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ユリヤの本能
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「ふぅ~……満腹満腹」
腹がぽっこり膨れるまで熊鍋を堪能した俺は、部屋に戻ってすぐベッドに潜り込んだ。
死闘の末に勝ち取った大熊の肉鍋は、この世の物とは思えないほど美味だった。ぷりっとした赤身の食感、口の中でとろけるような脂身の濃厚な甘さ、スープに溶けだした芳醇な肉の旨味。新鮮な状態から調理したから臭みもそれほどない。転生してから熊鍋自体は何度か食したことがあるが、今回の熊は脂の乗りから赤身の歯ごたえに至るまで、全てが別格であった。
神戸牛を食べたアメリカ人が、その味に感動して『俺が今まで食べてきたのはサンダルの底だった』とこぼしたというネタがあったが、今の俺もまさにそんな心境である。俺が今まで食べてきたのは全てくまモンだったのだ。
家族全員が満腹になってもなお大量の肉が余っており、残った肉は干し肉に加工されて、冬場の貴重な保存食となる。全身余すところなく食べられる熊は、自給自足のサバイバル生活を営む上で最高の食糧。命を賭してでも狩って来た甲斐があったというものだ。俺は食べる方以外では特に活躍してねえけどな!
昼間の疲労と満腹感のせいで急激に眠気が押し寄せて来て、ベッドに入ってからほんの数十秒で俺は深い眠りに就いた。
!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i
(……ん……?)
爆睡中の俺の意識を呼び起こしたのは、下腹部の違和感だった。
睡眠中の下腹部の違和感と言えば、最も怖いのはおねしょである。さすがに十歳にもなっておねしょはしたくない。起きてトイレに行かなければ――とは思ったものの、別に尿意があるわけでもなかった。部屋に戻る前に一応トイレにも行って出してきたし。そもそも、これは尿意とは全く異なる種類の違和感。なんかちんこが妙にくすぐったいのだ。
(何だコレ……?)
ちんこは男の象徴であり急所。自分の遺伝子を後世に残すためには欠くべからざる器官である。そのちんこに何かあったら一大事。俺は重い瞼をようやく開け、仰向けの状態から首を起こして下腹部を見た。
俺のパジャマのズボン(パジャマという概念はこの世界にはまだなく、俺がエリウに頼んで作ってもらったものだ)は何故か膝のあたりまでずり下ろされ、窓から差し込む僅かな月明かりの中に俺のちんこが露わになっている。そしてその月明かりは、俺の股間の辺りで蠢く何かの姿を浮かび上がらせた。
少しひんやりした柔らかいものがちんこに触れる。
その冷たさに縮み上がった瞬間、こちらの表情を窺うそいつと視線がぶつかった。
「え、うそ、起きた?」
激しく揺れる瞳から困惑の色が見てとれる。
そこにいたのはユリヤだった。
眠っている俺のちんこを小さな白い手で握り、細い指先でこねくり回していたのだ!
は??? 何これ??? どういう状況???
俺は慌てて体を起こした。
「うぉい! 何やってんだオメー!」
「あ、あっ、あの……」
ユリヤは顔を引き攣らせながら呟き、そのまま黙り込んでしまったが、ちんこを手放そうとはしない。
ちんこから伝わるユリヤの冷たい指の感触。
沈黙は十数秒にもわたって続き、ホーホーという鳥の声が外から流れ込んでくる。
ユリヤはおもむろに口を開いた。
「ご、ごめん……ちゃんとタケルの食事にだけ眠り薬仕込んでおいたはずなのに、作り方失敗したのかしら……」
「いや、謝るとこ違くね? つーか人に飲ませる薬だけは失敗すんなよ! ……って、あれ、俺のツッコミもおかしくなってるわ……そう、そうだった。お前、俺のちんこに何してんだ?」
「か、観察……」
「観察って、いやいやいや、思いっきり触ってんじゃねーか、触察じゃねーか!」
「どうやったら昼間みたいに硬くなるのかなって……」
「知ってどーすんだよ」
「……へ? べ、別にどうもしないけど……じ、純粋な知的好奇心よ!」
純粋な知的好奇心とか宣う割に、ユリヤはほのかに頬を赤らめて恥ずかしそうに視線をそらしている。つーか、知的好奇心だったら寝込みを襲う必要はなくねえか?
