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第30話 さがす(2)
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翌朝、いつものように最寄り駅で奈都と一緒になると、「昨日は何してた?」と軽いタッチで聞いてきた。極めていつもの世間話なのだが、今日は何だか緊張感がある。
出し惜しみするわけではないが、まず先に涼夏の感想が聞きたい気もするし、早速やってみたいと言われても、もっと落ち着いた場所でやって欲しい気持ちもある。
どうしたものかとじっと見つめると、奈都は困ったように首を傾げた。
「何? 私に関係あること?」
「ううん。マックでシェイク飲んだ。あれを最初に考えた人は、ノーベルシェイク賞をもらうべき」
「随分限定的な賞だね。アスパラにベーコンを巻いた人とどっちがすごい?」
「それは、アスパラベーコンの圧勝だと思う」
「ノーベルシェイク賞の驚きの無価値さ」
奈都が楽しそうに笑った。
それから、メロンに生ハムを乗せた人や、最初にタコを食べた人のすごさについて語り続けていたら、やがて学校に着いた。いつも通りの朝だった。
日中、涼夏のいないところで、あれをいつ披露するか絢音と相談した結果、放課後に話すことになった。絢音は塾があるが、少しは時間がある。反応が見てみたいらしい。
今日は体育もあって大変な一日だったが、どうにか乗り切って帰宅タイムを迎える。早速『千紗都を探せ!』について説明すると、涼夏は目をパッチリ見開いて「面白そう!」と手を打った。呆れられたらどうしようと心配していたが、杞憂だった。
とりあえず学校で撮ったやつにチャレンジしてもらうと、涼夏は興味深そうに頷いた。
「なるほど、こういう遊びか。ちなみにこれが千紗都」
「拡大しなくてもわかるもの?」
「オーラが違う」
涼夏が胸を張ると、絢音がため息混じりにその胸を撫でた。
「撮るのに15分くらいかかったから、もっと悩んでよ」
「そう言われても。それより、いきなり胸を撫でられたぞ?」
「新しい時代の幕開けだね。次はこれね」
笑いながらそう言って、絢音が私の撮った写真を開いた。中庭のベンチに座ってもらったやつだが、涼夏はまずはそのまま眺めて首をひねった。
「さっきのよりだいぶ難しい」
「私はオーラがないから」
「私もない。千紗都は特別。芸能人みたいなオーラがある」
涼夏がそう言いながら、写真をピンチアウトした。どう考えても日陰の民である私にそんなオーラなどあるはずがないが、一体何が見えているのだろう。
無事に絢音も発見されると、並んで帰路についた。昨日の話をしながら上ノ水まで歩き、古沼で絢音と別れる。私たちはそのまま恵坂まで行くと、ファミレスに入って続きをすることにした。
公園で撮ったものはさすがに簡単だったが、歩道橋やビルから撮ったものは難しいようで、涼夏が「どこだー?」と呟きながら、スマホと睨めっこする。楽しんでくれているようで何よりだ。
難しい顔をしている涼夏の写真が撮りたいが、生憎私のスマホは涼夏の手の中にある。ジュースを飲みながら眺めていると、涼夏が「いた!」と嬉しそうに声を上げた。子供みたいだ。
「涼夏、可愛いね」
「文脈はわからんが、可愛い可能性は高い。こういう、写真を使った遊びもいいな」
そう言いながら、テーブルに置いてある間違い探しを取った。毎月やっているが、今月のはまだやっていない。今からするのかと思ったら、涼夏は間違い探しを指差して言った。
「2枚写真撮って、こういう間違い探しみたいなのを作るのも面白そう」
「ありだね。せっかくスマホで動画も撮れるし、YouTuberっぽいことでもする? 顔を出す気はないけど」
「帰宅部チャンネル開設。本日の帰宅」
「アクセス数少なそう。超自己満足のチャンネルになるね」
「私はそういうのも、青春の記録みたいで好きだぞ。まあ、公開する必要はないかもだけど」
涼夏がストローをくわえながら笑った。この子が映ればアクセス数は伸びるかもしれないが、私も絢音も、この天使のような友達をなるべく世間から隠しておきたいと思っている。
「ひたすら卓球やるだけの動画でも撮ってみる? 真ん中の方を撮って、私たちは声だけ」
「突然の卓球」
「昨日、やろうかって話がちょっと出てね」
今日は昨日よりは卓球という気分だ。私を探す写真はまだ残っているが、これから卓球をしに行くのもありかもしれない。
「アップするならその方がいいしシュールだけど、青春の記録としては映りたいな」
「日常的な帰宅活動をいちいち撮ってたら飽きるよ。短いのはたまに撮ってるし、あくまでチャンネル用?」
