3 / 73
こうして俺の青春は幕をあげた
こうして俺の青春は幕をあげた③
しおりを挟む
「どうも、どうもー。皆さんお久しぶりです」
とまあ、わたくしこと、赤城 飛翔でございます。
そんなに久しぶりじゃない?まあまあ、そんな細かいことはどうでもいいじゃないですか。
それでは、さっそくいつものおさらいコーナーといきましょう。はい拍手!拍手!
……ですよね……わたしもこんなおさらいしないで本編だけでよくない?という風に思ってた時期がありました。
しかし、わたしはその時期を乗り越えたのでバンバンやります!
では、気を取り直して……前回は、そう……えぇーと……
自分のことなのであまり言いたくないですが……雛田さんとイチャイチャしかしてないですね……
でも、大丈夫!今回からは、いよいよ本格的に彼の青春劇がはじまるはず。もしかしたら、エセ大魔王さんも出るかも……
「それでは、彼の口封じ作戦リベンジをどうぞ!」
4月10日午前7時半 私立穂の枝学園1年3組にはある目的を持って早くから登校している男子生徒の姿があった。
……いや、女子生徒の姿もあった。
「あのー、暁さん?変な行動をとる俺を入学式の夜に見なかった?」
「は、はい?」
とまあ、今日は暁さんが登校してくれたので口封じできる!と思っていたのだが……さっきから暁さんと話が噛み合わない。
ーー4月10日午前7時きっかり。私立穂の枝学園1年2組!の教室には、女子生徒の姿があった。
その生徒は、小動物系と言えばいいのだろうか。こちらが守ってあげないといけない 。いや、守りたい!と思うような小柄な体型と少し猫っ毛なのか所々ピンッと髪が跳ねている無防備さも兼ね備えていて、少し意地悪したくなるような……
とまあ、先ほどから2組にいる女子に対して危ない感情を持ちかけていたのは、当然俺である。
なぜ俺がそんな変態紛いのことを3組ならまだいいが……いや、よくないか、2組で行っているのかというと俺の待ち人である暁さんが2組にいるのだ。
『暁さん~!俺達の教室は3組だぜ、このうっかりさんめ!』
みたいなことをしてもいいのだが、流石にあまり話したことのない女子にそういうことはしてはいけないと思える俺なのだった。
まあ、雛田さんにならできるかも……じゃなくて、取り敢えず暁さんを3組につれていこう。
「あのー、暁さんここは2組で俺達のクラスは3組だよ」
「ん?そうだっけ?教えてくれてありがとう」
あれ?もしかして暁さんかなりの天然キャラかしら?
意外とスムーズに暁さんを3組に連れて来ることができた。
さあ、後は口封じをすれば、雛田さんとの楽しい高校生活が待ってるぜ !
「どうしてあなたはここにいるの?」
「!?」
暁さんがよくわからないことを聞いてきた。
「えっとー、俺も3組なんだけど……」
「そうなんだ、よろしくね」
「お、おう……よろしく」
あれ?何でまた自己紹介してるの?アホの子なの?
まあいいや……さっさと口封じだな
「あのー、暁さん?変な行動をとる俺を入学式の夜に見なかった?」
「は、はい?」
まあ、質問も変だから仕方がないか……
「えーっと、俺が大魔王だー!みたいなことをたぶん暁さんの前でしたと思うんだけど……」
「そうなの?ちょっとまって……」
暁さんは、そう言ってポケットから手帳を出して眺め始めた。
「わかった。大魔王ディザイアさんのこと?」
「それだあぁーー!」
「ひっ、」
「あっ!ごめん、急に大声だしちゃって」
いかんいかん、紳士たる俺が、こんな小動物みたいな女子を、脅かしてしまった。
「それで大魔王のことを無かったことにしてほしいんだけど……もちろん、俺の出来る範囲でなんでもする!」
「えぇーと、もう、日記に書いたから無かったことには……」
暁さんがまた少し変なことをいう。
「消したらいいんじゃないの?」
「だめ!これは、わたしの全てだから……」
うーん……大事なものの割には、普通の日記帳に見えるし……そもそもエセ大魔王みたいなやつと会ったことを書いたりするか?
いや、まてよ……
「なあ、暁さん大魔王とは、何処であったの?」
「えーっと、病院って書いてる」
やっぱり!エセ大魔王は、あの日ちゃんとハゲジジイの病院に向かっていた。そこで出会ったということは、
もしかして暁さんは……
「もしかして、暁さんも……二重人……」
「わたし、24時間しか記憶できないの……」
あっ、何か俺が思ってたのと違う……
あれ?暁さん今とんでもないこと言わなかった?
「24時間しか記憶できないってどういうこと?」
とまあ、わたくしこと、赤城 飛翔でございます。
そんなに久しぶりじゃない?まあまあ、そんな細かいことはどうでもいいじゃないですか。
それでは、さっそくいつものおさらいコーナーといきましょう。はい拍手!拍手!
……ですよね……わたしもこんなおさらいしないで本編だけでよくない?という風に思ってた時期がありました。
しかし、わたしはその時期を乗り越えたのでバンバンやります!