バレてしまったことで逆に開き直ったのか、ユリヤは真剣な表情でグイと身を乗り出してきた。
「ねえタケル、またおちんちん硬くしてよ。どうなるのか見てみたいの」
「か……硬くしてって、おま……言ってる意味わかってんのか?」
「興奮すると硬くなるんでしょ? 本で見たから知ってるもん」
「興奮つってもただの興奮じゃねえんだぞ?」
「セーテキ興奮でしょ?」
「そうだ。もう運営から二回も警告喰らってリーチかかってる作者が児童ポルノで垢BANになったらどうすんだよ!」
「小説は児童ポルノに含まれないから大丈夫だもん!」
「なっ……」
リーチかかっててもエロを描きたいという作者の苦悩など微塵も考慮しない発言である。
「ねえ、お願い……」
断っておくが、俺にロリコンの趣味はない。こいつら姉妹に対しても、いい女に成長してからゆっくりと男のちんぽの味を教え込んでやろうと思っている。俺だってまだ精通してないしな。
しかしだ。いかに相手がロリっことはいえ、女にここまで懇願されて、勃起すらしない男なんているだろうか? いや、いないはずだ。
俺は腹を決めた。
「……よし、いいだろう。ユリヤ、お前に男のフル勃起というものを見せてやる」
「え、ホント?」
途端に目を輝かせるユリヤ。だが、こいつの冷たい指で冷やされたちんこは、まだ全くピクリとも反応していない。ちなみに俺のちんこは、俺様の日々のたゆまぬ努力によって十歳にしてズル剥けである。
「だがな、ちんこというものは勃てと言われて勝手に勃つもんじゃねえ。ちんこに適切な刺激を与える必要があるんだ」
「適切な……刺激?」
「そうだ。だからユリヤ、そこまで勃起させたいんなら、俺のちんこをしゃぶれ」
フェラチオ。それは男性器に対する最もポピュラーな前戯である。つるぺたのユリヤにはパイズリはもちろん無理だから、前戯はフェラか手コキか素股か……マニアックに行くなら脚コキや脇コキも選択肢に入るが、女にちんこをアレしてもらうのは俺にとっても転生後初めてなのだ。まずはスタンダードにフェラから入るのが王道というものであろう。
が、そんな俺の葛藤を露知らず、ユリヤは眉を顰めた。
「え……しゃぶるって……口に入れるの? なんで? おしっこするところでしょ?」
そういやエリウも最初は同じことを言ったなあ、とふと思い出しつつ、俺は頷いた。
「うむ。口に入れて優しく舐め回すんだ」
「何それ! 汚いじゃん!」
「毎日風呂入ってるから汚くはねえよ! チンカス一つねえ綺麗なちんこだ!」
「……ウソ! タケル、あたしのこと騙そうとしてるでしょ!」
「嘘じゃねえって! 現にお前ずっと俺のちんこいじくりまわしてたじゃねえか。汚かったら触らねえだろ? しゃぶれないならこの話はなしだ」
ユリヤは怪訝そうにちんこの様子と俺の顔を交互に窺う。
「……ホント……なの……?」
ここまで来ればもうひと押し。ユリヤの態度には明らかな変化が見られる。が、しかし、ここで焦ってがっついてはいけない。威厳を保ち、極力ゆったりとした口調で、俺は答えた。
「ああ。もろちん、いやもちろんだ」
それでもユリヤはまだ戸惑っているようだったが、俺は焦らずじっくりとユリヤの返事を待った。そして数十秒後、ユリヤは眦を決した表情で言ったのだ。
「……じゃあ、ちょっとだけ……よ? 嘘だったら、おちんちん硬くならなかったら許さないからね!」
よっしゃぁ! 『硬くならなかったら許さない』とは、ユリヤにしちゃあなかなか可愛い台詞を吐くじゃねえか。
転生後の初フェラ、さてさてどうやって仕込んでやろうか。
「硬くなるかどうかはユリヤ次第だぜ。さあ、まずはちんこを口に含むんだ」
「……ほんとにちゃんと洗ったんでしょうね?」
「毎日丁寧に洗ってるっつの。別にニオイもねえだろ」
「……まあ、そうだけど……。ち、ちょっと待ってよ、なんか緊張する……」
「ずっとコネコネといじくりまわしてたじゃねえか」
