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第六幕
黒い神(二)
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複雑な構造をしていてどす黒くまるでロボットみたいな巨大な生き物は、暗い夜空を天高く飛んでいた。
シロナガスクジラと同じぐらいのでかい体を持っていて巨大な前足と後ろ足が付いている。
圧倒的で誰もが愕然とするほどの巨大生物が空を飛んでいるのだ。
巨大生物の真正面が映っている雲外鏡の映像を見た妖怪一同は言葉を失いつつ驚愕していた。
こんな巨大な生物が地球にいるのかと信じられないぐらいだ。
「な、なんじゃ!?これは!?」
砂かけ婆の甲高い声が響いた。
正輝も目をまん丸にして愕然と口を開けていた。
すると、驚いていた猩々が呟いた。
「これは・・・トコヤミ大神だ」
その一言にみんなは反応した。
「トコヤミ大神って?」
正輝が訊ねると猩々は表情を強張らせながら話す。
「遥か大昔、現世を破滅へと導いた巨大な大怨霊だ。かつて高天原(たかまがはら)を支配しようと企んでいた者が死後、神々に対する強い怨みと怒りによって生まれ変わり強大な力を手に入れ超巨大生物兵器となって君臨したのだ。奴は長い時を得て生まれ変わったその姿で自らの命を奪った神々に復讐をする為、肩慣らしに日本を滅ぼそうとしたのだ。トコヤミ大神の暴走を止めたのは、初代聖戦士とわしら妖怪、そして過去に奴を打ち滅ぼした事がある神々なのだ」
ぬらりひょんは複雑な気持ちを抱きつつも過去を思い出す。
「あの頃のわしらは、若かった。日本中、トコヤミ大神の分身が大量に現れて戦うのに必死だった。大災厄といってもいいぐらいじゃ」
猩々は頷く。
「だが、おかしい。あの大戦の後、トコヤミ大神は地獄の最下層のどこかに封印されたと聞いていたが・・・」
すると、雲外鏡の映像が切り替わった。
映し出されたのは、作業部屋らしき場所でそこに牢屋があった。
牢屋にはたくさんの妖怪が助けを求めたりしている。とても悲しそうで恐怖に怯える妖怪の姿があちこち見える。
小さな妖怪から大きな妖怪。人型や獣などいろんな種類の妖怪が捕らえられていた。
その牢屋の中に見覚えのある小さな河童がいた。その河童に気づいた正輝は声を出す。
「川丸くん!」
川丸が牢屋の端っこで蹲っている。この後、何されるか知っていそうで泣いていた。
涙を流し恐怖に怯えている川丸の姿を見て気づいたのは、正輝だけではない。
「川丸!!!」
大声で叫びながら呼んだのは川丸の兄である太郎丸だ。
太郎丸は妖怪一同の中をかき分け雲外鏡に近づいて座った。
「川丸!オイラや!兄(あん)ちゃんだ!!」
呼びかけても川丸はこちらを見えてくれない。映像なので声が届かないのだ。
そして、そんな哀れな妖怪達がいる牢屋の前に滝夜叉姫がいた。
滝夜叉姫は牢屋から出した妖怪を連れている悪霊と一緒に鉱炉の方へ近づく。滝夜叉姫がレバーを引くと溶鉱炉の中から燃え盛る不気味な炎が現れた。不気味な炎の中からとてつもなく恐ろしい唸り声と悲鳴が轟く。
その炎を見た瞬間、背筋が凍った。
普通の炎とは思えない不気味さに正輝や妖怪達は血の気が引いて青ざめた。
その時だ。悪霊が妖怪を不気味な炎へ投げ込んだのだ。妖怪は悲鳴を上げながら業火の中へダイブする。
投げ込まれた妖怪は不気味な炎の中で断末魔の叫びを出した。妖怪の断末魔は雲外鏡の映像に響いた。
顔が青ざめる隠れ家にいる妖怪達は次々と溶鉱炉へ投げ込まれる仲間の姿をただ見るだけしかできなかった。
あまりの惨状な光景にさすがのぬらりひょんも猩々も血の気が引いた。
「なんてことだ・・・。まさか、あの溶鉱炉が仲間を悪霊化させる原因だったのか」
悲惨と恐ろしい光景のあまり猩々は声を震わせる。
妖怪達も仲間が溶鉱炉に入れられる姿を見て震えていた。
正輝は捕らえられた妖怪の仲間達の無惨な姿にただ呆然と見ているだけしかできない状態になっていた。
すると、雲外鏡の映像の中で滝夜叉姫に近づく謎の男が映し出された。
その謎の男は人間だった。白装束に身を包み背の高い男は何やら滝夜叉姫と話しているみたいだ。
誰だ?と思った矢先、猩々が目を剥き出しになって口から泡を吹ているみたいにパクパクさせていた。
「こ、この方は・・・!」
かなり驚いている猩々が言いかけると太郎丸は「誰や?こいつ?」と言うと猩々の口から驚愕な言葉を出した。
「こ、黑緋神之命(こくひじんのみこと)・・・様・・・!!」
黑緋神之命(こくひじんのみこと)。聞いた事もない名前に正輝は眉を寄せる。他の妖怪達も黑緋神之命(こくひじんのみこと)は一体誰なのか全く分からなかった。
正輝は後ろから猩々に訊ねる。
「こく・・・何?」
緊張が走る猩々は恐れおののきながら苦虫を噛み潰したような顔で詳しく話し始めた。
「黑緋神之命(こくひじんのみこと)様・・・いや、黑緋神之命(こくひじんのみこと)は、八百万の日本神の内の一人だった神様で、最高神の座を狙い天照大御神様に向けての反逆を起こした罪で〝無の界〟へ追放されたと聞いておる」
「無の界?」
「あの世とこの世、霊界とは全く違う出口も人も生き物も何にもいない無の境地。そこに入ってしまえばもう二度と外の世界へ帰る事ができないと聞くが、わしもあまり詳しくは知らん。だが、神々さえも恐れられる地だという事は間違いないだろう」
黑緋神之命(こくひじんのみこと)と滝夜叉姫が何やら話している様子が映る中、猩々は今の現状に起きている出来事を理解したかのように言う。
「そうか。トコヤミ大神も悪霊でわしら妖怪を襲わせたのも全て黑緋神之命(こくひじんのみこと)の仕業だったのか」
まさか、神様が妖怪を捕らえて悪霊化させるとは誰も思ってもみなかった。
黑緋神之命(こくひじんのみこと)は滝夜叉姫より更にとても冷たい顔をしている。神様とは思えないぐらい嫌な雰囲気があって邪悪な気配を漂わせている。
映像を見るだけで妖怪一同は固まった。彼の顔を見るだけで分かるだろう。
妖怪より遥かに超えていることを。
しかし、二人は一体何を話しているかは分からない。
映像が映っていたも何を話しているか音声は出ないみたいだ。
二人の会話が終わると黑緋神之命(こくひじんのみこと)が溶鉱炉場を離れようとする。
その後を付いて行く滝夜叉姫。
今の滝夜叉姫は、さっきの冷徹な表情からガラリと女らしい顔に変わっている。
先程、黑緋神之命(こくひじんのみこと)と話している時も頬を染め目を輝かせる滝夜叉姫の様子が見えた。
まるで、彼に恋をしているかのように。
二人の姿が消えると映像がプツンと切れ雲外鏡の顔が浮かび上がった。
重い空気が屋敷内に充満し誰も一言も話さなかった。
彼らは伝説の妖術師と神様を相手に戦おうとしていたのだ。
大物二人と凶暴な悪霊軍団。とてもシビアな現実が妖怪達を打ちのめす。
数分、屋敷は沈黙に包まれた。
絶望的な現実を目の当たりしているのか気が重い空気が淀んでいる。
