4 / 5
星の船・愛の船4
しおりを挟む
あれれ?いつもなら赤くなるのは、カルシュだったのに、こんどは僕が赤くなっている?
カルシュは黙って頭を撫でてくれる。なんか、恥ずかしい、ますます赤くなる。
「エマージェシー!エマージェシー。!不可視の磁気嵐を確認しました。不可視の磁気嵐を確認しました。『彼女』では、対処しきれません。今すぐ所定の位置に戻って下さい。繰り返します。………」
大変だ!いつもの場所に戻らなきゃ!カルシュの顔を見る。カルシュも、わかったみたい。
「カルシュはどうする?」
「………私も一緒にいて良いですか?」
僕は、頷いて走り出した。コントロールルームでは、『彼女』が泣いていた。
「ごめんなさい、私では、解らなかった。ごめんなさい。」
泣きながら、それでも船をコントロールしようと頑張ってた。
「どのくらい前から?」
「時間にして、10分。」
ヘッドセットを取り付けデータを確認する。確かにこれは、見間違うと思う。ここまで来たら突っ切った方が早い。
「突っ切ります。補助を頼みます。」
「分かりました。補助します。」
「カルシュ」
「こちらで船の中の確認をします。」
「お願いします。」
僕が、何か言う前に動いてくれた。嬉しかった。さあ、ここを無事に抜けることに集中しよう。『彼女』に付いている人には、『彼女』の補助をしてもらおう。
無事に抜けたと思うけど、もう少し様子を見る。………大丈夫そう………
「警戒解除、ご苦労様です。」
「ありがとうございます。お手数御掛けしました。」
「もう大丈夫だよ、心配しないで。何かあったらまた、呼んで。」
コントロールルームを後にする。さっきの部屋にカルシュと戻る。部屋に着いたとき膝の力が抜けて座り込んでしまった。あれ?何でだろう?
「どうしました!?」
カルシュも、ビックリして聞いて来た。首を振っておく。解らないから。
「ご苦労様です。何か飲みますか?」
僕を椅子に座らせ落ち着いた頃、そう言ってきた。本当にどうしたんだろう。頷きながら、メディカルチェックをしてみる。数値は正常、メンタルに多少負荷。負荷?
「どうしました?何か?」
紅茶を出しながら隣に座る。
「メディカルチェックに異常はなし。何でだろう?」
画面を落としカルシュの方を見てみる。カルシュは黙って頭を撫でてくれる。なんか、落ち着いてきた。
「少し疲れたかもしれませんね。休んでは、いかがですか?」
そうかな?なら、少し休もう。
「じゃあ、起きるまで近くにいて。」
そう言って、カルシュの膝に頭を預けて少し休もう。
カルシュは黙って頭を撫でてくれる。なんか、恥ずかしい、ますます赤くなる。
「エマージェシー!エマージェシー。!不可視の磁気嵐を確認しました。不可視の磁気嵐を確認しました。『彼女』では、対処しきれません。今すぐ所定の位置に戻って下さい。繰り返します。………」
大変だ!いつもの場所に戻らなきゃ!カルシュの顔を見る。カルシュも、わかったみたい。
「カルシュはどうする?」
「………私も一緒にいて良いですか?」
僕は、頷いて走り出した。コントロールルームでは、『彼女』が泣いていた。
「ごめんなさい、私では、解らなかった。ごめんなさい。」
泣きながら、それでも船をコントロールしようと頑張ってた。
「どのくらい前から?」
「時間にして、10分。」
ヘッドセットを取り付けデータを確認する。確かにこれは、見間違うと思う。ここまで来たら突っ切った方が早い。
「突っ切ります。補助を頼みます。」
「分かりました。補助します。」
「カルシュ」
「こちらで船の中の確認をします。」
「お願いします。」
僕が、何か言う前に動いてくれた。嬉しかった。さあ、ここを無事に抜けることに集中しよう。『彼女』に付いている人には、『彼女』の補助をしてもらおう。
無事に抜けたと思うけど、もう少し様子を見る。………大丈夫そう………
「警戒解除、ご苦労様です。」
「ありがとうございます。お手数御掛けしました。」
「もう大丈夫だよ、心配しないで。何かあったらまた、呼んで。」
コントロールルームを後にする。さっきの部屋にカルシュと戻る。部屋に着いたとき膝の力が抜けて座り込んでしまった。あれ?何でだろう?
「どうしました!?」
カルシュも、ビックリして聞いて来た。首を振っておく。解らないから。
「ご苦労様です。何か飲みますか?」
僕を椅子に座らせ落ち着いた頃、そう言ってきた。本当にどうしたんだろう。頷きながら、メディカルチェックをしてみる。数値は正常、メンタルに多少負荷。負荷?
「どうしました?何か?」
紅茶を出しながら隣に座る。
「メディカルチェックに異常はなし。何でだろう?」
画面を落としカルシュの方を見てみる。カルシュは黙って頭を撫でてくれる。なんか、落ち着いてきた。
「少し疲れたかもしれませんね。休んでは、いかがですか?」
そうかな?なら、少し休もう。
「じゃあ、起きるまで近くにいて。」
そう言って、カルシュの膝に頭を預けて少し休もう。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【本格ハードSF】人類は孤独ではなかった――タイタン探査が明らかにした新たな知性との邂逅
シャーロット
SF
土星の謎めいた衛星タイタン。その氷と液体メタンに覆われた湖の底で、独自の知性体「エリディアン」が進化を遂げていた。透き通った体を持つ彼らは、精緻な振動を通じてコミュニケーションを取り、環境を形作ることで「共鳴」という文化を育んできた。しかし、その平穏な世界に、人類の探査機が到着したことで大きな転機が訪れる。
探査機が発するリズミカルな振動はエリディアンたちの関心を引き、慎重なやり取りが始まる。これが、異なる文明同士の架け橋となる最初の一歩だった。「エンデュランスII号」の探査チームはエリディアンの振動信号を解読し、応答を送り返すことで対話を試みる。エリディアンたちは興味を抱きつつも警戒を続けながら、人類との画期的な知識交換を進める。
その後、人類は振動を光のパターンに変換できる「光の道具」をエリディアンに提供する。この装置は、彼らのコミュニケーション方法を再定義し、文化の可能性を飛躍的に拡大させるものだった。エリディアンたちはこの道具を受け入れ、新たな形でネットワークを調和させながら、光と振動の新しい次元を発見していく。
エリディアンがこうした革新を適応し、統合していく中で、人類はその変化を見守り、知識の共有がもたらす可能性の大きさに驚嘆する。同時に、彼らが自然現象を調和させる能力、たとえばタイタン地震を振動によって抑える力は、人類の理解を超えた生物学的・文化的な深みを示している。
この「ファーストコンタクト」の物語は、共存や進化、そして異なる知性体がもたらす無限の可能性を探るものだ。光と振動の共鳴が、2つの文明が未知へ挑む新たな時代の幕開けを象徴し、互いの好奇心と尊敬、希望に満ちた未来を切り開いていく。
--
プロモーション用の動画を作成しました。
オリジナルの画像をオリジナルの音楽で紹介しています。
https://www.youtube.com/watch?v=G_FW_nUXZiQ


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる