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最弱最低の勇者は最強最悪の魔王を孕ませて世界平和を遂げたい
しおりを挟む俺は女神に選ばれし勇者だが、ぽんこつだし、素行がよろしくない。
魔力も体力もなく、戦闘ではアイテム供給しかできず、村や町では酒と色に溺れてギャンブルに狂う。
そりゃあまわりからは顰蹙を買っているとはいえ、女神さえ見つけられない魔王の居場所を知っているのは俺だけだから。
小指に赤い糸が結ばれ、その先に魔王がいるという。
俺にしか糸は見えないから、まわりは渋々勇者として持ちあげ、ご機嫌をとり、資金援助しているわけ。
なれど、いい加減、女神は堪忍袋の緒を切らして「一ヶ月以内に世界平和をもたらさないとクビ」と宣告。
勇者としてうまい汁をすすれなくなるのは死んでもいやで、悪友の魔法使いに相談。
「だったら魔王におまえの子供を生ませたらいい」と。
魔王は人型で、皮膚が赤く角や牙があったりするが、一見、筋肉質な美青年。
体のつくりも基本は人の男のようで、子供を生むことが可能らしい。
「そのうえで、魔王はものすごい子煩悩らしい。
かつて生んだ子が死んだときは十年ほど根城にこもっていたというし」
「だから人間との合の子を生めば、人間界に手だししなくなると?」
経験豊富な俺にして魔王を抱くこと自体、抵抗はないが「でも、どうやって魔王に接近するんだ?」と首をひねる。
にやりとして曰く「その赤い糸を引っぱって呼びだすんだよ」と。
その日の夜、人気のない森へいき、魔法使いに指示されたとおり赤い糸を引っぱりながら、魔王の悪口を並べ立てた。
「こんなのでほんとうに?」と疑うも「貴様あ!わたしの顔が女性器のようだとお!」と魔王がご登場。
空に写る映像でしか見たことがなかったが、なるほど生身はなかなか孕ませたい体つき。
「いけるな」と瓶の液体をぶっかければ「貴様あ!」とかまわず襲いかかろうとし、急に膝を屈して倒れこんだ。
魔法使いお手製の媚薬は効果抜群で、赤い肌を充血させた魔王が「はあぅ、ああ、ああぁ・・・!」と地面に腰を擦りつけ射精したよう。
一人で慰めている間に結界を張り、相手を仰向けにして「俺の子供生んでよ」と息子を擦りつければ「な、なにを、くぅ、やめ、ふうぅ、んああぁ!」とイきまくり。
豊満な胸を揺らすものだから「授乳の練習する?」ともみもみちゅうちゅう。
「じゅにゅ、ば、ばかかぁ、貴様、はうぅん、か、噛むなぁ、そんな、固ぁ、やめ、やめろおぉぅ!」と罵りつつ、自ら腰を押しつけ揺すりぶちゅぶちゅ!
意外にも積極的で射精しそうになったから一旦、退く。
あらためて「は、はあ、貴様、なんのつもりだ!」と睨んでくるのに「孕ませたいだけだって」と股間に顔を埋め、尻の奥に指を。
まえに孕んでからご無沙汰なのか、固いそこをほぐし魔王の息子にしゃぶりつく。
「やめぬかあぁ!ああぅ!くそ、ゆうしゃ、あひいぃ!」とどの口がで、俺の頭を押さえつけ腰を突きあげ、メスイキしっぱなし。
思った以上の魔王の淫らさに耐えられず、体を起こして「俺、アイテムで絶倫だから!孕むまで犯してやるよ!」と宣戦布告し、渾身の力をこめて腰を叩きつけた。
「やめえぇ!ゆ、勇者あ、孕ませ、などぉ、侮辱うぅぅ!」と泣き叫びながらも、突くたびに腰に力をこめて「子種ちょおだああぁ!」とはしたなく吸いついてやまず。
「う、噂、どおり、下衆、勇者めえぇ!おぉぅ、んおおぉ、ふぐうぅぅ!や、やめろぉ、中だしぃ、だめぇ、くうぅ、うひいぃい、またあぁぁ!やああぁ、孕んじゃ、孕んじゃうぅ、糞、勇者のぉ、子ぉ、生んじゃうぅ!」
アイテムのおかげでずっと精気が溢れていたとはいえ、さすがに精液はそのうち枯渇。
下腹が膨らむほど注いでも、まだ不安だったものを「いい加減にしろ!貴様ああ!」と絶叫した魔王が結界をぶち壊して、煙のように消失。
もう同じ手は使えないから今ので孕まなければ、万策つきたも同然。
「また路頭に迷う生活かあ」と憂いたが、それから半月後、突然、魔王が人間界に停戦協議を持ちかけた。
どうやら無事、孕んでくれたようで、ただ「平和になったら、どちらにしろ勇者をクビでは?」と気づいてしまう。
女神に騙されたようで、むかつくも、魔王の旦那としてヒモ暮らしするのもわるくないかもしれない。
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