すると、一本ダタラが
「・・・・・無理だな」
その一言に一同は顔を上げる。
「滝夜叉姫はともかく、こく・・・なんとかっていう神様がいるんじゃ、俺達に勝ち目ないもんな」
さっきまでの気迫があった一本ダタラが急に弱腰になっていた。
「な、何を言っとるんだ!?お前、さっきは勢いで戦おうだなんて言ったではないか!」
さっきの話とは全く逆の方を言った一本ダタラに猩々は反論した。
すると、ろくろ首が一本ダタラの発言を添えるかのように
「一本ダタラの言う通りよ。神様相手じゃ私達みたいな妖怪に敵うはずもない」
その意見に一同の中に頷く妖怪もいた。
「だが、あのお方・・・いや、奴は天照大御神様に反逆をした罪で〝神〟という名は剥奪されている。今の黑緋神之命(こくひじんのみこと)は、神と名乗る程の人物ではない」
猩々が説得しようとするが、ほとんどの妖怪達は諦めかけていた。
元神とはいえ、映像から感じたあの恐ろしい姿を見れば誰だって敵わない。
あまりにもハードルが高すぎて彼らに勝つ自信がなくなりかけていた。
正輝もさっきの話を聞いた時、目の前に大きな壁が立ちはだかっているのが見え不安になった。
あの滝夜叉姫が慕わせる程の力を黑緋神之命(こくひじんのみこと)が持っているのだから。
「でも、元は神様なんだろ?今は神様じゃなくても神様だった奴と戦うなんてハードルが高すぎる。しかも、滝夜叉姫といえば、朝廷転覆の反乱を引き起こして半壊して多くの人間の役人を半殺しにした伝説の妖術師というじゃないか?そのうえ、あの悪霊達は元々、俺達の仲間だったんだろ?悪霊を倒すっちゅうことは、仲間を自分の手で殺すという意味だろ?そんなの、俺にはできない!」
手の目は悪霊化された仲間と戦うのを強く反対した。そして、伝説の妖術師と元神様と戦う事も躊躇した。
さっきまでの気勢が嘘みたいに一同は沈んでいた。
このままではいかんと思った猩々はみんなが気合入るような鼓舞するような言葉はないか探る。
シロナガスクジラと同じぐらいのでかい体を持っていて巨大な前足と後ろ足が付いている。
圧倒的で誰もが愕然とするほどの巨大生物が空を飛んでいるのだ。
巨大生物の真正面が映っている雲外鏡の映像を見た妖怪一同は言葉を失いつつ驚愕していた。
こんな巨大な生物が地球にいるのかと信じられないぐらいだ。
「な、なんじゃ!?これは!?」
砂かけ婆の甲高い声が響いた。
正輝も目をまん丸にして愕然と口を開けていた。
すると、驚いていた猩々が呟いた。
「これは・・・トコヤミ大神だ」
その一言にみんなは反応した。
「トコヤミ大神って?」
正輝が訊ねると猩々は表情を強張らせながら話す。
「遥か大昔、現世を破滅へと導いた巨大な大怨霊だ。かつて高天原(たかまがはら)を支配しようと企んでいた者が死後、神々に対する強い怨みと怒りによって生まれ変わり強大な力を手に入れ超巨大生物兵器となって君臨したのだ。奴は長い時を得て生まれ変わったその姿で自らの命を奪った神々に復讐をする為、肩慣らしに日本を滅ぼそうとしたのだ。トコヤミ大神の暴走を止めたのは、初代聖戦士とわしら妖怪、そして過去に奴を打ち滅ぼした事がある神々なのだ」
ぬらりひょんは複雑な気持ちを抱きつつも過去を思い出す。
「あの頃のわしらは、若かった。日本中、トコヤミ大神の分身が大量に現れて戦うのに必死だった。大災厄といってもいいぐらいじゃ」
猩々は頷く。
「だが、おかしい。あの大戦の後、トコヤミ大神は地獄の最下層のどこかに封印されたと聞いていたが・・・」
