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(三)
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香ばしい煮物の香りが、辺りに薄く漂っている。
客人をもてなす食膳の準備に立ち歩きながら、史乃の心は落ち着かなかった。
普段会議室として使われている大部屋は紅白の幕で囲まれ、出入口の左右には、花をつけた桜の枝が生けられている。
演壇が設けられている部屋の奥には、「歓迎相原尚文君」と朱く大書された垂れ幕が吊るされていた。
その脇では、自由党総理・板垣退助が、新聞記者らしき数名の男達に囲まれ、にこやかに笑顔を振る舞っている。
(笑っている場合じゃないのに)
史乃は思う。
(今日、もしかしたら大事件が起こるかも知れないんだから)
史乃の頭からは、
「僕は明日、板垣さんに、黒幕の名を明かす」
という相原の言葉が、 どうしても離れない。
考え込みながら座布団の山を運んでいる史乃に、何かがぶつかった。
「痛っつ」
座布団を抱えたまま尻餅をついた史乃に、北村が声をかけた。
「大丈夫? よそ見してると危ないよ」
「ごめんなさい」
崩れた座布団の山を直しながら、史乃が言った。
「昨日は医者だの警察だのと騒いでいたのに、全然様子が違うのね。もっと物々しい雰囲気になると思ったのに」
「まあ、ね」
北村は、記者と談笑している板垣の方を見やった。
「全て、板垣総理の方針なんだ。相原を暖かい気持ちでもてなすように、と」
「あったかい気持ち、ねえ」
史乃は首をかしげると、辺りを見回した。
「でも、紅白の幕まで張るなんて。千藤さんは、反対しなかったのかしら」
今度は北村は、千藤の方を見やる。
「千藤さんは、板垣総理には逆らわないよ。大抵のことはね」
「そう言えば、そうね」
頷く史乃の視界の片隅に、屈強そうな男たちが五人、千藤の傍に佇んでいるのが映った。
「あの人達は? 見かけない顔だけれど」
史乃の問いに、北村は怪訝そうな顔で首を傾げた。
「さあ、知らないな。千藤さんのたっての望みで連れて来られたらしい。多分、いざという時のための用心棒の積りだろうね」
「用心棒、ねえ」
一体千藤は、何を考えているのだろうか。
史乃はそっと、懐に手をやった。
懐には、千藤から渡された匕口が忍ばせてある。
昨晩、相原との交渉が失敗に終わったことを報告すると、千藤は
「そうか。ご苦労」
と言ったきり、腕組みをして考え込んでいる様子だった。
「まあ、 仕方がない」
千藤は天を仰いだ。
「こうなった以上、最後の手を使うしかなかろう」
「最後の、手?」
「全ては、党のためだ」
千藤は史乃の疑問には答えず、史乃に匕口を差し出した。
「明日あんたもこれを、持って行くといい。万一、相原が暴れたりすると大変だからな」
史乃は千藤の言うことが解せなかったが、念のためと思って匕口を持ってゆくことにしたのである。
「板垣総理!」
史乃の思いを掻き消すように、出入口で叫ぶ声が聞こえた。
「相原さん、ご到着です」
(えっ。もう)
史乃は慌てて、座布団を並べにかかった。
史乃が並べ終わると同時に、廊下を歩く足音が近づいて来た。
「皆さん、ご着席を」
千藤の声に促されて、党幹部、党員、新聞記者達が席につく。
例の屈強そうな男たちは、上座に座った板垣の背後に、隠れるように座り込んだ。
やがて、出入口に、髭をゆたかに生やした中年の男が現れた。
河野広中である。河野は、鷹揚な人柄から、板垣と相原の橋渡しの役割を担っていた。
河野はにこやかに会場を見回すと、口を開いた。
「相原君をご紹介します。ご存じの方も、おいででしょうが」
板垣が拍手を始めると、会場の者全てがこれに続いた。
