172 / 183
素潜り
しおりを挟む
翌朝準備を終えた俺たちはテントを出る。
階段のあるエリアからフロアに戻ってみたけれど、あんこの本気によって永久凍土と化していたビーチは......未だに溶けず、昨日と同じまま凍りついていた。
フロアを一度移動してからまた戻れば、破壊されたりしたフロアは元通りになる......なんてファンタジーお馴染みの事象は起こらない事がわかった。
「一日経っても全く溶ける気配がないとは......やっぱりあんこは凄いなぁ」
『ワフンッ』
めっちゃドヤりながら胸を張るあんこが可愛すぎて撫で回す手が止まらない。
それはさておき......これからどうしようか。
まさかこのフロアが最下層だったなんて事は無いはず。ボスも出てないし。
後探索していないのは砂浜の下と海の中、それと何も無いと思いこんでいる空中。
「上と下には探知を飛ばすなんて事してなかったからなぁ......一応試してみるか」
上下左右、自分を中心に探知をゆっくり伸ばしていく。あんこが生き物の生命活動を止めていてくれたおかげで、脳に大した負担もなく探知する範囲を拡げられた。
やはりというかなんというか......階段があったのは海の底。それも沖の方。
「海の中に階段を見つけたよ。攻略させる気無いなぁコレ......酷いと思わない?」
ダンジョンを知っているあんこは俺の言葉に頷き、初挑戦組はダンジョンって面倒なんだねって感想を伝えてきた。
「氷を溶かさないようにしながら道を作っていこうか。やりたい子はいねがー?」
俺の肩に止まっていたモチモチが羽根を広げてやりたいとアピールしてくる。
「じゃあよろしく。方角はあっちね」
階段がある方に体を向けると、ノータイムでダイフクが光線を放った。
......いっやぁ......光魔法って結構強いんだね。
俺の生み出した幻影相手と隔離された空間内でしか今まで使ってこなかったから、イマイチ正確な威力がわかってなかったよ。
ぱっくり割れた凍った海......なんだっけコレ。確か地球でも海を割った人の伝説あったよね。
まぁいいや。モチモチの力ってすげー。
......はい、やってきました42階層。
階段を下りた先には、今度は有名なサスペンスドラマのクライマックスシーンによくあるような崖の上からのスタート。そして遠くに見える下りてきたはずの階段。どうなってんだよこのダンジョン......
テテテテッテテテッテーテー(空耳)
周囲を見渡してみた感じ、どうやらここから飛び降りるしか選択肢は無いらしい。
前の階層のように心をへし折るようなギミックや生物は見えないので、皆には自由に探索していいよと伝える。
躊躇いなく崖から飛び降りていく皆に少し困惑するも、俺もここを楽しもうと海パンとゴーグルに加えて銛を装着して飛び込む。
ちょっとでもズレると尖った岩に突き刺さるやべー階層だけど、なんとか無事に着水。
海流はこんな立地のクセに緩く穏やかなのでとても快適。水も透明感があり遠くまで見渡せる。
こりゃあ良いぞと思い、とったどーごっこに励む前に皆が休めるような休憩場所を岩場を削りとって作り、ベンチとビーチチェアを設置した。
じゃあ俺も楽しんでこよっと。逝ってきまーす!
あかん......ここは深すぎる......
AGI極振りかってくらいの速度で逃げ回る魚。銛の攻撃範囲には入ってこないし、もう無理だと思ったら海底に向けてマッハで逃げ出す始末。
そこまで長い時間息は続くことはなく、水圧に耐性が無いのでまず追い付けない。
このチートボディを持ってしても、水の中でここまで動きが制限されるとは思っていなかった......
という事で銛は諦め、一度休憩場所に戻る。
ウェットスーツやフィン、酸素ボンベなどを取り寄せればなんとかなるかもしれないし、潜水、水泳、耐圧とかのスキルも生えるかもしれない。
でもそこまでして銛突きをしたい訳ではないし、それらを一々装着していくのはダルいので今回は諦める。
そんな中で俺は何をするべきなのかというと......
