Orange Topaz～初恋と宝石～

何勝手に決めてんの？~R~2

  リョウ「何勝手に決めてんの？」
　
　って言ったけど…

　もう… のんちゃんが生きてる!

　生きて俺の傍に居てくれるってだけで…


　華奢なその体を抱きしめた瞬間､本当はきちんと話し合わなくちゃ…とか

　説教だ!

とかそんな気持ち半分以上消えてたけど


　逃げるとは違うけど…もういいんじゃねぇか？って

　
　イヤ…逃げだよね？


　のんちゃんの気持ちは聞いてあげないのは…

　ココで気持ちを吐き出させてあげなくちゃ…


　のんちゃんが潰れちゃう

　今後、別の問題が起きた時

のんちゃんに相談して貰えない…

　俺に相談しても無駄だっ。て思わせたらダメだ…


　リョウ「お義父さん、お義母さん達、今、松岡先生と話してるから、俺だけしかいないから…ね？」

のん「個室じゃなくて良かったのに…」


　ナニ、可愛げのないこと言ってんの？今言う事じゃないでしょが…

　中々話すの決心がつかないってトコかな？


　俺は口出しないで

　とことん話を聞くスタンスで行こうと思って


リョウ「怒ってんじゃないの。のんちゃんの気持ちを邪魔する事無く、聞きたいだけだから」

　
　そんな俺に、一旦止まってた涙

　ブワッて溢れさせたのんちゃん

リョウ「ゴメン。お話聞くのにさ、俺としてはずっと抱きしめていたいけど…この体勢きついし、目を見て話聞きたいからさ。俺一旦椅子に座り直すね？」