上 下
219 / 238

偉大なる親の愛2

しおりを挟む
    実代「貴弘さんにはナイショね?って言われているんだけど。あの浴衣デザインしたの、貴弘さんなの。今の生活が満たされていればいる程、13年間の後悔が押し寄せてくるって。だから絶対に、『ふうちゃんを、幸せにする。守る』って誓ったてたわ。リョウくんの事も、大好きだし、将来は… って思ってるけど… 現実的に後、2.3年後に思った瞬間… ふうちゃん?そんな泣きそう顔しなくていいのよ?大丈夫!本当は、誰よりも幸せに『リョウくんと、幸せな家庭を築いて貰いたい』って思ってる人だから…」

リョウ「パパ…」


 そんな風に思ってくれてたなんて… 自分の事で精一杯で…

 これからもっともっと、パパと実代さんに親孝行をしようって思ったの


しず「ゆなちゃん。生まれた時、体がちっちゃくて。 半年間保育器で育って。直接触れる事が叶わなかったから… パパ毎日神様に祈ってたわ『神様?いないよ』って言ってた人なのに… 一人っ子で、姉妹の様に育ったふうちゃんの存在が『俺には二人娘がいる』って。浅海美家の跡取り云々、周りの親戚が色々言ってくるけれど、そんな事に縛られて、ゆなちゃんが好きでもない人と結婚するのは嫌だって。ミサくんと幸せそうなのを見て、本当は凄く喜んでいるの。泣かなくていいのよ?ゆなちゃん。『ミサくんと幸せになる事』がパパの願いなんだから…」

ゆな「パパ…」

 リョウセンパイは、堪え切れずに泣いてしまった私の髪を優しく撫でてくれて

 泣いているゆなちゃんを、冴多センパイが優しく髪を撫でていて

真菜「優さんは、ふうちゃんの虜なの。男の子が2人続いたから、それこそ『ポケットに入れておきたいんだけど』が、口癖だったわ。そして『本当の娘だったら』って『血の繋がりが無くても、俺とふうちゃんの絆は強いん人だ』も口癖よね。ゆなちゃんも、大切な娘だと思ってるからついね?二人が近い将来… なんて思ったら… けど、本当に、ふうちゃんはリョウくんと、ゆなちゃんは、ミサくんと『幸せな家庭を…』って思ってるの。リョウくん、ミサくんの事も『器の大きい男』だって認めてる。だから大丈夫よ」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

同居離婚はじめました

仲村來夢
恋愛
大好きだった夫の優斗と離婚した。それなのに、世間体を保つためにあたし達はまだ一緒にいる。このことは、親にさえ内緒。 なりゆきで一夜を過ごした職場の後輩の佐伯悠登に「離婚して俺と再婚してくれ」と猛アタックされて…!? 二人の「ゆうと」に悩まされ、更に職場のイケメン上司にも迫られてしまった未央の恋の行方は… 性描写はありますが、R指定を付けるほど多くはありません。性描写があるところは※を付けています。

身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁

結城芙由奈 
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】 妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。

【完結】愛とは呼ばせない

野村にれ
恋愛
リール王太子殿下とサリー・ペルガメント侯爵令嬢は六歳の時からの婚約者である。 二人はお互いを励まし、未来に向かっていた。 しかし、王太子殿下は最近ある子爵令嬢に御執心で、サリーを蔑ろにしていた。 サリーは幾度となく、王太子殿下に問うも、答えは得られなかった。 二人は身分差はあるものの、子爵令嬢は男装をしても似合いそうな顔立ちで、長身で美しく、 まるで対の様だと言われるようになっていた。二人を見つめるファンもいるほどである。 サリーは婚約解消なのだろうと受け止め、承知するつもりであった。 しかし、そうはならなかった。

愛すべきマリア

志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。 学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。 家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。 早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。 頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。 その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。 体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。 しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。 他サイトでも掲載しています。 表紙は写真ACより転載しました。

睡蓮

樫野 珠代
恋愛
入社して3か月、いきなり異動を命じられたなぎさ。 そこにいたのは、出来れば会いたくなかった、会うなんて二度とないはずだった人。 どうしてこんな形の再会なの?

継母の心得 〜 番外編 〜

トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。 【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

甘すぎ旦那様の溺愛の理由(※ただし旦那様は、冷酷陛下です!?)

夕立悠理
恋愛
 伯爵令嬢ミレシアは、恐れ多すぎる婚約に震えていた。 父が結んできた婚約の相手は、なんと冷酷と謳われている隣国の皇帝陛下だったのだ。  何かやらかして、殺されてしまう未来しか見えない……。  不安に思いながらも、隣国へ嫁ぐミレシア。  そこで待っていたのは、麗しの冷酷皇帝陛下。  ぞっとするほど美しい顔で、彼はミレシアに言った。 「あなたをずっと待っていました」 「……え?」 「だって、下僕が主を待つのは当然でしょう?」  下僕。誰が、誰の。 「過去も未来も。永久に俺の主はあなただけ」 「!?!?!?!?!?!?」  そういって、本当にミレシアの前では冷酷どころか、甘すぎるふるまいをする皇帝ルクシナード。  果たして、ルクシナードがミレシアを溺愛する理由は――。

処理中です...