「触るのとしゃぶるのは違うよ……だって、自分の体の中に入れるんだよ?」
お前の股にはそれ専門の器官があるんだぜ、とは思ったが、さすがに十歳のロリにそれは酷か。
「ビビってんならやめてもいいんだぜ」
「……べ、べつにビビってなんかないもん! しゃぶればいいんでしょ、しゃぶれば……んっ!」
と、勢いよく俺のちんこを口に含んだユリヤ。だがその瞬間、俺のペニスの付け根に激痛が走る。
「いてっ! おい! 歯を立てるんじゃねえよ!」
「ん? ご、ごめん……んむ……」
ま~、やるだろうとは思ってたけど、ちんこを噛まれる痛みばかりは慣れることがない。ちんこは鍛えようがねえし。が、こんなことでいちいち腹を立ててちゃ女は仕込めねえ。
「いいかユリヤ、絶対にちんこに歯は当てるな。しゃぶろうとするんじゃない、舌と口の粘膜だけで優しくちんこを包み込むんだ」
「んん……」
ユリヤは俺の指示に従い、注意深くちんこをしゃぶり直す。
「……そうだ。そのまま根元まで咥えこめ」
上目遣いで俺の表情を確かめながら、ユリヤはゆっくりと俺のペニスを根元まで飲み込んだ。ユリヤの指でキンキンに冷やされたちんこが、その舌と唾液によって急速に温められてゆく。征服欲を刺激される女の上目遣いもまた、フェラチオの醍醐味の一つである。
そして、ここで一つ労りの言葉をかけてやるのが、女を従順にするための重要なテクニックだ。
「……おお、いいぞ……苦しくないか、ユリヤ?」
ユリヤはペニスをずっぽりと咥えたまま首を小さく横に振った。
「よし、じゃあその状態のまま、舌を使ってちんこを舐めてみるんだ」
「ん……」
ねっとりと裏筋に貼り付くユリヤの舌。
ペニスから脳天へと駆け上がる快感。
ああ、超キモチいい……。
かれこれもう十年ぶりのフェラチオの感覚である。
ユリヤの舌はまだたどたどしいながらも裏筋から亀頭へと撫でるように動き、俺は下半身に血流が集まってゆくのを自覚した。海綿体に集った血液は俺のペニスをムクムクと膨張させ、
「……ん!」
口の中で起こった変化に気付いたのか、ユリヤはさっと口を離し、勃起し始めた俺のペニスを眺める。
「すごい……ホントに大きくなってきた……」
「おい、途中でやめんなよ。まだまだこんなもんじゃねえから」
「う、うん……」
と、好奇心に満ちた表情で再び俺のペニスを咥えこむユリヤ。刺激に効果があることが実感できたためか、ユリヤの舌はより積極的にペニスの表面を這いずり回る。
「んっ……うぉっ……」
「しゅごい……どんどん硬くなる……」
「いいぞ……じゃあ今度はそのまま、咥えたまま頭を上下させてみろ」
「ん……」
最初はゆっくりと小さいストロークで上下運動を始めたユリヤだったが、早くもコツが掴めてきたのか、頭の動きが徐々にダイナミックになってゆく。転生後初フェラのせいもあるかもしれないが、早くもイカされてしまいそうな感じである。もしかしてフェラの才能あんのかユリヤ!?
「お、ユリヤ、ストップストップ……!」
じゅっぽじゅっぽじゅっぽじゅっぽ
一心不乱にちんぽをしゃぶるユリヤは、声をかけても全く耳に入っていない様子だ。やっぱ召喚術とか使うヤツは集中力がスゴいんだろうか――なんて呑気に分析してる場合じゃねえ。ゆうて未だ童貞である俺のペニスは、ユリヤのやや乱暴なフェラにもたちまち音を上げてしまった。
ペニスから腰、脊髄、脳へと駆け上がってくる快感。
やべえ、これはもう……。
「で、で……」
出……ねぇ!
精通してないから射精できねえ!
射精できないのに絶頂に達し、ユリヤの口の中でビクリビクリと大きく震える俺のペニス。ユリヤはまた驚いて口を離し、艶めかしく蕩けたような目で、唾液でてらてらと光りながら脈動するペニスを見つめる。それはまだ十歳の少女とは思えないほど淫らな表情だった。こんなガキンチョにもやっぱりメスの本能はあるんだろうか?
「すごい……こんなにおっきく硬くなるんだ……」
「うっ……ふぅ……」
「ねえタケル、おちんちん、なんでこんなにビクビクしてるの?」
「そりゃ……イッたからだよ」
「イッた? どこに?」
「その行くじゃねえよ。快感が一定のレベルに達すると絶頂を迎えて、大人のペニスだったら射精するんだ」
「シャセー? タケルはまだできないの?」
「ああ。精通してからじゃないと射精はできないな」
「シャセーしたことないのに、なんでそんなこと知ってるの?」
「そ、それは……本に書いてあったんだよ」
「ふ~ん……」
すると、ユリヤは淫靡な微笑を浮かべながら再びペニスを握り、おもむろに手コキを始めた。イッた直後である上に、ユリヤの唾液がローション代わりになり、手コキとは思えないほどの快感がペニスに齎される。
「ちょ、待てって! 今はまだ……」
「面白い……シャセー、させてみたい……」
「まだ無理だって……おいこら!」
俺の静止なんて一切聞かずに再びペニスにむしゃぶりつくユリヤ。
そのまま俺は、一度も射精できないまま、朝までユリヤにイカされまくったのであった。
腹がぽっこり膨れるまで熊鍋を堪能した俺は、部屋に戻ってすぐベッドに潜り込んだ。
死闘の末に勝ち取った大熊の肉鍋は、この世の物とは思えないほど美味だった。ぷりっとした赤身の食感、口の中でとろけるような脂身の濃厚な甘さ、スープに溶けだした芳醇な肉の旨味。新鮮な状態から調理したから臭みもそれほどない。転生してから熊鍋自体は何度か食したことがあるが、今回の熊は脂の乗りから赤身の歯ごたえに至るまで、全てが別格であった。
神戸牛を食べたアメリカ人が、その味に感動して『俺が今まで食べてきたのはサンダルの底だった』とこぼしたというネタがあったが、今の俺もまさにそんな心境である。俺が今まで食べてきたのは全てくまモンだったのだ。
家族全員が満腹になってもなお大量の肉が余っており、残った肉は干し肉に加工されて、冬場の貴重な保存食となる。全身余すところなく食べられる熊は、自給自足のサバイバル生活を営む上で最高の食糧。命を賭してでも狩って来た甲斐があったというものだ。俺は食べる方以外では特に活躍してねえけどな!
昼間の疲労と満腹感のせいで急激に眠気が押し寄せて来て、ベッドに入ってからほんの数十秒で俺は深い眠りに就いた。
!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i
(……ん……?)
爆睡中の俺の意識を呼び起こしたのは、下腹部の違和感だった。
睡眠中の下腹部の違和感と言えば、最も怖いのはおねしょである。さすがに十歳にもなっておねしょはしたくない。起きてトイレに行かなければ――とは思ったものの、別に尿意があるわけでもなかった。部屋に戻る前に一応トイレにも行って出してきたし。そもそも、これは尿意とは全く異なる種類の違和感。なんかちんこが妙にくすぐったいのだ。
(何だコレ……?)
ちんこは男の象徴であり急所。自分の遺伝子を後世に残すためには欠くべからざる器官である。そのちんこに何かあったら一大事。俺は重い瞼をようやく開け、仰向けの状態から首を起こして下腹部を見た。
俺のパジャマのズボン(パジャマという概念はこの世界にはまだなく、俺がエリウに頼んで作ってもらったものだ)は何故か膝のあたりまでずり下ろされ、窓から差し込む僅かな月明かりの中に俺のちんこが露わになっている。そしてその月明かりは、俺の股間の辺りで蠢く何かの姿を浮かび上がらせた。
少しひんやりした柔らかいものがちんこに触れる。
その冷たさに縮み上がった瞬間、こちらの表情を窺うそいつと視線がぶつかった。
「え、うそ、起きた?」
激しく揺れる瞳から困惑の色が見てとれる。
そこにいたのはユリヤだった。
眠っている俺のちんこを小さな白い手で握り、細い指先でこねくり回していたのだ!
は??? 何これ??? どういう状況???
