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塩と砂糖
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「もう、立花のことなんて知らねえよ‼」
そう言って、僕らの暮らす家を出ていった。
久々に明日、休みが重なるのに台無しだなんて…
僕、立花たちばな雅みやびは高校卒業後地元を離れ、都心にある企業に就職した冴えない男だ。そして彼、有川ありかわ新あらたは俺の彼氏である。大学時代ろくに貯金もせずに都会の家賃を甘く見ていた。本格的な研修が始まろうとする頃になっても、見つけられなかった。
そんな時、、
「立花、だったよな?俺、同じ部署になる有川っていうんだけどさ、、よかったらルームシェアしねえ?」
もう神のような神々しさだった。僕は二つ返事で承諾して、あれよあれよと付き合うことになった。まあ、新からのアプローチに根負けしたのもあるが.....
同じ部署にいるのに休みが被ることが少なく、それに加えお互いに出張まで日程がずれるという、なんとも神のいたずらのような半年を送っていた。
家事が苦手で、料理も掃除も新に任せっきりだった。部屋も散らかしっぱなしで仕事に出るなんて当たり前、いつの間にか新がやってくれていた。容量の悪い僕は、仕事もミスが目立つ。それも新がフォローしてくれて何とかなっていた。
「僕って新がいないと生きていけない.....」
普段から伝えていたが、「はいはい、そうだねー。そこ、どいて?掃除機かけたいから」
愛情表現が苦手な僕の最大限の告白のつもりだったのに…
「いい加減にしろ‼俺は立花の親じゃねえよ!少しは動けよ。」
その日、僕は朝から熱っぽくそれに加え、上司から理不尽な量の仕事を押し付けられていた。ちょうど新が出張から帰ってくる日でもあった。そもそも新の出張前から体調に違和感があったが気のせいだと仕事を続けていた。案の定、悪化してソファにだらだらと、もたれかかっていた。
ガチャ、、
「ただいま~」
「おかえり」何とか頭をあげて出迎える。
そして、さっきの言葉が返ってきた.....
「ご、ごめん。そんなつもりはないんだよ、、」
「もう、立花のことなんて知らねえよ‼」
と、冒頭の場面ということだ。
頭がガンガンする。とにかく、早く片付けないといけない。
取り込みっぱなしだった洗濯物をたたみ、掃除機をかけて、食べた後片付けに取りかかる。
もう、午前2時をまわろうとしていた…
今朝作ったミルクと砂糖たっぷりのコーヒーは、飲みかけのまま。
「うっ‼︎」
シンクに手をつき、しゃがみ込む。
「はぁ、はぁ、頭が割れそうだ…でも、片付け、ない、と…」瞼が閉じていく。
「あ、あれ?寝ちゃってたのかな…」
時計は午前7時過ぎを指していた。
ソファの上に先程までなかった新の鞄が置いてある。
「帰ってきてる…よかった、、
朝ごはん作ったら食べてくれるかな?」
なんとか準備できたのは、食パン、卵と冷凍のミックスベジタブルで作ったオムレツだったもの。フライパンにこびりついてスクランブルエッグみたいになったけど……
コンコンッ
「あらた~起きてる?僕、朝ごはん作ってみたんだけど、、食べる?」
「……いらない。立花が食べればいいじゃん。」
いつもは名前呼びなのに、すごく他人みたいで悲しくなる…
「ごめん、ね…」
1人になった…食欲がなくて、むしろ吐き気がする。
「こんなの作ってもらっても、嬉しくないよね。下手くそだなあ」
実家にいた時も優秀な弟に両親は構いっぱなしで、僕のことなんて何にも興味ない。小学生の時に宿題で出された『食事づくり』で僕は、ハンバーグを作ったことがあった。少ないお小遣いで材料を買って家族4人分作って、テーブルに並べて座って帰りを待つ。
「まだかな~。冷めちゃうよ…」
午後9時前、帰ってきた。でも、外で3人でご飯食べてたみたいで…
弟は僕の料理をみて
「何この、泥団子。うっわ、生焼けじゃん」
べちゃっと潰された…
僕も、こんなふうにいらないってことみたいだ…
それがトラウマで料理が出来なくなった。
今思えば、『虐待』を受けていたのかもしれない…
新に置いて行かれるのが怖くて、リビングのソファで過ごす。
あっ、部屋から出てきていたみたい
オムレツが一口分なくなっていた。
姿が見えた。
「お、おはよう。お昼はどう「外で食べる」、分かった…」
ガチャリと玄関の扉の開く音。
大丈夫、帰ってきてくれるはず…
「これ、塩と砂糖間違えてる…不味くて食べられないな」
僕も一口食べたオムレツもどきは甘ったるくて、まずい。
体調が優れないからか、涙まで出てくる。
もう、捨てられちゃうのかな…
嫌だ、いや、、、だけど…僕に引き止める資格なんてない。きっと、1人になれて嬉しいはずだよね
うぅ…ひくっ、ひくっ
考えてたら、頭が痛くなってきた。
帰ってきたら、謝ろう。それでダメなら僕は……
眠ってしまった。
****************
新あらた 視点
やっと雅に会えると思って、出張も頑張った。雅はちょっとドジで頑張ってるけど空回りしていることが多い。けど、そこも可愛い♡初めて会った時、天使かと思った…
どうにか、一緒に住むことを強引に進めて付き合うこともできた。
なのに、『好き』って言われたこともない。
そこがずっと引っかかってて積み重なって
「いい加減にしろ‼俺は立花の親じゃねえよ!少しは動けよ。」
言い過ぎてしまったかもしれない…
なんとか頭を冷やして、家に帰ったけどまだキッチンは散らかったまま。
「キッチンまで片付けたら、ごめんって謝ろう」
そう思って、眠りについた…
「僕、朝ごはん作ったけど食べる?」
なんだ、夢か…雅がそんなこと言うはずないもんな…
もう、こんな時間か。昼飯、外でいいか
「外で食べる」
雅に伝え、家を出る。
適当に近くの店で食べて、1時間後ぐらいに帰った。
「やり過ぎたかな。これで、謝ろう」
帰りにコンビニで雅の大好物であるプリンを買って帰宅する。
「ただいま~雅、いるの?…」
返事がない。と思ったら、ソファに頭が見える。
「俺も言い過ぎた、、ごめん」
顔を覗き込んだ。 プリンが入った袋をその場に落とす。
顔を赤くし、辛そうに息をしている雅。眉間にも皺が寄っている。頭も痛いのだろうか…
「雅‼︎雅、大丈夫か‼︎」
「っ…ん?新?、かえってきてくれたんだね」
今は、そんな顔で笑わなくていいんだよ。
「ごめんね、、僕、頑張ったんだけど、また失敗しちゃった。オムレツ、おいしくなかったね、上手に作れなかった」
声を押し殺して泣く姿に胸が締め付けられる。
「大丈夫、俺が悪かった…大人気なかった。…雅が体調悪いの気づかなくてごめん。」
「よかった…名前で呼んでくれた、みやびって。名字で呼ばれたから、もう呼んでくれないのかと思ったよ。……もう、僕を置いてどこにも行かない?」
ごめん、ごめんな……
「あぁ!絶対に置いて行かないから、ずっとそばにいるからな。だから、今はゆっくり寝な」
「うん、ありがとう」
まだ熱いが、なんとか眠ったようだ…
時間が経つにつれ、熱も下がり動けるようになるまで回復していった。
「これからは2人で協力していこうね」
「うん!僕、足引っ張っちゃうけど、いいの?」
「いいんだよ、一緒にすれば大丈夫」
「ありがとう、、大好き//」
思わぬタイミングでの言葉に、にやけ顔で固まってしまう新。
その顔は幸せそうで、雅も照れて、もじもじしている。
この場面を見た第三者はこう言うだろう。
「なんだ、このバカップルは」と…
この後、一緒に料理や家事をしていく中で小学生の頃に作ったハンバーグのことが新にバレて、散々抱きしめられて苦しくなっちゃうのは、また別の話。
(完)
ーーーーーーーーーーーー
追記
落として、容器の中でぐちゃぐちゃになったプリンは新がおいしくいただきました。
そう言って、僕らの暮らす家を出ていった。
久々に明日、休みが重なるのに台無しだなんて…
僕、立花たちばな雅みやびは高校卒業後地元を離れ、都心にある企業に就職した冴えない男だ。そして彼、有川ありかわ新あらたは俺の彼氏である。大学時代ろくに貯金もせずに都会の家賃を甘く見ていた。本格的な研修が始まろうとする頃になっても、見つけられなかった。
そんな時、、
「立花、だったよな?俺、同じ部署になる有川っていうんだけどさ、、よかったらルームシェアしねえ?」
もう神のような神々しさだった。僕は二つ返事で承諾して、あれよあれよと付き合うことになった。まあ、新からのアプローチに根負けしたのもあるが.....
同じ部署にいるのに休みが被ることが少なく、それに加えお互いに出張まで日程がずれるという、なんとも神のいたずらのような半年を送っていた。
家事が苦手で、料理も掃除も新に任せっきりだった。部屋も散らかしっぱなしで仕事に出るなんて当たり前、いつの間にか新がやってくれていた。容量の悪い僕は、仕事もミスが目立つ。それも新がフォローしてくれて何とかなっていた。
「僕って新がいないと生きていけない.....」
普段から伝えていたが、「はいはい、そうだねー。そこ、どいて?掃除機かけたいから」
愛情表現が苦手な僕の最大限の告白のつもりだったのに…
「いい加減にしろ‼俺は立花の親じゃねえよ!少しは動けよ。」
その日、僕は朝から熱っぽくそれに加え、上司から理不尽な量の仕事を押し付けられていた。ちょうど新が出張から帰ってくる日でもあった。そもそも新の出張前から体調に違和感があったが気のせいだと仕事を続けていた。案の定、悪化してソファにだらだらと、もたれかかっていた。
ガチャ、、
「ただいま~」
「おかえり」何とか頭をあげて出迎える。
そして、さっきの言葉が返ってきた.....
「ご、ごめん。そんなつもりはないんだよ、、」
「もう、立花のことなんて知らねえよ‼」
と、冒頭の場面ということだ。
頭がガンガンする。とにかく、早く片付けないといけない。
取り込みっぱなしだった洗濯物をたたみ、掃除機をかけて、食べた後片付けに取りかかる。
もう、午前2時をまわろうとしていた…
今朝作ったミルクと砂糖たっぷりのコーヒーは、飲みかけのまま。
「うっ‼︎」
シンクに手をつき、しゃがみ込む。
「はぁ、はぁ、頭が割れそうだ…でも、片付け、ない、と…」瞼が閉じていく。
「あ、あれ?寝ちゃってたのかな…」
時計は午前7時過ぎを指していた。
ソファの上に先程までなかった新の鞄が置いてある。
「帰ってきてる…よかった、、
朝ごはん作ったら食べてくれるかな?」
なんとか準備できたのは、食パン、卵と冷凍のミックスベジタブルで作ったオムレツだったもの。フライパンにこびりついてスクランブルエッグみたいになったけど……
コンコンッ
「あらた~起きてる?僕、朝ごはん作ってみたんだけど、、食べる?」
「……いらない。立花が食べればいいじゃん。」
いつもは名前呼びなのに、すごく他人みたいで悲しくなる…
「ごめん、ね…」
1人になった…食欲がなくて、むしろ吐き気がする。
「こんなの作ってもらっても、嬉しくないよね。下手くそだなあ」
実家にいた時も優秀な弟に両親は構いっぱなしで、僕のことなんて何にも興味ない。小学生の時に宿題で出された『食事づくり』で僕は、ハンバーグを作ったことがあった。少ないお小遣いで材料を買って家族4人分作って、テーブルに並べて座って帰りを待つ。
「まだかな~。冷めちゃうよ…」
午後9時前、帰ってきた。でも、外で3人でご飯食べてたみたいで…
弟は僕の料理をみて
「何この、泥団子。うっわ、生焼けじゃん」
べちゃっと潰された…
僕も、こんなふうにいらないってことみたいだ…
それがトラウマで料理が出来なくなった。
今思えば、『虐待』を受けていたのかもしれない…
新に置いて行かれるのが怖くて、リビングのソファで過ごす。
あっ、部屋から出てきていたみたい
オムレツが一口分なくなっていた。
姿が見えた。
「お、おはよう。お昼はどう「外で食べる」、分かった…」
ガチャリと玄関の扉の開く音。
大丈夫、帰ってきてくれるはず…
「これ、塩と砂糖間違えてる…不味くて食べられないな」
僕も一口食べたオムレツもどきは甘ったるくて、まずい。
体調が優れないからか、涙まで出てくる。
もう、捨てられちゃうのかな…
嫌だ、いや、、、だけど…僕に引き止める資格なんてない。きっと、1人になれて嬉しいはずだよね
うぅ…ひくっ、ひくっ
考えてたら、頭が痛くなってきた。
帰ってきたら、謝ろう。それでダメなら僕は……
眠ってしまった。
****************
新あらた 視点
やっと雅に会えると思って、出張も頑張った。雅はちょっとドジで頑張ってるけど空回りしていることが多い。けど、そこも可愛い♡初めて会った時、天使かと思った…
どうにか、一緒に住むことを強引に進めて付き合うこともできた。
なのに、『好き』って言われたこともない。
そこがずっと引っかかってて積み重なって
「いい加減にしろ‼俺は立花の親じゃねえよ!少しは動けよ。」
言い過ぎてしまったかもしれない…
なんとか頭を冷やして、家に帰ったけどまだキッチンは散らかったまま。
「キッチンまで片付けたら、ごめんって謝ろう」
そう思って、眠りについた…
「僕、朝ごはん作ったけど食べる?」
なんだ、夢か…雅がそんなこと言うはずないもんな…
もう、こんな時間か。昼飯、外でいいか
「外で食べる」
雅に伝え、家を出る。
適当に近くの店で食べて、1時間後ぐらいに帰った。
「やり過ぎたかな。これで、謝ろう」
帰りにコンビニで雅の大好物であるプリンを買って帰宅する。
「ただいま~雅、いるの?…」
返事がない。と思ったら、ソファに頭が見える。
「俺も言い過ぎた、、ごめん」
顔を覗き込んだ。 プリンが入った袋をその場に落とす。
顔を赤くし、辛そうに息をしている雅。眉間にも皺が寄っている。頭も痛いのだろうか…
「雅‼︎雅、大丈夫か‼︎」
「っ…ん?新?、かえってきてくれたんだね」
今は、そんな顔で笑わなくていいんだよ。
「ごめんね、、僕、頑張ったんだけど、また失敗しちゃった。オムレツ、おいしくなかったね、上手に作れなかった」
声を押し殺して泣く姿に胸が締め付けられる。
「大丈夫、俺が悪かった…大人気なかった。…雅が体調悪いの気づかなくてごめん。」
「よかった…名前で呼んでくれた、みやびって。名字で呼ばれたから、もう呼んでくれないのかと思ったよ。……もう、僕を置いてどこにも行かない?」
ごめん、ごめんな……
「あぁ!絶対に置いて行かないから、ずっとそばにいるからな。だから、今はゆっくり寝な」
「うん、ありがとう」
まだ熱いが、なんとか眠ったようだ…
時間が経つにつれ、熱も下がり動けるようになるまで回復していった。
「これからは2人で協力していこうね」
「うん!僕、足引っ張っちゃうけど、いいの?」
「いいんだよ、一緒にすれば大丈夫」
「ありがとう、、大好き//」
思わぬタイミングでの言葉に、にやけ顔で固まってしまう新。
その顔は幸せそうで、雅も照れて、もじもじしている。
この場面を見た第三者はこう言うだろう。
「なんだ、このバカップルは」と…
この後、一緒に料理や家事をしていく中で小学生の頃に作ったハンバーグのことが新にバレて、散々抱きしめられて苦しくなっちゃうのは、また別の話。
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