雨音

宮ノ上りよ

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3 離れゆく我が子

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 『内定、もらったよ』
滅多に自分からは連絡を寄越さない息子が久々に掛けてきた電話で、有智だけど、と名乗った後に、ぼそりとそう言った。
『どこの会社?』
『大阪市内』

 来るべき時が来た、と。
祐子は思った。

 昨今の厳しい就職難の中、早々に内定を得られたのは喜ぶべき事で
「おめでとう!頑張ったねユーチ!」
明るい調子で息子の健闘を称えた後
「で、そこに決めるの?」
さらりと問うと、うん、と短い応えが返って来た。
かなり前から、就職活動は県外でしてもいいかと相談されて、いいよ、と言っていた。だから今更、反対するつもりはない。
そもそも県外の大学へ進学した時点で、半ば自分の手を離れたものだと腹を括ったつもりでいたから。

 けれど――。

 電話を切って。
受話器を置いた手をそこから上げないまま、ほうっ……と。
祐子は、大きく溜息をついた。

 有智が今いる京都も、これから就職しようとしている大阪も、ここから見たら距離的には殆ど変わらない。
これまでの三年間と、何が変わる訳でもない。

 いや。
確実に変わる事が、ひとつあった。
これまで有智の近くにいた菜々美が、いなくなる。

 菜々美は先日、教員採用試験を受験するために二日ほど帰省してきた。
いつものように土産を持って訪ねてきて
『競争率凄いし正直自信ないんですけれど』
心細さを口にするのに
『何言ってるの!ななちゃんなら大丈夫!』
頑張ってね、と激励した。

 多分、菜々美ならば合格するだろう。
そして卒業と同時に、地元ここに帰って来る。

 連絡も帰省も間遠になりがちだった有智の様子を、それでも今までは菜々美を通じて僅かながらでも知る事が出来た。
けれど、これからは――。


 同じ高校に進学した有智と菜々美は、卒業後、京都の同じ私立大学へと進んだ。
本人達の話によると示し合わせた訳でも何でもない、全くの偶然という事だった。
お互いに、小学校からの腐れ縁だ、と苦笑いしながら零していたが、祐子はこの偶然に心の底から感謝したい思いだった。
それは菜々美の父・宏も全く同じだったようだ。
それぞれ、一人っ子を遠くへ手放す事への不安が尽きなかったから、ふたりが同じ大学で近くで四年間を過ごすのなら、親として互いにこれ程心強い事はない、と。
だが。
同じ大学とは言え有智が進んだ経済学部はキャンパスが本学から独立していて、本学の文学部に通う菜々美とは生活圏がやや離れていた。下宿はどちらも親が付き添って行って決めたが、互いの近くにという訳にはいかなかった。
その上、これは宏も祐子も当初知らなかった事だが、中学高校と共に吹奏楽部だったふたりは、大学ではどちらも違うサークルを選んでいた。
有智が入部したのはオーケストラ部。
亡き夫の有希がクラシック音楽が大好きで、夫が収集していた沢山のレコードをそっくりそのまま受け継いだ有智も小学生の頃からクラシックに親昵していた。
だから以前からオーケストラに憧れていたのだと。
入学してひと月後のゴールデンウィークに帰省してきた有智からその話を聞いた祐子が
『じゃあ、ななちゃんは?』
と訊ねたら
『市民バンドに入ったって言ってた』
返って来たのはそのひとことだけ。
詳しい事情は知らないのか、息子はそれ以上何も語らなかった。
後で宏から、菜々美は吹奏楽を続けるつもりだったが大学のサークルは拘束時間がかなり厳しいので自由度の高い市民サークルにしたようだと聞かされた。

 今までよりも接点が激減し、生活サイクルも全く重ならなくなったふたりは、帰省の時期も微妙にずれていた。
菜々美は帰省の度に必ず
『これ友達から教えてもらったお店のなんですけど凄く美味しくて!おばさんも絶対気に入ると思う!』
『これ、今の時季しか置いていないってお菓子がたまたま昨日買えたんです。でも賞味期限今日までだからあんまり沢山買えなくて、ちょっとだけでごめんなさい!』
等、祐子の好みを考えた上で毎回違う店の和菓子や洋菓子を土産に持って挨拶に来てくれた。
一方、有智は駅の売店のレジ袋に入った菓子を何も言わずにテーブルの上に置いておくだけで。
母に土産をと考えてくれるだけでも有難い、とは思いつつ
『ななちゃんはいつもきちんとしたお店のお土産を持って来てくれるのよ?いつも父がお世話になってます、って。大体貴方、お隣の宏おじさんにお土産買ってきたの?』
つい苦言を呈してしまった。
次はちゃんと買ってきなさいよ、と言うと面倒くさそうにはいはいと返してきた息子は、それでも以降は帰省すると隣家に土産を持って挨拶に行くようになった。
『いつも母がお世話になってます、って丁寧に挨拶してくれて。有智君もすっかり一人前の大人になりましたね』
宏にそう言われる度、祐子はいえまだまだ子どもで、と苦笑いするしかなかった。

 県外での就職活動を考えてもいいか、と初めて息子に相談されたのは、二回生の夏に帰省してきた時だった。
バブル経済で売り手市場と言われた数年前が遠い夢物語のように思える程、就職事情は氷河期と言われる程に冷え切っていた。大都市圏でもなかなか内定が取りにくい状況の中、まして地元へのUターンはかなり厳しい、と。
息子の説明を待つまでもなく、祐子は理解していた。
『Uターンとか気にしなくていいから。お母さんもまだまだ若いしひとりでも大丈夫よ?』
『若いって、四捨五入したら五十だろ』
『残念でした~!まだ誕生日来てないから四十なんだよねこれが』
『何言ってんだよいい年して、ったく』
呆れたように笑った有智は、それでも母の許しを得た事でどこかほっとしていたように見えた。

 珍しく駅の売店ではない、けれどどこかで見た覚えのある瀟洒な紙袋に入った菓子折を土産に持って、帰って来た息子。
この子は自分の知らない所でどんどん大人になって、自分からどんどん離れて行く。
そんな気が、した。

 京都に戻った有智と入れ違いで帰省して来た菜々美がいつものように土産を持って挨拶に来た時、祐子ははたと思い当たった。
有智の土産の紙袋、あれは以前菜々美からもらった土産と同じ店の物だった、と。
『ユーチに何か教えるとかした?』
菜々美に問うと、いいえ、と返って来て。

 ふっと、思った。
もしかしたら、彼女でも出来たんだろうか。

 菜々美は毎回『友達に教えてもらった』と、女子学生の間で評判の良い店をリサーチして土産を選んできてくれる。
だからもしかして、と。

 だから県外就職なのか、と。

 菜々美ならば何か事情を知っているかもしれない、と思いつつ。
問おうとしかけた口を、だが祐子は噤んだ。

 ななちゃんとだったら――と。
思ったことが、ない訳ではなかった。
引っ越してきた時からの大の仲良しで、小学校から高校まで一緒、部活動も一緒、そして偶然ながら進学した大学も一緒。
ずっとふたりを見て来て、息子にはこれ以上の相手はないのでは、とさえ思ったが。
ふたりの間にそんな気配が微塵もない事も、ずっと見て来たがゆえにまた、祐子には判っていた。
多分、有智も菜々美も互いが『幼馴染』の『親友』ではあっても、恋愛の対象ではないのだろう。
こればかりは親がどう思った所で、どうなるものでもない。


 昨年の夏、大学生活も後半に入った有智から改めて、地元就職でなくてもいいかと確認され、どこに就職しても構わないと祐子は応えた。
『大手企業だったらそれこそ北海道から沖縄のどこに飛ばされるか判らないでしょ?海外って事もあるんだし?』
まあ貴方の頭でそんな御大層な会社に入れるかどうかはともかくね、と。
笑いながら付け加えると
『ほっといてくれ!』
むっとしてそう言った息子は、その後口を噤んだままずっと何事か考えているようだった。

 漠然と思っていた事が、いよいよ現実になる。
有智は、間違いなくここには帰って来ない。

 ――私も覚悟を決めないと、ね。

 これからの人生、ずっと、ひとりなのだと。
祐子は我と我が身にそう言い聞かせていた。


 それから数ヶ月後の、秋のある日のこと。
『お昼時に済みません、こんな事をお願いするのは心苦しいんですが』
正午近く、ひどく不安そうな顔で訪ねてきた宏に
『有智君に、ななの様子を見に行ってもらえるよう頼んでもらえませんか』
いきなり切り出されて、祐子は驚いた。

 『ななちゃん何かあったんですか?』
『それが……昨日から全然連絡がつかない状態で』

 宏の話によると、一昨日菜々美宛てにミカンを配送時間指定で発送したが、昨日も今朝も配達時に不在で電話を掛けても全く連絡が取れず、生ものなので一旦発送元に送り返させてもらってもいいかと配送会社から連絡を受けたとのことだった。
『ななの方からこの時間ならいるからと言われて時間指定にしたんですが……私もさっきから何度も電話しているんですが、全然出なくて』
何かあったんじゃないか、と。
掠れるような声で呟いた宏に
『ユーチにすぐ連絡取ってみます』
そう言って、祐子は玄関先にある電話に手を伸ばした。
覚えている番号をプッシュして、呼出音を数回鳴らしたが、出ない。
『もしかしたらサークルの練習に行っちゃってるかも……』
だとすると帰宅が何時になるかは判らない。
配送会社からまた電話が入るかもしれないので一旦帰ります、と、玄関を出た宏の背中に
『ユーチと連絡がついてもつかなくても後でそちらに伺いますから!』
そう声を掛けながら、祐子はリダイヤルボタンを押した。

 二度目の電話でも出なかった有智が、駄目元で押した三度目のリダイヤルで出た時、祐子は心底ほっとした。
『今すぐななちゃんに連絡つくかどうか電話してみてくれない?』
宏から聞いた事情を話すと
『わかった。とりあえず電話入れて、下宿行ってみるよ』
ななと連絡がつき次第隣に連絡入れるから宏おじさんにそう伝えておいて、と言われて
『頼むわね』
祈るような思いで、祐子は返した。

 有智からの伝言を宏に伝えた祐子が帰宅して、三十分程過ぎた頃。
再び訪ねて来た宏は、さっきよりも明るい表情をしていた。
『有智君から連絡もらいました。なな、一昨日から熱を出して寝込んでいたらしくて』
立って歩くとふらつくので玄関先にある電話が鳴る度にベッドから出て這っていったものの、毎回間に合わず切れてしまったらしい。有智がずっと鳴らし続けて、やっと繋がったとのことだった。
その後有智は菜々美のアパートを訪ねて彼女の様子を確認した上で、そこから宏に電話を寄越したそうで
『熱はあるけれどとりあえず動いたり普通に話したりは出来るから大丈夫だと。今から病院に連れて行って後でまた連絡するから心配しないで待っててくれって』
安堵を声に滲ませる宏に
『良かった……』
祐子も、胸を撫で下ろした。
『有智君が近くにいてくれたおかげです。本当に有難うございます』
深々と、宏に頭を下げられて
『いえそんな、私は何もしてませんから!』
慌てて手を振る。

 顔を上げた宏の両目は、微かに潤んでいで。
どれ程に一人娘の身を案じていたことかと、胸が詰まった。

 夕方、有智から宏に連絡が入った。
菜々美は風邪をこじらせて軽い肺炎と脱水を起こしかけていたものの、幸い点滴で落ち着いたので入院はせずに薬をもらって帰宅した、と。
ただ、まだ熱が下がり切らないとのことで
『有智君に一晩付いてて様子を見てやってくれって、無理を言ってしまって』
再度報告に来た宏が恐縮気味にそう言うのに、祐子は目を丸くした。
『あの……それ、いいんですか?』

 いくら非常事態で、いくら幼馴染の仲とは言え。
娘の独り暮らしの部屋に男を泊める事を父親として許容出来るのか、と。
訝しむ祐子に、宏は笑って
『有智君なら構いませんよ、私は』
からりと応えた。

 それは、息子が菜々美の友人として信用されているという事なのか。
それとも、他に何か意味があるのか。

 『いいんですか?』
枝葉末節抜きのたったそれだけの問いを、宏がどのように捉えての
『構いませんよ』
なのか。
何とも測りかねた、祐子だった。


 あれから八ヶ月余り。
有智も菜々美も四回生、大学生活最後の夏を迎えていた。

 あれ以来、菜々美は宏に定期的に電話を寄越すようになった。
と言っても菜々美が自発的にそうしているのではなく、宏が強制しての事だ。
毎週二回、実家に電話を入れる事。もし電話がない場合には即、有智に連絡を取ると。
『宏おじさんに頼まれて。電話寄越さなかったら俺に電話するから、俺がななに電話入れるかアパートに様子見に行くかして欲しいって』
その話を祐子にした時の有智は、電話の向こうで心なしか楽しげだった。
『それでななちゃん、何だって?』
『あ?そこまで言われたらあいつも折れるしかないだろ?俺に電話寄越して平謝りだったけどな。迷惑かけてごめんって。まあ俺は別に迷惑じゃないし、どうしても迷惑かけたくなかったらちゃんとおじさんに連絡入れろって言ってやったんだ』
息子の得意気な言い方が妙に可笑しくて、祐子はちいさく笑った。
『そっか、そういう手があるのね。じゃあ私も同じ事をななちゃんにお願いしようかな』
『ちょ!マジやめてくれよ母さん!』

 滅多に連絡を寄越さない、日頃どうしているのか殆ど判らない息子へのほんの少しの嫌味のつもりで、冗談半分に言ったことだったが。

 この春頃から、菜々美を通じて有智の様子が僅かながら窺えるようになった。
菜々美から電話があった翌日、宏がそれを祐子に話してくれる。
どうやら最近は時々連絡を取り合っているらしい。
大学入学以来、何となく以前より距離が出来ていたように見えたふたりだったが、やはり昨年の肺炎騒ぎがきっかけにでもなったのだろうか。

 だが。
それもあと半年と少しの事になりそうだ。

 いつまでも続く事とは無論思っていなかったが。
はっきりと期限を切られてみると、心の中にぽっかりと穴が開いて冷たい風が吹き抜けていくような。
何とも言い様のない心淋しい思いに、祐子は捉われていた。
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