俺は慌てて体を起こした。
「うぉい! 何やってんだオメー!」
「あ、あっ、あの……」
ユリヤは顔を引き攣らせながら呟き、そのまま黙り込んでしまったが、ちんこを手放そうとはしない。
ちんこから伝わるユリヤの冷たい指の感触。
沈黙は十数秒にもわたって続き、ホーホーという鳥の声が外から流れ込んでくる。
ユリヤはおもむろに口を開いた。
「ご、ごめん……ちゃんとタケルの食事にだけ眠り薬仕込んでおいたはずなのに、作り方失敗したのかしら……」
「いや、謝るとこ違くね? つーか人に飲ませる薬だけは失敗すんなよ! ……って、あれ、俺のツッコミもおかしくなってるわ……そう、そうだった。お前、俺のちんこに何してんだ?」
「か、観察……」
「観察って、いやいやいや、思いっきり触ってんじゃねーか、触察じゃねーか!」
「どうやったら昼間みたいに硬くなるのかなって……」
「知ってどーすんだよ」
「……へ? べ、別にどうもしないけど……じ、純粋な知的好奇心よ!」
純粋な知的好奇心とか宣う割に、ユリヤはほのかに頬を赤らめて恥ずかしそうに視線をそらしている。つーか、知的好奇心だったら寝込みを襲う必要はなくねえか?
バレてしまったことで逆に開き直ったのか、ユリヤは真剣な表情でグイと身を乗り出してきた。
「ねえタケル、またおちんちん硬くしてよ。どうなるのか見てみたいの」
「か……硬くしてって、おま……言ってる意味わかってんのか?」
「興奮すると硬くなるんでしょ? 本で見たから知ってるもん」
「興奮つってもただの興奮じゃねえんだぞ?」
「セーテキ興奮でしょ?」
「そうだ。もう運営から二回も警告喰らってリーチかかってる作者が児童ポルノで垢BANになったらどうすんだよ!」
「小説は児童ポルノに含まれないから大丈夫だもん!」
「なっ……」
リーチかかっててもエロを描きたいという作者の苦悩など微塵も考慮しない発言である。
「ねえ、お願い……」
断っておくが、俺にロリコンの趣味はない。こいつら姉妹に対しても、いい女に成長してからゆっくりと男のちんぽの味を教え込んでやろうと思っている。俺だってまだ精通してないしな。
しかしだ。いかに相手がロリっことはいえ、女にここまで懇願されて、勃起すらしない男なんているだろうか? いや、いないはずだ。
俺は腹を決めた。
「……よし、いいだろう。ユリヤ、お前に男のフル勃起というものを見せてやる」
「え、ホント?」
途端に目を輝かせるユリヤ。だが、こいつの冷たい指で冷やされたちんこは、まだ全くピクリとも反応していない。ちなみに俺のちんこは、俺様の日々のたゆまぬ努力によって十歳にしてズル剥けである。
「だがな、ちんこというものは勃てと言われて勝手に勃つもんじゃねえ。ちんこに適切な刺激を与える必要があるんだ」
「適切な……刺激?」
「そうだ。だからユリヤ、そこまで勃起させたいんなら、俺のちんこをしゃぶれ」
フェラチオ。それは男性器に対する最もポピュラーな前戯である。つるぺたのユリヤにはパイズリはもちろん無理だから、前戯はフェラか手コキか素股か……マニアックに行くなら脚コキや脇コキも選択肢に入るが、女にちんこをアレしてもらうのは俺にとっても転生後初めてなのだ。まずはスタンダードにフェラから入るのが王道というものであろう。
が、そんな俺の葛藤を露知らず、ユリヤは眉を顰めた。
「え……しゃぶるって……口に入れるの? なんで? おしっこするところでしょ?」
そういやエリウも最初は同じことを言ったなあ、とふと思い出しつつ、俺は頷いた。
「うむ。口に入れて優しく舐め回すんだ」
「何それ! 汚いじゃん!」
「毎日風呂入ってるから汚くはねえよ! チンカス一つねえ綺麗なちんこだ!」
「……ウソ! タケル、あたしのこと騙そうとしてるでしょ!」
「嘘じゃねえって! 現にお前ずっと俺のちんこいじくりまわしてたじゃねえか。汚かったら触らねえだろ? しゃぶれないならこの話はなしだ」
ユリヤは怪訝そうにちんこの様子と俺の顔を交互に窺う。
「……ホント……なの……?」
ここまで来ればもうひと押し。ユリヤの態度には明らかな変化が見られる。が、しかし、ここで焦ってがっついてはいけない。威厳を保ち、極力ゆったりとした口調で、俺は答えた。
「ああ。もろちん、いやもちろんだ」
