋根の上に立ってローブの人物の肩を引くと、フードが落ちてリリーナの水色の瞳が大きくなって俺を映した。
「あれ?どうしたの?」
リリーナの手を掴んで屋根を下り、そのまま市内に戻る道を進んだ。
退職届は本人による提出が常識だ。ゆとり世代じゃないんだから保護者に代理で提出させるな、といった意味の事を俺が言っても、リリーナから反省の言葉は出て来ない。
「あのさ、お姉ちゃんが何を考えてたか、勇者にはわかる?」
リリーナは俺の後ろをとろとろ歩きながらそう言った。
今そんな話はしていないと遮りたくても、顔が見えないままリリーナの言葉が背中に圧し掛かって来る。
「あたし、色々自分で考えて、お姉ちゃんが言っていたことも守って、でも、全然わかんないの」
リリーナがリュリスから聞いた若干嘘が混じっているイナムの事を律儀に守っていたのは、リリーナが騙されやすいおバカな子だからではないようだ。
リリーナなりに姉の事を知ろうとして、魔術師一家から抜け出して、己の頭で考えるために必要な事だったらしい。
「お姉ちゃん、あたしと御姉様よりも大切なことがあったんでしょ?それって、そんなに大事なこと?」
「……」
「死んじゃうくらい、大切なこと?あたしにも……わかること?」
リュリスは前世で子どもを捨てて自殺して、この世界でイナムとして生まれた。そして、子供を殺さなかった事を後悔して前世に帰ろうとした。
無駄だと思うし、馬鹿だと思う。俺には全然理解できない。
「……わかる。俺も、リリーナも。誰だって同じだ」
そう言いながら、何でこんなに惨めな嘘を吐かなくちゃいけないんだと唇を噛み締めた。
リュリスが前世で捨てた子どもが、例えば、三條のように世間に抜群の影響力がある人間なら、その子の生死はあの世界に多大な影響があるから、何かしらの意味はあるだろう。
それとも、将来大量殺人鬼のような極悪人だったら、その子を赤子の内に殺しておくのは命を懸ける必要がある。
でも、もしその子供が俺だったら。
本当に無駄死だ。そいつは、どうせ生きているか死んでいるかわからない程度の薄い人生を送って、そのまま放っておいても死んだのに。
そんな事で、せっかく手に入れた新しい人生を手放すなんて。
リリーナに詳細を突っ込まれたら、俺は正直に白状するつもりだった。
リュリスが最期まで隠した事を、イナムだと明かしてもいない無関係な俺の口から言うのは間違っている。でも、エルカから聞いてしまった以上教える責任があった。
しかし、リリーナは「なーんだ!」と明るく言うと、途端に足取りを軽くして俺の横に並んで歩き出した。
「それならいいの。本当はね、お菓子滅茶苦茶食べたいとか、理想のセーラー服を求めてとか、全然意味わかんない事で悩んでたならどうしようと思ってたの」
それなら、出て行った理由は気にならないのかと俺が尋ねると、リリーナは懐古主義の魔術師が好む埃っぽい色合いのローブを脱ぎ捨てて、首を横に振った。
「いい。お姉ちゃんが言わなかった事だし、あんたが言うならそうなんでしょ」
リリーナは、取返しの付かない嘘を吐いた俺とは対照的に晴れやかな顔をしている。
俺はリリーナの顔が見れなくて、フードで顔を隠しつつゼロ番街に引き返した。
「事務所でクラウィスとコルダを守ってくれ」
市内に被害を出さないと約束をしていても、邪魔な勇者を狙ってくるかもしれない。
向こうにも勇者がいることだし、とは言わなかった。
本当にそのつもりなら、事務所ではなく俺を直接狙ってくるだろうから俺は離れていた方がいい。
「りょー、あんたも気を付けてね」
俺が振り返ると、リリーナはいつもの白いワンピースに戻って事務所の方に姿を消したところだった。
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