すると、雲外鏡の映像が切り替わった。
映し出されたのは、作業部屋らしき場所でそこに牢屋があった。
牢屋にはたくさんの妖怪が助けを求めたりしている。とても悲しそうで恐怖に怯える妖怪の姿があちこち見える。
小さな妖怪から大きな妖怪。人型や獣などいろんな種類の妖怪が捕らえられていた。
その牢屋の中に見覚えのある小さな河童がいた。その河童に気づいた正輝は声を出す。
「川丸くん!」
川丸が牢屋の端っこで蹲っている。この後、何されるか知っていそうで泣いていた。
涙を流し恐怖に怯えている川丸の姿を見て気づいたのは、正輝だけではない。
「川丸!!!」
大声で叫びながら呼んだのは川丸の兄である太郎丸だ。
太郎丸は妖怪一同の中をかき分け雲外鏡に近づいて座った。
「川丸!オイラや!兄(あん)ちゃんだ!!」
呼びかけても川丸はこちらを見えてくれない。映像なので声が届かないのだ。
そして、そんな哀れな妖怪達がいる牢屋の前に滝夜叉姫がいた。
滝夜叉姫は牢屋から出した妖怪を連れている悪霊と一緒に鉱炉の方へ近づく。滝夜叉姫がレバーを引くと溶鉱炉の中から燃え盛る不気味な炎が現れた。不気味な炎の中からとてつもなく恐ろしい唸り声と悲鳴が轟く。
その炎を見た瞬間、背筋が凍った。
普通の炎とは思えない不気味さに正輝や妖怪達は血の気が引いて青ざめた。
その時だ。悪霊が妖怪を不気味な炎へ投げ込んだのだ。妖怪は悲鳴を上げながら業火の中へダイブする。
投げ込まれた妖怪は不気味な炎の中で断末魔の叫びを出した。妖怪の断末魔は雲外鏡の映像に響いた。
顔が青ざめる隠れ家にいる妖怪達は次々と溶鉱炉へ投げ込まれる仲間の姿をただ見るだけしかできなかった。
あまりの惨状な光景にさすがのぬらりひょんも猩々も血の気が引いた。
「なんてことだ・・・。まさか、あの溶鉱炉が仲間を悪霊化させる原因だったのか」
悲惨と恐ろしい光景のあまり猩々は声を震わせる。
妖怪達も仲間が溶鉱炉に入れられる姿を見て震えていた。
正輝は捕らえられた妖怪の仲間達の無惨な姿にただ呆然と見ているだけしかできない状態になっていた。
すると、雲外鏡の映像の中で滝夜叉姫に近づく謎の男が映し出された。
その謎の男は人間だった。白装束に身を包み背の高い男は何やら滝夜叉姫と話しているみたいだ。
誰だ?と思った矢先、猩々が目を剥き出しになって口から泡を吹ているみたいにパクパクさせていた。
「こ、この方は・・・!」
かなり驚いている猩々が言いかけると太郎丸は「誰や?こいつ?」と言うと猩々の口から驚愕な言葉を出した。
「こ、黑緋神之命(こくひじんのみこと)・・・様・・・!!」
黑緋神之命(こくひじんのみこと)。聞いた事もない名前に正輝は眉を寄せる。他の妖怪達も黑緋神之命(こくひじんのみこと)は一体誰なのか全く分からなかった。
正輝は後ろから猩々に訊ねる。
「こく・・・何?」
緊張が走る猩々は恐れおののきながら苦虫を噛み潰したような顔で詳しく話し始めた。
「黑緋神之命(こくひじんのみこと)様・・・いや、黑緋神之命(こくひじんのみこと)は、八百万の日本神の内の一人だった神様で、最高神の座を狙い天照大御神様に向けての反逆を起こした罪で〝無の界〟へ追放されたと聞いておる」
「無の界?」
「あの世とこの世、霊界とは全く違う出口も人も生き物も何にもいない無の境地。そこに入ってしまえばもう二度と外の世界へ帰る事ができないと聞くが、わしもあまり詳しくは知らん。だが、神々さえも恐れられる地だという事は間違いないだろう」
