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第7話 勇者、探偵業に手を伸ばす
〜1〜
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今朝は、勤務時間になってもニーアが事務所に来ない。
何か用事があるとか聞いていないし、昨日は元気だったからただの寝坊だろう。昼を過ぎても来ないなら連絡するつもりだ。
それは兎も角として、ニーアが朝食を作ってくれないと、この事務所は火を通さない食材を丸のまま齧ることになる。
獣人のコルダは生肉を食べても問題ないが、俺とリリーナはそうはいかない。朝食を準備しないと空腹のリリーナが文句を言ってくるかと思ったが、リリーナの部屋は朝食の時間になっても静かだった。明け方までミシンの音が聞こえていたから、夜更かししてまだ寝ているのだろう。
コルダには、ハムの塊を与えておけば玩具にしながら齧って静かにしているから大丈夫だ。
ホーリアに着任したばかりの時は、俺も真面目に料理をしていたのに、最近は飽きてしまった。
「さて……」
しかし、今日の俺は珍しく仕事がある。料理などしている場合ではない。
今日の勇者の仕事。それは、大量の本に混ざって見失った報告書の捜索だ。
俺の魔術を使えば、探し物など楽勝だ。街中のホワイトライオンくらい見つけるのが容易い。
しかし、そのためには探す物のイメージを明確に持っていなければならない。「本の形をした報告書という名のアレ」程度の認識しか持っていない状態では、この広くも無い事務所のどこにあるか、魔術を用いてもわからない。
だから、俺は売り払う予定で積み重ねていた魔術書を広間に広げて、報告書が混じっていないか一冊一冊確かめていた。常時暇な俺が暇さえあれば買い集めているから、広間の床が埋まって足の踏み場がなくなり、20人は座れるテーブルの上にも積み重なって山が出来ている。
1回読めば頭に入る程度の事しか書かれていないから、この世界でいう電子書籍の魔術盤に映写する版を購入すれば良かった。しかし、俺は古い人間だから、紙で読まないと頭に入らない。
この本は、つまらなかったからぱらぱらと捲っただけだ。もう記憶が薄れている。でも、これはすごく面白かった記憶がある。ああ、ほら、このページ。
とかやっているうちに、2時間くらい経過していた。片付けが出来ない人間のよくあるパターン。
もちろん、聡明な勇者である俺は、こうなる事は最初から薄々気付いていた。報告書が見つかるまで本を売るのは止めればいい。こうして読み返していれば、報告書もいつか出て来るはずだ。
俺が潔く探し物を諦めて読書に没頭し始めた時、ニーアが広間に飛び込んで来た。
走って来た勢いのまま、ニーアはテーブルに両手を付く。巨大なテーブルが揺れて、テーブルの上の本の山がバラバラと崩れた。テーブルの横で本に埋もれて昼寝をしていたコルダの上に落ちて来たのか、小さな叫び声が聞こえた。
「ウラガノさんが、捕まっちゃいました!」
「い、痛いのだぁ……そ、そしょー……」
コルダの途切れ途切れの寝言が聞こえる。魔術書を読んでくれとコルダが言ってきたが、俺が読み聞かせたところで自分には理解できないとわかると、本を枕にしてふて寝していた。
「庁舎内で窃盗事件があって、ウラガノさんが犯人にされちゃったんです!」
「もっと上手くやればよかったのにな」
俺はニーアがテーブルを叩いたせいで崩れた本の山を魔法で積み上げ直した。床に落として傷がついたら、買い取り価格が落ちてしまう。コルダの毛が付いたり涎が付いたりした本は、残念ながら既に買い取り対象外だろう。
どうせ全て売ったところで大した金額にはならない。魔術書はすぐに新しい物が構築されて古本には殆ど価値が無いからだ。新作の紅茶の茶葉を買う時の足しにはなるだろうか。
「でも、ウラガノさんはやってないって言ってます!」
犯人は皆そう言う。俺が魔術書を捲りながら呟くと、ニーアは深く溜息をついた。
「ウラガノさんは……口では悪ぶってますけど、あと仕事中に休憩が多いですけど、でも、本当は真面目な人なんです……犯罪に手を染めるような人じゃないんです……!」