残った手段は、釣りだ。
素潜り漁では辛酸を嘗めた俺だけど、今度はチートな海釣りを披露してリベンジしてやるぜ。
両手の指から細ぉい糸を長ぁく出します。
先端を針のように加工します。
右手の釣り糸にはイワシ(地球産)を、左手の釣り糸にはアジ(地球産)を付けてキャストします。
後は【多重思考】さんを活用して各糸を操り、獲物が掛かるのを待つだけの簡単な作業です。
待つこと二分ちょい、右手小指竿にヒット。立て続けに右手中指竿と左手親指竿にもヒット。
【多重思考】パイセンがいなかったらパニックになっていたと思う。各指の糸を引いていく。超強力な魔動リールと悪夢のような強度の糸。
魚の口などのパーツが耐えられれば確実に釣り上げられる計算となっております。最初なのでどれくらいまでなら平気かの実験を兼ね、遠慮なく巻き上げる。
ここの魚は結構頑丈みたいで問題なく釣り上げることが出来た。
ただ、釣り上げる時の勢いにより魚が絶命したのはなんか納得いかないが......
まぁいい!
念願だった海の魚だ......やったぜ!!
............しかし、他のも釣り上げてしまおうとちょっと目を離しているうちに、いつの間にか魚が一切れの切り身に変わっていた。
そうだった。
ダンジョンのモンスターはドロップに変わるんだった。というかこの見た事あるようなフォルムの魚もモンスターだったのか......くそぅ。
だが魚の切り身が手に入るのならこれも無駄ではないのだ......
「唸れ俺のすごいつりざお!!」
パパ頑張ってアホほど魚を釣りまくるよ!! お腹いっぱいになるまでお魚を食わせてあげるからね!!
◇◇◇
三時間程熱中して頑張った結果がこちらでございます。
~戦利品一覧~
・カツオ柵×10
・マグロ赤身柵×4、中トロ柵×2
・ブリ柵×7、ブリカマ×1
・タイ切り身×11、タイのお頭×1
・サバ切り身×26
・カワハギ切り身×13、カワハギキモ×1
・カサゴ切り身×1
・カニ脚×140くらい、カニ甲羅×8
・エビ剥き身×400くらい
・タコ脚×300くらい、タコ墨×16
・イカ胴体×20、イカゲソ×400くらい、イカ墨×3
他はゴミみたいなハズレが多数。途中から投網したりしたのは内緒。
それと戦利品には全て、※〇〇っぽい魚のって注釈が付くのは仕方ないよね。
もっと沖の方に行けばヤバいの居そうだけど、今はこれで満足しておく。
......満足しておくけど、大トロも欲しかったわぁ......レアドロップがレアすぎるのが悪い。くそぅ。
ピノちゃん御守りあってコレだから、俺自体の幸運値だけではもっと悲惨だったと思われる。
皆はまだはしゃいでいるけど俺は疲れたから、海の家っぽいモノをオープンさせて待っていよう。
昼飯というには遅い時間になるけど、メニューは海鮮焼きそばとイカ焼きでいいよね。
ついでに夜用のシーフードカレーも作っておこう。
異世界初のシーフード飯、喜んでくれるといいなぁ!
......そういえばコレらはドロップ品。
生のイカだったら危ないかもしれないけど、ドロップ品だから寄生虫とかは居ないはずだ。
イカを刺身で......イっちゃっていいよね。生のイカはアニーさんがアレだからイカソーメンばっかりだもの。
刺身サイズに糸でスライスして、飾り包丁を入れて完成。
甘みや食感が変わるのもあるが、醤油の絡み方も変わるので結構大事。あと、万が一アニーさんがいた時の対策も兼ねている。
では早速......