「結構乗り気だな。千紗都のその、内に秘めた情熱みたいなの、ギャップ萌え」
「私は日頃から外に出してるつもりなんだけど……」
ギャップなどない。元々賑やかなノリもお祭り騒ぎも大好きなのだが、どうも清楚系キャラと誤解されている。
結局卓球をすることにして、調べた店に向かいながら外見の話をすると、涼夏が「千紗都は大人しい系美人」だと笑った。大人しいと暗いは紙一重だ。
店で台とラケットを借りると、とりあえず打ち合ってみた。なかなか面白くて、ビリヤード同様、帰宅部の定番の遊びに加えてもいいかもしれない。世界にはまだ、気楽にできる遊びがたくさんある。
近くの台にスマホを固定して、くだらない話をしながら卓球を続けた。私たちの記念すべき最初の動画だが、気合を入れ過ぎず、あくまでもいつも通り振る舞おうと事前に決めたが、果たしてどうだっただろうか。
時々動画を確認しながら、夕方まで遊んで店を出た。改めて店に入るような時間でもなかったので、適当な場所に腰を落ち着けて動画を再生してみたが、思わず無言になる内容だった。昨日もそうだったが、こういうものは、やっている時が一番面白い気がする。
「なんかこう、私たちしか楽しめないって言うか、なんなら私たちですら楽しめない」
「うん。びっくりするくらいつまらなくて、ある種の感動を覚える」
「YouTuberデビューは遠いな」
涼夏のその一言をもって、記念すべき初めての動画はお蔵入りになった。明日絢音に見せて、少しでもネタになればそれで十分だ。
街で1枚だけ『涼夏を探せ!』の写真を撮って別れた。被写体の涼夏自身が探すのに苦戦していたから、これもまた明日絢音にやってもらおう。
3学期に入っても、帰宅部は歩みを止めずに進化している。私もどんどん新しい活動を提案したい。
夜、奈都に電話でそんな話をしたら、「遊んでるだけじゃん」と呆れられた。奈都にも真剣に取り組んでもらいたかったが、話にならない。
全力で遊ぶのがいかに大変か、怠けている部員にはわからないのだ。そもそも、勝手に帰宅部の部員扱いしているが、奈都はまったく帰宅部の活動などしていない。
「いつか、奈都ともわかり合える日が来るといいね」
寂しげにそう言うと、スマホの向こうで奈都が「仲良しだから!」と声を荒げた。可愛い反応だ。
明日、奈都にも『涼夏を探せ!』に挑戦してもらおう。そうしたらきっと、帰宅部の活動をやりたくなるに違いない。私はそう信じている。
出し惜しみするわけではないが、まず先に涼夏の感想が聞きたい気もするし、早速やってみたいと言われても、もっと落ち着いた場所でやって欲しい気持ちもある。
どうしたものかとじっと見つめると、奈都は困ったように首を傾げた。
「何? 私に関係あること?」
「ううん。マックでシェイク飲んだ。あれを最初に考えた人は、ノーベルシェイク賞をもらうべき」
「随分限定的な賞だね。アスパラにベーコンを巻いた人とどっちがすごい?」
「それは、アスパラベーコンの圧勝だと思う」
「ノーベルシェイク賞の驚きの無価値さ」
奈都が楽しそうに笑った。
それから、メロンに生ハムを乗せた人や、最初にタコを食べた人のすごさについて語り続けていたら、やがて学校に着いた。いつも通りの朝だった。
日中、涼夏のいないところで、あれをいつ披露するか絢音と相談した結果、放課後に話すことになった。絢音は塾があるが、少しは時間がある。反応が見てみたいらしい。
今日は体育もあって大変な一日だったが、どうにか乗り切って帰宅タイムを迎える。早速『千紗都を探せ!』について説明すると、涼夏は目をパッチリ見開いて「面白そう!」と手を打った。呆れられたらどうしようと心配していたが、杞憂だった。
とりあえず学校で撮ったやつにチャレンジしてもらうと、涼夏は興味深そうに頷いた。
「なるほど、こういう遊びか。ちなみにこれが千紗都」
「拡大しなくてもわかるもの?」
「オーラが違う」
涼夏が胸を張ると、絢音がため息混じりにその胸を撫でた。
「撮るのに15分くらいかかったから、もっと悩んでよ」
「そう言われても。それより、いきなり胸を撫でられたぞ?」
「新しい時代の幕開けだね。次はこれね」
笑いながらそう言って、絢音が私の撮った写真を開いた。中庭のベンチに座ってもらったやつだが、涼夏はまずはそのまま眺めて首をひねった。
「さっきのよりだいぶ難しい」
「私はオーラがないから」
「私もない。千紗都は特別。芸能人みたいなオーラがある」
涼夏がそう言いながら、写真をピンチアウトした。どう考えても日陰の民である私にそんなオーラなどあるはずがないが、一体何が見えているのだろう。
無事に絢音も発見されると、並んで帰路についた。昨日の話をしながら上ノ水まで歩き、古沼で絢音と別れる。私たちはそのまま恵坂まで行くと、ファミレスに入って続きをすることにした。
公園で撮ったものはさすがに簡単だったが、歩道橋やビルから撮ったものは難しいようで、涼夏が「どこだー?」と呟きながら、スマホと睨めっこする。楽しんでくれているようで何よりだ。
難しい顔をしている涼夏の写真が撮りたいが、生憎私のスマホは涼夏の手の中にある。ジュースを飲みながら眺めていると、涼夏が「いた!」と嬉しそうに声を上げた。子供みたいだ。
「涼夏、可愛いね」
「文脈はわからんが、可愛い可能性は高い。こういう、写真を使った遊びもいいな」
そう言いながら、テーブルに置いてある間違い探しを取った。毎月やっているが、今月のはまだやっていない。今からするのかと思ったら、涼夏は間違い探しを指差して言った。
「2枚写真撮って、こういう間違い探しみたいなのを作るのも面白そう」
「ありだね。せっかくスマホで動画も撮れるし、YouTuberっぽいことでもする? 顔を出す気はないけど」
「帰宅部チャンネル開設。本日の帰宅」
「アクセス数少なそう。超自己満足のチャンネルになるね」
「私はそういうのも、青春の記録みたいで好きだぞ。まあ、公開する必要はないかもだけど」
涼夏がストローをくわえながら笑った。この子が映ればアクセス数は伸びるかもしれないが、私も絢音も、この天使のような友達をなるべく世間から隠しておきたいと思っている。
「ひたすら卓球やるだけの動画でも撮ってみる? 真ん中の方を撮って、私たちは声だけ」
「突然の卓球」
「昨日、やろうかって話がちょっと出てね」
今日は昨日よりは卓球という気分だ。私を探す写真はまだ残っているが、これから卓球をしに行くのもありかもしれない。
「アップするならその方がいいしシュールだけど、青春の記録としては映りたいな」
「日常的な帰宅活動をいちいち撮ってたら飽きるよ。短いのはたまに撮ってるし、あくまでチャンネル用?」
「結構乗り気だな。千紗都のその、内に秘めた情熱みたいなの、ギャップ萌え」
「私は日頃から外に出してるつもりなんだけど……」
ギャップなどない。元々賑やかなノリもお祭り騒ぎも大好きなのだが、どうも清楚系キャラと誤解されている。
結局卓球をすることにして、調べた店に向かいながら外見の話をすると、涼夏が「千紗都は大人しい系美人」だと笑った。大人しいと暗いは紙一重だ。
店で台とラケットを借りると、とりあえず打ち合ってみた。なかなか面白くて、ビリヤード同様、帰宅部の定番の遊びに加えてもいいかもしれない。世界にはまだ、気楽にできる遊びがたくさんある。
近くの台にスマホを固定して、くだらない話をしながら卓球を続けた。私たちの記念すべき最初の動画だが、気合を入れ過ぎず、あくまでもいつも通り振る舞おうと事前に決めたが、果たしてどうだっただろうか。
時々動画を確認しながら、夕方まで遊んで店を出た。改めて店に入るような時間でもなかったので、適当な場所に腰を落ち着けて動画を再生してみたが、思わず無言になる内容だった。昨日もそうだったが、こういうものは、やっている時が一番面白い気がする。
「なんかこう、私たちしか楽しめないって言うか、なんなら私たちですら楽しめない」
「うん。びっくりするくらいつまらなくて、ある種の感動を覚える」
「YouTuberデビューは遠いな」
涼夏のその一言をもって、記念すべき初めての動画はお蔵入りになった。明日絢音に見せて、少しでもネタになればそれで十分だ。
街で1枚だけ『涼夏を探せ!』の写真を撮って別れた。被写体の涼夏自身が探すのに苦戦していたから、これもまた明日絢音にやってもらおう。
3学期に入っても、帰宅部は歩みを止めずに進化している。私もどんどん新しい活動を提案したい。
夜、奈都に電話でそんな話をしたら、「遊んでるだけじゃん」と呆れられた。奈都にも真剣に取り組んでもらいたかったが、話にならない。
全力で遊ぶのがいかに大変か、怠けている部員にはわからないのだ。そもそも、勝手に帰宅部の部員扱いしているが、奈都はまったく帰宅部の活動などしていない。
「いつか、奈都ともわかり合える日が来るといいね」
寂しげにそう言うと、スマホの向こうで奈都が「仲良しだから!」と声を荒げた。可愛い反応だ。
明日、奈都にも『涼夏を探せ!』に挑戦してもらおう。そうしたらきっと、帰宅部の活動をやりたくなるに違いない。私はそう信じている。
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