54 / 244
第10話 勇者、死線を越える
〜1〜
しおりを挟む
庭から差し込む光で、コルダの尻尾が銀色に輝いている。
俺が丹念にブラッシングをしたから、光を反射して鏡のように周囲を映していた。途中で手入れされるのに飽きたコルダは、尻尾も手足も投げ出したまま絨毯の上で眠っている。
日差しで暖められながら風に揺れる尻尾を眺めつつ、俺はコルダの横に同じように寝転がっていた。
昼寝中と書かれたタオルケットを被ってうとうとしていると、2階から下りて来たリリーナが俺からタオルケットを剥ぎ取って、俺の背中を枕にして同じように昼寝を始める。
固い、獣人臭いと文句を言っていたが、すぐに静かになって寝息が聞こえて来る。
「業務時間中に、皆揃って寝ないでくださいよー……」
ニーアは口ではそう言っていたが、リビングのテーブルで魔術書を広げてうつらうつらしていた。
+++++
ホテル・アルニカのオーナーに喧嘩を売られて、危うく戦争になるところだった。しかし、主席卒業の勇者として冷静に対処した俺は、その後すぐにゼロ番街に向かった。
お前の親はどうなっているんだ、とリコリスに文句を言うつもりだったが、ゼロ番街に繋がるトンネルの前でペルラとミミ-に鉢合わせしてしまった。
最初、2人は俺を店に引き込んで今日の最初の売上にしようとしていたのに、支配人に用があると言うと、俺を追い返そうとし始めた。
仕事用のドレスを着てメイクを決めたペルラは、俺が街に入って来ないようにトンネルに立ち塞がる。
「御姉様は忙しいのよ。勇者様と遊んでいる暇は無いの」
「俺は仕事の話で来たんだ」
「こっちだって仕事よ。勇者だからって御姉様の邪魔しないで」
どうやらペルラは、今度こそ俺がゼロ番街の営業を市に報告すると考えている。
営業許可証が盗まれた話はゼロ番街に伝わっている。事件は解決したが、許可証が無くなったのを隠そうとした役所に不信感を抱いているのだろう。
それなら金を払うから客として扱ってもらおうじゃないか。と、マントの下から財布を出そうとしたが、何故か俺の財布は消えていた。
「わー……少なーい……」
切ない声に振り返ると、仕事用に露出度が高い服を着ているミミ-が、俺の財布を開けていた。
いつの間に、触られた事にも気付かなかった。
ペルラもミミ-の横から俺の財布を覗いて、驚きの声を漏らす。
「嘘でしょ……?勇者なのに?」
「空っぽの方がまだ救いがあるレベルだよぉ……可哀想だから店の割引券入れといてあげるね!」
ミミーはそう言いながら紙切れをぎゅうぎゅう押し込んでいる。俺はさっきよりも膨れた財布をミミーから奪い返して、マントの下に収めた。
「お金無いならぁ、勇者様、ごめんだけど、ばいばい」
「そうよ。出直して来なさい!貧乏勇者!」
貧乏ではない。俺が財布に金をあまり入れないタイプなだけだ。
貯金はちゃんとあるし、リリーナとコルダの給料も払っている。だから、ペルラの悪口など何とも思わない。泣き寝入りするのではなく、仕事熱心な2人に免じて身を引くだけだ。
しかし、前にリコリスに貰ったゼロ番街のチケットを持って来れば良かった。
あれを出せば、2人を揃って侍らす程度、訳も無かっただろう。しばらく祀っておこうとデスクの上に飾っていたのが裏目に出た。
+++++
俺の背中を枕にして寝息を立てているリリーナを問い詰めれば、オーナーのことを聞き出せる。
しかし、またリリーナに大泣きされるのは避けたい。
俺がラドライト王国の戦争調停を半日で終わらせて、時間潰しも飽きて結局3日で帰って来た時、リリーナに本気でビンタをされた。
それ以降は俺を無視するのも止めて、以前よりも距離が近付いたように思う。
部屋に1人で籠っていることも少なくなり、暇さえあれば俺の部屋のベッドに転がって、お前の魔術は雑で見てられないとか、給料が安すぎて信じらんないとか、愚痴を零している。
やっと反抗期が終わった時期だ。事件を蒸し返してまた泣かせたら、前よりももっと面倒な事になる。だから、リリーナから事件の真相を聞き出すのは諦めている。
そんな腹の立つホテルの話は別として、今は風に揺れるコルダの尻尾からシャンプーの匂いがするのが気になる。
コルダは尻尾をシャンプーで洗っているのか。
尻尾も頭と同じ毛だから、髪と同じ扱いをしてシャンプーで洗うのが正しいのかもしれない。
それなら、同じ毛が生えている手足もボディソープではなくシャンプーで洗っているのだろうか。
コルダの手足にどこまで毛が生えていて、どこから通常の人間と同じ皮膚になっているのか。
後学のために教えて欲しいが、服を脱いで見せてくれとか俺が言ったら、コルダは間違いなくセクシャル・ハラスメントで精神的苦痛を受けた事を理由に慰謝料を請求してくる。
謎は謎のまま、残しておこう。
もう少しで深い眠りに落ちるところだったのに、玄関からチャイムの音がして惰眠が途切れた。
ニーアは本を広げたまま舟を漕いでいる。再度チャイムが鳴ると、ニーアの首がかくんと大きく揺れた。
「はーい……今出まーす……」
ニーアが目を擦りながら玄関に向かい、俺はまた瞼を閉じた。
侵入禁止の魔術がかけてある庭を通り抜ける魔力があり、しかも上品にチャイムを鳴らすということは、相手はエイリアスだ。
借りていた制服はもう送り返したのに、俺に会いに来るとはよっぽど暇で友達がいないらしい。俺はフリーの勇者と遊んでやるほど暇ではないというのに。
「はーい、どちらさ、ま……」
玄関から聞こえるニーアの言葉が止まった。
エイリアスを見たニーアが性懲りもなく絶叫するかと思って衝撃に備えて身を固くしていたけれど、玄関は静かだ。
一体何があったと体を起こすと、枕が動いたことに気付いてリリーナが不快そうに呻く。
黙って様子を窺っていると、玄関からニーアの泣き声が聞こえて来た。
子供のように声を上げながら、全力で泣きじゃくる嗚咽これは只事では無いと、俺はリビングを飛び出した。
顔を覆って床に座り来んだニーアの前に膝を付いた人物は、勇者のマントを着て背中に勇者の大剣を背負っていた。
「随分熱烈な歓迎だね」
零れた一房の金色の長い髪を耳に掛けながら、ニーアの顔を覗き込んで低い声で囁く。
「あ、あっ、あうび………様……っ!」
「そんなに泣かないで。その名で呼べないのなら、特別だ。本名で呼んでくれて構わない。リュフィリス、と」
静かな声で囁かれて、ニーアの歓声だか叫び声だかわからない泣き声が更に大きくなった。
仕事に没頭する彼女の、人生の唯一の楽しみは、女の子にキャーキャー言われる事だ。
仕事中は控えているが、業務時間外に自分のファンの女の子に合うと、本性を知っている俺からしてみれば恐怖すら覚える笑顔でファンサービスをしている。俺にもその優しさと愛想の良さを1%でいいから向けて欲しいものだ。
けれど、片目を眼帯で隠したエメラルド色の隻眼は、予想通り、俺を見ると温度と光が消える。
「ホーリア、息災か?」
リュフィリス・オグオン。
アウビリスの勇者が会いに来たということは、俺の運もここまでだ。
少しでも命を長引かせるために、俺はリビングに駆けて昼寝中と書かれたタオルケットをソファーの下に隠し、コルダとリリーナを叩き起こした。
俺が丹念にブラッシングをしたから、光を反射して鏡のように周囲を映していた。途中で手入れされるのに飽きたコルダは、尻尾も手足も投げ出したまま絨毯の上で眠っている。
日差しで暖められながら風に揺れる尻尾を眺めつつ、俺はコルダの横に同じように寝転がっていた。
昼寝中と書かれたタオルケットを被ってうとうとしていると、2階から下りて来たリリーナが俺からタオルケットを剥ぎ取って、俺の背中を枕にして同じように昼寝を始める。
