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花(華)の屋敷 6
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リョウ… と名乗ったこの青年。この『花屋敷』に、数回来られた事のあるお客様と連れだって来た
先程の言葉から察するに…
ナンカ、嫌な胸騒ぎがする…
エイシ「そ、そなた!トビカゲ様と連れだって来たんだよな?誓紙… 誓約書は確認せなんだのか?」
リョウ「誓紙?誓約書?イヤ… ど、どの様なものなのです?」
(やはり… リョウ様は、何も知らされずに連れて来られただけで)
と、同時に、勘の鋭い彼は私の懸念を… 察した様だ
エイシ殿(どの)の言葉で、私が、朧気に感じた懸念は確信に… 彼の焦った声音…
(誓紙?誓約書?あんの、トビカゲ!私に何も!)
エイシ「リョウ様!嫌な胸騒ぎがする!フウの部屋へ!」
その時だった
「トビカゲ様!何をっ?お辞め下さい!」
リョウ「フウ様?!あの声は… 伊織?」
フウの部屋の方から聞こえた叫び声に、私は… 情け無い事に、声も出ずに… 身体も強張り…
リョウ「エイシ殿?大丈夫ですか?フウ様の元へ急ぎましょう!あれは、我らと共に来た伊織(いおり)の声です!」
リョウ様の言葉に、スッと頭が冷静に…
そうだ!私がこのザマでどうするのだ!フウを、安心させてあげられるのは… 私だけだというのに!
リョウ「エイシ殿!こちらです!」
フウ!フウ!今、 助けに参るからな!
貴方は、私の… 光!
先程の言葉から察するに…
ナンカ、嫌な胸騒ぎがする…
エイシ「そ、そなた!トビカゲ様と連れだって来たんだよな?誓紙… 誓約書は確認せなんだのか?」
リョウ「誓紙?誓約書?イヤ… ど、どの様なものなのです?」
(やはり… リョウ様は、何も知らされずに連れて来られただけで)
と、同時に、勘の鋭い彼は私の懸念を… 察した様だ
エイシ殿(どの)の言葉で、私が、朧気に感じた懸念は確信に… 彼の焦った声音…
(誓紙?誓約書?あんの、トビカゲ!私に何も!)
エイシ「リョウ様!嫌な胸騒ぎがする!フウの部屋へ!」
その時だった
「トビカゲ様!何をっ?お辞め下さい!」
リョウ「フウ様?!あの声は… 伊織?」
フウの部屋の方から聞こえた叫び声に、私は… 情け無い事に、声も出ずに… 身体も強張り…
リョウ「エイシ殿?大丈夫ですか?フウ様の元へ急ぎましょう!あれは、我らと共に来た伊織(いおり)の声です!」
リョウ様の言葉に、スッと頭が冷静に…
そうだ!私がこのザマでどうするのだ!フウを、安心させてあげられるのは… 私だけだというのに!
リョウ「エイシ殿!こちらです!」
フウ!フウ!今、 助けに参るからな!
貴方は、私の… 光!
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