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「と言う訳なの。」
「だが俺も頑張ったんだぞ。仮登録でルミアを納得させたんだからな。」
「渋々だけどね。」
話は大方理解した。ルミアを信用するかは判断材料がないから僕はまだ決められない。ルミアと一緒に行動していて、万が一にもマオにケガをさせたら…。
「安心しろ。ルミアの話は全部真実だ。人を殺した話なんか、並み大抵の度胸がないと俺たちに言えないだろう。そいつの場合は自業自得だし、俺はルミアを信用している。」
僕は人間だ。魔人のルミアが人を殺した話をすれば間違いなく僕たちの印象は悪くなる。それを躊躇なく話したルミアは信用できると、グレイは考えたのだろう。僕もその人の自業自得だと思うし、その事を特に問題視するつもりはない。ただ本当にマオの安全が保障できるか不安なのだ。
「ルミアがウソを言っている可能性もあるでしょう。」
「絶対にない。ルミアの話にウソがないのは俺のオンリースキルで確認済みだ。」
「グレイのオンリースキルって。」
「俺の「グレイのオンリースキル『審判』。自分の考えたルールを相手と自分に適応させる。また、相手や自分が致命傷になるルールは定められない。」…俺の台詞盗るな‼」
つまりグレイは嘘付くの禁止みたいなルールを定めていたのか。ルミアの話にウソはないのが証明された訳か。
「じゃあグレイがルールを定めた状態で、マオを守ると誓ってよ。」
「私はパーティーの仲間を裏切らない。マオのことも魔人から守る。これで良いか。」
グレイが頷く。ルミアの言葉に偽りはない。ルミアにパーティーを組んでも、問題は無さそうだ。
「僕はリョウ。これからよろしくね。」
「ええ、…そうだわ。これお近づきの印にどうぞ。」
ルミアは自分の赤い肩掛け鞄から、色違いの肩掛け鞄を取り出す。こちらは男が持っていそうな青色だ。
「この鞄にも収納のスキルが付加されているの。重そうな荷物を持ってるから、良かった使って。」
僕が持っていた段ボールが一瞬の内に、鞄の中に消える。軽くなった。自分の鞄が貰えるなんて。ルミアに感謝だよ。僕の中でルミアの好感度が上がる。
「あれ体力アップの目的で持ち歩いていたんじゃないのか。」
「違うよ。何でそう思ったの?」
「今まで便利な物を購入する所を見ていたからな。てっきり鞄もこの世界より良い物を買えると思っていたんだ。」
地球の方が進んでいる物が多いから、同じような物が地球にあると勘違いしたのか。僕の説明不足が招いた結果だな。
「地球には魔法は存在しないんだ。僕たちの住む地球は魔法ではなく化学が進んでいるんだ。」
「化学?聞いたことないな。」
「私はある。確かアカデミーに魔法の実力がない落ちこぼれが入学する化学科があると聞いた。」
落ちこぼれ。化学はこの世界では主流じゃないのか。魔法がこれだけ発展していたら当然かも知れないが、庶民は殆んど魔法を使わない。化学がもう少し進歩すれば、生活も楽になりそうなのにな。
「待たせたな。手続きが完了したぞ。後はパーティー名を決めるだけだ。」
「そういや俺たちパーティー名を決めてなかったな。失念してたぜ。」
パーティー名を決めろと急に言われても、良い名前が出ない。沈黙の時間が流れる。
「それなら、パーティーで依頼を受注するときに、名前を登録すればいい。」
「そうします。」
結局すぐに名前は決まらず、後日改めて考えることにした。
「マオお待たせ。」
「リョウにぃに。」
僕が声を掛けると、マオがトコトコと近付く。神の導きのみんなと沢山遊んだからか、マオはご機嫌だ。
「あ、あのグレイ。先程は変な質問をしてご、ごめんなさい。それでもし良ければお詫びに夕食でもどうかしら。特別にご馳走するわよ。」
「すまん。これから町を出るんだ。また今度な。」
ヴェルディがガーンと効果音が聞こえそうなくらい、ショックを受けている。デートを申し込むタイミング悪すぎ。
「あっ、そうだ。グレイに借りたお金返すから、少し待ってて。卸してくる。」
「そんなのいらない。早く次の町に行くぞ。」
「待ってよ。」
ヴェルディが余りに可哀相だから、少し2人で話す時間を作ろうとしたのに、空気の読めないグレイだ。背後からヴェルディの泣いている声が聞こえる。
「ヴェルディにもう少し優しい言葉を掛ければいいのに。」
「俺は緑色の髪の女は苦手何だよ。好かれたくない。」
頭を掻くグレイの顔にはハッキリと迷惑と書いてある。特に詮索する気はないけど、昔緑色の髪の女性と何が合ったのかな。
「美味しい。リョウは料理上手だね。」
「リョウのメ…ご飯は格別だな。俺お代わりね。」
「はい。」
今夜の夕食はカップラーメンだ。これで料理上手と褒められると微妙な気分になる。魔法で水を沸騰させて注ぐだけ。料理上手と褒められるなら、他の料理を食べさせてあげたいな。カレーでしょう。オムライスでしょう。あっ、お菓子を作るのもいいな。
「それで次の行き先は何処かしら?」
「スキル都市ラルハンスだ。リョウの世界には魔法やスキルがないからな。勉強したり、冒険者に必要な道具を揃えるのに最適だ。」
「マオにもかってね。」
「勿論だよ。」
スキル都市ラルハンス。聞いただけでワクワクする名前だ。収納のリュック以外にも便利な道具が沢山ありそう。
「確かにリョウの装備は揃えないとね。リョウは勇者だし、最高ランクの剣や楯を買わないとね。」
「僕は後方支援の魔法使いだから、剣や楯はいらないよ。」
「前任の勇者と全然違うのね。」
前任の勇者は千秋の祖父だ。彼の話は聞いたことないけど、僕と同じでこの世界に召喚されたんだよね。前任の勇者がどんな人物なのか興味ある。
「前任の勇者は全部で3名。預言の勇者・戦いの勇者・守りの勇者。そして、戦いの勇者が地球から召喚された勇者なの。」
えっ、僕と同じ恵みの勇者じゃないの。それに戦いの勇者ってかなり物騒な名前だな。
「時代に合わせて勇者に必要とさせる要素は違うからな。リョウが剣が苦手でも不思議はない。それにリョウ以外にも勇者がいるからな。そいつらが戦闘向きの可能性もある。」
「リョウは預言の勇者と似た立場の勇者なのね。彼も戦闘は苦手で、戦闘の時は町の人達と一緒に避難していたそうよ。」
そんな人でも勇者を勤められたのか。でも絶対に戦闘面以外では活躍していたよね。預言の勇者だもん。災厄とか魔人の進行とかを預言して、作戦の指揮をしたはずだ。頭の良い頭脳派の勇者。そう考えるとーー。
「僕より千秋とかお兄ちゃんの方が勇者向きだよな。」
「リョウには兄がいるのね。」
「うん。あと妹もいるんだ。」
「マオのこと。りょうにぃにのいもうと。」
「マオのことじゃないよ。今は離れてて会えないけど、僕にはとっても可愛い妹がいるんだよ。勿論マオのことも血は繋がってないけど、妹のように大切に思っているからね。」
地球に残していった兄弟。絶対に心配しているよな。特に兄は父と母が共働きで忙しいから僕と妹の親変わりをしていた影響からか、僕と妹に対してとても過保護だ。今頃失踪届けを提出して、寝る間も惜しんで僕を探してそう。地球に帰ったら暫くは、また誘拐されたらどうすんだ。とか理由を付けて、僕の側を離れない兄の姿が容易に想像できる。
「兄弟がいるなんて少し羨ましい。」
「ルミアは兄弟いないの。」
「うん。でもスラ吉やスラ子。ウサ男にウサ子。たくさん家族がいる。」
ルミアは魔物に名前を付けているのか。それに家族のことを話すルミア、凄い顔がキラキラしている。本当にスライムたちが好きなんだな。
「グレイは兄弟いる?」
「…あぁ、姉さんがひとりいる。」
グレイの元気ない。声のトーンがいつもより小さい。お姉さんと仲悪いのかな。兄弟の話はグレイには禁句のように感じ、話はそこで終了。食事を片付けて眠りに就くのだった。
「だが俺も頑張ったんだぞ。仮登録でルミアを納得させたんだからな。」
「渋々だけどね。」
話は大方理解した。ルミアを信用するかは判断材料がないから僕はまだ決められない。ルミアと一緒に行動していて、万が一にもマオにケガをさせたら…。
「安心しろ。ルミアの話は全部真実だ。人を殺した話なんか、並み大抵の度胸がないと俺たちに言えないだろう。そいつの場合は自業自得だし、俺はルミアを信用している。」
僕は人間だ。魔人のルミアが人を殺した話をすれば間違いなく僕たちの印象は悪くなる。それを躊躇なく話したルミアは信用できると、グレイは考えたのだろう。僕もその人の自業自得だと思うし、その事を特に問題視するつもりはない。ただ本当にマオの安全が保障できるか不安なのだ。
「ルミアがウソを言っている可能性もあるでしょう。」
「絶対にない。ルミアの話にウソがないのは俺のオンリースキルで確認済みだ。」
「グレイのオンリースキルって。」
「俺の「グレイのオンリースキル『審判』。自分の考えたルールを相手と自分に適応させる。また、相手や自分が致命傷になるルールは定められない。」…俺の台詞盗るな‼」
つまりグレイは嘘付くの禁止みたいなルールを定めていたのか。ルミアの話にウソはないのが証明された訳か。
「じゃあグレイがルールを定めた状態で、マオを守ると誓ってよ。」
「私はパーティーの仲間を裏切らない。マオのことも魔人から守る。これで良いか。」
グレイが頷く。ルミアの言葉に偽りはない。ルミアにパーティーを組んでも、問題は無さそうだ。
「僕はリョウ。これからよろしくね。」
「ええ、…そうだわ。これお近づきの印にどうぞ。」
ルミアは自分の赤い肩掛け鞄から、色違いの肩掛け鞄を取り出す。こちらは男が持っていそうな青色だ。
「この鞄にも収納のスキルが付加されているの。重そうな荷物を持ってるから、良かった使って。」
僕が持っていた段ボールが一瞬の内に、鞄の中に消える。軽くなった。自分の鞄が貰えるなんて。ルミアに感謝だよ。僕の中でルミアの好感度が上がる。
「あれ体力アップの目的で持ち歩いていたんじゃないのか。」
「違うよ。何でそう思ったの?」
「今まで便利な物を購入する所を見ていたからな。てっきり鞄もこの世界より良い物を買えると思っていたんだ。」
地球の方が進んでいる物が多いから、同じような物が地球にあると勘違いしたのか。僕の説明不足が招いた結果だな。
「地球には魔法は存在しないんだ。僕たちの住む地球は魔法ではなく化学が進んでいるんだ。」
「化学?聞いたことないな。」
「私はある。確かアカデミーに魔法の実力がない落ちこぼれが入学する化学科があると聞いた。」
落ちこぼれ。化学はこの世界では主流じゃないのか。魔法がこれだけ発展していたら当然かも知れないが、庶民は殆んど魔法を使わない。化学がもう少し進歩すれば、生活も楽になりそうなのにな。
「待たせたな。手続きが完了したぞ。後はパーティー名を決めるだけだ。」
「そういや俺たちパーティー名を決めてなかったな。失念してたぜ。」
パーティー名を決めろと急に言われても、良い名前が出ない。沈黙の時間が流れる。
「それなら、パーティーで依頼を受注するときに、名前を登録すればいい。」
「そうします。」
結局すぐに名前は決まらず、後日改めて考えることにした。
「マオお待たせ。」
「リョウにぃに。」
僕が声を掛けると、マオがトコトコと近付く。神の導きのみんなと沢山遊んだからか、マオはご機嫌だ。
「あ、あのグレイ。先程は変な質問をしてご、ごめんなさい。それでもし良ければお詫びに夕食でもどうかしら。特別にご馳走するわよ。」
「すまん。これから町を出るんだ。また今度な。」
ヴェルディがガーンと効果音が聞こえそうなくらい、ショックを受けている。デートを申し込むタイミング悪すぎ。
「あっ、そうだ。グレイに借りたお金返すから、少し待ってて。卸してくる。」
「そんなのいらない。早く次の町に行くぞ。」
「待ってよ。」
ヴェルディが余りに可哀相だから、少し2人で話す時間を作ろうとしたのに、空気の読めないグレイだ。背後からヴェルディの泣いている声が聞こえる。
「ヴェルディにもう少し優しい言葉を掛ければいいのに。」
「俺は緑色の髪の女は苦手何だよ。好かれたくない。」
頭を掻くグレイの顔にはハッキリと迷惑と書いてある。特に詮索する気はないけど、昔緑色の髪の女性と何が合ったのかな。
「美味しい。リョウは料理上手だね。」
「リョウのメ…ご飯は格別だな。俺お代わりね。」
「はい。」
今夜の夕食はカップラーメンだ。これで料理上手と褒められると微妙な気分になる。魔法で水を沸騰させて注ぐだけ。料理上手と褒められるなら、他の料理を食べさせてあげたいな。カレーでしょう。オムライスでしょう。あっ、お菓子を作るのもいいな。
「それで次の行き先は何処かしら?」
「スキル都市ラルハンスだ。リョウの世界には魔法やスキルがないからな。勉強したり、冒険者に必要な道具を揃えるのに最適だ。」
「マオにもかってね。」
「勿論だよ。」
スキル都市ラルハンス。聞いただけでワクワクする名前だ。収納のリュック以外にも便利な道具が沢山ありそう。
「確かにリョウの装備は揃えないとね。リョウは勇者だし、最高ランクの剣や楯を買わないとね。」
「僕は後方支援の魔法使いだから、剣や楯はいらないよ。」
「前任の勇者と全然違うのね。」
前任の勇者は千秋の祖父だ。彼の話は聞いたことないけど、僕と同じでこの世界に召喚されたんだよね。前任の勇者がどんな人物なのか興味ある。
「前任の勇者は全部で3名。預言の勇者・戦いの勇者・守りの勇者。そして、戦いの勇者が地球から召喚された勇者なの。」
えっ、僕と同じ恵みの勇者じゃないの。それに戦いの勇者ってかなり物騒な名前だな。
「時代に合わせて勇者に必要とさせる要素は違うからな。リョウが剣が苦手でも不思議はない。それにリョウ以外にも勇者がいるからな。そいつらが戦闘向きの可能性もある。」
「リョウは預言の勇者と似た立場の勇者なのね。彼も戦闘は苦手で、戦闘の時は町の人達と一緒に避難していたそうよ。」
そんな人でも勇者を勤められたのか。でも絶対に戦闘面以外では活躍していたよね。預言の勇者だもん。災厄とか魔人の進行とかを預言して、作戦の指揮をしたはずだ。頭の良い頭脳派の勇者。そう考えるとーー。
「僕より千秋とかお兄ちゃんの方が勇者向きだよな。」
「リョウには兄がいるのね。」
「うん。あと妹もいるんだ。」
「マオのこと。りょうにぃにのいもうと。」
「マオのことじゃないよ。今は離れてて会えないけど、僕にはとっても可愛い妹がいるんだよ。勿論マオのことも血は繋がってないけど、妹のように大切に思っているからね。」
地球に残していった兄弟。絶対に心配しているよな。特に兄は父と母が共働きで忙しいから僕と妹の親変わりをしていた影響からか、僕と妹に対してとても過保護だ。今頃失踪届けを提出して、寝る間も惜しんで僕を探してそう。地球に帰ったら暫くは、また誘拐されたらどうすんだ。とか理由を付けて、僕の側を離れない兄の姿が容易に想像できる。
「兄弟がいるなんて少し羨ましい。」
「ルミアは兄弟いないの。」
「うん。でもスラ吉やスラ子。ウサ男にウサ子。たくさん家族がいる。」
ルミアは魔物に名前を付けているのか。それに家族のことを話すルミア、凄い顔がキラキラしている。本当にスライムたちが好きなんだな。
「グレイは兄弟いる?」
「…あぁ、姉さんがひとりいる。」
グレイの元気ない。声のトーンがいつもより小さい。お姉さんと仲悪いのかな。兄弟の話はグレイには禁句のように感じ、話はそこで終了。食事を片付けて眠りに就くのだった。
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