ニーアは作戦を変えて、人情に訴えかけるように静かに語りだした。ニーアがどれくらいウラガノと仲が良いのか知らないが、ただの同期を案じるにはやや大げさだし情緒不安定な気がする。
これは、副市長に俺に何か仕事を頼んで来るように言われているな、と察しが付いた。
「ところで、俺の報告書、知らないか?」
俺はニーアの話を遮って、今の今まで探し物を真剣にしていたフリをした。俺が全然話に乗って来ないのに気付いたニーアは、いつまでも大きな声を出しているのが疲れたのか、椅子にまで積んでいた本を退かして腰を下ろす。
そして、鞄の中からパン屋の紙袋を出して、ジャムパンを俺に1つ渡してきた。やけに急いでいる体で来たけれど、ニーアもパン屋に寄って来る余裕はあったらしい。
「盗まれたのは、ゼロ番街の営業許可証です」
「……営業許可証?」
俺はパンを受け取った見返りにというわけでは無いが、魔術書から顔を上げてニーアの話を聞くことにした。これは、奇しくも食べ物に釣られた事になるのだろうか。
営業許可証と聞いて、俺はニーアがここまでウラガノの無実を主張する意味が理解できた。あの語彙力の著しく低いウラガノが盗むのだから、現金とか宝石とか、分かり易いものだと思っていた。許可証なんて、取り扱いにIQが必要な物を奴が盗むとは思えない。
「それは、金になるのか?」
「ゼロ番街の支配人を強請るとか……方法はあるかもしれませんが、すぐにお金に換えられるものではないと思います」
俺はウラガノと大して親しくないけれど、そんな頭を使った金稼ぎが出来る奴ではないと思う。
そもそも、ゼロ番街の支配人を強請るとなると、あの街で働いている人間を敵に回す事になる。お店の女の子やホストはどうにかなるかもしれないが、用心棒で雇われている魔術師たちが厄介だ。侵入系の魔術だけが得意なただの市職員のウラガノが立ち向かうには、余りに無謀。
「それに、ウラガノさんは、ゼロ番街の常連でしたから。あの街に不利益がある事は多分しないでしょう」
「なるほど……奴は無実だ」
俺が冴え渡る勇者の勘でそう判断して静かに呟いた。ニーアが「だから、さっきからそう言ってるじゃないですか!」とテーブルを叩いて立ち上がり、積み上げ直した本の山がまた崩れた。
何か用事があるとか聞いていないし、昨日は元気だったからただの寝坊だろう。昼を過ぎても来ないなら連絡するつもりだ。
それは兎も角として、ニーアが朝食を作ってくれないと、この事務所は火を通さない食材を丸のまま齧ることになる。
獣人のコルダは生肉を食べても問題ないが、俺とリリーナはそうはいかない。朝食を準備しないと空腹のリリーナが文句を言ってくるかと思ったが、リリーナの部屋は朝食の時間になっても静かだった。明け方までミシンの音が聞こえていたから、夜更かししてまだ寝ているのだろう。
コルダには、ハムの塊を与えておけば玩具にしながら齧って静かにしているから大丈夫だ。
ホーリアに着任したばかりの時は、俺も真面目に料理をしていたのに、最近は飽きてしまった。
「さて……」
しかし、今日の俺は珍しく仕事がある。料理などしている場合ではない。
今日の勇者の仕事。それは、大量の本に混ざって見失った報告書の捜索だ。
俺の魔術を使えば、探し物など楽勝だ。街中のホワイトライオンくらい見つけるのが容易い。
しかし、そのためには探す物のイメージを明確に持っていなければならない。「本の形をした報告書という名のアレ」程度の認識しか持っていない状態では、この広くも無い事務所のどこにあるか、魔術を用いてもわからない。
だから、俺は売り払う予定で積み重ねていた魔術書を広間に広げて、報告書が混じっていないか一冊一冊確かめていた。常時暇な俺が暇さえあれば買い集めているから、広間の床が埋まって足の踏み場がなくなり、20人は座れるテーブルの上にも積み重なって山が出来ている。
1回読めば頭に入る程度の事しか書かれていないから、この世界でいう電子書籍の魔術盤に映写する版を購入すれば良かった。しかし、俺は古い人間だから、紙で読まないと頭に入らない。
この本は、つまらなかったからぱらぱらと捲っただけだ。もう記憶が薄れている。でも、これはすごく面白かった記憶がある。ああ、ほら、このページ。
とかやっているうちに、2時間くらい経過していた。片付けが出来ない人間のよくあるパターン。
もちろん、聡明な勇者である俺は、こうなる事は最初から薄々気付いていた。報告書が見つかるまで本を売るのは止めればいい。こうして読み返していれば、報告書もいつか出て来るはずだ。
俺が潔く探し物を諦めて読書に没頭し始めた時、ニーアが広間に飛び込んで来た。
走って来た勢いのまま、ニーアはテーブルに両手を付く。巨大なテーブルが揺れて、テーブルの上の本の山がバラバラと崩れた。テーブルの横で本に埋もれて昼寝をしていたコルダの上に落ちて来たのか、小さな叫び声が聞こえた。
「ウラガノさんが、捕まっちゃいました!」
「い、痛いのだぁ……そ、そしょー……」
コルダの途切れ途切れの寝言が聞こえる。魔術書を読んでくれとコルダが言ってきたが、俺が読み聞かせたところで自分には理解できないとわかると、本を枕にしてふて寝していた。
「庁舎内で窃盗事件があって、ウラガノさんが犯人にされちゃったんです!」
「もっと上手くやればよかったのにな」
俺はニーアがテーブルを叩いたせいで崩れた本の山を魔法で積み上げ直した。床に落として傷がついたら、買い取り価格が落ちてしまう。コルダの毛が付いたり涎が付いたりした本は、残念ながら既に買い取り対象外だろう。
どうせ全て売ったところで大した金額にはならない。魔術書はすぐに新しい物が構築されて古本には殆ど価値が無いからだ。新作の紅茶の茶葉を買う時の足しにはなるだろうか。
「でも、ウラガノさんはやってないって言ってます!」
犯人は皆そう言う。俺が魔術書を捲りながら呟くと、ニーアは深く溜息をついた。
「ウラガノさんは……口では悪ぶってますけど、あと仕事中に休憩が多いですけど、でも、本当は真面目な人なんです……犯罪に手を染めるような人じゃないんです……!」
ニーアは作戦を変えて、人情に訴えかけるように静かに語りだした。ニーアがどれくらいウラガノと仲が良いのか知らないが、ただの同期を案じるにはやや大げさだし情緒不安定な気がする。
これは、副市長に俺に何か仕事を頼んで来るように言われているな、と察しが付いた。
「ところで、俺の報告書、知らないか?」
俺はニーアの話を遮って、今の今まで探し物を真剣にしていたフリをした。俺が全然話に乗って来ないのに気付いたニーアは、いつまでも大きな声を出しているのが疲れたのか、椅子にまで積んでいた本を退かして腰を下ろす。
そして、鞄の中からパン屋の紙袋を出して、ジャムパンを俺に1つ渡してきた。やけに急いでいる体で来たけれど、ニーアもパン屋に寄って来る余裕はあったらしい。
「盗まれたのは、ゼロ番街の営業許可証です」
「……営業許可証?」
俺はパンを受け取った見返りにというわけでは無いが、魔術書から顔を上げてニーアの話を聞くことにした。これは、奇しくも食べ物に釣られた事になるのだろうか。
営業許可証と聞いて、俺はニーアがここまでウラガノの無実を主張する意味が理解できた。あの語彙力の著しく低いウラガノが盗むのだから、現金とか宝石とか、分かり易いものだと思っていた。許可証なんて、取り扱いにIQが必要な物を奴が盗むとは思えない。
「それは、金になるのか?」
「ゼロ番街の支配人を強請るとか……方法はあるかもしれませんが、すぐにお金に換えられるものではないと思います」
俺はウラガノと大して親しくないけれど、そんな頭を使った金稼ぎが出来る奴ではないと思う。
そもそも、ゼロ番街の支配人を強請るとなると、あの街で働いている人間を敵に回す事になる。お店の女の子やホストはどうにかなるかもしれないが、用心棒で雇われている魔術師たちが厄介だ。侵入系の魔術だけが得意なただの市職員のウラガノが立ち向かうには、余りに無謀。
「それに、ウラガノさんは、ゼロ番街の常連でしたから。あの街に不利益がある事は多分しないでしょう」
「なるほど……奴は無実だ」
俺が冴え渡る勇者の勘でそう判断して静かに呟いた。ニーアが「だから、さっきからそう言ってるじゃないですか!」とテーブルを叩いて立ち上がり、積み上げ直した本の山がまた崩れた。
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