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パンドラの箱

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 風華side

 ほんの少し前迄は、私も楽しみにしていた

 tablemannerきちんと習うの初めて…とか

 子供達の可愛い過ぎる自己紹介…

 最高に楽しい筈のシチュエーションだったのに…

那緒「ふーちゃ?」

風華「へ?」

 呼ばれて付と我に返ると

風華「那緒ちゃん…」

那緒「これちて?」

 御厨さん達からのバンダナ…

風華「那緒ちゃんの好きな黄色だね!」

 頭にバンダナを。エプロンも着けてあげると、ニコリって

 それだけで、心はかなり浮上して。きっとあの人も気が付いてるよね?でも、私がリアクション起こさなければ…

 気付かない振りしてれば…

風華「皆、いいのよ?お兄さん達に着けて貰いたいのね?お願いしますしてからよ。ね?」

 何か言いたげに見つめて来る子供達に

子供達「お願いしまーす!」

珠稀「担当さん決まったみたいね?ふうちゃん大丈夫?」

風華「…面白いね」

 質問スルーして皆を観察

 那緒ちゃん。瑠璃ちゃん。健ちゃんは冴多さん

凛ちゃん。愛実ちゃん。拓くん。玲くんは御厨さん

 山乃さんの所では知抄ちゃん。萌ちゃん。鈴奈ちゃんがお話し中

 源本さんの所には奏汰くんと颯汰くん

 後で、女の子中学組は

鈴奈.萌.知抄「英士くん優しかったの!(倫くんは恥ずかしいもん)」

 と。男の子高校組いわく

颯汰.奏汰「倫さんはカッツコイイから!」

 (え?)

 目が合った?ダメ動揺しちゃ

 子供達が不安がるから…で必ず…

颯汰「ふうちゃん?なんかあった?」

奏汰「珠ちゃん?大丈夫?」

 ホラ

風花は「あ!御厨さんお話ししますって!」

 もう…この兄弟は…

 丁度御厨さんが話し始めて…二人の意識が逸れたみたい

翔「珠ちゃんは…人の熱気にやられた?冴多さんが心配そうに見てるね…」

珠稀「ふうちゃんワザワザ話を戻して…御厨さんも見てる山乃さんか源本さんと…何かあった?」

 やはり…過去は一生。決別したくて…急に動き始めた事とか…戸惑い懸念していたのに…

 逃げられないんだね…開いたパンドラの箱閉まったままで良かったのにな…

 御厨さんの心配そうな視線に、もう一人の視線…

 私は貴方の

リョウ『待ってて』

 とか困るの…

 大きなうねりが押し寄せて来る予感にら逃げ出したい…

 心が痛いよ…




     
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