黑緋神之命(こくひじんのみこと)と滝夜叉姫が何やら話している様子が映る中、猩々は今の現状に起きている出来事を理解したかのように言う。
「そうか。トコヤミ大神も悪霊でわしら妖怪を襲わせたのも全て黑緋神之命(こくひじんのみこと)の仕業だったのか」
まさか、神様が妖怪を捕らえて悪霊化させるとは誰も思ってもみなかった。
黑緋神之命(こくひじんのみこと)は滝夜叉姫より更にとても冷たい顔をしている。神様とは思えないぐらい嫌な雰囲気があって邪悪な気配を漂わせている。
映像を見るだけで妖怪一同は固まった。彼の顔を見るだけで分かるだろう。
妖怪より遥かに超えていることを。
しかし、二人は一体何を話しているかは分からない。
映像が映っていたも何を話しているか音声は出ないみたいだ。
二人の会話が終わると黑緋神之命(こくひじんのみこと)が溶鉱炉場を離れようとする。
その後を付いて行く滝夜叉姫。
今の滝夜叉姫は、さっきの冷徹な表情からガラリと女らしい顔に変わっている。
先程、黑緋神之命(こくひじんのみこと)と話している時も頬を染め目を輝かせる滝夜叉姫の様子が見えた。
まるで、彼に恋をしているかのように。
二人の姿が消えると映像がプツンと切れ雲外鏡の顔が浮かび上がった。
重い空気が屋敷内に充満し誰も一言も話さなかった。
彼らは伝説の妖術師と神様を相手に戦おうとしていたのだ。
大物二人と凶暴な悪霊軍団。とてもシビアな現実が妖怪達を打ちのめす。
数分、屋敷は沈黙に包まれた。
絶望的な現実を目の当たりしているのか気が重い空気が淀んでいる。
すると、一本ダタラが
「・・・・・無理だな」
その一言に一同は顔を上げる。
「滝夜叉姫はともかく、こく・・・なんとかっていう神様がいるんじゃ、俺達に勝ち目ないもんな」
さっきまでの気迫があった一本ダタラが急に弱腰になっていた。
「な、何を言っとるんだ!?お前、さっきは勢いで戦おうだなんて言ったではないか!」
さっきの話とは全く逆の方を言った一本ダタラに猩々は反論した。
すると、ろくろ首が一本ダタラの発言を添えるかのように
「一本ダタラの言う通りよ。神様相手じゃ私達みたいな妖怪に敵うはずもない」
その意見に一同の中に頷く妖怪もいた。
「だが、あのお方・・・いや、奴は天照大御神様に反逆をした罪で〝神〟という名は剥奪されている。今の黑緋神之命(こくひじんのみこと)は、神と名乗る程の人物ではない」
猩々が説得しようとするが、ほとんどの妖怪達は諦めかけていた。
元神とはいえ、映像から感じたあの恐ろしい姿を見れば誰だって敵わない。
あまりにもハードルが高すぎて彼らに勝つ自信がなくなりかけていた。
正輝もさっきの話を聞いた時、目の前に大きな壁が立ちはだかっているのが見え不安になった。
あの滝夜叉姫が慕わせる程の力を黑緋神之命(こくひじんのみこと)が持っているのだから。
「でも、元は神様なんだろ?今は神様じゃなくても神様だった奴と戦うなんてハードルが高すぎる。しかも、滝夜叉姫といえば、朝廷転覆の反乱を引き起こして半壊して多くの人間の役人を半殺しにした伝説の妖術師というじゃないか?そのうえ、あの悪霊達は元々、俺達の仲間だったんだろ?悪霊を倒すっちゅうことは、仲間を自分の手で殺すという意味だろ?そんなの、俺にはできない!」
手の目は悪霊化された仲間と戦うのを強く反対した。そして、伝説の妖術師と元神様と戦う事も躊躇した。
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