固い、獣人臭いと文句を言っていたが、すぐに静かになって寝息が聞こえて来る。
「業務時間中に、皆揃って寝ないでくださいよー……」
ニーアは口ではそう言っていたが、リビングのテーブルで魔術書を広げてうつらうつらしていた。
+++++
ホテル・アルニカのオーナーに喧嘩を売られて、危うく戦争になるところだった。しかし、主席卒業の勇者として冷静に対処した俺は、その後すぐにゼロ番街に向かった。
お前の親はどうなっているんだ、とリコリスに文句を言うつもりだったが、ゼロ番街に繋がるトンネルの前でペルラとミミ-に鉢合わせしてしまった。
最初、2人は俺を店に引き込んで今日の最初の売上にしようとしていたのに、支配人に用があると言うと、俺を追い返そうとし始めた。
仕事用のドレスを着てメイクを決めたペルラは、俺が街に入って来ないようにトンネルに立ち塞がる。
「御姉様は忙しいのよ。勇者様と遊んでいる暇は無いの」
「俺は仕事の話で来たんだ」
「こっちだって仕事よ。勇者だからって御姉様の邪魔しないで」
どうやらペルラは、今度こそ俺がゼロ番街の営業を市に報告すると考えている。
営業許可証が盗まれた話はゼロ番街に伝わっている。事件は解決したが、許可証が無くなったのを隠そうとした役所に不信感を抱いているのだろう。
それなら金を払うから客として扱ってもらおうじゃないか。と、マントの下から財布を出そうとしたが、何故か俺の財布は消えていた。
「わー……少なーい……」
切ない声に振り返ると、仕事用に露出度が高い服を着ているミミ-が、俺の財布を開けていた。
いつの間に、触られた事にも気付かなかった。
ペルラもミミ-の横から俺の財布を覗いて、驚きの声を漏らす。
「嘘でしょ……?勇者なのに?」
「空っぽの方がまだ救いがあるレベルだよぉ……可哀想だから店の割引券入れといてあげるね!」
ミミーはそう言いながら紙切れをぎゅうぎゅう押し込んでいる。俺はさっきよりも膨れた財布をミミーから奪い返して、マントの下に収めた。
「お金無いならぁ、勇者様、ごめんだけど、ばいばい」
「そうよ。出直して来なさい!貧乏勇者!」
貧乏ではない。俺が財布に金をあまり入れないタイプなだけだ。
貯金はちゃんとあるし、リリーナとコルダの給料も払っている。だから、ペルラの悪口など何とも思わない。泣き寝入りするのではなく、仕事熱心な2人に免じて身を引くだけだ。
しかし、前にリコリスに貰ったゼロ番街のチケットを持って来れば良かった。
あれを出せば、2人を揃って侍らす程度、訳も無かっただろう。しばらく祀っておこうとデスクの上に飾っていたのが裏目に出た。
+++++
俺の背中を枕にして寝息を立てているリリーナを問い詰めれば、オーナーのことを聞き出せる。
しかし、またリリーナに大泣きされるのは避けたい。
俺がラドライト王国の戦争調停を半日で終わらせて、時間潰しも飽きて結局3日で帰って来た時、リリーナに本気でビンタをされた。
それ以降は俺を無視するのも止めて、以前よりも距離が近付いたように思う。
部屋に1人で籠っていることも少なくなり、暇さえあれば俺の部屋のベッドに転がって、お前の魔術は雑で見てられないとか、給料が安すぎて信じらんないとか、愚痴を零している。
やっと反抗期が終わった時期だ。事件を蒸し返してまた泣かせたら、前よりももっと面倒な事になる。だから、リリーナから事件の真相を聞き出すのは諦めている。
そんな腹の立つホテルの話は別として、今は風に揺れるコルダの尻尾からシャンプーの匂いがするのが気になる。
コルダは尻尾をシャンプーで洗っているのか。
尻尾も頭と同じ毛だから、髪と同じ扱いをしてシャンプーで洗うのが正しいのかもしれない。
それなら、同じ毛が生えている手足もボディソープではなくシャンプーで洗っているのだろうか。