それでもユリヤはまだ戸惑っているようだったが、俺は焦らずじっくりとユリヤの返事を待った。そして数十秒後、ユリヤは眦を決した表情で言ったのだ。
「……じゃあ、ちょっとだけ……よ? 嘘だったら、おちんちん硬くならなかったら許さないからね!」
よっしゃぁ! 『硬くならなかったら許さない』とは、ユリヤにしちゃあなかなか可愛い台詞を吐くじゃねえか。
転生後の初フェラ、さてさてどうやって仕込んでやろうか。
「硬くなるかどうかはユリヤ次第だぜ。さあ、まずはちんこを口に含むんだ」
「……ほんとにちゃんと洗ったんでしょうね?」
「毎日丁寧に洗ってるっつの。別にニオイもねえだろ」
「……まあ、そうだけど……。ち、ちょっと待ってよ、なんか緊張する……」
「ずっとコネコネといじくりまわしてたじゃねえか」
「触るのとしゃぶるのは違うよ……だって、自分の体の中に入れるんだよ?」
お前の股にはそれ専門の器官があるんだぜ、とは思ったが、さすがに十歳のロリにそれは酷か。
「ビビってんならやめてもいいんだぜ」
「……べ、べつにビビってなんかないもん! しゃぶればいいんでしょ、しゃぶれば……んっ!」
と、勢いよく俺のちんこを口に含んだユリヤ。だがその瞬間、俺のペニスの付け根に激痛が走る。
「いてっ! おい! 歯を立てるんじゃねえよ!」
「ん? ご、ごめん……んむ……」
ま~、やるだろうとは思ってたけど、ちんこを噛まれる痛みばかりは慣れることがない。ちんこは鍛えようがねえし。が、こんなことでいちいち腹を立ててちゃ女は仕込めねえ。
「いいかユリヤ、絶対にちんこに歯は当てるな。しゃぶろうとするんじゃない、舌と口の粘膜だけで優しくちんこを包み込むんだ」
「んん……」
ユリヤは俺の指示に従い、注意深くちんこをしゃぶり直す。
「……そうだ。そのまま根元まで咥えこめ」
上目遣いで俺の表情を確かめながら、ユリヤはゆっくりと俺のペニスを根元まで飲み込んだ。ユリヤの指でキンキンに冷やされたちんこが、その舌と唾液によって急速に温められてゆく。征服欲を刺激される女の上目遣いもまた、フェラチオの醍醐味の一つである。
そして、ここで一つ労りの言葉をかけてやるのが、女を従順にするための重要なテクニックだ。
「……おお、いいぞ……苦しくないか、ユリヤ?」
ユリヤはペニスをずっぽりと咥えたまま首を小さく横に振った。
「よし、じゃあその状態のまま、舌を使ってちんこを舐めてみるんだ」
「ん……」
ねっとりと裏筋に貼り付くユリヤの舌。
ペニスから脳天へと駆け上がる快感。
ああ、超キモチいい……。
かれこれもう十年ぶりのフェラチオの感覚である。
ユリヤの舌はまだたどたどしいながらも裏筋から亀頭へと撫でるように動き、俺は下半身に血流が集まってゆくのを自覚した。海綿体に集った血液は俺のペニスをムクムクと膨張させ、
「……ん!」
口の中で起こった変化に気付いたのか、ユリヤはさっと口を離し、勃起し始めた俺のペニスを眺める。
「すごい……ホントに大きくなってきた……」
「おい、途中でやめんなよ。まだまだこんなもんじゃねえから」
「う、うん……」
と、好奇心に満ちた表情で再び俺のペニスを咥えこむユリヤ。刺激に効果があることが実感できたためか、ユリヤの舌はより積極的にペニスの表面を這いずり回る。
「んっ……うぉっ……」
「しゅごい……どんどん硬くなる……」
「いいぞ……じゃあ今度はそのまま、咥えたまま頭を上下させてみろ」
「ん……」
最初はゆっくりと小さいストロークで上下運動を始めたユリヤだったが、早くもコツが掴めてきたのか、頭の動きが徐々にダイナミックになってゆく。転生後初フェラのせいもあるかもしれないが、早くもイカされてしまいそうな感じである。もしかしてフェラの才能あんのかユリヤ!?
「お、ユリヤ、ストップストップ……!」
じゅっぽじゅっぽじゅっぽじゅっぽ
一心不乱にちんぽをしゃぶるユリヤは、声をかけても全く耳に入っていない様子だ。やっぱ召喚術とか使うヤツは集中力がスゴいんだろうか――なんて呑気に分析してる場合じゃねえ。ゆうて未だ童貞である俺のペニスは、ユリヤのやや乱暴なフェラにもたちまち音を上げてしまった。
ペニスから腰、脊髄、脳へと駆け上がってくる快感。
やべえ、これはもう……。
「で、で……」
出……ねぇ!
精通してないから射精できねえ!
射精できないのに絶頂に達し、ユリヤの口の中でビクリビクリと大きく震える俺のペニス。ユリヤはまた驚いて口を離し、艶めかしく蕩けたような目で、唾液でてらてらと光りながら脈動するペニスを見つめる。それはまだ十歳の少女とは思えないほど淫らな表情だった。こんなガキンチョにもやっぱりメスの本能はあるんだろうか?
「すごい……こんなにおっきく硬くなるんだ……」
「うっ……ふぅ……」
「ねえタケル、おちんちん、なんでこんなにビクビクしてるの?」
「そりゃ……イッたからだよ」
「イッた? どこに?」
「その行くじゃねえよ。快感が一定のレベルに達すると絶頂を迎えて、大人のペニスだったら射精するんだ」
「シャセー? タケルはまだできないの?」
「ああ。精通してからじゃないと射精はできないな」
「シャセーしたことないのに、なんでそんなこと知ってるの?」
「そ、それは……本に書いてあったんだよ」
「ふ~ん……」
すると、ユリヤは淫靡な微笑を浮かべながら再びペニスを握り、おもむろに手コキを始めた。イッた直後である上に、ユリヤの唾液がローション代わりになり、手コキとは思えないほどの快感がペニスに齎される。
「ちょ、待てって! 今はまだ……」
「面白い……シャセー、させてみたい……」
「まだ無理だって……おいこら!」
俺の静止なんて一切聞かずに再びペニスにむしゃぶりつくユリヤ。
そのまま俺は、一度も射精できないまま、朝までユリヤにイカされまくったのであった。
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アナマチア
BL
ある日突然、交通事故で両親を亡くした、美大生の山田樹。
葬儀を終えて日常生活を送り始めるが、うつ状態になっていた樹は、葬儀後初めての登校時に接触事故で線路に落下する。
頭を強く打ち付けて視界が暗転し、目覚めると、見知らぬ部屋の布団の中に横たわっていた。
樹が夢でも見ている心地でいると、女中の花が現れて、樹のことを「早乙女さん」と呼んだ。
頭がぼうっとして何も考えられず、強い睡魔に襲われ、眠りに落ちようとしていた樹の前に、国防色の軍服を身にまとった偉丈夫――花ヶ前梗一郎(はながさきこういちろう)が現れた。
樹の名を切なそうに呼びながら近づいてきた梗一郎。驚いた樹は抵抗することもできず、梗一郎に抱き締められる。すると突然、想像を絶する頭痛に襲われた樹は、絶叫したのちに意識を失ってしまう。
そして気がつけば、重力が存在しない、真っ白な空間に浮かんでいた。そこで樹は、自分によく似た容姿の少年に出会う。
少年の正体は、早乙女樹の肉体を借りた、死を司る神――タナトスだった。そしてもう一柱、タナトスよりも小柄な少女、生を司る神――ビオスが現れる。
ビオスが言うには、樹は『異世界転生』をしたのだという。そして転生後の肉体の記憶は、特定の条件下で徐々に蘇ると告げられ、樹は再び異世界で目を覚ます。
樹が目覚めると、梗一郎が涙を流していた。
「樹が生きていて、本当によかった……!」
そう言って、梗一郎が樹の額に口付けた瞬間、樹の脳内に早乙女樹の幼少期と思われる映像が流れ、眠るように意識を失う。
『特定の条件下』とは、梗一郎との愛ある接触のことだった。
無事にひとつ目の記憶を取り戻した樹は、公家華族・花ヶ前伯爵家お抱えの書生(画家見習い)・『早乙女樹』を演じながら、花ヶ前家で生活を送る。
スペイン風邪による後遺症で『記憶喪失』になってしまった樹を心配して見舞いに来たのは、楚々とした容貌の美少女――梗一郎の妹である、花ヶ前椿子だった。
樹は驚愕に目を見開いた。
目の前に立つ少女は、樹が描いた人物画。
『大正乙女』そのままの姿形だったのである。
なんと樹は、自分が描いた油画の世界に異世界転生していたのだ。
梗一郎と恋仲であった早乙女樹として転生してしまった樹(ノンケ)は、男と恋愛なんて出来るはずがないと、記憶喪失を理由に梗一郎と距離を置くが……。
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