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命の誕生⑦

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  心紀side

 -球団の寮.管理人室-

心紀「ありがとう!郁実さん!いつもゴメンね!」

 俺の為にさ、コーヒー淹れてくれてんだよね?作り終えたそれを俺の目の前に置きながら

郁実「ゴメンは無し!って言ったろ?《メッセンジャー郁実》は若い恋人達に、協力する事が出来て嬉しいんだから!」

心紀「《メッセンジャー郁実》ってアハハ!」


 けど、本当に郁実さんには感謝しかないんだよ?慣れない一人暮らしとか、今回の事とかさ

 辛い時に…


心紀「この寮に管理人の郁実さんが居てくれて俺凄い助かってる。じゃなかったら俺今頃… それに、リョウ迄チャッカリ郁実さんとさ…」

郁実「それは冴多くんと御厨くん、えっと… ゆなちゃん、風花ちゃんの頑張りがね、私と球団動かしたんだよ」

心紀「あれ?彼女達の名前つっかえなかったね?」

郁実「さっき御厨くんと… 今さっき聞いたばっかで… サスガにマズイでしょそれは(笑)」

心紀「そりゃそうだ(笑)」


 郁実さんは急に真顔になると

郁実「いや、真面目な話するとね。球団が、冴多くん達が、雑誌者に狙われた時にさ、彼女達を守ろうとしたでしょ。既に、嗅ぎつけてパパラッチしようとしてた尾行車を、危険分子の媒体等を… とことん排除してるのを見た時に… 『色々面倒みてやってくれ』って頼まれた時に、仕事としてで無く、どんなに凄い選手なんだろう?って思って興味がね」

心紀「ありがとう郁実さん。リョウも同じ事。『大人ってのは』って、斜めに見てたのに『こんなにも、自分達の事思ってくれる人達もいるんだ』って。彼女達もさ『大人なんて嫌い』って思ってたのに『信じてくれる人達がいる』だけで… 『こんな幸せが来るなんて思わなかった』って」

郁実「そうか冴多くん、御厨くんも、ゆなちゃんも、風花ちゃんも頑張って来たんだもんね?寮長はいるけれど、それはあくまで選手だからね。シーズン中にさ、色々言われるの可哀想だし。始め、メッセンジャーをしていた彼に、私がやるよって。私は私として、君達を好きになったからこうして"片棒"担いでるんだよ」


 



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