コルダの手足にどこまで毛が生えていて、どこから通常の人間と同じ皮膚になっているのか。
後学のために教えて欲しいが、服を脱いで見せてくれとか俺が言ったら、コルダは間違いなくセクシャル・ハラスメントで精神的苦痛を受けた事を理由に慰謝料を請求してくる。
謎は謎のまま、残しておこう。
もう少しで深い眠りに落ちるところだったのに、玄関からチャイムの音がして惰眠が途切れた。
ニーアは本を広げたまま舟を漕いでいる。再度チャイムが鳴ると、ニーアの首がかくんと大きく揺れた。
「はーい……今出まーす……」
ニーアが目を擦りながら玄関に向かい、俺はまた瞼を閉じた。
侵入禁止の魔術がかけてある庭を通り抜ける魔力があり、しかも上品にチャイムを鳴らすということは、相手はエイリアスだ。
借りていた制服はもう送り返したのに、俺に会いに来るとはよっぽど暇で友達がいないらしい。俺はフリーの勇者と遊んでやるほど暇ではないというのに。
「はーい、どちらさ、ま……」
玄関から聞こえるニーアの言葉が止まった。
エイリアスを見たニーアが性懲りもなく絶叫するかと思って衝撃に備えて身を固くしていたけれど、玄関は静かだ。
一体何があったと体を起こすと、枕が動いたことに気付いてリリーナが不快そうに呻く。
黙って様子を窺っていると、玄関からニーアの泣き声が聞こえて来た。
子供のように声を上げながら、全力で泣きじゃくる嗚咽これは只事では無いと、俺はリビングを飛び出した。
顔を覆って床に座り来んだニーアの前に膝を付いた人物は、勇者のマントを着て背中に勇者の大剣を背負っていた。
「随分熱烈な歓迎だね」
零れた一房の金色の長い髪を耳に掛けながら、ニーアの顔を覗き込んで低い声で囁く。
「あ、あっ、あうび………様……っ!」
「そんなに泣かないで。その名で呼べないのなら、特別だ。本名で呼んでくれて構わない。リュフィリス、と」
静かな声で囁かれて、ニーアの歓声だか叫び声だかわからない泣き声が更に大きくなった。
仕事に没頭する彼女の、人生の唯一の楽しみは、女の子にキャーキャー言われる事だ。
仕事中は控えているが、業務時間外に自分のファンの女の子に合うと、本性を知っている俺からしてみれば恐怖すら覚える笑顔でファンサービスをしている。俺にもその優しさと愛想の良さを1%でいいから向けて欲しいものだ。
けれど、片目を眼帯で隠したエメラルド色の隻眼は、予想通り、俺を見ると温度と光が消える。
「ホーリア、息災か?」
リュフィリス・オグオン。
アウビリスの勇者が会いに来たということは、俺の運もここまでだ。
少しでも命を長引かせるために、俺はリビングに駆けて昼寝中と書かれたタオルケットをソファーの下に隠し、コルダとリリーナを叩き起こした。
0
お気に入りに追加
142
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
【修正中】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜
水先 冬菜
ファンタジー
「こんなハズレ勇者など、即刻摘み出せ!!!」
某大学に通う俺、如月湊(きさらぎみなと)は漫画や小説とかで言う【勇者召喚】とやらで、異世界に召喚されたらしい。
お約束な感じに【勇者様】とか、【魔王を倒して欲しい】だとか、言われたが--------
ステータスを開いた瞬間、この国の王様っぽい奴がいきなり叫び出したかと思えば、いきなり王宮を摘み出され-------------魔物が多く生息する危険な森の中へと捨てられてしまった。
後で分かった事だが、どうやら俺は【生産系のスキル】を持った勇者らしく。
この世界では、最下級で役に立たないスキルらしい。
えっ? でも、このスキルって普通に最強じゃね?
試しに使ってみると、あまりにも規格外過ぎて、目立ってしまい-------------
いつしか、女神やら、王女やらに求婚されるようになっていき…………。
※前の作品の修正中のものです。
※下記リンクでも投稿中
アルファで見れない方など、宜しければ、そちらでご覧下さい。
https://ncode.syosetu.com/n1040gl/
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!
結ノ葉
ファンタジー
目が冷めたらめ~っちゃくちゃ美少女!って言うわけではないけど色々ケアしまくってそこそこの美少女になった昨日と同じ顔の私が!(それどころか若返ってる分ほっぺ何て、ぷにっぷにだよぷにっぷに…)
でもちょっと小さい?ってことは…私の唯一自慢のわがままぼでぃーがない!
何てこと‼まぁ…成長を願いましょう…きっときっと大丈夫よ…………
……で何コレ……もしや転生?よっしゃこれテンプレで何回も見た、人生勝ち組!って思ってたら…何で周りの人たち布被ってんの!?宗教?宗教なの?え…親もお兄ちゃまも?この家で布被ってないのが私と妹だけ?
え?イケメンは?新聞見ても外に出てもブサメンばっか……イヤ無理無理無理外出たく無い…
え?何で俺イケメンだろみたいな顔して外歩いてんの?絶対にケア何もしてない…まじで無理清潔感皆無じゃん…清潔感…com…back…
ってん?あれは………うちのバカ(妹)と第2王子?
無理…清潔感皆無×清潔感皆無…うぇ…せめて布してよ、布!
って、こっち来ないでよ!マジで来ないで!恥ずかしいとかじゃないから!やだ!匂い移るじゃない!
イヤー!!!!!助けてお兄ー様!
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
男女比崩壊世界で逆ハーレムを
クロウ
ファンタジー
いつからか女性が中々生まれなくなり、人口は徐々に減少する。
国は女児が生まれたら報告するようにと各地に知らせを出しているが、自身の配偶者にするためにと出生を報告しない事例も少なくない。
女性の誘拐、売買、監禁は厳しく取り締まられている。
地下に監禁されていた主人公を救ったのはフロムナード王国の最精鋭部隊と呼ばれる黒龍騎士団。
線の細い男、つまり細マッチョが好まれる世界で彼らのような日々身体を鍛えてムキムキな人はモテない。
しかし転生者たる主人公にはその好みには当てはまらないようで・・・・
更新再開。頑張って更新します。
異世界転移の特典はとんでも無いチートの能力だった。俺はこの能力を極力抑えて使わないと、魔王認定されかねん!
アノマロカリス
ファンタジー
天空 光(てんくう ひかる)は16歳の時に事故に遭いそうな小学生の女の子を救って生涯に幕を閉じた。
死んでから神様の元に行くと、弟が管理する世界に転生しないかと持ち掛けられた。
漫画やゲーム好きで、現実世界でも魔法が使えないかと勉強をして行ったら…偏った知識が天才的になっていたという少年だった。
そして光は異世界を管理する神の弟にあって特典であるギフトを授けられた。
「彼に見合った能力なら、この能力が相応しいだろう。」
そう思って与えられた能力を確認する為にステータスを表示すると、その表示された数値を見て光は吹き出した。
この世界ではこのステータスが普通なのか…んな訳ねぇよな?
そう思って転移先に降り立った場所は…災害級や天災級が徘徊する危険な大森林だった。
光の目の前に突然ベヒーモスが現れ、光はファイアボールを放ったが…
そのファイアボールが桁違いの威力で、ベヒーモスを消滅させてから大森林を塵に変えた。
「異世界の神様は俺に魔王討伐を依頼していたが、このままだと俺が魔王扱いされかねない!」
それから光は力を抑えて行動する事になる。
光のジョブは勇者という訳では無い。
だからどんなジョブを入手するかまだ予定はないのだが…このままだと魔王とか破壊神に成りかねない。
果たして光は転移先の異世界で生活をしていけるのだろうか?
3月17日〜20日の4日連続でHOTランキング1位になりました。
皆さん、応援ありがとうございました.°(ಗдಗ。)°.
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし〜
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる