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第11話 勇者、忘れたものを思い出す
〜3〜
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これが勇者のライセンスだったのか。
在学中、俺が使っていた部屋のデスクに、それは置いたままになっていた。
手のひらサイズの透明な金属製のカードに、顔写真と簡単なプロフィールと卒業の記録が刻まれている。
勇者養成校の卒業式は盛大な式典として行われ、その時にこれを受け取った記憶はある。
卒業証書のようなものだと思って部屋に放ってしまったが、まさかこれがライセンスだったとは。
「この部屋、物置……じゃないですよね」
足の踏み場もない部屋の隅で、ニーアは入口に張り付くようにして立っていた。
国の学校だけあって、生徒全員に与えられる寮は1人部屋で、家具が備え付けられていて、シャワールームも個別に設置してあり、充分な広さがある。
俺の部屋は、デスクにもベッドにも本が天井まで積み重ねられて、部屋の壁が見えないから正確な広さも分からない。
窓からの光も遮られて薄暗く、充満した空気にも埃がうっすらと積もっているような気がする。
「勇者様、よくこの部屋で生活していましたね。どこで寝てたんですか?」
ニーアに問われて、俺は部屋の隅の本に埋まっているデスクを指差した。
体力回復の魔術が使えるようになれば、寝なくても不都合はない。魔術を使えば寝なくても食べなくても大丈夫だ。
しかし、体力が尽きて自分に魔術がかけられなくなると、一気にツケが回って来る。だからその体力が尽きないように、体力回復の魔術をかけ続けなくてはならない。
そうやって自転車操業でずっと勉強していたから、俺は2年で、しかも首席で卒業できた。
もし、あと1年でも卒業が長引いたら、魔術が切れて死んでいたかもしれない。危ないところだった。
「部屋が使えないって後輩がめっちゃ怒っていた。あと、オグオン教官も」
「オグオンは、部屋の掃除まで監督してるのか」
ベッドの本の山の隙間に制服を見つけて、俺は慎重にひっぱり出した。最後にいつ洗ったのか記憶にないけれど、見た目は綺麗な状態で保存されている。
制服を引き抜いたせいで連鎖するように雪崩が発生し、ベッドの上の本のタワーが瓦礫と化す。
どこかに住み着いていたらしいネズミの一家が逃げ出して来て、俺の足元を駆けて行った。
ポテコはネズミを見て小さく叫んで本の山になっているデスクの上に逃げた。ニーアはネズミの尻尾をまとめて掴んで窓枠から外に避難させる。
「勇者様、片付けが出来ないんですね」
勇者の俺に出来ない事があるはずない。
と、言いたいところだが、この部屋を見られてしまっては何も言い訳が出てこない。
「ニーア、ポテコに校内を案内してもらったらどうだ?」
「え、ヤダ」
いつまでも部屋を見られているのが恥ずかしくて提案したのに、デスクの上にいるポテコが即座に拒否をする。頷こうとしていたニーアの表情が固まった。
「……そうか。ポテコも忙しいよな。無理言って悪かった」
俺は空気が重くなった部屋を和らげるために、ニーアとポテコの間に入って2人の視線を遮った。
掃除で疲れた背筋を伸ばして、膠着した空気を吹き払うように意味も無く「さてと、」と大きな声を出してみる。
「しかしオグオンは、この部屋でよくライセンス証を見つけたな」
「まーた教官を呼び捨てにしてるし」
「勇者様って、アウビリス様と仲良しなんですか?」
金縛りから解けたニーアが、気を取り直して尋ねて来た。
昨日、俺がオグオンに泣きながら土下座しているのを見ていたのに、一体何を言っているんだ。仲良しの基準がおかしい。
「先輩ってさー入学試験の時にさー」
ポテコが余計な事を言おうとしているのに気付いて、俺はポテコの膝に本を積み重ねた。
「ポテコ、要るものがあったら持っていけ。魔術書ならいっぱいある」
「要らないし」
「剣術の指導書なら、あのベッドの奥の、多分裏に。剣術で落第してると、いつまでも卒業できないぞ」
「いいよ。先輩みたいに生き急いでないから」
「魔術の試験で俺に1回だけ勝っただろ。俺が卒業して、今はポテコが学校で一番のはずだ」
ポテコは膝の上の本を魔術で浮かせてページを捲り、中の書き込みをシールでも剥がすようにぺりぺりと空中に浮かせた。
俺の意識が朦朧としていた時に書いたらしい『課長死ね』の文字があって、俺はニーアとポテコに見られないうちにそれを握りつぶす。
「でもさ、最近、白魔術よりも医術の授業が増えてさ。そう簡単には行かないの」
「医術?何で今更。無駄だろ」
「アウビリス教官の意向だって。クジで負けた生徒が、腹捌かれるんだよ」
「そうか。さっさと卒業して良かった」
「嘘だよ。模型とか死体使ってんの。でも、医術よりも黒魔術に力を入れて欲しいんだけど」
「ポテコ、黒魔術師だったっけ?」
「元、ね。イメージ悪くなるから止めとけって言われた」
ニーアは、俺とポテコが話しているのをネズミを見送りながら黙って聞いていたが、崩れた本の山を跨いで部屋のドアに近付いた。
「ニーア、1人で校舎の中を見て来ます」
道が滅茶苦茶に変わる校舎の中で、ニーアが1人で歩いたら迷子になる。
俺も一緒に行こうと言ったが、ニーアは首を横に振って部屋の外に出た。
「大丈夫です!あ、迷ったら1人で帰りますから、勇者様はちゃんとお片付けしててくださいね」
ニーアが笑顔で手を振って、部屋のドアがバタンと閉められた。
+++++
「ヤキモチだ」
本を積み上げて新たなタワーを作りながら、ポテコが呟いた。「先輩が、ボクとばっかり喋ってるから」と俺を責めるように言ってくる。しかし、単なる仕事仲間のニーアが俺にそんな複雑な感情を抱くはずがない。
「ポテコが、ニーアに冷たくするから」
俺が真似をしてポテコを責めるように言うと、デスクの上で膝を抱えていたポテコは頬を赤くして俯いた。
「してないし」
「ポテコ、街付希望だろ。人見知りしてどうするんだ」
「いい。やっぱりフリーになってガンガン稼ぐから、関係ない」
「それなら自分から営業かけてかないといけないから、もっと大変だ」
「……だって、魔法剣士って体育会系だし。ボクみたいな貧弱なの、絶対軽蔑してるって」
アムジュネマニスの出身だけあってポテコは魔術の成績は一番だが、剣術の成績は最下位だ。頭脳系と体育会系は、どの世界でも相性が悪い。
しかし、ニーアは偏見で悪口を言うようなつまらない奴ではない。少なくとも、勇者養成校の生徒のポテコのことは、少し気持ち悪いくらい好きだと思う。
「……もーいいもん。ボクが片付けてるから、探しに行けば」
ニーアがどれだけ勇者を愛しているのか教えてやっているのに、顔を赤くして涙目のポテコに部屋を追い出されてしまった。どうやら、ニーアに冷たい態度をとってしまったことを早速後悔しているようだ。
部屋のドアの向こうから、ガタゴトと大きな音が聞こえてくるから、ポテコが魔術で部屋を片付けてくれているようだ。
魔術の試験で俺に勝った事があるポテコに任せれば、容積率を超過している部屋でもすぐに人が住めるレベルになる。
ここはポテコに任せて、俺はもう姿が見えなくなった二ーアを探しに向かった。
在学中、俺が使っていた部屋のデスクに、それは置いたままになっていた。
手のひらサイズの透明な金属製のカードに、顔写真と簡単なプロフィールと卒業の記録が刻まれている。
勇者養成校の卒業式は盛大な式典として行われ、その時にこれを受け取った記憶はある。
卒業証書のようなものだと思って部屋に放ってしまったが、まさかこれがライセンスだったとは。
「この部屋、物置……じゃないですよね」
足の踏み場もない部屋の隅で、ニーアは入口に張り付くようにして立っていた。
国の学校だけあって、生徒全員に与えられる寮は1人部屋で、家具が備え付けられていて、シャワールームも個別に設置してあり、充分な広さがある。
俺の部屋は、デスクにもベッドにも本が天井まで積み重ねられて、部屋の壁が見えないから正確な広さも分からない。
窓からの光も遮られて薄暗く、充満した空気にも埃がうっすらと積もっているような気がする。
「勇者様、よくこの部屋で生活していましたね。どこで寝てたんですか?」
ニーアに問われて、俺は部屋の隅の本に埋まっているデスクを指差した。
体力回復の魔術が使えるようになれば、寝なくても不都合はない。魔術を使えば寝なくても食べなくても大丈夫だ。
しかし、体力が尽きて自分に魔術がかけられなくなると、一気にツケが回って来る。だからその体力が尽きないように、体力回復の魔術をかけ続けなくてはならない。
そうやって自転車操業でずっと勉強していたから、俺は2年で、しかも首席で卒業できた。
もし、あと1年でも卒業が長引いたら、魔術が切れて死んでいたかもしれない。危ないところだった。
「部屋が使えないって後輩がめっちゃ怒っていた。あと、オグオン教官も」
「オグオンは、部屋の掃除まで監督してるのか」
ベッドの本の山の隙間に制服を見つけて、俺は慎重にひっぱり出した。最後にいつ洗ったのか記憶にないけれど、見た目は綺麗な状態で保存されている。
制服を引き抜いたせいで連鎖するように雪崩が発生し、ベッドの上の本のタワーが瓦礫と化す。
どこかに住み着いていたらしいネズミの一家が逃げ出して来て、俺の足元を駆けて行った。
ポテコはネズミを見て小さく叫んで本の山になっているデスクの上に逃げた。ニーアはネズミの尻尾をまとめて掴んで窓枠から外に避難させる。
「勇者様、片付けが出来ないんですね」
勇者の俺に出来ない事があるはずない。
と、言いたいところだが、この部屋を見られてしまっては何も言い訳が出てこない。
「ニーア、ポテコに校内を案内してもらったらどうだ?」
「え、ヤダ」
いつまでも部屋を見られているのが恥ずかしくて提案したのに、デスクの上にいるポテコが即座に拒否をする。頷こうとしていたニーアの表情が固まった。
「……そうか。ポテコも忙しいよな。無理言って悪かった」
俺は空気が重くなった部屋を和らげるために、ニーアとポテコの間に入って2人の視線を遮った。
掃除で疲れた背筋を伸ばして、膠着した空気を吹き払うように意味も無く「さてと、」と大きな声を出してみる。
「しかしオグオンは、この部屋でよくライセンス証を見つけたな」
「まーた教官を呼び捨てにしてるし」
「勇者様って、アウビリス様と仲良しなんですか?」
金縛りから解けたニーアが、気を取り直して尋ねて来た。
昨日、俺がオグオンに泣きながら土下座しているのを見ていたのに、一体何を言っているんだ。仲良しの基準がおかしい。
「先輩ってさー入学試験の時にさー」
ポテコが余計な事を言おうとしているのに気付いて、俺はポテコの膝に本を積み重ねた。
「ポテコ、要るものがあったら持っていけ。魔術書ならいっぱいある」
「要らないし」
「剣術の指導書なら、あのベッドの奥の、多分裏に。剣術で落第してると、いつまでも卒業できないぞ」
「いいよ。先輩みたいに生き急いでないから」
「魔術の試験で俺に1回だけ勝っただろ。俺が卒業して、今はポテコが学校で一番のはずだ」
ポテコは膝の上の本を魔術で浮かせてページを捲り、中の書き込みをシールでも剥がすようにぺりぺりと空中に浮かせた。
俺の意識が朦朧としていた時に書いたらしい『課長死ね』の文字があって、俺はニーアとポテコに見られないうちにそれを握りつぶす。
「でもさ、最近、白魔術よりも医術の授業が増えてさ。そう簡単には行かないの」
「医術?何で今更。無駄だろ」
「アウビリス教官の意向だって。クジで負けた生徒が、腹捌かれるんだよ」
「そうか。さっさと卒業して良かった」
「嘘だよ。模型とか死体使ってんの。でも、医術よりも黒魔術に力を入れて欲しいんだけど」
「ポテコ、黒魔術師だったっけ?」
「元、ね。イメージ悪くなるから止めとけって言われた」
ニーアは、俺とポテコが話しているのをネズミを見送りながら黙って聞いていたが、崩れた本の山を跨いで部屋のドアに近付いた。
「ニーア、1人で校舎の中を見て来ます」
道が滅茶苦茶に変わる校舎の中で、ニーアが1人で歩いたら迷子になる。
俺も一緒に行こうと言ったが、ニーアは首を横に振って部屋の外に出た。
「大丈夫です!あ、迷ったら1人で帰りますから、勇者様はちゃんとお片付けしててくださいね」
ニーアが笑顔で手を振って、部屋のドアがバタンと閉められた。
+++++
「ヤキモチだ」
本を積み上げて新たなタワーを作りながら、ポテコが呟いた。「先輩が、ボクとばっかり喋ってるから」と俺を責めるように言ってくる。しかし、単なる仕事仲間のニーアが俺にそんな複雑な感情を抱くはずがない。
「ポテコが、ニーアに冷たくするから」
俺が真似をしてポテコを責めるように言うと、デスクの上で膝を抱えていたポテコは頬を赤くして俯いた。
「してないし」
「ポテコ、街付希望だろ。人見知りしてどうするんだ」
「いい。やっぱりフリーになってガンガン稼ぐから、関係ない」
「それなら自分から営業かけてかないといけないから、もっと大変だ」
「……だって、魔法剣士って体育会系だし。ボクみたいな貧弱なの、絶対軽蔑してるって」
アムジュネマニスの出身だけあってポテコは魔術の成績は一番だが、剣術の成績は最下位だ。頭脳系と体育会系は、どの世界でも相性が悪い。
しかし、ニーアは偏見で悪口を言うようなつまらない奴ではない。少なくとも、勇者養成校の生徒のポテコのことは、少し気持ち悪いくらい好きだと思う。
「……もーいいもん。ボクが片付けてるから、探しに行けば」
ニーアがどれだけ勇者を愛しているのか教えてやっているのに、顔を赤くして涙目のポテコに部屋を追い出されてしまった。どうやら、ニーアに冷たい態度をとってしまったことを早速後悔しているようだ。
部屋のドアの向こうから、ガタゴトと大きな音が聞こえてくるから、ポテコが魔術で部屋を片付けてくれているようだ。
魔術の試験で俺に勝った事があるポテコに任せれば、容積率を超過している部屋でもすぐに人が住めるレベルになる。
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