眠る少年トラン

11 魔物戦闘訓練6黒い魔物

11 魔物戦闘訓練6黒い魔物

学校1の天才ベルグと学校でただ一人の平民トランとの会話は意外と盛り上がっていた。



「あの魔物はなんだったんだろうね？」

「分からん」
「あの地帯ではD級の魔物しか出ない」
トランがこたえる。



「ギル教官も言ってたね」



「あの黒い魔物は明らかにB級以上の強さがあった。下手したらA級かもしれない。」

「たしかに強かったけどA級はないんじゃない？」


「、、、」
「A級の魔物の中には知性があるヤツがいるって聞いたことがあるんだ。」

「あいつの戦い方には知性があった。戦いを楽しんでるような、、、」

「、、、」

ベルグは考えこむ。



ガサガサ
前方の林で何かが動く音がした。



二人は戦闘体制になる。


、、、

ググァ！！


狼の魔物が2匹現れた。


黒い魔物でないことに安堵する二人。

「僕が斬り込むよ。援護よろしく」
「ああ」


ベルグは鋭い斬り込みで1匹を斬り伏せる。
2匹目はベルグに怯み逃げようとする。

2匹目にトランのファイヤーが当たり大きく吹き飛んだところにベルグが首をはね留めを刺した。

「この剣すごい切れ味だね！」
ベルグが剣の切れ味に驚く


「あげないからな。」
トランが睨む。

「ははは」
苦笑するベルグ