「うまっ!」
寝かせてしっとりねっとりしたイカも美味しいけど、新鮮な......ドロップ品を新鮮と言っていいのかわからないけど、コリコリした食感のイカもまた美味しいね。
あっちで食う物よりも甘みが強い......寝かした物も食べてみたいけど、やり方がわからん......
どうやるんだアレ。
昆布で挟んだりする昆布締めはうろ覚え程度だけはわかるけど......
うん、さっぱりわからんからお家に戻ってから要検証だね!
うむ......刺身には日本酒もいいけど、ビールも美味しいわぁ。
あの子たちはイカ刺は食べるのかな? 一応お昼に出してみよう。
たっぷり遊んで帰ってきた皆に、海鮮焼きそばとイカ焼きを振る舞った。
刺身は全然ウケなかったのを残念に思うが、焼きそばとイカ焼きはめっちゃ好評だった。
海遊びに満足していたので、後半は次の階層へ行って探索する事に決まる。
ほら泳いでお腹空いたでしょ? まだたくさんあるからたーんとお食べー!!
階段のあるエリアからフロアに戻ってみたけれど、あんこの本気によって永久凍土と化していたビーチは......未だに溶けず、昨日と同じまま凍りついていた。
フロアを一度移動してからまた戻れば、破壊されたりしたフロアは元通りになる......なんてファンタジーお馴染みの事象は起こらない事がわかった。
「一日経っても全く溶ける気配がないとは......やっぱりあんこは凄いなぁ」
『ワフンッ』
めっちゃドヤりながら胸を張るあんこが可愛すぎて撫で回す手が止まらない。
それはさておき......これからどうしようか。
まさかこのフロアが最下層だったなんて事は無いはず。ボスも出てないし。
後探索していないのは砂浜の下と海の中、それと何も無いと思いこんでいる空中。
「上と下には探知を飛ばすなんて事してなかったからなぁ......一応試してみるか」
上下左右、自分を中心に探知をゆっくり伸ばしていく。あんこが生き物の生命活動を止めていてくれたおかげで、脳に大した負担もなく探知する範囲を拡げられた。
やはりというかなんというか......階段があったのは海の底。それも沖の方。
「海の中に階段を見つけたよ。攻略させる気無いなぁコレ......酷いと思わない?」
ダンジョンを知っているあんこは俺の言葉に頷き、初挑戦組はダンジョンって面倒なんだねって感想を伝えてきた。
「氷を溶かさないようにしながら道を作っていこうか。やりたい子はいねがー?」
俺の肩に止まっていたモチモチが羽根を広げてやりたいとアピールしてくる。
「じゃあよろしく。方角はあっちね」
階段がある方に体を向けると、ノータイムでダイフクが光線を放った。
......いっやぁ......光魔法って結構強いんだね。
俺の生み出した幻影相手と隔離された空間内でしか今まで使ってこなかったから、イマイチ正確な威力がわかってなかったよ。
ぱっくり割れた凍った海......なんだっけコレ。確か地球でも海を割った人の伝説あったよね。
まぁいいや。モチモチの力ってすげー。
......はい、やってきました42階層。
階段を下りた先には、今度は有名なサスペンスドラマのクライマックスシーンによくあるような崖の上からのスタート。そして遠くに見える下りてきたはずの階段。どうなってんだよこのダンジョン......
テテテテッテテテッテーテー(空耳)
周囲を見渡してみた感じ、どうやらここから飛び降りるしか選択肢は無いらしい。
前の階層のように心をへし折るようなギミックや生物は見えないので、皆には自由に探索していいよと伝える。
躊躇いなく崖から飛び降りていく皆に少し困惑するも、俺もここを楽しもうと海パンとゴーグルに加えて銛を装着して飛び込む。
ちょっとでもズレると尖った岩に突き刺さるやべー階層だけど、なんとか無事に着水。
海流はこんな立地のクセに緩く穏やかなのでとても快適。水も透明感があり遠くまで見渡せる。
こりゃあ良いぞと思い、とったどーごっこに励む前に皆が休めるような休憩場所を岩場を削りとって作り、ベンチとビーチチェアを設置した。
じゃあ俺も楽しんでこよっと。逝ってきまーす!
あかん......ここは深すぎる......
AGI極振りかってくらいの速度で逃げ回る魚。銛の攻撃範囲には入ってこないし、もう無理だと思ったら海底に向けてマッハで逃げ出す始末。
そこまで長い時間息は続くことはなく、水圧に耐性が無いのでまず追い付けない。
このチートボディを持ってしても、水の中でここまで動きが制限されるとは思っていなかった......
という事で銛は諦め、一度休憩場所に戻る。
ウェットスーツやフィン、酸素ボンベなどを取り寄せればなんとかなるかもしれないし、潜水、水泳、耐圧とかのスキルも生えるかもしれない。
でもそこまでして銛突きをしたい訳ではないし、それらを一々装着していくのはダルいので今回は諦める。
そんな中で俺は何をするべきなのかというと......
残った手段は、釣りだ。
素潜り漁では辛酸を嘗めた俺だけど、今度はチートな海釣りを披露してリベンジしてやるぜ。
両手の指から細ぉい糸を長ぁく出します。
先端を針のように加工します。
右手の釣り糸にはイワシ(地球産)を、左手の釣り糸にはアジ(地球産)を付けてキャストします。
後は【多重思考】さんを活用して各糸を操り、獲物が掛かるのを待つだけの簡単な作業です。
待つこと二分ちょい、右手小指竿にヒット。立て続けに右手中指竿と左手親指竿にもヒット。
【多重思考】パイセンがいなかったらパニックになっていたと思う。各指の糸を引いていく。超強力な魔動リールと悪夢のような強度の糸。
魚の口などのパーツが耐えられれば確実に釣り上げられる計算となっております。最初なのでどれくらいまでなら平気かの実験を兼ね、遠慮なく巻き上げる。
ここの魚は結構頑丈みたいで問題なく釣り上げることが出来た。
ただ、釣り上げる時の勢いにより魚が絶命したのはなんか納得いかないが......
まぁいい!
念願だった海の魚だ......やったぜ!!
............しかし、他のも釣り上げてしまおうとちょっと目を離しているうちに、いつの間にか魚が一切れの切り身に変わっていた。
そうだった。
ダンジョンのモンスターはドロップに変わるんだった。というかこの見た事あるようなフォルムの魚もモンスターだったのか......くそぅ。
だが魚の切り身が手に入るのならこれも無駄ではないのだ......
「唸れ俺のすごいつりざお!!」
パパ頑張ってアホほど魚を釣りまくるよ!! お腹いっぱいになるまでお魚を食わせてあげるからね!!
◇◇◇
三時間程熱中して頑張った結果がこちらでございます。
~戦利品一覧~
・カツオ柵×10
・マグロ赤身柵×4、中トロ柵×2
・ブリ柵×7、ブリカマ×1
・タイ切り身×11、タイのお頭×1
・サバ切り身×26
・カワハギ切り身×13、カワハギキモ×1
・カサゴ切り身×1
・カニ脚×140くらい、カニ甲羅×8
・エビ剥き身×400くらい
・タコ脚×300くらい、タコ墨×16
・イカ胴体×20、イカゲソ×400くらい、イカ墨×3
他はゴミみたいなハズレが多数。途中から投網したりしたのは内緒。
それと戦利品には全て、※〇〇っぽい魚のって注釈が付くのは仕方ないよね。
もっと沖の方に行けばヤバいの居そうだけど、今はこれで満足しておく。
......満足しておくけど、大トロも欲しかったわぁ......レアドロップがレアすぎるのが悪い。くそぅ。
ピノちゃん御守りあってコレだから、俺自体の幸運値だけではもっと悲惨だったと思われる。
皆はまだはしゃいでいるけど俺は疲れたから、海の家っぽいモノをオープンさせて待っていよう。
昼飯というには遅い時間になるけど、メニューは海鮮焼きそばとイカ焼きでいいよね。
ついでに夜用のシーフードカレーも作っておこう。
異世界初のシーフード飯、喜んでくれるといいなぁ!
......そういえばコレらはドロップ品。
生のイカだったら危ないかもしれないけど、ドロップ品だから寄生虫とかは居ないはずだ。
イカを刺身で......イっちゃっていいよね。生のイカはアニーさんがアレだからイカソーメンばっかりだもの。
刺身サイズに糸でスライスして、飾り包丁を入れて完成。
甘みや食感が変わるのもあるが、醤油の絡み方も変わるので結構大事。あと、万が一アニーさんがいた時の対策も兼ねている。
では早速......
「うまっ!」
寝かせてしっとりねっとりしたイカも美味しいけど、新鮮な......ドロップ品を新鮮と言っていいのかわからないけど、コリコリした食感のイカもまた美味しいね。
あっちで食う物よりも甘みが強い......寝かした物も食べてみたいけど、やり方がわからん......
どうやるんだアレ。
昆布で挟んだりする昆布締めはうろ覚え程度だけはわかるけど......
うん、さっぱりわからんからお家に戻ってから要検証だね!
うむ......刺身には日本酒もいいけど、ビールも美味しいわぁ。
あの子たちはイカ刺は食べるのかな? 一応お昼に出してみよう。
たっぷり遊んで帰ってきた皆に、海鮮焼きそばとイカ焼きを振る舞った。
刺身は全然ウケなかったのを残念に思うが、焼きそばとイカ焼きはめっちゃ好評だった。
海遊びに満足していたので、後半は次の階層へ行って探索する事に決まる。
ほら泳いでお腹空いたでしょ? まだたくさんあるからたーんとお食べー!!
0
お気に入りに追加
2,672
あなたにおすすめの小説
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍2巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
異世界召喚された回復術士のおっさんは勇者パーティから追い出されたので子どもの姿で旅をするそうです
かものはし
ファンタジー
この力は危険だからあまり使わないようにしよう――。
そんな風に考えていたら役立たずのポンコツ扱いされて勇者パーティから追い出された保井武・32歳。
とりあえず腹が減ったので近くの町にいくことにしたがあの勇者パーティにいた自分の顔は割れてたりする?
パーティから追い出されたなんて噂されると恥ずかしいし……。そうだ別人になろう。
そんなこんなで始まるキュートな少年の姿をしたおっさんの冒険譚。
目指すは復讐? スローライフ? ……それは誰にも分かりません。
とにかく書きたいことを思いつきで進めるちょっとえっちな珍道中、はじめました。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
異世界楽々通販サバイバル
shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。
近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。
そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。
そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。
しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。
「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」
今日も誰かが飯を食いに来る。異世界スローライフ希望者の憂鬱。
KBT
ファンタジー
神の気まぐれで異世界転移した荻野遼ことリョウ。
神がお詫びにどんな能力もくれると言う中で、リョウが選んだのは戦闘能力皆無の探索能力と生活魔法だった。
現代日本の荒んだ社会に疲れたリョウは、この地で素材採取の仕事をしながら第二の人生をのんびりと歩もうと決めた。
スローライフ、1人の自由な暮らしに憧れていたリョウは目立たないように、優れた能力をひた隠しにしつつ、街から少し離れた森の中でひっそりと暮らしていた。
しかし、何故か飯時になるとやって来る者達がリョウにのんびりとした生活を許してくれないのだ。
これは地味に生きたいリョウと派手に生きている者達の異世界物語です。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~
柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。
想像と、違ったんだけど?神様!
寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。
神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗
もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。
とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗
いくぞ、「【【オー❗】】」
誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。
「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。
コメントをくれた方にはお返事します。
こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。
2日に1回更新しています。(予定によって変更あり)
小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。
少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる