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花(華)の屋敷 17

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  フウ「私の母も花屋敷の出身で… エイシのお父上にお世話になったのです」

風湖(ふうこ)『私は両親の借金で… 初めの頃はお客を取って… 仕方ないって諦めていたし、諦めざるを得なかった。しかしある時から、とても優しいお方が『ただ話をしよう』と最初はと惑いました。それでお金を頂くなんてと。そのうちに貴方のお父上に『一緒にならないか?』と。余りの幸せに… このような幸せが私に訪れて良いものかと…』そうして刀職人の父に母は。父は母より二十才も年上でしたが仲が良かった。私も幸せでした。けれど三年前、私が十七の時に父が亡くなりました。父は仕事熱心なあまり、材料費などに糸目を付けずに知人に借金を頼んだりしていたんです。ある日その一人がやって来て… 母を手込めにしようと… 私は、その男を刺しました。その為の罪より私は花屋敷に…」

リン「だから、私に目を掛けて下さったのですか?フウさん… 私も母の情人を刺した… 同じだから」

フウ「一年後に花屋敷に来たリンは… 人を信じられ無いと陰で泣くような子だった…」

エイシ「フウのお母上を、私の母は、二十三年前嫁ぐまで『妹みたいに可愛い』と』フウ…辛かったな…」

リョウ「フウ様のお母上は、フウ様を、耕太様に、どうか耕太様の花屋敷にと… 懇願されたんだそうです。私は自分の出生を知る上で、花屋敷とはどういう所かと、母の、いえ、耕太様の尽力でそれぞれ新しい道を進まれた方達にお会いすることが出来て、その中でフウ様のお母上のお話も」

エイシ「成る程… 全て知った上で…」

フウ「そんな… 何故エイシも、リョウ様も… 私が罪人と分かっているのに… エイシ私は、裁きで… 客を取る事が決まっているのだ。それを… リョウ様も… 私のせいで罪に問われたら… 」

リン「貴方は、私の罪迄… 私のぶんの罪を引き受け様と… 私に客を取らせない様に計らって下さったのですか?」

 
フウ「私の事な ど… ほっとい… て… くれ」


《ヤッパリネ

アクションヲサ

 オコシテモ

ナニモカララズ

 ナニモオコラズ》、


《オモテデネ

ガンバッテルネ

イウケドサ

ウラデムジカク

 オモッテナイヨネ》

 天の邪鬼な私なのに…


エイシ「フウ… っ」

リョウ「フウ様?!」

リン「フウさんっ!」

ミサキ「フウ様?」
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