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告白③

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 リョウ『俺も引っ越したから… マタ逢う為に俺は…』
 
 一つ大きく深呼吸して…


リョウ「探偵になろうって決めたんだ」

風果「探偵?引っ越し?」


 ちょっと混乱してるみたいだ

 ふうちゃん…


リョウ「ゴメン順番に話すね?ウチも残念ながら離婚をね。ウチの場合母さんの両親と父さんの折り合いが余り良くなくてね。父さん、御厨家の婿だったんだ」

風果「だから… 私の気持ちも良く分かって下さったんですね…」

 ふうちゃん…

リョウ「ありがとう。で、俺と姉ちゃんは母さんと一緒に。父さんは『俺はただのサラリーマンだから二人なんかとても養えない』って言ったらしいけど… きっと、御厨のじいちゃんが『父さんにはやらん』って言ったんだ… 幸いと言うか母さんの実家のじいちゃんが工場してて何不自由なく育ったんだよね」
 
風果「工場継がなくて良かったんですか?」

リョウ「イヤ、姉ちゃんが『私が、後を継ぐから大丈夫!リョウは頑張って!』って言ってくれて。その言葉に甘えてんの。引っ越したって言っても隣町でさ。倫くんの家とも交流してた。俺が高校2年の春迄… 倫くんがさ、俺より3つ上じゃん?俺が小学校の高学年の時にはさ『警察官になって風果を探す!守るんだ!』って。俺ずっどうやったらマタふうちゃんに逢えるかって考えて。そういう関係の仕事に就けばいいのかって…」


風果「本当に… 私にマタ逢う為に?」

リョウ「そう… でもいかんせん、倫くんと3歳の年齢差ってのは当たり前だけど縮まる事は無くて。ふうちゃんのお母さんと、倫くんのお母さん喧嘩をしながらも… 園を出て右に行くとふうちゃんが住んでた家で… 園を左に曲がった方向30分位の所に倫くんの家… 近くに二人は住んでたんだよね…」
 

風果「…御厨さん… ?高校2年の春迄って…」


 さすがだねふうちゃん…



リョウ「俺は悔しくて仕方なかった…」


風果「悔しい?」


リョウ「倫くんがふうちゃん達と再会した時、俺高校2年だったから…」



 俺ね

 先にふうちゃんを見つけたかった…


 ふうちゃんに

 マタ逢う日を夢見て来たから…




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