拍手の中、出入口に現れた相原が頭を下げる。今日の相原は、羽織袴に身を包んでいるが、些か窮屈そうに見えた。
「どうぞ、そちらにかけてください」
居並ぶ党員や新聞記者達の中央に、相原の席が設けられている。板垣に勧められて、相原は席についた。
「私も、こんな上座では窮屈だ。史乃さん、私の膳を、彼の前へ運んでくれないか」
「は。はい」
史乃は言われるままに進み出て、板垣の膳を相原の目の前に置く。
振り返って出入り口の近くへ戻ろうとした時、相原と眼が合った。
「……」
呆然と相原を見つめる史乃に、相原は微笑を返した。
「僕は明日、板垣さんに、黒幕の名を明かす」
史乃は、どきりとした。相原の微笑みが、そう言いたげに見えたのである。
(ああ。全ておしまいだ。私のせいで……)
昨日、もう少し機転をきかせれば、説得できたのではないか。史乃の頭の中で、後悔が渦を巻き始めていた。
相原は、そんな史乃には無頓着に、挨拶を始める。
「先年は板垣様にとてつもない過ちを犯しまして、誠に申し訳ございませんでした」
一歩分下がって、土下座している。
「もう、謝らなくていいんだ」
板垣は、溢れるような笑顔で応じた。
「六年前に、謝罪に来てくれたではないか」
慈愛に満ちた顔をしている。
「それより、 六年間も姿をくらまして、 心配したぞ」
「申し訳ありません」
相原は声を落とした。
「長きに渡りご無沙汰致し、申し訳ありませんでした」
言い終わると相原は、咳払いを一つした。
「本日は板垣様に申し上げたいことがあり、参上致しました」
板垣の眼を正面から見据えると、眦を緊張させる。
「こうしてまかり越しましたのは、板垣様に是非、申し上げたいことがあったからです」
板垣は頷いた。
「遠慮は無用だ。言ってみなさい」
相原は顔を上げた。
「この度私は、板垣様が長州の伊藤博文公とご連携なさり、政府に入られると聞き及びました。まことのことでしょうか」
「いかにも。その積りだ」
板垣は口元を引き締め、首を縦に振った。
「一つだけ、お忘れなされずにいただきたいことがあるのです」
相原の声が、心なしか上ずり始めていた。
「ご存じの通り私は、板垣様を傷つけし罪により、七年に渡り北海道は空知の集治監にて服役致しました」
板垣は、 黙して聞いている。
「空知で私達囚人は、人間扱いされませんでした……来る日も来る日も、 昼夜交代で十二時間もの苛酷な採炭作業をさせられ……冬の寒さや有毒ガスの噴出事故で、次々と仲間が命を落としてゆきました。一年の間に五十人もの囚人達が、 死んでいったのです」
相原の眼に、熱いものが込み上げて来ていた。
「その仲間の中には、自由民権の大義のため闘い、投獄された者も、……そして私のように、 投獄後に彼らに感化され、 自由民権に目覚めた者もおりました……その多くの者たちが、 無念の死を遂げていったのです」
相原は眼鏡を外し、 掌で涙を拭った。
「お願いです」
相原は再び、手をついた。
「お願いです。政府に入られるにあたり、どうか絶対に、否、お心の片隅にでも、彼らの想いを忘れずにいていただきたいのです。それこそ、 私の全ての願い……」
聴いている板垣の頬にも、熱いものが流れていた。
「彼らのことは、忘れたことはない。片時も……」
板垣は相原に歩み寄り、肩を抱いた。
「この板垣、政府に入るのは、もとより彼らを始めとした、全ての自由民権の志士達の代表としてだ。もし万が一、私の行動に間違いがあれば、また私を刺しに来てくれたまえ」
相原の肩が、震えている。
「そんな、滅相もない」
誰からともなく、会場に拍手が始まった。
会場が拍手に包まれる中、相原と板垣は堅い握手で結ばれた。
黒幕のことなどすっかり忘れて、気がつくと史乃も拍手の輪に加わっていた。
拍手をしながらいつか、史乃の眼にも涙が溢れでていた。
ただ、千藤と五人の男達だけは、鋭い視線を相原の背中に送り続けている。
こうして春の宴は、鳴りやまぬ拍手の中で、終わった。
客人をもてなす食膳の準備に立ち歩きながら、史乃の心は落ち着かなかった。
普段会議室として使われている大部屋は紅白の幕で囲まれ、出入口の左右には、花をつけた桜の枝が生けられている。
演壇が設けられている部屋の奥には、「歓迎相原尚文君」と朱く大書された垂れ幕が吊るされていた。
その脇では、自由党総理・板垣退助が、新聞記者らしき数名の男達に囲まれ、にこやかに笑顔を振る舞っている。
(笑っている場合じゃないのに)
史乃は思う。
(今日、もしかしたら大事件が起こるかも知れないんだから)
史乃の頭からは、
「僕は明日、板垣さんに、黒幕の名を明かす」
という相原の言葉が、 どうしても離れない。
考え込みながら座布団の山を運んでいる史乃に、何かがぶつかった。
「痛っつ」
座布団を抱えたまま尻餅をついた史乃に、北村が声をかけた。
「大丈夫? よそ見してると危ないよ」
「ごめんなさい」
崩れた座布団の山を直しながら、史乃が言った。
「昨日は医者だの警察だのと騒いでいたのに、全然様子が違うのね。もっと物々しい雰囲気になると思ったのに」
「まあ、ね」
北村は、記者と談笑している板垣の方を見やった。
「全て、板垣総理の方針なんだ。相原を暖かい気持ちでもてなすように、と」
「あったかい気持ち、ねえ」
史乃は首をかしげると、辺りを見回した。
「でも、紅白の幕まで張るなんて。千藤さんは、反対しなかったのかしら」
今度は北村は、千藤の方を見やる。
「千藤さんは、板垣総理には逆らわないよ。大抵のことはね」
「そう言えば、そうね」
頷く史乃の視界の片隅に、屈強そうな男たちが五人、千藤の傍に佇んでいるのが映った。
「あの人達は? 見かけない顔だけれど」
史乃の問いに、北村は怪訝そうな顔で首を傾げた。
「さあ、知らないな。千藤さんのたっての望みで連れて来られたらしい。多分、いざという時のための用心棒の積りだろうね」
「用心棒、ねえ」
一体千藤は、何を考えているのだろうか。
史乃はそっと、懐に手をやった。
懐には、千藤から渡された匕口が忍ばせてある。
昨晩、相原との交渉が失敗に終わったことを報告すると、千藤は
「そうか。ご苦労」
と言ったきり、腕組みをして考え込んでいる様子だった。
「まあ、 仕方がない」
千藤は天を仰いだ。
「こうなった以上、最後の手を使うしかなかろう」
「最後の、手?」
「全ては、党のためだ」
千藤は史乃の疑問には答えず、史乃に匕口を差し出した。
「明日あんたもこれを、持って行くといい。万一、相原が暴れたりすると大変だからな」
史乃は千藤の言うことが解せなかったが、念のためと思って匕口を持ってゆくことにしたのである。
「板垣総理!」
史乃の思いを掻き消すように、出入口で叫ぶ声が聞こえた。
「相原さん、ご到着です」
(えっ。もう)
史乃は慌てて、座布団を並べにかかった。
史乃が並べ終わると同時に、廊下を歩く足音が近づいて来た。
「皆さん、ご着席を」
千藤の声に促されて、党幹部、党員、新聞記者達が席につく。
例の屈強そうな男たちは、上座に座った板垣の背後に、隠れるように座り込んだ。
やがて、出入口に、髭をゆたかに生やした中年の男が現れた。
河野広中である。河野は、鷹揚な人柄から、板垣と相原の橋渡しの役割を担っていた。
河野はにこやかに会場を見回すと、口を開いた。
「相原君をご紹介します。ご存じの方も、おいででしょうが」
板垣が拍手を始めると、会場の者全てがこれに続いた。
拍手の中、出入口に現れた相原が頭を下げる。今日の相原は、羽織袴に身を包んでいるが、些か窮屈そうに見えた。
「どうぞ、そちらにかけてください」
居並ぶ党員や新聞記者達の中央に、相原の席が設けられている。板垣に勧められて、相原は席についた。
「私も、こんな上座では窮屈だ。史乃さん、私の膳を、彼の前へ運んでくれないか」
「は。はい」
史乃は言われるままに進み出て、板垣の膳を相原の目の前に置く。
振り返って出入り口の近くへ戻ろうとした時、相原と眼が合った。
「……」
呆然と相原を見つめる史乃に、相原は微笑を返した。
「僕は明日、板垣さんに、黒幕の名を明かす」
史乃は、どきりとした。相原の微笑みが、そう言いたげに見えたのである。
(ああ。全ておしまいだ。私のせいで……)
昨日、もう少し機転をきかせれば、説得できたのではないか。史乃の頭の中で、後悔が渦を巻き始めていた。
相原は、そんな史乃には無頓着に、挨拶を始める。
「先年は板垣様にとてつもない過ちを犯しまして、誠に申し訳ございませんでした」
一歩分下がって、土下座している。
「もう、謝らなくていいんだ」
板垣は、溢れるような笑顔で応じた。
「六年前に、謝罪に来てくれたではないか」
慈愛に満ちた顔をしている。
「それより、 六年間も姿をくらまして、 心配したぞ」
「申し訳ありません」
相原は声を落とした。
「長きに渡りご無沙汰致し、申し訳ありませんでした」
言い終わると相原は、咳払いを一つした。
「本日は板垣様に申し上げたいことがあり、参上致しました」
板垣の眼を正面から見据えると、眦を緊張させる。
「こうしてまかり越しましたのは、板垣様に是非、申し上げたいことがあったからです」
板垣は頷いた。
「遠慮は無用だ。言ってみなさい」
相原は顔を上げた。
「この度私は、板垣様が長州の伊藤博文公とご連携なさり、政府に入られると聞き及びました。まことのことでしょうか」
「いかにも。その積りだ」
板垣は口元を引き締め、首を縦に振った。
「一つだけ、お忘れなされずにいただきたいことがあるのです」
相原の声が、心なしか上ずり始めていた。
「ご存じの通り私は、板垣様を傷つけし罪により、七年に渡り北海道は空知の集治監にて服役致しました」
板垣は、 黙して聞いている。
「空知で私達囚人は、人間扱いされませんでした……来る日も来る日も、 昼夜交代で十二時間もの苛酷な採炭作業をさせられ……冬の寒さや有毒ガスの噴出事故で、次々と仲間が命を落としてゆきました。一年の間に五十人もの囚人達が、 死んでいったのです」
相原の眼に、熱いものが込み上げて来ていた。
「その仲間の中には、自由民権の大義のため闘い、投獄された者も、……そして私のように、 投獄後に彼らに感化され、 自由民権に目覚めた者もおりました……その多くの者たちが、 無念の死を遂げていったのです」
相原は眼鏡を外し、 掌で涙を拭った。
「お願いです」
相原は再び、手をついた。
「お願いです。政府に入られるにあたり、どうか絶対に、否、お心の片隅にでも、彼らの想いを忘れずにいていただきたいのです。それこそ、 私の全ての願い……」
聴いている板垣の頬にも、熱いものが流れていた。
「彼らのことは、忘れたことはない。片時も……」
板垣は相原に歩み寄り、肩を抱いた。
「この板垣、政府に入るのは、もとより彼らを始めとした、全ての自由民権の志士達の代表としてだ。もし万が一、私の行動に間違いがあれば、また私を刺しに来てくれたまえ」
相原の肩が、震えている。
「そんな、滅相もない」
誰からともなく、会場に拍手が始まった。
会場が拍手に包まれる中、相原と板垣は堅い握手で結ばれた。
黒幕のことなどすっかり忘れて、気がつくと史乃も拍手の輪に加わっていた。
拍手をしながらいつか、史乃の眼にも涙が溢れでていた。
ただ、千藤と五人の男達だけは、鋭い視線を相原の背中に送り続けている。
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