上 下
17 / 27

17話 情報を集めよう

しおりを挟む
そうして、3日後にまた来ますと言って、4人と一緒に孤児院を出た。


よし、情報収集からまず始めてみよう。


僕達はまず、屋台が出ている場所へ向かった。そして、串焼きを売っているお店に訪ねてみた。

軽くぐらいは、情報を聞けるはずだ。


「こんにちは、串焼きを4人分貰えますか? 」


「いらっしゃい、分かった4人前だね。」


「はい、ありがとうございます。」


僕は、串焼きを受け取りお会計をしてる途中に「そういえば、あの孤児院なのですが·····」と聞いてみたら。


「あーあの孤児院か」と普通に話をしてくれた。


「あの、孤児院は寄付金からどうにか経営している事を知っているかな?」


「はい、知っています。」


「その寄付金なんだが、貴族のやつがいきなり『あの孤児院には、もう寄付をするな』とあちこち、言い回っていたんだ。もちろん俺のとこにも来た。」


「それは、みんな従うしかなかったんですよね。」


「ああ。みんな従いたくはなかったが、貴族が相手だからな。従うしかなかった。」


店の人は、困った顔をしなが話し続けた。


「どうせ嘘だろうけど、貴族様のお金を盗んだって話だしな。」


「ほとんど、噂ですよね。」


「ああ。リーナちゃん達が人のお金を盗むんなてことはありえない話だが、相手はあの貴族だからな。」


貴族は約束を守らなかったら店を潰すということを言ってきたらしい。


他にも何軒も屋台やお店を訪ねて聞いのだが、どこのお店も無理やり従わされてる感じだった。


そして、その貴族はというと誰なのかがすぐに判明した。どうやら、その貴族は【ガルドルド】国の貴族のドルード男爵という人物だ。


他の国の人とは、思いもよらなかったがそのドルード男爵という人のことは、まだ詳しくは知らないがしっかりと調べようと思ったのだが、今日はもう暗くなったので宿に帰ろう。


「うーん、とりあえず明日は強い魔物が出るところをギルドに聞いてみようか。」


「はい、そうですね。あと、ドルード男爵という貴族のことも聞いてみるのはいかがですか?」


「そうだね、ついでだし聞いてみようか。」


いつも通り4人でベッドに入りカイルとイルナはすぐ寝たのだが、僕やシャニはまだ寝れてないので軽く明日のやることを確認した。


「リーナさんやラーファさんにそして孤児院の子供達も助けてあげたいですね。」


「うん、絶対に助けたい。」


「それにしても、カイルとイルナも優しい子ですよね。」


「そうだね。カイルとイルナもすぐに助けたいと言ってきたからね。」


「これも、ショウさんと一緒にいるからですね。」


「そんな事ないよ、シャニの優しさがきっとカイルとイルナに移ったんだよ。」


「「うーん」」


などと話をしたらカイルとイルナが寝ぼけながらそう言っていたのでさすがに起こすのも悪いので寝ることにした。


「おやすみ、シャニ。」


「はい、おやすみなさいショウさん。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そうして、朝が来たので僕達はさっそくギルドに向かって、話を聞くことにした。


「おはようございます。ショウさんシャニさんカイルくんとイルナちゃんも」


「おはようございます。アイランさん。」


「おはようございます。」


「「おはよー」」


「それで、皆様今日はどうなさったのですか。」


そう聞かれだので、僕達はさっそくファングバードのような魔物が出るような所を聞いてみた。


「そ、そんな危ない場所この近くにあるわけないじゃないですか。」


「そ、そうなんですか?」


「当たり前じゃないですか。あんなに強い魔物がいっぱい出てきたら、街中で大騒ぎになりますよ。」


やっぱりそうなのか、シャニが一撃で倒したから強いようには思えないんだけど強いのか、伊達にBランクといわれてるだけあるな、ファングバード。


「あの、どうしてそういう場所に行こうとしたいのですか?」


「それは、えっとそうですね·····」


アイランさんの問いかけに僕は、口を詰まらせてしまった。


「何か言えない事情があるんですか?」


そう僕は理由を言いたいが言えないのだ。下手に騒ぎを大きくしてしまったりしたら貴族が気付く可能性があり期限を短くされかねないので僕は困っていた。


「アイランさん、お願いします。わたし達ならば少し強い程度の魔物なら倒せます。」


困っている僕をみて、シャニがアイランさんにお願いしていた。


「そうですか。言えない事情がどうやら本当にあるんですね。」


「はい、すみません。この事が終わったら全部話します。」


「分かりました。Bランクの魔物が大量に出るところはこの近くにはありませんが、Cランクの魔物が大量に出るところなら少し行った先の【ビラの森】に大量に出ます。」


「はい、ありがとうございます。」


「ですが、子供達はどうするんですか?」


そうだった、カイルとイルナの事を忘れていた。だけど、カイルとイルナを2人にはさせておけないし、だからといって、僕が1人で行ったりシャニを1人で行かせるのも危ないしどうしよう。


「お兄ちゃん、お姉ちゃん大丈夫だよ。」

「カイルとイルナも一緒に行くよ。」


普段人がいる所では、自分から話すことなんてしないはずのカイルとイルナが、

大丈夫と言った。


そうだ、カイルとイルナが大丈夫と言ったのだ、僕が迷ってちゃ意味がない。


「大丈夫です。カイルとイルナの事は、僕とシャニが守りますから。」


そう僕が話すと、アイランさんは諦めたような顔をしていた。


「どうせ、行かない方がいいと言っても行きますよね。なら止めはしません。ですが、Bランクの魔物を倒したからといって油断しないでください。危険だと感じたらすぐに逃げてください。」


「はい、それはもちろんです。」


危ないと思ったら、もちろん逃げるよ。命あっての事だしね。


でも、僕には特別スキルがあるしシャニもいるので大丈夫だろう。


「それじゃあ、行こうかみんな。」


「はい、ショウさん。」


「「うん。」」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

ZOID・of the・DUNGEON〜外れ者の楽園〜

黒木箱 末宝
ファンタジー
これは、はみ出し者の物語。 現代の地球のとある県のある市に、社会に適合できず、その力と才能を腐らせた男が居た。 彼の名は山城 大器(やましろ たいき)。 今年でニート四年目の、見てくれだけは立派な二七歳の男である。 そんな社会からはみ出た大器が、現代に突如出現した上位存在の侵略施設である迷宮回廊──ダンジョンで自身の存在意義を見出だし、荒ぶり、溺れて染まるまでの物語。

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

処理中です...