では、気を取り直して……前回は、そう……えぇーと……
自分のことなのであまり言いたくないですが……雛田さんとイチャイチャしかしてないですね……
でも、大丈夫!今回からは、いよいよ本格的に彼の青春劇がはじまるはず。もしかしたら、エセ大魔王さんも出るかも……
「それでは、彼の口封じ作戦リベンジをどうぞ!」
4月10日午前7時半 私立穂の枝学園1年3組にはある目的を持って早くから登校している男子生徒の姿があった。
……いや、女子生徒の姿もあった。
「あのー、暁さん?変な行動をとる俺を入学式の夜に見なかった?」
「は、はい?」
とまあ、今日は暁さんが登校してくれたので口封じできる!と思っていたのだが……さっきから暁さんと話が噛み合わない。
ーー4月10日午前7時きっかり。私立穂の枝学園1年2組!の教室には、女子生徒の姿があった。
その生徒は、小動物系と言えばいいのだろうか。こちらが守ってあげないといけない 。いや、守りたい!と思うような小柄な体型と少し猫っ毛なのか所々ピンッと髪が跳ねている無防備さも兼ね備えていて、少し意地悪したくなるような……
とまあ、先ほどから2組にいる女子に対して危ない感情を持ちかけていたのは、当然俺である。
なぜ俺がそんな変態紛いのことを3組ならまだいいが……いや、よくないか、2組で行っているのかというと俺の待ち人である暁さんが2組にいるのだ。
『暁さん~!俺達の教室は3組だぜ、このうっかりさんめ!』
みたいなことをしてもいいのだが、流石にあまり話したことのない女子にそういうことはしてはいけないと思える俺なのだった。
まあ、雛田さんにならできるかも……じゃなくて、取り敢えず暁さんを3組につれていこう。
「あのー、暁さんここは2組で俺達のクラスは3組だよ」
「ん?そうだっけ?教えてくれてありがとう」
あれ?もしかして暁さんかなりの天然キャラかしら?
意外とスムーズに暁さんを3組に連れて来ることができた。
さあ、後は口封じをすれば、雛田さんとの楽しい高校生活が待ってるぜ !
「どうしてあなたはここにいるの?」
「!?」
暁さんがよくわからないことを聞いてきた。
「えっとー、俺も3組なんだけど……」
「そうなんだ、よろしくね」
「お、おう……よろしく」
あれ?何でまた自己紹介してるの?アホの子なの?
まあいいや……さっさと口封じだな
「あのー、暁さん?変な行動をとる俺を入学式の夜に見なかった?」
「は、はい?」
まあ、質問も変だから仕方がないか……
「えーっと、俺が大魔王だー!みたいなことをたぶん暁さんの前でしたと思うんだけど……」
「そうなの?ちょっとまって……」
暁さんは、そう言ってポケットから手帳を出して眺め始めた。
「わかった。大魔王ディザイアさんのこと?」
「それだあぁーー!」
「ひっ、」
「あっ!ごめん、急に大声だしちゃって」
いかんいかん、紳士たる俺が、こんな小動物みたいな女子を、脅かしてしまった。
「それで大魔王のことを無かったことにしてほしいんだけど……もちろん、俺の出来る範囲でなんでもする!」
「えぇーと、もう、日記に書いたから無かったことには……」
暁さんがまた少し変なことをいう。
「消したらいいんじゃないの?」
「だめ!これは、わたしの全てだから……」
うーん……大事なものの割には、普通の日記帳に見えるし……そもそもエセ大魔王みたいなやつと会ったことを書いたりするか?
いや、まてよ……
「なあ、暁さん大魔王とは、何処であったの?」
「えーっと、病院って書いてる」
やっぱり!エセ大魔王は、あの日ちゃんとハゲジジイの病院に向かっていた。そこで出会ったということは、
もしかして暁さんは……
「もしかして、暁さんも……二重人……」
「わたし、24時間しか記憶できないの……」
あっ、何か俺が思ってたのと違う……
あれ?暁さん今とんでもないこと言わなかった?
「24時間しか記憶できないってどういうこと?」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。
愛なんてどこにもないと知っている
紫楼
恋愛
私は親の選んだ相手と政略結婚をさせられた。
相手には長年の恋人がいて婚約時から全てを諦め、貴族の娘として割り切った。
白い結婚でも社交界でどんなに噂されてもどうでも良い。
結局は追い出されて、家に帰された。
両親には叱られ、兄にはため息を吐かれる。
一年もしないうちに再婚を命じられた。
彼は兄の親友で、兄が私の初恋だと勘違いした人。
私は何も期待できないことを知っている。
彼は私を愛さない。
主人公以外が愛や恋に迷走して暴走しているので、主人公は最後の方しか、トキメキがないです。
作者の脳内の世界観なので現実世界の法律や常識とは重ねないでお読むください。
誤字脱字は多いと思われますので、先にごめんなさい。
他サイトにも載せています。
あなたを忘れる魔法があれば
美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。
ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。
私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――?
これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような??
R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる